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第4章 自由連合同盟都市国家メルキオール 首都メルキオール~北方封鎖地編
第94話 驕る元薬品ギルド所属員達の末路の件
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ヘリオスさんの招待してくれた店の料理を堪能した後、俺達はヘリオスさんとバルガスのとっつぁんと別れてミーネさんと共に錬金術師ギルドに移動した。
目的は冒険者ギルドに納品している各種回復薬の作成だ。
薬品ギルドが実質壊滅したため、冒険者ギルドに納品される回復薬は再び全て錬金術師ギルドが担当することになった。
人手に関しては、錬金術師ギルドに元々いる古参メンバーも協力してくれるようになったのに加え、順調に俺達の後に加入した錬金術師ギルドの新人達が成長している。中級回復薬以上を作製できる人材も出始めているので、納品に関しては問題ない。
一時的に拘束されて解放された薬品ギルドに所属していた元錬金術師ギルド出身者の中には錬金術師ギルドへ戻ることを希望する者も当然いた。
薬品ギルドに所属するとき戻らないという約束を反故にするつもりだったようだ。
しかし、受付でジェシカさんが目が笑っていない営業スマイルで再所属手続きをお断りをし、騒ぎ出した阿呆共はミーネさんが叩き出した。
叩き出された連中は懲りずに今度は 冒険者ギルドに鞍替えしようとしたが、冒険者ギルドも薬品ギルドから被った一方的な契約破棄被害と加入希望者達が各自が行っていた回復薬の違法販売を理由に転属手続きを拒否。
主だった所属先を失った連中が選べる残りの選択肢は盗賊ギルドとメルキオール政府軍第4部隊という場所だけだ。
盗賊ギルドは冒険者ギルドや錬金術師ギルドと違い、依頼は全て依頼人が誰かであるかを知ることができない。
現盗賊ギルド長の派閥ができて、以前からあった派閥への拉致拷問を交えた強引な勧誘は大分改善されたそうだ。
運よくギルド長の派閥に所属できれば、先輩達が他の派閥の嫌がらせから保護してくれる上に、一定の上前をはねられてしまうけれども、ギルドの依頼を手伝ってくれる体制を作っているそうだ。この盗賊ギルド関連の話は親しくなったギルド長本人に聞いたものだ。
もっとも、現盗賊ギルド長の派閥は基本組織原則として「犯さず、殺さず、貧しい者から盗まず」を信条にしていて、仁義に厚い。
その反面、その信条を破った者や裏切りは絶対に許さないことが徹底していて、明確な違反者は即日誅殺されて晒し者にされる。
一方、過激派派閥では鉄砲玉の様な仕事が回ってくることが多く、元薬品ギルド長の暗殺依頼の件でわかるが、ほぼ完全に下っ端は生き残るのは絶望的といえる捨て駒扱いの仕事を回される。
盗賊ギルド所属のデメリットは盗賊ギルド所属ではギルドカードの機能を使えないこと。
盗賊ギルドはメルキオール政府非公認の組織であるため、カードを発行する機材がないから当然と言えば当然である 。
また、表だって盗賊ギルド所属であることがバレたら、牢獄行きの上、厳しい尋問が待っていて、そこで犯罪奴隷落ちになる取り調べを受けることになる。
犯罪奴隷を免れても、解放されることは稀で、メルキオール政府軍の一般市民にはその存在が知られていない犯罪者のみで構成されているギルド総長直属の第6部隊に強制的に配属される。一度配属されると、死亡するまで第6部隊に所属することになる。
対して、メルキオール政府軍第4部隊の仕事はメルキオールの防衛と治安維持活動関連を行うことになっている。
政府からきちんと定期的に給料が支給されるだけでなく、食事を始め、日用品や装備のほとんどが支給されるため、出て行くお金よりも貯まる方が多いそうだ。
ただし、入隊したら、最低5年は基本的に除隊不可。除隊するにしても白金貨1枚(1,000万円相当)が違約金で必要。一見、無理な金額に思えるが、実はこれは充分現実的な金額であるとヘリオスさんから教えられた。
適度に節制し、5年間勤務していれば自然と貯まる金額だそうだ。
しかし、その仕事内容は決してラクなものではないらしく、主に肉体労働中心で週3日は軍事訓練を実施。
次の2日は進軍演習を兼ねたメルキオール各地の拠点の確認、残り2日が休日というスケジュールをローテーションでほぼ毎週行っているらしい。
そして、冒険者と異なり、作戦行動は全て同性同士での任務になる。
厳しい訓練の中、友情が芽生え、心強い親友関係になる者達もいれば、新しい扉を開いて、更にその先に突き進んで帰ってこない者、帰ってこれない達もいるとか。俺は勘弁だ。
現在、そのイバラの道を突き進んで既に7年目に突入している猛者がいるらしい。彼は第4部隊のトップとなって、ほぼ完全に掌握しているそうだ。その彼は軍人としては真っ当な人物で、ヘリオスさんとも親交があるとか。
閑話休題、メルキオール政府軍第4部隊に入隊すればこれまで同様、メルキオールの市民権も維持できるので、志願者は少なくない。但し、当然入隊試験があり、それを突破しなければならない。
入隊できなければ、それまでという訳ではなく、試験前に魔術誓約書を使って結ぶ契約によって、入隊できなかっ者達は秘密裏に従者ギルドに移されて、人格が変わるほどの矯正訓練が施され、従者ギルドに所属するようになっているらしい。
毎年必ず一定数が入隊できず、従者ギルド所属になっているので、募集をせずとも、従者ギルドは人手の心配はいらない理由になっている。第4部隊の入隊試験は権力を使った裏口入隊は逆に完全にアウトで、発覚次第、従者ギルドで矯正訓練が開始される。
