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第3章 自由連合同盟都市国家メルキオール 地方城塞都市カイロス編
第85話 往路と異なるメルキオールへの復路の件
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おかしくなったヘリオスさんの原因について、彼の孫であるベルに事情を訊いてみたところ、ヘリオスさんは動物好きだそうだ。
しかし、本人が好きでも、なぜかあらゆる動物にそっぽを向かれて振られ続け、いつしかその思いを内に秘めて外に出すことが全くなくなったらしい。
今回、彼が俺に言い出したこと、ヘリオスさんがルシィに魔力球を手ずから餌を与える行動はかなり思い切った行動で、一歩違えればヘリオスさんに大きな心の傷を刻みかねないことだったようだ。
結果として、ルシィは臆することなく、ヘリオスさんの持った魔力球を食べたため、これまで溜まっていた鬱憤が爆発して、普段のヘリオスさんからは考えられない状態になったみたいだ。
「ユウ君、ベルシグナス君は私が責任をもって育てよう!」
具体的にこんな無茶を言い出したのである。
「無茶を言わないでください、ヘリオス様。第一、貴方はメルキオールのギルド総長という重大なお立場ではないですか? ベルシグナスはまだ生まれたての赤子に等しい状態ですので、お忙しい貴方様にお任せする訳には参りません。それに、この子の主食となる魔力球ですが、並みの魔術師の魔力量を遥かに上回るご主人様の総魔力量分をこの子は一日に必要としています。メルキオール屈指の魔術師の1人であるお母様でも、果たして一食分を用意できるかどうか……」
目が笑っていない笑顔を浮かべ、こめかみに青筋が立っているベルがヘリオスさんを諌める。
ルシィの食事量だが、ベルが言ったことは過言ではなく、俺は魔力のほとんどを魔力球にしてルシィにあげている。飛鳥やベルも手伝ってくれているおかげで、辛うじて俺は魔力枯渇状態になっていないのが現状だ。
クロエも生まれたてのときはかなり俺の魔力を糧にしていたが、ルシィはそれを遥かに凌駕している。
『ぬぬ……これは急いて孵化させた弊害やもしれぬの。皆すまぬ……』
クロエが責任を感じて頭を下げてきた。
「まぁ、こうなることが分かっていた訳ではないから、仕方ない。それに、今からまた卵に戻す訳にはいかないだろう?」
そう言って、俺は作り出した魔力球を膝の上で丸くなっているルシィに渡す。
「ピィ? ピーッ! ハグハグ……」
俺が魔力球を渡すとルシィは小さい両手で抱え、喜んで食べ始めた。
『そうじゃの。たしかに今また【回生】させた場合、ルーの記憶がどうなるかはわからぬ』
この後半年以内に確実に発生するヒュドラとの戦闘を考えると、戦闘知識のない幼竜を戦力に考えるのは危険極まりない。しかし、ルールミナスの記憶を継いだルシィであれば戦力になるかもしれない。
みんなは対ヒュドラ戦にルシィの参戦を視野にいれているかもしれないが、俺はそんな不確かなものに縋るつもりはないので、対策を検討中だ。ルシィが戦力になるのであれば運がよかった程度に俺は考えている。
「どちらにしても、私達でベルシグナスは養育します。それにメルキオールでヘリオス様でなければ処理できないお仕事がたくさん待っていますよ」
ベルの言葉は嘘ではなく、昨日カイロスの冒険者ギルドに連絡へ行ったときに、メルキオールにいるヘリオスさんの仕事の代行をしている執事のセバスチャンから、溜まっている仕事の一覧が届いていたそうだ。そして、「用件が終わったらならば、早く帰ってきなさい(意訳)」という手紙も添えてあったらしい。
「ご主人様、昨日の内にカイロスにあるメルクリウス商会にはメルキオールの屋敷に定期的に商品を届けるように話を通しておきました」
「ありがとうベル。ヘリオスさん、用事が終わりましたので、メルキオールに戻りましょう。ミーネさんにもルールミナスの話をしない訳にはいかないはずです」
「……そうだ。ミーネにもルールミナスのことは教えてあげないといけないね……
うん、メルキオールに戻ろう」
俺が考えていた用事も既に、ベルが終えてくれたため、カイロスに長居をする理由がなくなってしまった。
ルールミナスの件をミーネさんに伝えなければならないことをヘリオスさんに思い出してもらい、なんとかメルキオールに戻ることに納得してもらった。
