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第3章 自由連合同盟都市国家メルキオール 地方城塞都市カイロス編
第87話 追い詰められて終了する薬品ギルドの件
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充分風呂に浸かって温まったあと、のぼせる前にルシィと一緒に浴室を出て、体を拭く。拭いた後は寝間着に着替えた。メルキオールにも四季があるため、そろそろ肌寒くなってきているから、きちんと着込んで寝ないと風邪をひく。
ルシィはクロエが選んだクロエが黒猫でルシィがふかふかの白猫の着ぐるみパジャマを着ている。
あまりに似合い過ぎているため、よく可愛い物が大好きな飛鳥が着ぐるみパジャマ姿のクロエとルシィを見て、壊れるようになった。
壊れた飛鳥によって2人もとい、2匹の子猫は飛鳥へと寝床に容赦なくお持ち帰りされて行く。南無。
ちなみにルシィの髪の毛を洗うのは飛鳥とベルが浴室から出た後に毎日やってあげている。
クロエは2人と違って、微妙な力加減で以前失敗したことがあるため、以後自重して、タオルの用意など2人のサポートに徹っしている。
当のルシィは恐縮しているのだが、末妹的存在を可愛がりたい3人には関係ないようだ。
そんな感じで全員の仲は良好だ。仲良くことは美しきかな。
そして、就寝もベルの発作と幼いルシィがいることもあって、俺は毎晩一人寝と思いきや、それは1週間の内1日のみで、後は4人が毎晩同衾(夜の相手込み)もしくは添い寝となる。例外的に数が増えて寝ることもあるが、概ねこの流れで進む。
そして、全員回って1周したら、5人で大部屋で川の字になって寝るということが、俺が知らぬ間にいつも開かれている嫁会議でいつの間にか可決されていた。
『飛鳥達と話し合って決まったことじゃ』
クロエにこう言われて、流石に俺は戦慄せざるをえない。
もっとも、決まったことが俺にとって、不利益かつ理不尽なことではないから、反論するつもりは今のところない。
「お待たせいたしましたご主人様……今夜はルシィも一緒でよろしいでしょうか?」
「俺は構わないよ」
「ありがとうございます」
『ありがとうございます。主さま』
今夜の同衾相手はベルだ。今夜はパジャマ姿であるベルの要望に、俺が快諾すると、白猫きぐるみ姿のルシィと共にベルは花が咲いた様な笑顔を浮かべた。
ベルとルシィは容姿が身長以外がほぼ類似。完全に歳が離れた姉妹、ベルの年齢不相応な落ち着いた所作から、下手をすると、母娘に見える。そして、ルシィの発育状態はクロエと同じく、背丈に不釣合いな程豊かである。
そんなこんなで、今日はベルと一緒にルシィを間に挟んで、今夜は3人川の字になって寝た。
ベルの発作も今は落ち着いている様子。特にいたすことなく、ベルとルシィと共に、すんなり俺は眠りに落ちた。嗚呼、平和だ。
■
「……で、こうなっていると。呆れるべきか、それとも感心するべきか」
俺はケイロンの報告で、昨日設置した檻に行った。そこには人相の悪い男女16人が猿轡をかまされ、身包みを剥がれて、簀巻きになって転がっていた。武装もきちんと解除していて、全ての武器に致死毒が塗ってあった……はぁ、情報聴取しなくていいなら、今すぐこいつらに地獄を見せてやれるのになぁ。
命までとらずに精神的に殺る方法を俺は今すぐこの不審者共に対して、やりたいのだが、感情に任せて、それをする訳にはいかない。目的と背後関係といった必要情報を確認してからでなければ、また同じ様な輩を寄越されて二度手間になる。コイツラの背後にいる奴も併せて地獄を見せてやろう。
仕方がないので俺は最早恒例となっている”しまっちゃうおじさんコンボ”で簀巻きの不審者達を石像にして、【空間収納】に16体の石像を入れた。
■
「身分証の提示をお願いします」
「お疲れ様です。ギルドカードと冒険者ギルドの指名依頼指示書です」
御者台でベルが西門の守衛任務に就いている衛兵から通行手続きをしながら、それとなく、俺達がいない間にメルキオールであった出来事を聞きだしていた。若干、衛兵の鼻の下が伸びていたが、貴重な情報をくれたから、今回だけは見逃してあげよう。次はない。
その貴重な情報というのは、薬品ギルドが冒険者ギルドに対して契約違反を行った件だ。
