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~幕間2~
第61話 専属鍛冶職人達との面接の件
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ベルの両親、ルークさんとベルファリスさんとの面会から更に1週間経過したある日、遂に技師ギルドから俺の出した専属鍛冶師の条件を満たす人物と会ってほしいとの連絡が入った。
「……なぜ御祖父様、いえ、ヘリオスギルド総長様がいらっしゃっているのですか? ギルド総長としてのお仕事はどうされたのですか?」
俺の背後に控えているベルが好々爺といった感じのヘリオスギルド総長に冷ややかなジト目を向けている。
「はっはっはっはっはっは、当然仕事は片付けてある。今回ユウ君の専属鍛冶師になる人物達は私の知り合いでね。話を持っていった手前、最後まで見届けようと思ってね」
ベルの言葉を笑顔でいなして、ヘリオスギルド総長はそう告げる。
まぁ、これぐらい肝が太くないと大商人もギルド総長という立場もやっていけないよな。
技師ギルドの受付さんに案内されて応接室に通された。
そこで待っていたのは1組の男女。ドワーフの女性とエルフの男性だった。
「ユウ・アンドウと申します。この度は私共の専属鍛冶職人になっていただけると伺っておりますが、間違いないでしょうか?」
頭を下げて自己紹介をすると、何故かドワーフの女性が呆けた顔をしている。
なんかマズッたか?
「ええっと、どうかされましたか?」
困惑して俺が尋ねると、
「ああ、申し訳ない。初対面であたいを馬鹿にしない人はこの人以外いなかったものでな」
とドワーフの女性が口を開いた。
「流石はヘリオスの認めた御仁というべきか、貴方は人を見る眼をお持ちの様ですね。失礼、私はエルフのへファイス・ヤヴィシュタ。こちらは妻のヴァルカです」
「ヴァルカ・ヤヴィシュタです。よろしく、たの……お願いします」
典型的なイケメンエルフであるへファイスさんが自己紹介を返し、ドワーフの女性のヴァルカさんのことも紹介してくれた。
「ご丁寧にありがとうございます。こちらがお願いしております手前、お二人は普段の口調で構いませんよ」
「申し訳ないが助かる。あたいはどうも堅苦しい言葉は苦手で」
「お気遣いありがとうございます。ですが、私は正式に契約が成立するまでは崩すのは控えますよ」
ヴァルカさんがそう言った横でへファイスさんは苦笑いを浮かべつつ、そう答えた。
「分かりました。では条件の確認に入らせていただきます。まず、お二人の担当をお教えください。次に、お二人は"竜の鱗"の加工経験はおありですか?」
「ああ、あたいは武器の作製と女性の採寸、金属防具の作製を担当している」
「私は生物素材、魔物素材の武器防具への加工と男性の採寸を担当します。武器防具の作製は基本、私達2人で行っています。"竜の鱗"の加工経験はありますのでご期待に応えられると思います」
2人から頼もしい返答があった。
「では、"刀"を打っていただくことは可能でしょうか?」
「すまない。その刀って武器はあたいらも作ったことがないんだ」
「寡聞にて申し訳ありません。その武器の製法は私達は存じておりません」
2人は申し訳なさそうにそう言う。
「補足させてもらうが、この元技師ギルドのギルド長と副ギルド長の2人が知らないなら、このメルキオールでは作れる職人は残念ながらいないと思った方がいいだろう」
ここでヘリオスさんが俺を騙す意味はないから、本当のことだろう。
この世界に”刀”はあるかもしれないけれども、それを探すには時間が足りないか。
「ヘリオス!元ギルド長だったことは関係ないだろう!」
ヴァルカさんがヘリオスさんに激怒すると、
「黙っていて申し訳ない。私が副ギルド長となってギルド長だったヴァルカを支えていました。ですが……」
へファイスさんが何故ギルド長と副ギルド長を辞めたのか詳しく話し始めてくれた。
鍛冶職人としてヴァルカさんは間違いなくメルキオールで1番の腕を持っている。
問題なのは技師ギルドのギルド長になる条件がメルキオールで1番の鍛冶の技術を持っていることと、前ギルド長がそれを見極めて次のギルド長を決めることにあった。
ヴァルカさんは元々前ギルド長の直弟子ではなく、男性だった前ギルド長の仕事を毎回目に焼き付けて技術を盗んで自分のものにしていた。
この世界のドワーフは男女共に鍛冶職人であるのだが、他の種族、特に人族は鍛冶場に女性が入ることを嫌がって、ヴァルカさんを蔑視していた。
へファイスさんは前ギルド長の直弟子の筆頭で、金属以外の素材を用いた鍛冶の腕ではヴァルカさんを上回る技術を持っていたため、彼を次のギルド長へと言う声が大多数だったそうだ。
前ギルド長は人族より長命なドワーフ族だったが、いよいよ高齢と老衰で引退せざるを得なくなった。