そして、丁度、俺達が帰る準備を終えたタイミングでヴァルカさんとヘファイスさんが戻ってきた。2人ともいつでもカイロスを発つことができるようにして、外に出ていたらしく、俺達は忘れ物がないか充分確認し、カイロスを発った。
■
復路に於いても、往路でやった飛鳥達の訓練は彼女等の強い要望もあって、再開した。
メルキオールを発つ前にたてていた予定を大幅に前倒しできているので、依頼人であるヘリオスさんに確認をとって復路でも開始となったのだが……。
往路と違い、復路ではヘリオスさんも訓練に参加することになった。
「ハァハァッ……」
そのヘリオスさんは往路で体力がついているベル達とは違うため、早々に体力が尽きてしまってダウンし、今は箱馬車の寝台で横になって、クロエの介護を受けている。
ヘリオスさんの強い希望で「メルキオール政府軍にもこの訓練を導入したい。しかし、実際に体験しなければただのいやがらせと思われかねないから、私にもやらせてほしい」と言われてしまった。
俺は飛鳥達にも渡してい運動用の服装であるジャージとランニングシューズをヘリオスさん用に【異世界電子通販】で購入して渡した。
いきなり走り出すのではなく、きちんと準備体操を行ってからなのは往路で説明していたので、ヘリオスさんもきちんとやってくれた。とはえいえ、元々のスタミナの問題はどうしようもない。
初日は往路のときのヴァルカさんと同じ様にヘリオスさんも途中でダウンした。
昼食のときには食欲がなかったため、栄養たっぷりのスープを飲んでもらい、その日は安静にしてもらうことになった。
しかし、ヘリオスさんの意欲は折れてはおらず、翌日の再開に強い意志を示していた。その理由を訊いてみたところ、
「私は元々考えるよりも体を動かす戦士だったんだよ。ヒュドラとの戦いの後、復興のために尽力していたら、いつの間にか今のギルド総長という立場に就かされてね。体を動かす時間を作ろうにも机での仕事ばかり続いてね。今日は久しぶりに何も考えず、ただ前を見て走ることができた。やはり、いいものだね。自分が思っていた以上に体力が衰えていたのは残念だが、当然、明日から最後まで続けさせてもらうよ」
爽やかないい笑顔でヘリオスさんはそう俺達に告げた。
「ピィ、ピーッ!」
「おお、応援してくれるのかい? ありがとう」
見舞いに連れて来ていたルシィの励ましを受けて、ヘリオスさんは嬉しそうに笑った。
翌日も、目的地点を前にしてヘリオスさんは力尽きてしまったが、昨日よりも走った距離は伸びていた。
ヘリオスさんは弱音を吐かず、俺とクロエ、ヘファイスさんの指示に愚直に従い続け、栄養を摂って体を休めた。超回復のサイクルも交えて、ヘリオスさんは飛鳥達とともに走り続ける。
飛鳥達は自分たちのペースで目的地点まで走り抜いて、屈伸など整理運動を行い、汗を拭いて往路でお馴染みとなった「塩ポ○リ」水分補給をしている。
復路の最初のうちは余裕があるからか、飛鳥とベルは食事の準備を手伝おうとしたのだが、疲れがどう出るかわからないため、俺とクロエに任せて体を休めてもらった。
一方、ヴァルカさんは自分のペースを固持して、完走し、整理運動を欠かさず行った後、ヘファイスさんから水分補給の「塩ポ○リ」と汗を拭くタオルを受け取っていた。
■
それから、順調に復路を進み、メルキオール到着の前々日。残り2日は超回復の休養日にしているため、実質訓練最終日。
ヘリオスさんは途中で折れることなく走り続け、2日前からは完全に目標地点まで完走できるようになっていた。
そして、
「……ふっふっふっふ、はっはっはっは」
ヘリオスさんはつい先ほど、最終目的地点まで完走し、整理運動を終えて、クロエから渡されたタオルで汗を拭き、「塩ポ○リ」で水分補給をしたら、その場に大の字になって横たわり、笑い出した。
「お疲れ様です、ヘリオスさん」
「ああ、ユウ君、ありがとう。まさか、自分でも完走できるようになるとは思わなかったよ。それに、久しく感じていなかった気持ちのいい疲れを感じているよ。始めは流石に苦しいけれども、この達成感は素晴らしいね。これは確かに効果がある訓練になるよ」
そう言って、ヘリオスさんは清々しい笑顔を浮かべる。
「ありがとうございます。あと2日は体を休める日です。それから、もうすぐ今日の夕食ができあがりますよ」
「分かったよ。ところで、今夜の夕食は何になるのかな?」
起き上がったヘリオスさんは背中に付いた土を払って訊いてきた。
「宿木亭のカレーライスですよ」