4日前に冒険者ギルドに卸すべき中級から上級の回復薬を薬品ギルドは納品せずに、直接販売を開始した。しかも、冒険者ギルドの販売価格の倍以上の値段で。
当然、冒険者ギルドの元締めであるバルガスのとっつぁんは大激怒。
薬品ギルドのギルド長にとっつぁんが使いを出してから翌日直訴に行ったが、受付嬢はアポなしを理由に面会を拒否。使いが約束を取り付けて戻っているのにおかしな話だ。
その場にいた薬品ギルドの所属員が受付嬢の肩を持って、余計なことに冒険者ギルドを侮辱したことで、更にとっつぁんの火に油を注ぎ、とっつぁんは薬品ギルドと絶縁を宣言。薬品ギルド所属員が冒険者ギルドの敷居を跨ぐことを禁止を言い渡し、行政府と他のギルド本部にも事情を通達し、情報を拡散。ここまでが昨日の時点の話だ。
西門を問題なく通過した俺達はそのまま冒険者ギルドへ行き、依頼達成報告へ向かうことにした。
■
冒険者ギルドに到着した俺達は早速、ギルド長の執務室に案内された。部屋の中に入ると、疲れた顔のバルガスのとっつぁんが待っていた。
「おう、お疲れ、ユウ達……と、ヘリオスさんも来てくださったんですか」
「お疲れ様です」
「ああ、私も一緒にいたほうが話が円滑に進むだろうからね」
「ありがとうございます」
俺達の顔を見て、笑みを浮かべ、とっつぁんはヘリオスさんに頭を下げた。
「大変なことになったようだね。バルガス……」
「はい。ですが、まずはユウ達の指名依頼の処理を進めさせていただいていいですか?」
「ああ、構わないよ。話はそれかれでもできるからね」
「ありがとうございます……ということで、お前たちの指名依頼は達成し、完了だ。別途報酬は入り口の受付で貰ってくれ」
「分かりました。それで、昨夜、襲撃してきた暗殺者はどうしましょうか?」
「あん? そいつらなら衛兵団に渡せば「元薬品ギルド所属員がいますが?」なんだって!?」
俺の【鑑定】で捕らえた曲者共は身元は確認済み。
盗賊ギルドと元魔術師ギルド、そして薬品ギルド所属のメンバーで構成されていた。
盗賊ギルド所属の者達は反盗賊ギルド長派であるのも分かっている。
「はぁ、そうかい。どうせ薬品ギルドの奴らはもうギルドカードの登録を抹消されてるでしょうね」
そう言って、とっつぁんはヘリオスさんを見る。
「なにか明確な証拠になる様なものがない限り、裁けないよ。流石に状況証拠だけではいくらでも言い逃れされてしまう」
ヘリオスさんも悔しそうだ。
俺もいい加減、薬品ギルド長が鬱陶しくなってきたのと、致死毒を持たせて襲ってきたことで、もう自重するのも馬鹿らしくなってきた。
「俺は今回襲ってきた奴を含め、背後にいる連中は全員許すつもりはないので、尋問には俺も参加させてもらいますよ」
「……ユウの尋問参加は俺が許可しよう。いいですね。ヘリオスギルド総長?」
「ああ、ユウ君にも参加してもらおう。他に回復薬絡みで、問題は起こっていないかな。バルガスギルド長?」
「中級から上級回復薬の冒険者ギルドへの納品を錬金術師ギルドに依頼しました。
ミーネ錬金術師ギルド長の早急な対応により、全ての等級の回復薬不足は起きていません。薬品ギルド関連と思われる東地区、主にスラムを中心にした麻薬問題が大きくなってきています」
俺達も関わった錬金術師ギルドと薬品ギルドの冒険者ギルドへの回復薬納品に関する問題も無事、納まるべきところに納まったというところか。
スラムの麻薬問題は薬品ギルドが設立する前からあった。けれども、薬品ギルドが設立後に一気に状況は悪化しているらしい。
しかし、薬品ギルドが麻薬の供給源である可能性が濃厚ながら、決定的な証拠がないため、この件でもこれまで厳しい対応が取れなかったそうだ。
だが、今回のギルド総長暗殺にギルド所属員が絡んでくると話は別だ。
前魔術師ギルド長もそうだったが、ギルド長には確かに、所属員を解雇をする権限がある。しかし、解雇した際にはきちんとメルキオール政府に提出しなければならない書類がある。
そして、その書類を今回俺達を襲撃してきた輩の分を含めて、これまで薬品ギルド長は一度も提出していない。
しかも、再三に渡り、政府が催促しているが、薬品ギルド長は無視している。
ギルド長間では周知されていたことだが、薬品ギルドへの最後通告は俺達がカイロスへ旅立つ前に行われていた。
