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第1章 オディオ王国編
第5話 俺のユニークスキルはありえないレベルのチートスキルだった件
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称号に勇者がなかったことから、俺はこのオディオ王国に求められる存在でないことが分かった。だが、それは同時に、俺は王国にとっては不要な存在。勇者でないと気づかれたら、即座に切り捨てられる可能性が高い。
それを避ける方法について思考を巡らせて、俺はURスキル:【想技創造】で打開できることに気づいた。
漢字表記だけだとどういう効果のスキルかわからないが、ルビを確認したところ、これは【スキルクリエイト】と読むらしい。
このスキル、なんと1日1個自分でスキルを創り出すことができるというとんでもないものだった。日付の変わる深夜0時で使用可能回数がリセットされて、使用しなかった回数の翌日持ち越しはまだできない。
主なデメリットは4つ。
まず、勇者召喚で正式に呼ばれた他の5人はレベルアップなどでスキルを取得できるけれども、俺はこのスキルで作ったスキルしか基本的に取得・習得できない。
次に、この世界の禁止事項に抵触するスキル、【異世界人召喚】はNG。作ろうとするとエラーになるようだ。
また、同じスキルも作成NG。名前が違うだけで性能・効果が同じものも1つ作ると作成不可対象になる。
そして、【剣術】などのレベル設定があるスキルについては必ずレベル1からになる。
余談だが、【勇者召喚】もこの世界の禁止事項である異世界干渉に抵触する。本来、使用が禁止されているものだ。【鑑定】で俺と学生5人組みを召喚するのに使われた魔方陣を見たら注釈にそう出ていた。
一通り作成手順を確認して、俺は早速スキルを作ってみることにした。しかし、作業開始直前に扉がノックされたので中断。俺は見事に出鼻を挫かれてしまった。
ノックの主はこの部屋に案内してくれた愛想皆無のメイドさん。俺の今夜の夕食をこの部屋に運んできてくれたのだ。同時に自分が空腹だったことに俺は気づいた。
また、明日は城の大鐘が鳴った後(これがこの国の起床基準らしい)に朝食を5人組と食堂で摂った後、今後の訓練について話合う予定を一方的に告げて、メイドさんは去っていった。
無愛想なメイドさんが美少女であればデレ期の期待もできそうだが、残念ながら彼女はオバ・・・・・・コホンッ、俺の守備範囲を上回るアラフォーの俺の年齢をプラス10歳以上した妙齢の女性である。
メイドさんに幻想を持つのは個人の自由だが、異世界でも現実はこんなものさHAHAHA
運ばれてきた料理はフランスパン並みに硬いパンとコンソメスープ、ステーキもどきだった。
念のため、【鑑定】したが、毒は盛られていなかった。食べ合わせでも体に害がないことを確認して、俺は一緒に用意されたナイフとフォークでステーキもどきを口に運んで、顔をしかめざるを得なかった。
それは塩胡椒がされていない切って、ただ焼いただけの肉だった。
あまりに食材がもったいなかったので俺は自分でこの料理に手を加えることにした。【空間収納】から業務○ーパーで食糧補充のときに買っていた某社が作り出した焼肉のタレ(中辛)の未開封瓶を取り出し、ステーキもどきにかける。今後補充ができるか分からないから、かけ過ぎない様に注意して俺はタレの入った瓶を【空間収納】にしまった。開封したから、当然時間停止設定の方に入れている。
気を取り直して、口に運んだステーキもどきの肉は生まれ変わったように美味だった。スパイスと果汁に肉の旨みが加わって口の中に広がった。
コンソメスープも塩が全然足りてなかったのでこれも買っていた塩で味を整えた。なんとか満足できる食事を俺は終えた。
食事を終えて、俺は扉に鍵を掛け、改めて【想技創造】を使う。
MyPhoneの表示現在時刻は夜の5時、17時なので、本日分のスキル作成期限まであと7時間ある。
しかし、ここは異世界。現代日本の様な電灯はない。もしかしたら、魔力を使った魔力灯はあるかもしれないが、この部屋にある夜の光源は貴重と思われる蝋燭だ。
