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第2章 自由連合同盟都市国家メルキオール 首都メルキオール編
第53話 【石化】と【空間収納】は使いよう。豚鬼の蔓延る村の中、静かに素早く俺がいろいろしまっていく件
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俺が豚鬼共が巣としている村に着いたのはその日の真夜中だった。
夜行性が基本の魔物にとっては真夜中は人の真昼に相当する。
つまりは最も活発な時間帯とも言えるのだが、こと豚鬼に至ってはこの習性は当てはまらないから厄介この上ない。
なぜこの習性が当てはまらないか、理由は単純で真昼を活発に活動する生物と交配したからその特性を半分引き継いだからだ。
言わずもがな、その生物とは人間。その多くは襲われて女性達だ。子を成せる数には限界があり、限界を迎えた苗床となっていた女性達はどうなるのか?
答えは生きたまま豚鬼共に喰われるのだ。しかも、喰われているのに当の本人は喜んで貪り食われているという地獄絵図だ。
この凄惨な光景を飛鳥やベルリアーナ嬢達に見せるべきかは悩み所だ。
しかし、豚鬼の脅威として知らしめるには必要と判断して俺はこの動画を撮影した。この動画の取り扱いはバルガスのとっつぁんはもとより、ヘリオスギルド総長、ミーネさんを交えて相談しよう。
『大丈夫かの、ご主人?』
クロエから俺を気遣う”コール”が届いた。
今回、闇夜に紛れる闇黒魔幼竜モードのクロエには外で夜間の豚鬼共の動きを観察してもらい、その巡回ルートなどを割り出してもらっている。
また、バルガスのとっつぁん達への定時連絡の中継と万が一に備えて俺の退路の確保をしてもらっている。
「バルガスのとっつぁんに捕らわれている女性達の救助は絶望的であることを伝えてくれ」
『そんなに悪いのかのう?』
クロエの疑問は最もだが。
「ああ、あれは完全に心を壊されている。助け出せてもヒトとして生きれるかはわからない程酷い状態だ」
はっきり言って耳に嫌でも入ってくる言動が聞くに堪えない18禁ものだから、このままなら神に余生を捧げさせる修道院送りも難しいと思う。
まぁ、俺は彼女等のことをその命を含めてどうこうする判断を下せるほどお偉い立場ではないから、考えても意味はないのかもしれない。
とりあえず攫われてきたと思しき女性達に圧し掛かっている種馬ならぬ種豚連中は、
「…………」
静かに素早く、首と身体を永久にお別れさせた。
捕らわれていた女性達はこのまま放置すると代わりの種豚が来るだけで俺がやった意味がほとんどない。もちろん、連れて歩きまわるのは論外だ。
しかたがないので、全員一旦、状態異常付与スキル【石化】でアイテム化。続いて【空間収納】の時間停止枠にしまって完了。
生物じゃないから【空間収納】に入れられる裏技じみた使い方ではあるが、こんな状況でない限り使うつもりはない。
ちなみに【石化】によってできた石像を破壊すると【石化】の解除ができなくなる。即ち、死ぬ。
さて、少なくとも、飛鳥とクロエはこの石像にした女性達の辿った道を絶対に歩ませない様にしなくては。
俺は決意を新たに村の中を音も無く移動する。
■
しばらくして、一箇所、不自然な場所に気がついた。豚鬼連中の巡回ルートに入っていながら、その死角に入る様に設置されている【認識阻害】の【魔術】がかかった家屋が一軒あった。
その建物に生体反応はない。罠もないのを確認して俺は音を立てないよう侵入した。
そこには沢山の資料と白骨死体があり、その死体にはギルドカードが浮き上がっていた。
ギルドカードの仕様の1つで、死ぬと死体のあった場所に浮き上がり、
「"フィイクスゥ"」
このコマンドで固定化されて制限時間を超えて他人でも死者のギルドカードを保管可能になるのだ。
俺はざっとカードの持ち主の情報を確認したところ、やはりこのギルドカードの持ち主は魔術ギルドの人間だったらしい。
家屋内にあった机の棚に彼の日記があった。日記の中身はここに自分を派遣した魔術師ギルド上層部への恨み節と薬品ギルドの関与の記述。
どうやらここは薬品ギルドと共同で安定して高値で売れるオークの肉を食材として確保するための養豚場ならぬ養豚鬼場として秘密裏に造られた村らしい。
人類の不倶戴天の敵でもある豚鬼を養殖することは禁忌であり、バレると処刑確実という危ない橋だ。
しかし、同じ禁忌扱いの小鬼などと違って豚鬼は食材として栄養も高く美味であるので、高く売れることから、魔術師ギルドと薬品ギルドは資金稼ぎとして秘密裏に行っていたらしい。
当初は目論見通り、奴隷商人から買った女奴隷を使う奴隷の扱いにおける違反行為で繁殖に成功。餌も野菜や果物、菜食中心で豚鬼を順調に数を増やし、メルキオールの市場にもバレずに冒険者ギルドの受付を何人か買収して買い取らせて出荷していた。