鍛冶以外のことができないが、前ギルド長の鍛冶技術を直弟子よりも確かに受け継いでいるヴァルカさんを前ギルド長がギルド長に指名した。
ヘファイスさんもヴァルカさんの腕は認めていたので、彼からは不満はなく寧ろ当然と思っていたそうで、問題なかった。
それ以外の分野をへファイスさんが副ギルド長として支えることを前ギルド長が厳命したため、ヴァルカさんの就任は多少荒れたが、ギルドに運営には全く問題なかった。
ギルドの仕事を続けて職場結婚した2人がそろそろ次代に席を譲ろうと積極的に後継者の育成を始めたものの、なかなか芽が出なかった。
2人体制でやっていたのが前任者の時よりも上手く回ってしまっていたことも悪い方に影響して、2人の任期は歴代で最長になってしまった。
折しも、2人はスランプに突入した所で、俺の専属鍛冶職人募集が入る。
現状がギルドはもとより、自分達にもよくないこと自覚していた2人は心機一転、新たなスタートを切るべく、これまで以上に後継者を育成。先日ようやく託せる者が仕上がって地位を譲ったそうだ。
実際に2人の作った作製品を見せてもらった。
やはり、今の俺では作り出せない技術レベルの武器防具を2人は作り出していたので、俺は専属契約をこの2人と結ぶ方向で話しを進めることにした。
「お2人は刀を作ったことがないということでしたので、これから作れる様になってもらえれば大丈夫です。製法は分かっているので、練習を積み重ねていってもらいます」
「分かりました。私達の住居などはどうなるのでしょうか?」
ヴァルカさんが期待と好奇心で両目を輝かせる傍らでへファイスさんが懸念していることを尋ねてきた。
「加工をお願いする素材が希少であるので、住居と鍛冶場はこちらで用意させていただきます。場所は私の屋敷の一角にお2人の住居を兼ねた鍛冶場を用意しています。不足があれば増築も可能ですので遠慮無く言ってください」
「ありがとうございます。そのお言葉でこれで雨風を凌げることが確約されたので一安心です」
俺の言葉にへファイスさんは安心した様だった。
それもそのはず、ギルドカードと技師ギルドの登録は残るものの、2人がこれまで使っていたギルド長専用住居からすぐにでも立ち退かなければならないからだ。
「ご存知かと思いますが、私共の住居は西地区に閑静な住宅街にございます。お2人の仕事場となります鍛冶場は完全防音にしております。ですので、それ以外での作業は慎んでいただきます様お願いいたします」
ベルがそう告げると鍛冶職人の2人は頷いた。
「では守秘義務もあるのでこの魔術誓約書の内容を確認して署名をお願いします」
「……へファイス問題ないか?」
「ええ、通常の専属契約よりも守秘義務が重いですが、それ以外はほぼ自由ですね。この作製品判定というのは?」
「それは私が作製したものを専門家として批評してもらう仕事です。私は魔術で武器防具の【錬成】ができるのですが、独学で精度判断が偏るので、お願いしたい仕事の1つです」
俺が正直に言うと、
「おお、わかった。あたい達がビシビシダメ出ししてやるぜ!」
「ヴァルカ、やり過ぎないでくださいよ。貴女は言い過ぎるところがありますから」
やる気満々のヴァルカさんをへファイスさんが苦笑して、宥めた。おしどり夫婦だな。
「お手柔らかにお願いします」
俺はそう返すしかできなかった。
「……お2人の署名を確認し、魔術誓約書の発動を確認しました。へファイス様、ヴァルカ様、これからよろしくお願いいたします」
ベルが最終確認が終わったことを告げた。
「では屋敷に向かいましょうか。ささやかながら、お2人の歓迎会を用意しています。ヘリオスギルド総長もいかがですか?」
「是非!」
へファイスさんとヴァルカさんの2人が喜び合う傍らで、ヘリオスさんが即答。
こうして、元技師ギルドのギルド長と副ギルド長と言う2人を俺は専属鍛冶職人に迎えることに成功した。
「……なぜ御祖父様、いえ、ヘリオスギルド総長様がいらっしゃっているのですか? ギルド総長としてのお仕事はどうされたのですか?」
俺の背後に控えているベルが好々爺といった感じのヘリオスギルド総長に冷ややかなジト目を向けている。
「はっはっはっはっはっは、当然仕事は片付けてある。今回ユウ君の専属鍛冶師になる人物達は私の知り合いでね。話を持っていった手前、最後まで見届けようと思ってね」
ベルの言葉を笑顔でいなして、ヘリオスギルド総長はそう告げる。
まぁ、これぐらい肝が太くないと大商人もギルド総長という立場もやっていけないよな。
技師ギルドの受付さんに案内されて応接室に通された。
そこで待っていたのは1組の男女。ドワーフの女性とエルフの男性だった。
「ユウ・アンドウと申します。この度は私共の専属鍛冶職人になっていただけると伺っておりますが、間違いないでしょうか?」
頭を下げて自己紹介をすると、何故かドワーフの女性が呆けた顔をしている。
なんかマズッたか?