それを頼りにスキルを作る絵面は考えてみるだけで怖すぎる。
いい歳したおっさんが蝋燭1本の暗闇の中、空中を凝視しているのだ。怖すぎる。
※スキル使用者以外に表示されるスキルのウィンドウは見えません。
それを言ったら、今の様子を端から見ても大差ないかもしれないが、暗闇の中よりはマシだと思うことにした。
とりあえず、ここを脱出するまでは完全に日が落ちる前に当日分を消化してスキルを作っていくのが建設的だ。
そうなると、今日はもうあまり時間は残っていないので手早く作ることにした。
このURスキル【想技創造】は能動系、受動系の大別のうち、能動系の特殊スキルに分類される。
使用開始はスキル名を唱えるか、スキル名を念じることでステータスと同じ様に謎技術で空中にウィンドウの編集画面とキーボードが表示される。
最初に、スキル名をキーボード入力。続いて能動系か受動系のボタン選択が続き、次に攻撃・補助・回復・特殊の系統のボタン選択。効果対象もボタン選択で自身、対人、対集団、対軍、対城などから選択。複数選択可。
しかし、今は対軍と対城のボタンは暗転していて押せなくなっている。条件を満たせていないから選択できないようだ。
ちなみに数の表現目安は対人は個体数1で、対人となっているけれども対象の種別には非生命体も含み、紛らわしいが対象は1つであるという意味だそうだ。対集団は個体数2から10まで。対軍は11以上10万までとある。対城はそれ以上となっている。
レベル設定の有無もボタンで選ぶことができる。しかし、スキルによってはレベル設定無を選択しても自動でレベル設定になると注釈がある。この現象はこの世界の秩序を司る存在の介入によるものらしい。
それから、具体的なスキル効果の内容をキーボード入力。ここは「~の様な」など漫画やゲームの例があるなら参考例として記入していいとある。素晴らしい。但し、その例が逆に理由却下もあると注釈あり。
その後、作成ボタンを押すと、確認画面が表示されて誤字があると前の入力画面に戻る。問題なければ再度作成ボタンを押す。
ひっかかる問題がなければステータス画面が表示されて作成したスキルが追加される。これで完了。
今回作るスキルの選択に非常に悩まされた。それというのも、周りは潜在的敵性存在ばかりという、ハードモード。
結局、3つまで絞って【状態異常無効】と【索敵】と最後まで競合して悩み、今回選んだのは【偽装】。
就寝して、作成数が回復した起床直後に【状態異常無効】を作ることにした。
手順を消化して、俺は無事【偽装LV1】を入手した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【偽装LV1】能動系特殊スキル 対象:自身もしくは対人
効果時間:任意解除。もしくは【鑑定】系スキルで無効化されるまで。
対象のステータスや容姿を偽ることを可能とするスキル。
但し、レベル差2以上の【鑑定】、同レベルの【看破】を使用されると無効化される。
【偽装】を使用してから24時間経過していれば、再度使用することで効果を得ることが可能。
※再使用不可時間はレベルの上昇で短縮される。
自身以外に使用する場合、対象に抵抗されて失敗することがある。抵抗されて失敗した場合、同一対象への再使用は上記使用不可能時間と同じ時間が経過しなければならない。
LV1:対象のステータスを偽装する。偽装ステータスは予め編集しておく必要がある。
偽装ステータスのストック可能数:1
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
早速、俺は【偽装】を起動して、偽装ステータスを編集した。
変更する項目はクラスと器用さ、魔力、精神力、SRスキル~URスキル、称号だ。
クラスは未設定からオディオ王国を出た後に今後、生業にするつもりの錬金術師にする。
ステータスのランクは器用さをCからDへ、魔力と精神力はBからDに変更。
スキルに関してはSRスキルに【錬金術LV1】だけにして、他は知られると不味いのでなしにする。
称号については元々あった『巻き込まれた異世界人』を消して、『勇者』を追加。この国を出たら、この称号『勇者』はトラブルの元になるから偽装ステータスから即削除だ。