元薬品ギルド所属者には既に監視がついているため、メルキオールから出ようとしたら、捕縛されて政府軍第6部隊に強制加入させられることになっている。既に何名かそこに送られているそうだ。
目的は冒険者ギルドに納品している各種回復薬の作成だ。
薬品ギルドが実質壊滅したため、冒険者ギルドに納品される回復薬は再び全て錬金術師ギルドが担当することになった。
人手に関しては、錬金術師ギルドに元々いる古参メンバーも協力してくれるようになったのに加え、順調に俺達の後に加入した錬金術師ギルドの新人達が成長している。中級回復薬以上を作製できる人材も出始めているので、納品に関しては問題ない。
一時的に拘束されて解放された薬品ギルドに所属していた元錬金術師ギルド出身者の中には錬金術師ギルドへ戻ることを希望する者も当然いた。
薬品ギルドに所属するとき戻らないという約束を反故にするつもりだったようだ。
しかし、受付でジェシカさんが目が笑っていない営業スマイルで再所属手続きをお断りをし、騒ぎ出した阿呆共はミーネさんが叩き出した。
叩き出された連中は懲りずに今度は 冒険者ギルドに鞍替えしようとしたが、冒険者ギルドも薬品ギルドから被った一方的な契約破棄被害と加入希望者達が各自が行っていた回復薬の違法販売を理由に転属手続きを拒否。
主だった所属先を失った連中が選べる残りの選択肢は盗賊ギルドとメルキオール政府軍第4部隊という場所だけだ。
盗賊ギルドは冒険者ギルドや錬金術師ギルドと違い、依頼は全て依頼人が誰かであるかを知ることができない。
現盗賊ギルド長の派閥ができて、以前からあった派閥への拉致拷問を交えた強引な勧誘は大分改善されたそうだ。
運よくギルド長の派閥に所属できれば、先輩達が他の派閥の嫌がらせから保護してくれる上に、一定の上前をはねられてしまうけれども、ギルドの依頼を手伝ってくれる体制を作っているそうだ。この盗賊ギルド関連の話は親しくなったギルド長本人に聞いたものだ。
もっとも、現盗賊ギルド長の派閥は基本組織原則として「犯さず、殺さず、貧しい者から盗まず」を信条にしていて、仁義に厚い。
その反面、その信条を破った者や裏切りは絶対に許さないことが徹底していて、明確な違反者は即日誅殺されて晒し者にされる。
一方、過激派派閥では鉄砲玉の様な仕事が回ってくることが多く、元薬品ギルド長の暗殺依頼の件でわかるが、ほぼ完全に下っ端は生き残るのは絶望的といえる捨て駒扱いの仕事を回される。
盗賊ギルド所属のデメリットは盗賊ギルド所属ではギルドカードの機能を使えないこと。
盗賊ギルドはメルキオール政府非公認の組織であるため、カードを発行する機材がないから当然と言えば当然である 。
また、表だって盗賊ギルド所属であることがバレたら、牢獄行きの上、厳しい尋問が待っていて、そこで犯罪奴隷落ちになる取り調べを受けることになる。
犯罪奴隷を免れても、解放されることは稀で、メルキオール政府軍の一般市民にはその存在が知られていない犯罪者のみで構成されているギルド総長直属の第6部隊に強制的に配属される。一度配属されると、死亡するまで第6部隊に所属することになる。
対して、メルキオール政府軍第4部隊の仕事はメルキオールの防衛と治安維持活動関連を行うことになっている。
政府からきちんと定期的に給料が支給されるだけでなく、食事を始め、日用品や装備のほとんどが支給されるため、出て行くお金よりも貯まる方が多いそうだ。
ただし、入隊したら、最低5年は基本的に除隊不可。除隊するにしても白金貨1枚(1,000万円相当)が違約金で必要。一見、無理な金額に思えるが、実はこれは充分現実的な金額であるとヘリオスさんから教えられた。
適度に節制し、5年間勤務していれば自然と貯まる金額だそうだ。
しかし、その仕事内容は決してラクなものではないらしく、主に肉体労働中心で週3日は軍事訓練を実施。
次の2日は進軍演習を兼ねたメルキオール各地の拠点の確認、残り2日が休日というスケジュールをローテーションでほぼ毎週行っているらしい。
そして、冒険者と異なり、作戦行動は全て同性同士での任務になる。
厳しい訓練の中、友情が芽生え、心強い親友関係になる者達もいれば、新しい扉を開いて、更にその先に突き進んで帰ってこない者、帰ってこれない達もいるとか。俺は勘弁だ。
現在、そのイバラの道を突き進んで既に7年目に突入している猛者がいるらしい。彼は第4部隊のトップとなって、ほぼ完全に掌握しているそうだ。その彼は軍人としては真っ当な人物で、ヘリオスさんとも親交があるとか。
閑話休題、メルキオール政府軍第4部隊に入隊すればこれまで同様、メルキオールの市民権も維持できるので、志願者は少なくない。但し、当然入隊試験があり、それを突破しなければならない。
入隊できなければ、それまでという訳ではなく、試験前に魔術誓約書を使って結ぶ契約によって、入隊できなかっ者達は秘密裏に従者ギルドに移されて、人格が変わるほどの矯正訓練が施され、従者ギルドに所属するようになっているらしい。
毎年必ず一定数が入隊できず、従者ギルド所属になっているので、募集をせずとも、従者ギルドは人手の心配はいらない理由になっている。第4部隊の入隊試験は権力を使った裏口入隊は逆に完全にアウトで、発覚次第、従者ギルドで矯正訓練が開始される。
元薬品ギルド所属者には既に監視がついているため、メルキオールから出ようとしたら、捕縛されて政府軍第6部隊に強制加入させられることになっている。既に何名かそこに送られているそうだ。
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