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~幕間1~
第21話 テンプレチートスキル【異世界電子通販】とクロエの大好物の件
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キッチンに来ると、クロエが踏み台に乗って洗い物を丁度終えたところだった。
彼女の今の身長では背が足りないため、踏み台に乗らねば洗い物ができない。当初は翼を出して飛びながらやっていたが、飛び続けるのも意外と疲れるので俺はクロエ専用踏み台をプレゼントしたのだ。プレゼントしたら喜ばれた。
ちなみに最初にプレゼントしたのは彼女が着ているメイド服3着。この3着をクロエはローテーションしている。
『ん? ご主人どうしたのだ?』
両手をタオルで拭いたクロエが俺に気づいて、可愛らしく小首を傾げて尋ねた。
「お湯の補充と茶菓子をだそうかと思って、それとクロエの労い」
『ふむ、お湯はさっき”笛付きケトル”を火にかけたところだから、しばし待て。茶菓子は……在庫に適当なものはなかったはずじゃ。どうするのだ?』
クロエの言うとおり、コンロに笛付きケトルが火にかけられている。ただ、まだかけ始めらしく、笛が鳴る気配はなかった。
「う~ん。なにかを1から作ると時間がかかり過ぎてしますから、ここはアレを使って買って済ませるかな」
『おおっ! アレを使うのじゃな! 我にも選ばせてたもう!!』
クロエが喜色を顕わにして強請ってくる。
「ああ、普段頑張ってくれているから、高くない食べ物なら1つなら選んでいいよ」
『うむ。そうじゃ、ご主人、【竜人化】して我を膝に乗せて椅子に座り、画面を開いてたもう。そうすれば2人で見れる!』
俺はあまりのクロエの喜び様に気圧されて頷き、スキルの【竜人化】を発動する。この【竜人化】は俺がクロエの血、正確にはクロエの転生前のクロノエクソスを殺したときに飲み込んだ彼女の血によって得たスキルだ。
俺は本来、【想技想像】で創り出したスキルでなければ覚えることができないはずなのだが、闇黒魔竜クロノエクソスの血を摂取したことで体質が変わり、能動系技能の【竜人化】と【竜化】、他に竜が使えるスキルを一応、使えるようになっている。
体質が変わったときというのはおそらく闇黒魔竜クロノエクソスの封じられていた空間から戻った直後に起こった激痛。正直再び味わいたいとは思わない苦痛だった。竜系統のスキルを覚え、体質が変わったがステータス上で俺は人族のままだ。
余談だが、この世界にはファンタジー世界の竜の亜人である竜亜人は別の国に存在している。
俺は【竜人化】を発動した。特撮変身ヒーローよろしく、竜形態のクロエと同じ黒い竜鱗が体中の皮膚を覆い、頭に2本の角が生え、喉に逆鱗、背中に消すことができる翼、そして、手指が鋭くなった。顔は人の形を保ったままだ。
椅子の背もたれにぶつかるので翼は消した。
『~~~♪』
俺が椅子に座ると上機嫌なクロエが自分の指定席といわんばかりに俺の膝の上に座って、背中を倒して俺に密着するため寄りかかってきた。クロエは重量は外見相応の重さだが、体の発育は不相応に発達して女性らしさをもっているため、柔らかい。
クロエはぐいぐいとスキンシップをしてくるが、これは彼女が長い間味わっていた孤独の寂しさによる反動であることを俺は理解しているので、彼女のやりたいようにさせている。
そして、俺は【魔術創造】の後に創ったチートスキル、【異世界電子通販】を起動した。
【異世界電子通販】、このスキルはラノベや俗に言うな○う系小説にある異世界に召喚された主人公が自分の元いた世界の商品を購入できるスキルを再現したものだ。
最大レベルは10で現在のレベルは4。レベル1で食品・調味料、レベル2で菓子・飲み物、レベル3で衣類、レベル4で食器・調理器具が購入可能になる。次のレベル5では書籍となっている。
購入するにはこの世界の通貨を入金して、このスキル専用の仮想通貨である”クレジット(C)”に換金しないと使えない。俺はオディオ王城の宝物庫から慰謝料としてもらってきた物の中から用途がない純金製の悪趣味な彫像数点を【錬金術】の【分解】で崩し、金の延べ棒に【再構成】した。
それを王城の城下町で足がつかないように換金して、換金した2割を貯金にし、3割を生活資金として、残り5割をクレジット用に分けてクレジット分を換金している。
全体の5割という大きな数字なのは期間内に1000万クレジット入金することで、1回の利用で発生する送料1万クレジットを今後永久無料にするというキャンペーンがあったからに他ならない。
仲間になって直後のクロエの宝物庫にあった彼女の素材の売却提案もあって、俺は目標額を期間内に入金し、送料無料の特典を獲得することに成功した。
1C=約10円なので毎回送料10万円相当はキツ過ぎるのでこの特典は是が非でも確保しなければならなかった。
『ご主人、茶菓子にはなにを選ぶのじゃ?』
クロエがあごを上げて、頭上の俺を見て訊いてきた。
「無難な醤油煎餅と雪○宿にしよう。それに加えて、3本組みの串団子のみたらしと餡子をそれぞれ3パックずつかな」
串団子3本は飛鳥には多いかもしれないが、余ったら【空間収納】に入れるから問題ない。
『おおっ! 餡子の串団子かぁ。ふむふむ、では、我はご褒美にこの粒あ○パンを所望する!』
ご機嫌なクロエが指差したのは10クレジットするヤ○ザキの高級粒○んパンだった。クロエは餡子が大好物だ。初めてあんぱんを食べさせて以来、節度をもって、あんぱんを俺に強請ってくることがある。