さて、偽装ステータスの編集作業を終えて【偽装】したら、もう完全に日が落ちて部屋の中は真っ暗だ。いろいろあったし、疲れも溜まっている。いつもより早いけれども、部屋の施錠を確認して、俺は寝ることにした。
それを避ける方法について思考を巡らせて、俺はURスキル:【想技創造】で打開できることに気づいた。
漢字表記だけだとどういう効果のスキルかわからないが、ルビを確認したところ、これは【スキルクリエイト】と読むらしい。
このスキル、なんと1日1個自分でスキルを創り出すことができるというとんでもないものだった。日付の変わる深夜0時で使用可能回数がリセットされて、使用しなかった回数の翌日持ち越しはまだできない。
主なデメリットは4つ。
まず、勇者召喚で正式に呼ばれた他の5人はレベルアップなどでスキルを取得できるけれども、俺はこのスキルで作ったスキルしか基本的に取得・習得できない。
次に、この世界の禁止事項に抵触するスキル、【異世界人召喚】はNG。作ろうとするとエラーになるようだ。
また、同じスキルも作成NG。名前が違うだけで性能・効果が同じものも1つ作ると作成不可対象になる。
そして、【剣術】などのレベル設定があるスキルについては必ずレベル1からになる。
余談だが、【勇者召喚】もこの世界の禁止事項である異世界干渉に抵触する。本来、使用が禁止されているものだ。【鑑定】で俺と学生5人組みを召喚するのに使われた魔方陣を見たら注釈にそう出ていた。
一通り作成手順を確認して、俺は早速スキルを作ってみることにした。しかし、作業開始直前に扉がノックされたので中断。俺は見事に出鼻を挫かれてしまった。
ノックの主はこの部屋に案内してくれた愛想皆無のメイドさん。俺の今夜の夕食をこの部屋に運んできてくれたのだ。同時に自分が空腹だったことに俺は気づいた。
また、明日は城の大鐘が鳴った後(これがこの国の起床基準らしい)に朝食を5人組と食堂で摂った後、今後の訓練について話合う予定を一方的に告げて、メイドさんは去っていった。
無愛想なメイドさんが美少女であればデレ期の期待もできそうだが、残念ながら彼女はオバ・・・・・・コホンッ、俺の守備範囲を上回るアラフォーの俺の年齢をプラス10歳以上した妙齢の女性である。
メイドさんに幻想を持つのは個人の自由だが、異世界でも現実はこんなものさHAHAHA
運ばれてきた料理はフランスパン並みに硬いパンとコンソメスープ、ステーキもどきだった。
念のため、【鑑定】したが、毒は盛られていなかった。食べ合わせでも体に害がないことを確認して、俺は一緒に用意されたナイフとフォークでステーキもどきを口に運んで、顔をしかめざるを得なかった。
それは塩胡椒がされていない切って、ただ焼いただけの肉だった。
あまりに食材がもったいなかったので俺は自分でこの料理に手を加えることにした。【空間収納】から業務○ーパーで食糧補充のときに買っていた某社が作り出した焼肉のタレ(中辛)の未開封瓶を取り出し、ステーキもどきにかける。今後補充ができるか分からないから、かけ過ぎない様に注意して俺はタレの入った瓶を【空間収納】にしまった。開封したから、当然時間停止設定の方に入れている。
気を取り直して、口に運んだステーキもどきの肉は生まれ変わったように美味だった。スパイスと果汁に肉の旨みが加わって口の中に広がった。
コンソメスープも塩が全然足りてなかったのでこれも買っていた塩で味を整えた。なんとか満足できる食事を俺は終えた。
食事を終えて、俺は扉に鍵を掛け、改めて【想技創造】を使う。
MyPhoneの表示現在時刻は夜の5時、17時なので、本日分のスキル作成期限まであと7時間ある。
しかし、ここは異世界。現代日本の様な電灯はない。もしかしたら、魔力を使った魔力灯はあるかもしれないが、この部屋にある夜の光源は貴重と思われる蝋燭だ。
それを頼りにスキルを作る絵面は考えてみるだけで怖すぎる。
いい歳したおっさんが蝋燭1本の暗闇の中、空中を凝視しているのだ。怖すぎる。
※スキル使用者以外に表示されるスキルのウィンドウは見えません。
それを言ったら、今の様子を端から見ても大差ないかもしれないが、暗闇の中よりはマシだと思うことにした。