しかし、豚鬼の悪食を見誤り、繁殖用に連れてきていたが使えなくなった女奴隷を豚鬼に食われ、人肉の味を覚えられて惨劇に発展する。
人肉を食べたことで抑圧されていた豚鬼の本能が目覚めたのか、豚鬼達の人肉食はこの村にいた豚鬼全体に伝播して、飼育していた者達を襲って喰らう様になった。
そして、自分達の管理できる数を遥かに超えて豚鬼共は増え続け、ここに立ち寄っていた食糧を運んでいた商人共も豚鬼の餌食になり村は完全に孤立。
食糧を求めて動こうにも豚鬼達が昼夜を問わず巡回しているため、動くに動けず。自分以外は無理に外へ出て、残らず豚鬼に捕まり、その餌食になったそうだ。
いつしか豚鬼共は共食いを始め、強力な個体豚鬼将軍が生まれだしたとある。
水は【魔術】で賄えたが、食糧はそうはいかず、遂に最後の保存食が尽きてしまい、次第に日記の記述がとびとびになる。
そして、日記の最後はメルキオールに残していた家族の心配とこの仕事を引き受けてしまったことへの深い悔恨とこの仕事を斡旋した魔術ギルド長と薬品ギルドへの怨嗟に満ちていた。
遺族がメルキオールにいるかもしれないので、俺は餓死した魔術師の白骨遺体を【空間収納】に専用の枠を作って収納。証拠となる日記を含め、この家屋にあった証拠資料は全て収納した。
■
【索敵】でわかったことだが、豚鬼共を繁殖し、養育する場所と、この集団を率いるボス豚鬼のいる場所は離れていた。
そのボス豚鬼のいる場所は村を一望できる場所にある無駄に金をかけたと思われる村には不釣り合いな悪趣味な屋敷だった。
屋敷の門は固く閉ざされていたが、【探知】で抜け穴を見つけ、【縮地】で駆け抜ける俺には関係なかった。
罠らしきものは皆無で、見張りの豚鬼がいるだけ。だが、その見張りの豚鬼の種類が問題だった。
門番で豚鬼将軍が立っていた。この将軍級になると、単体でAランク前衛職冒険者数人に匹敵する難敵になる。しかも、それが既に複数。
調査隊の面子を思い起こすも、こいつらを真っ当に相手をするには明らかにAランク冒険者の数が足りない。
となればやることは1つ。俺は【サイレントキリング】で門番の豚鬼将軍を1匹ずつ確実に始末して、即座にその死体は俺の【空間収納】にしまって、【消臭】で臭い消しも怠らない。奴等は鼻が効くから【消臭】を怠ると詰む。
張り詰める緊張感のなか、慎重に俺は屋敷の中に入った。
屋敷の中も巡回で豚鬼将軍が歩き回っているという難易度狂気な場所だった。
それにしても、書類などに興味と関心が全くないのか、執務室は扉が開きっぱなしで、机の上の書類はそのままだった。
書類の中にはこの村の防備として、コスト削減のため、繁殖させたが食用に向かない豚鬼を兵士として充当することが書いてあった。ここの書類も【空間収納】行き。
建物の損傷がほとんどないのはこの兵士としていた豚鬼達の反乱もあったため、抵抗らしい抵抗ができなかったからだと思われる。
執務室に隠し通路があった。しかし、出口が塞がれて行き止まりになっており、そこで滅多打ちにされて死んだと思われる屋形の住人の白骨死体があったので、これも【空間収納】に回収した。この白骨死体の身元を判別できるものは確認できなかった。
そして、この村のボス豚鬼のいる一際悪趣味な寝室に到達した。中の寝台で寝ているのは豚鬼君主の希少亜種、豚鬼王だった。
キングはロードよりも戦闘能力が向上している特殊個体で、本来であれば複数パーティーによる大規模戦闘で戦う相手だ。
しかし、幸いこの個体はキングになってからまだ日が浅いので、俺の状態異常付与が通る。
俺はオークキングを【石化】して無力化し【空間収納】にしまった。
帰り際に巡回の豚鬼もいくつか削ったので、戦力削ぎはこれでいいだろう。
まだ村の各所には豚鬼将軍が数体いるが、屋敷で斃したものより弱い。成り立ててでレベルが低いから調査隊の面子でも問題ないはずだ。
豚鬼達のボスで懸念材料だった豚鬼王は俺の【空間収納】の中で石像と化して無力化してしまっている。
後は残った豚鬼共を駆逐するだけだ。
肉体疲労よりも精神的な疲労が勝っている俺は癒しであるクロエと予定していた場所で合流して、飛鳥達が待つ場所に帰還した。
夜行性が基本の魔物にとっては真夜中は人の真昼に相当する。
つまりは最も活発な時間帯とも言えるのだが、こと豚鬼に至ってはこの習性は当てはまらないから厄介この上ない。
なぜこの習性が当てはまらないか、理由は単純で真昼を活発に活動する生物と交配したからその特性を半分引き継いだからだ。
言わずもがな、その生物とは人間。その多くは襲われて女性達だ。子を成せる数には限界があり、限界を迎えた苗床となっていた女性達はどうなるのか?
