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第1章 王国の北方、アウロラ公爵領で家庭教師生活
第9話 決着。再戦は勘弁してください
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家庭教師としてやって来て、勉強を見るシャルロット様とレティシア嬢の王立学園入試のための勉強をするはずの初日。
なぜか俺はアウロラ公爵アイザック様を相手に模擬戦をしている。
この件の原因はアイザック様と同窓である教授とウェルダー公爵アレックス様がアウロラ公爵領を訪れたときに、どちらもアイザック様の模擬戦の相手をしないで退散した所為で、俺が今回アイザック様の模擬戦相手を務めることになったらしい。昨夜の夕食会でアイザック様によって強引に模擬戦をすることが決められてからセバスチャンさんが教えてくれた。
この家庭教師の仕事を押し付ける様に紹介した教授には教え子裁判を開廷するのは当然として、別途、特別労働手当てを絶対請求する。絶対にだ!
教授の共犯者で最近運動不足らしいアレックス様には、ウェルダー公爵夫人であるメリッサ様に事情を説明してお仕置きしてもらおう。
「はっはっ、典型的な後衛でっ、白兵戦は全てフレア嬢にっ、任せているとばかり思っていたがっ、なかなかできるな!」
喋りながらアイザック様はご満悦で、アウロラ公爵家の秘術『蒼体纏』で氷で作り出した手甲と脚甲による殴打と蹴りの連撃を次々に繰り出してくる。
相対する俺はそれらを魔術の『身体強化』で強化した手足とスキル【パリィ】で受け流してなんとか対応している。視たところ、『魔力障壁』破壊効果が付与されている。この人、対策がない専属後衛な一般魔術師にとって天敵じゃないか?
アイザック様の攻撃を捌いている横では、俺とアイザック様が作り出した氷神魔狼同士が激しい取っ組み合いをしてお互いの位置を激しく入れ替わって、優位なマウントを取ろうと争っている。
このままであれば、俺が先に魔力が尽きて、維持している『身体強化』が解除。強度不足と魔力不足で【パリィ】できなくなって俺が大怪我して負けるのは明らかだ。
アイザック様の魔力量が俺より多いのも敗因の1つではあるが、『蒼体纏』。この秘術の魔力消費は前述した『魔力障壁』破壊効果だけでなく、魔改造して威力向上と消費魔力の最適化をしている俺の『身体強化』よりも少ない。流石代々各公爵家に受け継がれてきたという秘術の1つだけはある。
だったら、俺の方も使えるようになった『蒼体纏』を使えという話になる。しかし、俺は使わない。いや、この模擬戦の後を考えると使えない。下手をするとアウロラ公爵家だけでなく、王族と四公爵家を敵に回しかねない。
もちろん、アイザック様の鋭いキレを見せる体術も十分脅威だ。俺はフレアの冗談の様な攻撃速度に目が慣れているから、なんとかアイザック様の攻撃に反応して【パリィ】できているだけだ。
それに反撃に転じるには攻撃の間隔が短すぎて、隙がないから無理だ。
だから、このまま接戦状態をもう少しだけ続けて、スタミナ切れを理由に降参して惜敗すればまるく納まる……はずだ。
しかし、模擬戦とはいえ回避に失敗すると大怪我して病院院直行な攻撃を捌くスリルとその攻撃を放ち続けている久しい強者との戦いが楽しくなってきて、勝利への欲求が出始めているからマズイ。
観戦者が身内だけとはいえ、アイザック様を 俺が負かしてしまうのは不味いだろう。
だからといって、そのまま一撃もらっての負けを狙うと骨折の大怪我は避けられない。本来の家庭教師の仕事に確実に支障がでるので、この一撃もらっての敗北は最初から選べない。
無傷で終えるために奥の手を1つ使って攻撃を受け止めて降参しても極限の集中状態に入っているアイザック様は俺がまだ戦えることを指摘して、降参を認めないだろう。奥の手を見せたことが裏目に出ないとも限らない。
また、俺の降参が認められて、アイザック様が不完全燃焼状態で後日また再戦というのは絶対に避けないとアウロラ公爵領に来た目的が変わってしまいかねない。
そう言えば、なにか大切なことを忘れていると思えば、昨夜の会話で気がついたらいつの間にか、ナターシャ様によって、片方が降参しても審判判断で継戦可能な状態ならば続行するルールが追加されていたのだった。
あれ? つまり、この模擬戦は俺が力を温存できる降参敗北は最初から選択肢になかったのではないか!?