とりあえず、ここを脱出するまでは完全に日が落ちる前に当日分を消化してスキルを作っていくのが建設的だ。
そうなると、今日はもうあまり時間は残っていないので手早く作ることにした。
このURスキル【想技創造】は能動系、受動系の大別のうち、能動系の特殊スキルに分類される。
使用開始はスキル名を唱えるか、スキル名を念じることでステータスと同じ様に謎技術で空中にウィンドウの編集画面とキーボードが表示される。
最初に、スキル名をキーボード入力。続いて能動系か受動系のボタン選択が続き、次に攻撃・補助・回復・特殊の系統のボタン選択。効果対象もボタン選択で自身、対人、対集団、対軍、対城などから選択。複数選択可。
しかし、今は対軍と対城のボタンは暗転していて押せなくなっている。条件を満たせていないから選択できないようだ。
ちなみに数の表現目安は対人は個体数1で、対人となっているけれども対象の種別には非生命体も含み、紛らわしいが対象は1つであるという意味だそうだ。対集団は個体数2から10まで。対軍は11以上10万までとある。対城はそれ以上となっている。
レベル設定の有無もボタンで選ぶことができる。しかし、スキルによってはレベル設定無を選択しても自動でレベル設定になると注釈がある。この現象はこの世界の秩序を司る存在の介入によるものらしい。
それから、具体的なスキル効果の内容をキーボード入力。ここは「~の様な」など漫画やゲームの例があるなら参考例として記入していいとある。素晴らしい。但し、その例が逆に理由却下もあると注釈あり。
その後、作成ボタンを押すと、確認画面が表示されて誤字があると前の入力画面に戻る。問題なければ再度作成ボタンを押す。
ひっかかる問題がなければステータス画面が表示されて作成したスキルが追加される。これで完了。
今回作るスキルの選択に非常に悩まされた。それというのも、周りは潜在的敵性存在ばかりという、ハードモード。
結局、3つまで絞って【状態異常無効】と【索敵】と最後まで競合して悩み、今回選んだのは【偽装】。
就寝して、作成数が回復した起床直後に【状態異常無効】を作ることにした。
手順を消化して、俺は無事【偽装LV1】を入手した。
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【偽装LV1】能動系特殊スキル 対象:自身もしくは対人
効果時間:任意解除。もしくは【鑑定】系スキルで無効化されるまで。
対象のステータスや容姿を偽ることを可能とするスキル。
但し、レベル差2以上の【鑑定】、同レベルの【看破】を使用されると無効化される。
【偽装】を使用してから24時間経過していれば、再度使用することで効果を得ることが可能。
※再使用不可時間はレベルの上昇で短縮される。
自身以外に使用する場合、対象に抵抗されて失敗することがある。抵抗されて失敗した場合、同一対象への再使用は上記使用不可能時間と同じ時間が経過しなければならない。
LV1:対象のステータスを偽装する。偽装ステータスは予め編集しておく必要がある。
偽装ステータスのストック可能数:1
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早速、俺は【偽装】を起動して、偽装ステータスを編集した。
変更する項目はクラスと器用さ、魔力、精神力、SRスキル~URスキル、称号だ。
クラスは未設定からオディオ王国を出た後に今後、生業にするつもりの錬金術師にする。
ステータスのランクは器用さをCからDへ、魔力と精神力はBからDに変更。
スキルに関してはSRスキルに【錬金術LV1】だけにして、他は知られると不味いのでなしにする。
称号については元々あった『巻き込まれた異世界人』を消して、『勇者』を追加。この国を出たら、この称号『勇者』はトラブルの元になるから偽装ステータスから即削除だ。
さて、偽装ステータスの編集作業を終えて【偽装】したら、もう完全に日が落ちて部屋の中は真っ暗だ。いろいろあったし、疲れも溜まっている。いつもより早いけれども、部屋の施錠を確認して、俺は寝ることにした。
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