今回のギルド総長暗殺未遂がとどめとなって、俺達がメルキオールに戻った翌々日には薬品ギルドは解体。全薬品ギルド所属員は留置所に強制的に拘束され、政府による薬品ギルドの徹底調査が行われることがヘリオスさんの使者から俺達は知らされた。
ルシィはクロエが選んだクロエが黒猫でルシィがふかふかの白猫の着ぐるみパジャマを着ている。
あまりに似合い過ぎているため、よく可愛い物が大好きな飛鳥が着ぐるみパジャマ姿のクロエとルシィを見て、壊れるようになった。
壊れた飛鳥によって2人もとい、2匹の子猫は飛鳥へと寝床に容赦なくお持ち帰りされて行く。南無。
ちなみにルシィの髪の毛を洗うのは飛鳥とベルが浴室から出た後に毎日やってあげている。
クロエは2人と違って、微妙な力加減で以前失敗したことがあるため、以後自重して、タオルの用意など2人のサポートに徹っしている。
当のルシィは恐縮しているのだが、末妹的存在を可愛がりたい3人には関係ないようだ。
そんな感じで全員の仲は良好だ。仲良くことは美しきかな。
そして、就寝もベルの発作と幼いルシィがいることもあって、俺は毎晩一人寝と思いきや、それは1週間の内1日のみで、後は4人が毎晩同衾(夜の相手込み)もしくは添い寝となる。例外的に数が増えて寝ることもあるが、概ねこの流れで進む。
そして、全員回って1周したら、5人で大部屋で川の字になって寝るということが、俺が知らぬ間にいつも開かれている嫁会議でいつの間にか可決されていた。
『飛鳥達と話し合って決まったことじゃ』
クロエにこう言われて、流石に俺は戦慄せざるをえない。
もっとも、決まったことが俺にとって、不利益かつ理不尽なことではないから、反論するつもりは今のところない。
「お待たせいたしましたご主人様……今夜はルシィも一緒でよろしいでしょうか?」
「俺は構わないよ」
「ありがとうございます」
『ありがとうございます。主さま』
今夜の同衾相手はベルだ。今夜はパジャマ姿であるベルの要望に、俺が快諾すると、白猫きぐるみ姿のルシィと共にベルは花が咲いた様な笑顔を浮かべた。
ベルとルシィは容姿が身長以外がほぼ類似。完全に歳が離れた姉妹、ベルの年齢不相応な落ち着いた所作から、下手をすると、母娘に見える。そして、ルシィの発育状態はクロエと同じく、背丈に不釣合いな程豊かである。
そんなこんなで、今日はベルと一緒にルシィを間に挟んで、今夜は3人川の字になって寝た。
ベルの発作も今は落ち着いている様子。特にいたすことなく、ベルとルシィと共に、すんなり俺は眠りに落ちた。嗚呼、平和だ。
■
「……で、こうなっていると。呆れるべきか、それとも感心するべきか」
俺はケイロンの報告で、昨日設置した檻に行った。そこには人相の悪い男女16人が猿轡をかまされ、身包みを剥がれて、簀巻きになって転がっていた。武装もきちんと解除していて、全ての武器に致死毒が塗ってあった……はぁ、情報聴取しなくていいなら、今すぐこいつらに地獄を見せてやれるのになぁ。
命までとらずに精神的に殺る方法を俺は今すぐこの不審者共に対して、やりたいのだが、感情に任せて、それをする訳にはいかない。目的と背後関係といった必要情報を確認してからでなければ、また同じ様な輩を寄越されて二度手間になる。コイツラの背後にいる奴も併せて地獄を見せてやろう。
仕方がないので俺は最早恒例となっている”しまっちゃうおじさんコンボ”で簀巻きの不審者達を石像にして、【空間収納】に16体の石像を入れた。
■
「身分証の提示をお願いします」
「お疲れ様です。ギルドカードと冒険者ギルドの指名依頼指示書です」
御者台でベルが西門の守衛任務に就いている衛兵から通行手続きをしながら、それとなく、俺達がいない間にメルキオールであった出来事を聞きだしていた。若干、衛兵の鼻の下が伸びていたが、貴重な情報をくれたから、今回だけは見逃してあげよう。次はない。
その貴重な情報というのは、薬品ギルドが冒険者ギルドに対して契約違反を行った件だ。
4日前に冒険者ギルドに卸すべき中級から上級の回復薬を薬品ギルドは納品せずに、直接販売を開始した。しかも、冒険者ギルドの販売価格の倍以上の値段で。
当然、冒険者ギルドの元締めであるバルガスのとっつぁんは大激怒。
薬品ギルドのギルド長にとっつぁんが使いを出してから翌日直訴に行ったが、受付嬢はアポなしを理由に面会を拒否。使いが約束を取り付けて戻っているのにおかしな話だ。