「ん? 怪訝な表情を浮かべて、どうかしたのかね?」
そう言いつつも、アイザック様は俺への猛攻を止めてくれない。
「いえ、この模擬戦で僕に降参の選択肢がないことに今更ながら思い出しました。僕自身が無事にこの模擬戦を終えるためにはすぐにアイザック様を無力化しなければならないので、どうしたものかと考えている次第です」
俺はアイザック様の体術による猛攻を返答しながら、脅威的な力を受け流し、どんどん捌いていく。
「はっはっはっは、まさか君が私の攻撃をここまで素手で受け流し続けることができる人物だったとはな! 君に模擬戦の相手を頼んだのは正解だった! 君のことだから、私に勝ちを譲るつもりなのだろうが、そんなことをされたら日を改めて再戦したくなってしまうな!!」
しまった。攻撃を捌き続けたのは逆効果になったか。少なくとも今回滞在中にアイザック様との再戦は回避しなければ毎回これでは俺の身がもたない。だが、言質は録ったから大丈夫……のハズ。
そして、ラッシュを【パリィ】するのと並行して進めていたスキル【並列処理】による術式解析と術式構築が完了した。これにより、俺にこの模擬戦での勝機が生まれた。
とはいえ、このままラッシュを捌いている状態だと、反撃できずに魔力切れと同時に盛大に殴り飛ばされて星になってしまう未来しかない。
俺はわざと肩に浅く入る様に後方に跳んでアイザック様の放った拳を敢えて受けた。浅く入ったのに、すっごく痛いデス。即座に手持ちのなかで最もコスパがいい『光回復魔術』を発動して、俺は打撲を治した。
殴られたその勢いを利用して後方に俺は吹っ飛ばされて間合いを開けることに成功。アイザック様が追撃して間合いを詰められない様にっ吹っ飛ばされながら自作魔術の『地雷』を複数設置した。
『地雷』設置直後に次々に閃光と爆煙が上がる。アイザック様が踏んだ様だ。通常仕様の『地雷』なら、完全に両脚が吹き飛ぶ代物だが、設置したのは下宿に設置していて、お仕事から逃走する教授の捕縛でもお世話になっている捕縛に特化した目鼻をいじめる催涙と閃光に特化した特別仕様のもの。『蒼体纏』の防御力を考えるとおそらくまともなダメージにはならないが、足止めにはなるはず。
目論見通り、完全に足を止めて、涙と鼻水で酷い表情になったアイザック様が徐々に晴れていく爆煙の中に立っていた。
この模擬戦を終える好機はここしかない。俺は指にはめている指輪の1つを外し、先程出来上がった術式を連続で複数展開した。
遠吠えをあげて顕現したのは取っ組み合いを続けている狼達よりも2まわり位小さい標準サイズの雷でできた狼、数十匹達。
さあ、これでこの模擬戦は終わりだ。俺は嬉しそうに命令を待っている雷狼達に俺の氷神魔狼を援護に行く班とアイザック様を無力化する班に分かれる様指示を飛ばした。
雷狼それぞれが次々に短い返答をして、2つに分かれて行動を開始した。
なぜか俺はアウロラ公爵アイザック様を相手に模擬戦をしている。
この件の原因はアイザック様と同窓である教授とウェルダー公爵アレックス様がアウロラ公爵領を訪れたときに、どちらもアイザック様の模擬戦の相手をしないで退散した所為で、俺が今回アイザック様の模擬戦相手を務めることになったらしい。昨夜の夕食会でアイザック様によって強引に模擬戦をすることが決められてからセバスチャンさんが教えてくれた。
この家庭教師の仕事を押し付ける様に紹介した教授には教え子裁判を開廷するのは当然として、別途、特別労働手当てを絶対請求する。絶対にだ!
教授の共犯者で最近運動不足らしいアレックス様には、ウェルダー公爵夫人であるメリッサ様に事情を説明してお仕置きしてもらおう。
「はっはっ、典型的な後衛でっ、白兵戦は全てフレア嬢にっ、任せているとばかり思っていたがっ、なかなかできるな!」
喋りながらアイザック様はご満悦で、アウロラ公爵家の秘術『蒼体纏』で氷で作り出した手甲と脚甲による殴打と蹴りの連撃を次々に繰り出してくる。
相対する俺はそれらを魔術の『身体強化』で強化した手足とスキル【パリィ】で受け流してなんとか対応している。視たところ、『魔力障壁』破壊効果が付与されている。この人、対策がない専属後衛な一般魔術師にとって天敵じゃないか?