答えは生きたまま豚鬼共に喰われるのだ。しかも、喰われているのに当の本人は喜んで貪り食われているという地獄絵図だ。
この凄惨な光景を飛鳥やベルリアーナ嬢達に見せるべきかは悩み所だ。
しかし、豚鬼の脅威として知らしめるには必要と判断して俺はこの動画を撮影した。この動画の取り扱いはバルガスのとっつぁんはもとより、ヘリオスギルド総長、ミーネさんを交えて相談しよう。
『大丈夫かの、ご主人?』
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今回、闇夜に紛れる闇黒魔幼竜モードのクロエには外で夜間の豚鬼共の動きを観察してもらい、その巡回ルートなどを割り出してもらっている。
また、バルガスのとっつぁん達への定時連絡の中継と万が一に備えて俺の退路の確保をしてもらっている。
「バルガスのとっつぁんに捕らわれている女性達の救助は絶望的であることを伝えてくれ」
『そんなに悪いのかのう?』
クロエの疑問は最もだが。
「ああ、あれは完全に心を壊されている。助け出せてもヒトとして生きれるかはわからない程酷い状態だ」
はっきり言って耳に嫌でも入ってくる言動が聞くに堪えない18禁ものだから、このままなら神に余生を捧げさせる修道院送りも難しいと思う。
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とりあえず攫われてきたと思しき女性達に圧し掛かっている種馬ならぬ種豚連中は、
「…………」
静かに素早く、首と身体を永久にお別れさせた。
捕らわれていた女性達はこのまま放置すると代わりの種豚が来るだけで俺がやった意味がほとんどない。もちろん、連れて歩きまわるのは論外だ。
しかたがないので、全員一旦、状態異常付与スキル【石化】でアイテム化。続いて【空間収納】の時間停止枠にしまって完了。
生物じゃないから【空間収納】に入れられる裏技じみた使い方ではあるが、こんな状況でない限り使うつもりはない。
ちなみに【石化】によってできた石像を破壊すると【石化】の解除ができなくなる。即ち、死ぬ。
さて、少なくとも、飛鳥とクロエはこの石像にした女性達の辿った道を絶対に歩ませない様にしなくては。
俺は決意を新たに村の中を音も無く移動する。
■
しばらくして、一箇所、不自然な場所に気がついた。豚鬼連中の巡回ルートに入っていながら、その死角に入る様に設置されている【認識阻害】の【魔術】がかかった家屋が一軒あった。
その建物に生体反応はない。罠もないのを確認して俺は音を立てないよう侵入した。
そこには沢山の資料と白骨死体があり、その死体にはギルドカードが浮き上がっていた。
ギルドカードの仕様の1つで、死ぬと死体のあった場所に浮き上がり、
「"フィイクスゥ"」
このコマンドで固定化されて制限時間を超えて他人でも死者のギルドカードを保管可能になるのだ。
俺はざっとカードの持ち主の情報を確認したところ、やはりこのギルドカードの持ち主は魔術ギルドの人間だったらしい。
家屋内にあった机の棚に彼の日記があった。日記の中身はここに自分を派遣した魔術師ギルド上層部への恨み節と薬品ギルドの関与の記述。
どうやらここは薬品ギルドと共同で安定して高値で売れるオークの肉を食材として確保するための養豚場ならぬ養豚鬼場として秘密裏に造られた村らしい。
人類の不倶戴天の敵でもある豚鬼を養殖することは禁忌であり、バレると処刑確実という危ない橋だ。
しかし、同じ禁忌扱いの小鬼などと違って豚鬼は食材として栄養も高く美味であるので、高く売れることから、魔術師ギルドと薬品ギルドは資金稼ぎとして秘密裏に行っていたらしい。
当初は目論見通り、奴隷商人から買った女奴隷を使う奴隷の扱いにおける違反行為で繁殖に成功。餌も野菜や果物、菜食中心で豚鬼を順調に数を増やし、メルキオールの市場にもバレずに冒険者ギルドの受付を何人か買収して買い取らせて出荷していた。
しかし、豚鬼の悪食を見誤り、繁殖用に連れてきていたが使えなくなった女奴隷を豚鬼に食われ、人肉の味を覚えられて惨劇に発展する。
