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幼馴染と浮気していたら、妻に愛してるって言われた

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目の前に幼馴染がいる。
彼女は、昔からかなり良いルックスだった。
長い黒髪はサラサラで、顔立ちも整っているし、スタイルだって悪くない。
そんな彼女と、僕は昔から仲が良かった。
それは友達としての仲だったが、僕の方はだんだん彼女に異性としての好意を抱き始めていた。
しかし、その想いをなかなか伝える事ができずにいた。
そして今……。
「今夜も楽しそうね…」
そんな彼女が、僕に向かって微笑みかけているのだ。
「あぁ、そうだね」
彼女の笑顔に見とれながら、僕は答えた。
彼女が僕をそういう対象として見たのは、僕が別の人と結婚してからだった。だから、僕は浮気した。
目の前の彼女は妖しく微笑んで、言った。
「私、あなたが好き……」
「……」
そう言って、彼女は僕の唇を奪った。
その後……
「ねえ、いいでしょう?」
と、甘えるように彼女は言う。
「うん。僕もしたい。」
「うふふっ♡あんっ♡」
僕は手でどんどん揉みほぐしていった。
「うふっ♡はぁんっ♡もっとぉ~♡」
なんて官能的な声だ。なんで彼女はずっとかわいいままでいられるんだ。こんなにもエロくてかわいい女の子を見たことがない。
「もっと激しくいくよ♡」
「や、やさしくしてぇ~♡きゃぁぁんっ!」
もっと…もっとだ…!
「ひゃあっ!?だめぇ!そこは敏感なのぉっ!!」
僕は彼女の耳元で囁いた。
「ここが弱いの?へえ、そうなんだ。」
すると彼女は顔を真っ赤にして恥ずかしがった。
「ち、違うもん!!私は感じてなんかいないわ!!」
ああ、もう我慢できない!
「だから!そこ!だめぇ!♡」
柔らかい感触が伝わってくる。僕は夢中でそれを揉み続けた。
「やんっ!ちょっとぉ!どこさわってるのよぉ!」
「君のモノだよ?」
「そ、そうじゃなくて!なんで私のモノ揉むのよって聞いてるのよぉ!!!///」
「好きだからだよ?」
「え……?す、好きぃ!?///」
「君も僕のこと好きなんでしょ?」
「そ、それは……!///」
服のボタンに手がつく。
「ちょ、ちょっと待って!まだ心の準備が……!それにここ玄関だし……!ね?一回落ち着こう?まずはベッドでゆっくりしよう?ね?ね?」
しかし、そんな彼女を無視して僕はすすめる。
「これからもっとすごい事するんだけどね……」
「え?なにする気なの……?」
「決まってるじゃないか……。もぉ~っと気持ちいいことをするんだよ……」
「ま、まって!私、優しくしてほしいなぁ~なんて……」
「大丈夫。僕に任せてくれれば痛くしないから……」
「や、やめてぇーっ!!!」
こうして僕らの夜が始まった。
そして数時間後……
「あ、あのさ……?本当にこれで終わるつもりじゃないよね……?」
「はぁ…はぁ…もう無理ぃ~」
「お疲れ様。今日はありがとうね。今度はちゃんとベッドの上でたっぷり可愛がってあげるから。」
「ばかぁ!!!!」
そんなやり取りをして僕は帰っていった。
次の日……
僕は家に帰ると、妻が脚を組んで椅子に座り、テレビを見ていた。
「あら、遅かったじゃない。」
妻はこちらを見ずに言った。
「ただいま。」
なんだか機嫌が悪いようだ。いつもなら『おかえり』と言ってくれるのだが……。
「どうしたの?何かあった?」
僕は聞いた。すると妻はゆっくりと振り向いて答えた。
「別に何も無いけど……さ、最近…私たち、…夫婦の時間…取れてないなぁって…」