「おお、素晴らしい!」
『ご主人、夕餉の用意ができたのじゃ!』
俺が答えて、ヘリオスさんが喜びの声をあげると同時にクロエから準備が整った声がかけられた。
しかし、本人が好きでも、なぜかあらゆる動物にそっぽを向かれて振られ続け、いつしかその思いを内に秘めて外に出すことが全くなくなったらしい。
今回、彼が俺に言い出したこと、ヘリオスさんがルシィに魔力球を手ずから餌を与える行動はかなり思い切った行動で、一歩違えればヘリオスさんに大きな心の傷を刻みかねないことだったようだ。
結果として、ルシィは臆することなく、ヘリオスさんの持った魔力球を食べたため、これまで溜まっていた鬱憤が爆発して、普段のヘリオスさんからは考えられない状態になったみたいだ。
「ユウ君、ベルシグナス君は私が責任をもって育てよう!」
具体的にこんな無茶を言い出したのである。
「無茶を言わないでください、ヘリオス様。第一、貴方はメルキオールのギルド総長という重大なお立場ではないですか? ベルシグナスはまだ生まれたての赤子に等しい状態ですので、お忙しい貴方様にお任せする訳には参りません。それに、この子の主食となる魔力球ですが、並みの魔術師の魔力量を遥かに上回るご主人様の総魔力量分をこの子は一日に必要としています。メルキオール屈指の魔術師の1人であるお母様でも、果たして一食分を用意できるかどうか……」
目が笑っていない笑顔を浮かべ、こめかみに青筋が立っているベルがヘリオスさんを諌める。
ルシィの食事量だが、ベルが言ったことは過言ではなく、俺は魔力のほとんどを魔力球にしてルシィにあげている。飛鳥やベルも手伝ってくれているおかげで、辛うじて俺は魔力枯渇状態になっていないのが現状だ。
クロエも生まれたてのときはかなり俺の魔力を糧にしていたが、ルシィはそれを遥かに凌駕している。
『ぬぬ……これは急いて孵化させた弊害やもしれぬの。皆すまぬ……』
クロエが責任を感じて頭を下げてきた。
「まぁ、こうなることが分かっていた訳ではないから、仕方ない。それに、今からまた卵に戻す訳にはいかないだろう?」
そう言って、俺は作り出した魔力球を膝の上で丸くなっているルシィに渡す。
「ピィ? ピーッ! ハグハグ……」
俺が魔力球を渡すとルシィは小さい両手で抱え、喜んで食べ始めた。
『そうじゃの。たしかに今また【回生】させた場合、ルーの記憶がどうなるかはわからぬ』
この後半年以内に確実に発生するヒュドラとの戦闘を考えると、戦闘知識のない幼竜を戦力に考えるのは危険極まりない。しかし、ルールミナスの記憶を継いだルシィであれば戦力になるかもしれない。
みんなは対ヒュドラ戦にルシィの参戦を視野にいれているかもしれないが、俺はそんな不確かなものに縋るつもりはないので、対策を検討中だ。ルシィが戦力になるのであれば運がよかった程度に俺は考えている。
「どちらにしても、私達でベルシグナスは養育します。それにメルキオールでヘリオス様でなければ処理できないお仕事がたくさん待っていますよ」
ベルの言葉は嘘ではなく、昨日カイロスの冒険者ギルドに連絡へ行ったときに、メルキオールにいるヘリオスさんの仕事の代行をしている執事のセバスチャンから、溜まっている仕事の一覧が届いていたそうだ。そして、「用件が終わったらならば、早く帰ってきなさい(意訳)」という手紙も添えてあったらしい。
「ご主人様、昨日の内にカイロスにあるメルクリウス商会にはメルキオールの屋敷に定期的に商品を届けるように話を通しておきました」
「ありがとうベル。ヘリオスさん、用事が終わりましたので、メルキオールに戻りましょう。ミーネさんにもルールミナスの話をしない訳にはいかないはずです」
「……そうだ。ミーネにもルールミナスのことは教えてあげないといけないね……
うん、メルキオールに戻ろう」
俺が考えていた用事も既に、ベルが終えてくれたため、カイロスに長居をする理由がなくなってしまった。
ルールミナスの件をミーネさんに伝えなければならないことをヘリオスさんに思い出してもらい、なんとかメルキオールに戻ることに納得してもらった。
そして、丁度、俺達が帰る準備を終えたタイミングでヴァルカさんとヘファイスさんが戻ってきた。2人ともいつでもカイロスを発つことができるようにして、外に出ていたらしく、俺達は忘れ物がないか充分確認し、カイロスを発った。
■
復路に於いても、往路でやった飛鳥達の訓練は彼女等の強い要望もあって、再開した。