その場にいた薬品ギルドの所属員が受付嬢の肩を持って、余計なことに冒険者ギルドを侮辱したことで、更にとっつぁんの火に油を注ぎ、とっつぁんは薬品ギルドと絶縁を宣言。薬品ギルド所属員が冒険者ギルドの敷居を跨ぐことを禁止を言い渡し、行政府と他のギルド本部にも事情を通達し、情報を拡散。ここまでが昨日の時点の話だ。
西門を問題なく通過した俺達はそのまま冒険者ギルドへ行き、依頼達成報告へ向かうことにした。
■
冒険者ギルドに到着した俺達は早速、ギルド長の執務室に案内された。部屋の中に入ると、疲れた顔のバルガスのとっつぁんが待っていた。
「おう、お疲れ、ユウ達……と、ヘリオスさんも来てくださったんですか」
「お疲れ様です」
「ああ、私も一緒にいたほうが話が円滑に進むだろうからね」
「ありがとうございます」
俺達の顔を見て、笑みを浮かべ、とっつぁんはヘリオスさんに頭を下げた。
「大変なことになったようだね。バルガス……」
「はい。ですが、まずはユウ達の指名依頼の処理を進めさせていただいていいですか?」
「ああ、構わないよ。話はそれかれでもできるからね」
「ありがとうございます……ということで、お前たちの指名依頼は達成し、完了だ。別途報酬は入り口の受付で貰ってくれ」
「分かりました。それで、昨夜、襲撃してきた暗殺者はどうしましょうか?」
「あん? そいつらなら衛兵団に渡せば「元薬品ギルド所属員がいますが?」なんだって!?」
俺の【鑑定】で捕らえた曲者共は身元は確認済み。
盗賊ギルドと元魔術師ギルド、そして薬品ギルド所属のメンバーで構成されていた。
盗賊ギルド所属の者達は反盗賊ギルド長派であるのも分かっている。
「はぁ、そうかい。どうせ薬品ギルドの奴らはもうギルドカードの登録を抹消されてるでしょうね」
そう言って、とっつぁんはヘリオスさんを見る。
「なにか明確な証拠になる様なものがない限り、裁けないよ。流石に状況証拠だけではいくらでも言い逃れされてしまう」
ヘリオスさんも悔しそうだ。
俺もいい加減、薬品ギルド長が鬱陶しくなってきたのと、致死毒を持たせて襲ってきたことで、もう自重するのも馬鹿らしくなってきた。
「俺は今回襲ってきた奴を含め、背後にいる連中は全員許すつもりはないので、尋問には俺も参加させてもらいますよ」
「……ユウの尋問参加は俺が許可しよう。いいですね。ヘリオスギルド総長?」
「ああ、ユウ君にも参加してもらおう。他に回復薬絡みで、問題は起こっていないかな。バルガスギルド長?」
「中級から上級回復薬の冒険者ギルドへの納品を錬金術師ギルドに依頼しました。
ミーネ錬金術師ギルド長の早急な対応により、全ての等級の回復薬不足は起きていません。薬品ギルド関連と思われる東地区、主にスラムを中心にした麻薬問題が大きくなってきています」
俺達も関わった錬金術師ギルドと薬品ギルドの冒険者ギルドへの回復薬納品に関する問題も無事、納まるべきところに納まったというところか。
スラムの麻薬問題は薬品ギルドが設立する前からあった。けれども、薬品ギルドが設立後に一気に状況は悪化しているらしい。
しかし、薬品ギルドが麻薬の供給源である可能性が濃厚ながら、決定的な証拠がないため、この件でもこれまで厳しい対応が取れなかったそうだ。
だが、今回のギルド総長暗殺にギルド所属員が絡んでくると話は別だ。
前魔術師ギルド長もそうだったが、ギルド長には確かに、所属員を解雇をする権限がある。しかし、解雇した際にはきちんとメルキオール政府に提出しなければならない書類がある。
そして、その書類を今回俺達を襲撃してきた輩の分を含めて、これまで薬品ギルド長は一度も提出していない。
しかも、再三に渡り、政府が催促しているが、薬品ギルド長は無視している。
ギルド長間では周知されていたことだが、薬品ギルドへの最後通告は俺達がカイロスへ旅立つ前に行われていた。
今回のギルド総長暗殺未遂がとどめとなって、俺達がメルキオールに戻った翌々日には薬品ギルドは解体。全薬品ギルド所属員は留置所に強制的に拘束され、政府による薬品ギルドの徹底調査が行われることがヘリオスさんの使者から俺達は知らされた。
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