「了解……夕飯はどうしようか」
俺は選んだ茶菓子とクロエへのご褒美をカートに入れて、クロエに話を振った。
彼女の今の身長では背が足りないため、踏み台に乗らねば洗い物ができない。当初は翼を出して飛びながらやっていたが、飛び続けるのも意外と疲れるので俺はクロエ専用踏み台をプレゼントしたのだ。プレゼントしたら喜ばれた。
ちなみに最初にプレゼントしたのは彼女が着ているメイド服3着。この3着をクロエはローテーションしている。
『ん? ご主人どうしたのだ?』
両手をタオルで拭いたクロエが俺に気づいて、可愛らしく小首を傾げて尋ねた。
「お湯の補充と茶菓子をだそうかと思って、それとクロエの労い」
『ふむ、お湯はさっき”笛付きケトル”を火にかけたところだから、しばし待て。茶菓子は……在庫に適当なものはなかったはずじゃ。どうするのだ?』
クロエの言うとおり、コンロに笛付きケトルが火にかけられている。ただ、まだかけ始めらしく、笛が鳴る気配はなかった。
「う~ん。なにかを1から作ると時間がかかり過ぎてしますから、ここはアレを使って買って済ませるかな」
『おおっ! アレを使うのじゃな! 我にも選ばせてたもう!!』
クロエが喜色を顕わにして強請ってくる。
「ああ、普段頑張ってくれているから、高くない食べ物なら1つなら選んでいいよ」
『うむ。そうじゃ、ご主人、【竜人化】して我を膝に乗せて椅子に座り、画面を開いてたもう。そうすれば2人で見れる!』
俺はあまりのクロエの喜び様に気圧されて頷き、スキルの【竜人化】を発動する。この【竜人化】は俺がクロエの血、正確にはクロエの転生前のクロノエクソスを殺したときに飲み込んだ彼女の血によって得たスキルだ。
俺は本来、【想技想像】で創り出したスキルでなければ覚えることができないはずなのだが、闇黒魔竜クロノエクソスの血を摂取したことで体質が変わり、能動系技能の【竜人化】と【竜化】、他に竜が使えるスキルを一応、使えるようになっている。
体質が変わったときというのはおそらく闇黒魔竜クロノエクソスの封じられていた空間から戻った直後に起こった激痛。正直再び味わいたいとは思わない苦痛だった。竜系統のスキルを覚え、体質が変わったがステータス上で俺は人族のままだ。
余談だが、この世界にはファンタジー世界の竜の亜人である竜亜人は別の国に存在している。
俺は【竜人化】を発動した。特撮変身ヒーローよろしく、竜形態のクロエと同じ黒い竜鱗が体中の皮膚を覆い、頭に2本の角が生え、喉に逆鱗、背中に消すことができる翼、そして、手指が鋭くなった。顔は人の形を保ったままだ。
椅子の背もたれにぶつかるので翼は消した。
『~~~♪』
俺が椅子に座ると上機嫌なクロエが自分の指定席といわんばかりに俺の膝の上に座って、背中を倒して俺に密着するため寄りかかってきた。クロエは重量は外見相応の重さだが、体の発育は不相応に発達して女性らしさをもっているため、柔らかい。
クロエはぐいぐいとスキンシップをしてくるが、これは彼女が長い間味わっていた孤独の寂しさによる反動であることを俺は理解しているので、彼女のやりたいようにさせている。
そして、俺は【魔術創造】の後に創ったチートスキル、【異世界電子通販】を起動した。
【異世界電子通販】、このスキルはラノベや俗に言うな○う系小説にある異世界に召喚された主人公が自分の元いた世界の商品を購入できるスキルを再現したものだ。
最大レベルは10で現在のレベルは4。レベル1で食品・調味料、レベル2で菓子・飲み物、レベル3で衣類、レベル4で食器・調理器具が購入可能になる。次のレベル5では書籍となっている。
購入するにはこの世界の通貨を入金して、このスキル専用の仮想通貨である”クレジット(C)”に換金しないと使えない。俺はオディオ王城の宝物庫から慰謝料としてもらってきた物の中から用途がない純金製の悪趣味な彫像数点を【錬金術】の【分解】で崩し、金の延べ棒に【再構成】した。
それを王城の城下町で足がつかないように換金して、換金した2割を貯金にし、3割を生活資金として、残り5割をクレジット用に分けてクレジット分を換金している。
全体の5割という大きな数字なのは期間内に1000万クレジット入金することで、1回の利用で発生する送料1万クレジットを今後永久無料にするというキャンペーンがあったからに他ならない。
仲間になって直後のクロエの宝物庫にあった彼女の素材の売却提案もあって、俺は目標額を期間内に入金し、送料無料の特典を獲得することに成功した。
1C=約10円なので毎回送料10万円相当はキツ過ぎるのでこの特典は是が非でも確保しなければならなかった。
『ご主人、茶菓子にはなにを選ぶのじゃ?』
クロエがあごを上げて、頭上の俺を見て訊いてきた。
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串団子3本は飛鳥には多いかもしれないが、余ったら【空間収納】に入れるから問題ない。
『おおっ! 餡子の串団子かぁ。ふむふむ、では、我はご褒美にこの粒あ○パンを所望する!』
ご機嫌なクロエが指差したのは10クレジットするヤ○ザキの高級粒○んパンだった。クロエは餡子が大好物だ。初めてあんぱんを食べさせて以来、節度をもって、あんぱんを俺に強請ってくることがある。
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俺は選んだ茶菓子とクロエへのご褒美をカートに入れて、クロエに話を振った。
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