人肉を食べたことで抑圧されていた豚鬼の本能が目覚めたのか、豚鬼達の人肉食はこの村にいた豚鬼全体に伝播して、飼育していた者達を襲って喰らう様になった。
そして、自分達の管理できる数を遥かに超えて豚鬼共は増え続け、ここに立ち寄っていた食糧を運んでいた商人共も豚鬼の餌食になり村は完全に孤立。
食糧を求めて動こうにも豚鬼達が昼夜を問わず巡回しているため、動くに動けず。自分以外は無理に外へ出て、残らず豚鬼に捕まり、その餌食になったそうだ。
いつしか豚鬼共は共食いを始め、強力な個体豚鬼将軍が生まれだしたとある。
水は【魔術】で賄えたが、食糧はそうはいかず、遂に最後の保存食が尽きてしまい、次第に日記の記述がとびとびになる。
そして、日記の最後はメルキオールに残していた家族の心配とこの仕事を引き受けてしまったことへの深い悔恨とこの仕事を斡旋した魔術ギルド長と薬品ギルドへの怨嗟に満ちていた。
遺族がメルキオールにいるかもしれないので、俺は餓死した魔術師の白骨遺体を【空間収納】に専用の枠を作って収納。証拠となる日記を含め、この家屋にあった証拠資料は全て収納した。
■
【索敵】でわかったことだが、豚鬼共を繁殖し、養育する場所と、この集団を率いるボス豚鬼のいる場所は離れていた。
そのボス豚鬼のいる場所は村を一望できる場所にある無駄に金をかけたと思われる村には不釣り合いな悪趣味な屋敷だった。
屋敷の門は固く閉ざされていたが、【探知】で抜け穴を見つけ、【縮地】で駆け抜ける俺には関係なかった。
罠らしきものは皆無で、見張りの豚鬼がいるだけ。だが、その見張りの豚鬼の種類が問題だった。
門番で豚鬼将軍が立っていた。この将軍級になると、単体でAランク前衛職冒険者数人に匹敵する難敵になる。しかも、それが既に複数。
調査隊の面子を思い起こすも、こいつらを真っ当に相手をするには明らかにAランク冒険者の数が足りない。
となればやることは1つ。俺は【サイレントキリング】で門番の豚鬼将軍を1匹ずつ確実に始末して、即座にその死体は俺の【空間収納】にしまって、【消臭】で臭い消しも怠らない。奴等は鼻が効くから【消臭】を怠ると詰む。
張り詰める緊張感のなか、慎重に俺は屋敷の中に入った。
屋敷の中も巡回で豚鬼将軍が歩き回っているという難易度狂気な場所だった。
それにしても、書類などに興味と関心が全くないのか、執務室は扉が開きっぱなしで、机の上の書類はそのままだった。
書類の中にはこの村の防備として、コスト削減のため、繁殖させたが食用に向かない豚鬼を兵士として充当することが書いてあった。ここの書類も【空間収納】行き。
建物の損傷がほとんどないのはこの兵士としていた豚鬼達の反乱もあったため、抵抗らしい抵抗ができなかったからだと思われる。
執務室に隠し通路があった。しかし、出口が塞がれて行き止まりになっており、そこで滅多打ちにされて死んだと思われる屋形の住人の白骨死体があったので、これも【空間収納】に回収した。この白骨死体の身元を判別できるものは確認できなかった。
そして、この村のボス豚鬼のいる一際悪趣味な寝室に到達した。中の寝台で寝ているのは豚鬼君主の希少亜種、豚鬼王だった。
キングはロードよりも戦闘能力が向上している特殊個体で、本来であれば複数パーティーによる大規模戦闘で戦う相手だ。
しかし、幸いこの個体はキングになってからまだ日が浅いので、俺の状態異常付与が通る。
俺はオークキングを【石化】して無力化し【空間収納】にしまった。
帰り際に巡回の豚鬼もいくつか削ったので、戦力削ぎはこれでいいだろう。
まだ村の各所には豚鬼将軍が数体いるが、屋敷で斃したものより弱い。成り立ててでレベルが低いから調査隊の面子でも問題ないはずだ。
豚鬼達のボスで懸念材料だった豚鬼王は俺の【空間収納】の中で石像と化して無力化してしまっている。
後は残った豚鬼共を駆逐するだけだ。
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