耳を赤くして言う妻。浮気していることに少し罪悪感を覚える。
「ごめん……」
しかし、僕は謝りながら妻の後ろへと移動し、そのまま抱きしめた。
「ふぇっ!?ちょっ!いきなり何を……」
驚いた表情で彼女は言う。
「僕には君しかいないよ……」
僕はそう言いながら彼女を強く抱き締めた。キザ感じだ。
彼女は嬉しそうに微笑みながら僕に言う。
「私もあなただけよ……」
そして二人は口づけを交わした。
昨日、幼馴染兼浮気相手とヤったばかりだが、早くも僕は回復していた。
「はぁ……はぁ……」
僕は息を荒げていた。妻は妖艶な姿になる。僕は我慢できなくなる。
「ふぁっ♡」
彼女は甘い声を出す。僕はまた彼女のモノを揉みほぐしていく。
「んっ♡はぁんっ♡」
スカートの中が気になる。
「あっ♡そこはだめぇ♡」
「どうしてこんなに濡らしてるんだい?」
僕は意地悪く聞いてみた。彼女は恥ずかしそうにしている。
「そ、それは……♡」
彼女は言葉を続けようとするが、僕が遮るように言う。
「わかっているよ。僕を求めてくれているんだろう?」
「う、うん♡あなたのことが大好きだから♡」
綺麗だ。とても美しい。
「君はとても素敵だよ……」
「嬉しい♡愛してる♡」
僕は選べない。幼馴染と妻。この二人の狭間でいつも彷徨っている。
「あぁ♡」
「ふふっ♡」
執拗に胸部を責める。
「あんっ!だめぇ!そこぉ♡弱いのぉ♡」
ああ、なんてかわいい反応だ。もっとやりたくなってしまう。
「もっと気持ちよくしてあげるよ……」
「や、やだぁ!そこはだめだってばぁ!」
「なんだい?」
その時だった。携帯が鳴った。お、幼馴染からだ!
「もしもし?」
「昨日は楽しかったわ♡ねぇ!次の予定はいつ?」
しまった!バレる!慌てて電話を切った僕だが、これはしまった。
「次の…予定って…何?…」
妻は太ももを開脚しながら、怪しげな目で見てきた。これはまずい。
「えっと……その……」
「…誰から?」
「え?だから……」
僕は目を逸らすが、妻は許さない。
「誰なの?」
「…………」
言えない!言えるわけがない!
「ねえ!答えなさい!あんっ♡」
もう喘がせて誤魔化すことにした。
「……」
「ねえなんで答えてくれないの!やぁんっ!どういう関係なの!?ひゃうんっ!あぁ゛んっ♡やめてぇ♡」
僕は黙って彼女を責め続ける。妻はもう抵抗できないだろう。
「あ゛ぁっ!!♡」
妻は絶頂した。
「はぁ……はぁ……」
肩で息をする妻。僕はそんな彼女にキスをした。
「好き…どこにも行かないで…」
「僕も好きだよ……」
どうすればいいのだろう。妻か、浮気相手か、どちらかを選べばいいのだろう。しかし、どちらも捨てられない。
「ずっと側にいてね……。お願いだから私から離れないでね……。私のこと捨てたりしないよね?大丈夫だよね?」
妻は涙を浮かべながら懇願する。
「君を捨てることだけは絶対に無いよ……」
そう言った以上は、幼馴染を捨てないといけないのだろうか。僕はどうしたら……。
「じゃあさ……もう一回しようか……」
「……うん♡」
結局僕はどちらを選ぶことも出来なかった。
でも、少し幼馴染に傾いていた心が、妻に傾いてきた。
これはもう幼馴染を諦めろ、ということなのだろう。きっと。
まあ、僕がどうこうする前に、彼女は結婚してしまったのだが。
なんか、僕は長い間遊ばれていたようなものだった。でも、彼女に片思いしていた時間は僕の中で美しいものだし、大切にしたい。
そして、今妻といる幸せを、かみしめたい。
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