メルキオールを発つ前にたてていた予定を大幅に前倒しできているので、依頼人であるヘリオスさんに確認をとって復路でも開始となったのだが……。
往路と違い、復路ではヘリオスさんも訓練に参加することになった。
「ハァハァッ……」
そのヘリオスさんは往路で体力がついているベル達とは違うため、早々に体力が尽きてしまってダウンし、今は箱馬車の寝台で横になって、クロエの介護を受けている。
ヘリオスさんの強い希望で「メルキオール政府軍にもこの訓練を導入したい。しかし、実際に体験しなければただのいやがらせと思われかねないから、私にもやらせてほしい」と言われてしまった。
俺は飛鳥達にも渡してい運動用の服装であるジャージとランニングシューズをヘリオスさん用に【異世界電子通販】で購入して渡した。
いきなり走り出すのではなく、きちんと準備体操を行ってからなのは往路で説明していたので、ヘリオスさんもきちんとやってくれた。とはえいえ、元々のスタミナの問題はどうしようもない。
初日は往路のときのヴァルカさんと同じ様にヘリオスさんも途中でダウンした。
昼食のときには食欲がなかったため、栄養たっぷりのスープを飲んでもらい、その日は安静にしてもらうことになった。
しかし、ヘリオスさんの意欲は折れてはおらず、翌日の再開に強い意志を示していた。その理由を訊いてみたところ、
「私は元々考えるよりも体を動かす戦士だったんだよ。ヒュドラとの戦いの後、復興のために尽力していたら、いつの間にか今のギルド総長という立場に就かされてね。体を動かす時間を作ろうにも机での仕事ばかり続いてね。今日は久しぶりに何も考えず、ただ前を見て走ることができた。やはり、いいものだね。自分が思っていた以上に体力が衰えていたのは残念だが、当然、明日から最後まで続けさせてもらうよ」
爽やかないい笑顔でヘリオスさんはそう俺達に告げた。
「ピィ、ピーッ!」
「おお、応援してくれるのかい? ありがとう」
見舞いに連れて来ていたルシィの励ましを受けて、ヘリオスさんは嬉しそうに笑った。
翌日も、目的地点を前にしてヘリオスさんは力尽きてしまったが、昨日よりも走った距離は伸びていた。
ヘリオスさんは弱音を吐かず、俺とクロエ、ヘファイスさんの指示に愚直に従い続け、栄養を摂って体を休めた。超回復のサイクルも交えて、ヘリオスさんは飛鳥達とともに走り続ける。
飛鳥達は自分たちのペースで目的地点まで走り抜いて、屈伸など整理運動を行い、汗を拭いて往路でお馴染みとなった「塩ポ○リ」水分補給をしている。
復路の最初のうちは余裕があるからか、飛鳥とベルは食事の準備を手伝おうとしたのだが、疲れがどう出るかわからないため、俺とクロエに任せて体を休めてもらった。
一方、ヴァルカさんは自分のペースを固持して、完走し、整理運動を欠かさず行った後、ヘファイスさんから水分補給の「塩ポ○リ」と汗を拭くタオルを受け取っていた。
■
それから、順調に復路を進み、メルキオール到着の前々日。残り2日は超回復の休養日にしているため、実質訓練最終日。
ヘリオスさんは途中で折れることなく走り続け、2日前からは完全に目標地点まで完走できるようになっていた。
そして、
「……ふっふっふっふ、はっはっはっは」
ヘリオスさんはつい先ほど、最終目的地点まで完走し、整理運動を終えて、クロエから渡されたタオルで汗を拭き、「塩ポ○リ」で水分補給をしたら、その場に大の字になって横たわり、笑い出した。
「お疲れ様です、ヘリオスさん」
「ああ、ユウ君、ありがとう。まさか、自分でも完走できるようになるとは思わなかったよ。それに、久しく感じていなかった気持ちのいい疲れを感じているよ。始めは流石に苦しいけれども、この達成感は素晴らしいね。これは確かに効果がある訓練になるよ」
そう言って、ヘリオスさんは清々しい笑顔を浮かべる。
「ありがとうございます。あと2日は体を休める日です。それから、もうすぐ今日の夕食ができあがりますよ」
「分かったよ。ところで、今夜の夕食は何になるのかな?」
起き上がったヘリオスさんは背中に付いた土を払って訊いてきた。
「宿木亭のカレーライスですよ」
「おお、素晴らしい!」
『ご主人、夕餉の用意ができたのじゃ!』
俺が答えて、ヘリオスさんが喜びの声をあげると同時にクロエから準備が整った声がかけられた。
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