素直になれない私と真っ直ぐなキミ

ふわり

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帰り道 3.

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少し薄暗い夕方。
私と一樹は一緒に歩いている。
春とはいえさすがに冷える。
「茜って家どのへん?」
一樹が聞いてきた。
「私はこの先のマンション」
「そうなの?俺も同じとこなんだけど」
ん?今なんて...
「俺も同じマンションだよ、俺は4階」
「えっ!そうなんだ
私は2階だからたぶん会う機会がなかったと思う。」
同じマンションと言ってもあまり住民のこと
知らないからな。
同い年の人も何人もいるから。
「てか、何で今まで気づかなかったのかな?」
一樹がそういった。
「同い年の人って言ってもあまり会うこともない
からだと思うけど」
「うん確かにそうかも」
「でも今まで気づかなかったのもすごいな」
確かに同じ学校なら道も一緒だから。
「じゃあさ今度から一緒に学校いこうよ
下校だけじゃなくて」
「いいけど...」
「じゃあ決まりな!」
いつもソロ帰りだったから新鮮で、
少し嬉しかった。
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