「ええっと、どうかされましたか?」
困惑して俺が尋ねると、
「ああ、申し訳ない。初対面であたいを馬鹿にしない人はこの人以外いなかったものでな」
とドワーフの女性が口を開いた。
「流石はヘリオスの認めた御仁というべきか、貴方は人を見る眼をお持ちの様ですね。失礼、私はエルフのへファイス・ヤヴィシュタ。こちらは妻のヴァルカです」
「ヴァルカ・ヤヴィシュタです。よろしく、たの……お願いします」
典型的なイケメンエルフであるへファイスさんが自己紹介を返し、ドワーフの女性のヴァルカさんのことも紹介してくれた。
「ご丁寧にありがとうございます。こちらがお願いしております手前、お二人は普段の口調で構いませんよ」
「申し訳ないが助かる。あたいはどうも堅苦しい言葉は苦手で」
「お気遣いありがとうございます。ですが、私は正式に契約が成立するまでは崩すのは控えますよ」
ヴァルカさんがそう言った横でへファイスさんは苦笑いを浮かべつつ、そう答えた。
「分かりました。では条件の確認に入らせていただきます。まず、お二人の担当をお教えください。次に、お二人は"竜の鱗"の加工経験はおありですか?」
「ああ、あたいは武器の作製と女性の採寸、金属防具の作製を担当している」
「私は生物素材、魔物素材の武器防具への加工と男性の採寸を担当します。武器防具の作製は基本、私達2人で行っています。"竜の鱗"の加工経験はありますのでご期待に応えられると思います」
2人から頼もしい返答があった。
「では、"刀"を打っていただくことは可能でしょうか?」
「すまない。その刀って武器はあたいらも作ったことがないんだ」
「寡聞にて申し訳ありません。その武器の製法は私達は存じておりません」
2人は申し訳なさそうにそう言う。
「補足させてもらうが、この元技師ギルドのギルド長と副ギルド長の2人が知らないなら、このメルキオールでは作れる職人は残念ながらいないと思った方がいいだろう」
ここでヘリオスさんが俺を騙す意味はないから、本当のことだろう。
この世界に”刀”はあるかもしれないけれども、それを探すには時間が足りないか。
「ヘリオス!元ギルド長だったことは関係ないだろう!」
ヴァルカさんがヘリオスさんに激怒すると、
「黙っていて申し訳ない。私が副ギルド長となってギルド長だったヴァルカを支えていました。ですが……」
へファイスさんが何故ギルド長と副ギルド長を辞めたのか詳しく話し始めてくれた。
鍛冶職人としてヴァルカさんは間違いなくメルキオールで1番の腕を持っている。
問題なのは技師ギルドのギルド長になる条件がメルキオールで1番の鍛冶の技術を持っていることと、前ギルド長がそれを見極めて次のギルド長を決めることにあった。
ヴァルカさんは元々前ギルド長の直弟子ではなく、男性だった前ギルド長の仕事を毎回目に焼き付けて技術を盗んで自分のものにしていた。
この世界のドワーフは男女共に鍛冶職人であるのだが、他の種族、特に人族は鍛冶場に女性が入ることを嫌がって、ヴァルカさんを蔑視していた。
へファイスさんは前ギルド長の直弟子の筆頭で、金属以外の素材を用いた鍛冶の腕ではヴァルカさんを上回る技術を持っていたため、彼を次のギルド長へと言う声が大多数だったそうだ。
前ギルド長は人族より長命なドワーフ族だったが、いよいよ高齢と老衰で引退せざるを得なくなった。
鍛冶以外のことができないが、前ギルド長の鍛冶技術を直弟子よりも確かに受け継いでいるヴァルカさんを前ギルド長がギルド長に指名した。
ヘファイスさんもヴァルカさんの腕は認めていたので、彼からは不満はなく寧ろ当然と思っていたそうで、問題なかった。