アイザック様の攻撃を捌いている横では、俺とアイザック様が作り出した氷神魔狼同士が激しい取っ組み合いをしてお互いの位置を激しく入れ替わって、優位なマウントを取ろうと争っている。
このままであれば、俺が先に魔力が尽きて、維持している『身体強化』が解除。強度不足と魔力不足で【パリィ】できなくなって俺が大怪我して負けるのは明らかだ。
アイザック様の魔力量が俺より多いのも敗因の1つではあるが、『蒼体纏』。この秘術の魔力消費は前述した『魔力障壁』破壊効果だけでなく、魔改造して威力向上と消費魔力の最適化をしている俺の『身体強化』よりも少ない。流石代々各公爵家に受け継がれてきたという秘術の1つだけはある。
だったら、俺の方も使えるようになった『蒼体纏』を使えという話になる。しかし、俺は使わない。いや、この模擬戦の後を考えると使えない。下手をするとアウロラ公爵家だけでなく、王族と四公爵家を敵に回しかねない。
もちろん、アイザック様の鋭いキレを見せる体術も十分脅威だ。俺はフレアの冗談の様な攻撃速度に目が慣れているから、なんとかアイザック様の攻撃に反応して【パリィ】できているだけだ。
それに反撃に転じるには攻撃の間隔が短すぎて、隙がないから無理だ。
だから、このまま接戦状態をもう少しだけ続けて、スタミナ切れを理由に降参して惜敗すればまるく納まる……はずだ。
しかし、模擬戦とはいえ回避に失敗すると大怪我して病院院直行な攻撃を捌くスリルとその攻撃を放ち続けている久しい強者との戦いが楽しくなってきて、勝利への欲求が出始めているからマズイ。
観戦者が身内だけとはいえ、アイザック様を 俺が負かしてしまうのは不味いだろう。
だからといって、そのまま一撃もらっての負けを狙うと骨折の大怪我は避けられない。本来の家庭教師の仕事に確実に支障がでるので、この一撃もらっての敗北は最初から選べない。
無傷で終えるために奥の手を1つ使って攻撃を受け止めて降参しても極限の集中状態に入っているアイザック様は俺がまだ戦えることを指摘して、降参を認めないだろう。奥の手を見せたことが裏目に出ないとも限らない。
また、俺の降参が認められて、アイザック様が不完全燃焼状態で後日また再戦というのは絶対に避けないとアウロラ公爵領に来た目的が変わってしまいかねない。
そう言えば、なにか大切なことを忘れていると思えば、昨夜の会話で気がついたらいつの間にか、ナターシャ様によって、片方が降参しても審判判断で継戦可能な状態ならば続行するルールが追加されていたのだった。
あれ? つまり、この模擬戦は俺が力を温存できる降参敗北は最初から選択肢になかったのではないか!?
「ん? 怪訝な表情を浮かべて、どうかしたのかね?」
そう言いつつも、アイザック様は俺への猛攻を止めてくれない。
「いえ、この模擬戦で僕に降参の選択肢がないことに今更ながら思い出しました。僕自身が無事にこの模擬戦を終えるためにはすぐにアイザック様を無力化しなければならないので、どうしたものかと考えている次第です」
俺はアイザック様の体術による猛攻を返答しながら、脅威的な力を受け流し、どんどん捌いていく。
「はっはっはっは、まさか君が私の攻撃をここまで素手で受け流し続けることができる人物だったとはな! 君に模擬戦の相手を頼んだのは正解だった! 君のことだから、私に勝ちを譲るつもりなのだろうが、そんなことをされたら日を改めて再戦したくなってしまうな!!」
しまった。攻撃を捌き続けたのは逆効果になったか。少なくとも今回滞在中にアイザック様との再戦は回避しなければ毎回これでは俺の身がもたない。だが、言質は録ったから大丈夫……のハズ。
そして、ラッシュを【パリィ】するのと並行して進めていたスキル【並列処理】による術式解析と術式構築が完了した。これにより、俺にこの模擬戦での勝機が生まれた。
とはいえ、このままラッシュを捌いている状態だと、反撃できずに魔力切れと同時に盛大に殴り飛ばされて星になってしまう未来しかない。
俺はわざと肩に浅く入る様に後方に跳んでアイザック様の放った拳を敢えて受けた。浅く入ったのに、すっごく痛いデス。即座に手持ちのなかで最もコスパがいい『光回復魔術』を発動して、俺は打撲を治した。
殴られたその勢いを利用して後方に俺は吹っ飛ばされて間合いを開けることに成功。アイザック様が追撃して間合いを詰められない様にっ吹っ飛ばされながら自作魔術の『地雷』を複数設置した。
『地雷』設置直後に次々に閃光と爆煙が上がる。アイザック様が踏んだ様だ。通常仕様の『地雷』なら、完全に両脚が吹き飛ぶ代物だが、設置したのは下宿に設置していて、お仕事から逃走する教授の捕縛でもお世話になっている捕縛に特化した目鼻をいじめる催涙と閃光に特化した特別仕様のもの。『蒼体纏』の防御力を考えるとおそらくまともなダメージにはならないが、足止めにはなるはず。
目論見通り、完全に足を止めて、涙と鼻水で酷い表情になったアイザック様が徐々に晴れていく爆煙の中に立っていた。
この模擬戦を終える好機はここしかない。俺は指にはめている指輪の1つを外し、先程出来上がった術式を連続で複数展開した。
遠吠えをあげて顕現したのは取っ組み合いを続けている狼達よりも2まわり位小さい標準サイズの雷でできた狼、数十匹達。
さあ、これでこの模擬戦は終わりだ。俺は嬉しそうに命令を待っている雷狼達に俺の氷神魔狼を援護に行く班とアイザック様を無力化する班に分かれる様指示を飛ばした。
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