それ以外の分野をへファイスさんが副ギルド長として支えることを前ギルド長が厳命したため、ヴァルカさんの就任は多少荒れたが、ギルドに運営には全く問題なかった。
ギルドの仕事を続けて職場結婚した2人がそろそろ次代に席を譲ろうと積極的に後継者の育成を始めたものの、なかなか芽が出なかった。
2人体制でやっていたのが前任者の時よりも上手く回ってしまっていたことも悪い方に影響して、2人の任期は歴代で最長になってしまった。
折しも、2人はスランプに突入した所で、俺の専属鍛冶職人募集が入る。
現状がギルドはもとより、自分達にもよくないこと自覚していた2人は心機一転、新たなスタートを切るべく、これまで以上に後継者を育成。先日ようやく託せる者が仕上がって地位を譲ったそうだ。
実際に2人の作った作製品を見せてもらった。
やはり、今の俺では作り出せない技術レベルの武器防具を2人は作り出していたので、俺は専属契約をこの2人と結ぶ方向で話しを進めることにした。
「お2人は刀を作ったことがないということでしたので、これから作れる様になってもらえれば大丈夫です。製法は分かっているので、練習を積み重ねていってもらいます」
「分かりました。私達の住居などはどうなるのでしょうか?」
ヴァルカさんが期待と好奇心で両目を輝かせる傍らでへファイスさんが懸念していることを尋ねてきた。
「加工をお願いする素材が希少であるので、住居と鍛冶場はこちらで用意させていただきます。場所は私の屋敷の一角にお2人の住居を兼ねた鍛冶場を用意しています。不足があれば増築も可能ですので遠慮無く言ってください」
「ありがとうございます。そのお言葉でこれで雨風を凌げることが確約されたので一安心です」
俺の言葉にへファイスさんは安心した様だった。
それもそのはず、ギルドカードと技師ギルドの登録は残るものの、2人がこれまで使っていたギルド長専用住居からすぐにでも立ち退かなければならないからだ。
「ご存知かと思いますが、私共の住居は西地区に閑静な住宅街にございます。お2人の仕事場となります鍛冶場は完全防音にしております。ですので、それ以外での作業は慎んでいただきます様お願いいたします」
ベルがそう告げると鍛冶職人の2人は頷いた。
「では守秘義務もあるのでこの魔術誓約書の内容を確認して署名をお願いします」
「……へファイス問題ないか?」
「ええ、通常の専属契約よりも守秘義務が重いですが、それ以外はほぼ自由ですね。この作製品判定というのは?」
「それは私が作製したものを専門家として批評してもらう仕事です。私は魔術で武器防具の【錬成】ができるのですが、独学で精度判断が偏るので、お願いしたい仕事の1つです」
俺が正直に言うと、
「おお、わかった。あたい達がビシビシダメ出ししてやるぜ!」
「ヴァルカ、やり過ぎないでくださいよ。貴女は言い過ぎるところがありますから」
やる気満々のヴァルカさんをへファイスさんが苦笑して、宥めた。おしどり夫婦だな。
「お手柔らかにお願いします」
俺はそう返すしかできなかった。
「……お2人の署名を確認し、魔術誓約書の発動を確認しました。へファイス様、ヴァルカ様、これからよろしくお願いいたします」
ベルが最終確認が終わったことを告げた。
「では屋敷に向かいましょうか。ささやかながら、お2人の歓迎会を用意しています。ヘリオスギルド総長もいかがですか?」
「是非!」
へファイスさんとヴァルカさんの2人が喜び合う傍らで、ヘリオスさんが即答。
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