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第二章 迷宮編
10.穿つ者
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粉砕された骨が散乱し、足元にも飛んできた。
距離はおおよそ50mは離れていたが、そこから飛んでくるとは驚きの威力をしている。
「現時点でこの威力か…フルパワーで撃つのはやめとくか…ん?何だこれ」
ふと何かに気づいたのか屈んで足元の欠片を手に取ると、それは『金属』だった。
「金属の骸骨っていうと…メタルスケルトンってところか……それにしてもこれは威力がでかすぎたな…」
通常時の威力はもっとセーブしなければならないようだ。
が、それよりも重要なことがある。
「こいつを倒しまくればまた新たに武器が増える…?」
これは重要だ。
この狙撃銃は威力が大きすぎるし、サブのナイフはボロボロ…早急に次の装備を作らないと対多数の戦闘が出来ないのだ。
「この金属もっと欲しいけど……腹、減ったしなぁ…」
グゥと腹が鳴った。早く食料を胃に入れなければ動けなくなるだろう。
「1個前の階層に戻るか…」
と、踵を返し七回層への階段を登り始めた。
「見つけた」
七回層のボスの間を抜け、よく見た回廊に出た。
近くの岩陰に隠れていたのだが、物音がしたので頭一つ乗り出していた。
身体強化で視力を強化した状態で岩陰から覗くと、3体で周辺を警戒しているであろう狼型の魔物を発見した。
大きさは俺の膝丈位しかないが、油断は禁物だ。
気付かれて接近されるのは非常に不味い。
静かに、一撃で落とさなければならない。
狙撃銃にゆっくりと細く魔力を注いで弾丸を形成していく。
「細く、もっと細く……針のように、貫通に特化した弾丸を…」
魔法自体は無属性で通常の弾丸のように構築し、風魔法を纏わせて回転力と貫通力を上げる。
奴らが一直線に重なった瞬間に撃つ、と引き金に指をかけ、体を伏せて射撃態勢に入った。
バイポッドなんて造ってないため、自分で照準を合わせる必要がある、が、『精密狙撃』レベルが10になったことで得られた派生技能の『誘導弾』で目標を定めておけば、誘導ミサイルの様に飛んで行く為ある程度の補正は掛かる。
重なった
「動くなよ…ッ」
パシュッと気の抜けるような音と共に放たれた弾丸は風を切って飛翔し、目標がこちらに気付く間もなく頭部を次々に貫通した。
血飛沫が舞い、風魔法の残滓が頭部を掻き回し、脳味噌が辺りに飛び散った。
「グッロいなぁ…まあ良いけど」
体を起こし警戒しながら近寄ると、息は無かった。
これで飯にありつけると思うと腹が酷く鳴った。
「さっさと食って下行かねえとな」
幾度となく使用した『放電』スキルで肉を焼く。これも既にレベルが10になっているが、これ以上上がる気配がないので、これがスキルレベルの限界なのだろう。
「いただきます、と」
肉を噛み千切り、呑み込む。
やはり魔物は美味い。他の動物がどうなのかは知らないが。
「こいつが俺よりレベルが高かった場合、また体力を消費することになるんだがな…」
それでもお構いなしに口へ肉を放り込む。噛めば噛むほどに肉汁が溢れ出し、口の中が幸せで満たされる。
「ごっそさん」
食べても食べても痛みは襲って来ず、心配は杞憂に終わった。
今の涼介のステータスはこんな感じだ。
『
名前:村木涼介
年齢:17歳
天職:狙撃手
Lv.84
筋力:10850
魔力:18600
耐久力:2400
知力:3900
器用:19050
適正属性:風、雷、無
保持技能:翻訳、精密狙撃Lv.10、誘導弾Lv.4、散弾Lv.2、旋風Lv.10、風壁Lv.9、風刃Lv.3、放電Lv.10、雷纏衣Lv.7、電撃Lv.1、閃雷Lv.4、威嚇Lv.7、剛撃Lv.5、錬金術Lv.8
称号:自殺志願者
』
新技能の誘導弾は目標とした物体に向かって軌道を修正するスキルで、散弾はその名の通り一つの弾丸がショットガンの様に分裂するスキル。
風刃はナイフ等を振った時に風の刃を飛ばすスキルで、電撃は放電の強化バージョンとなり相手に致命レベルの電撃を飛ばすスキル、閃雷は身体強化の様なスキルで、身体を雷に乗せて反応速度や攻撃速度を超強化するスキルとなる。
剛撃は格闘スキルで、これを使用した状態で攻撃すると相手に衝撃波を与え、スタン状態にするスキルである。
かなり多くの技能を会得し、各能力値も大幅に上昇した。
「よし、じゃあ狩りでもしますか」
と、八階層へ向かった。
「これで16体、くらいかな?…いやぁ捗る捗る!」
金属のスケルトンを破壊し続けてレベルも上がった。
この迷宮が何階層あるのかは分からないが、この強さだと10階層ということはないだろう。
そして新たな称号を獲得した。
「『穿つ者』?何だこりゃ」
『穿つ者』
遠距離攻撃職が相手を50回以上初撃で討伐した際に得られる称号。
初撃の威力に1.5倍の補正が掛かる。
距離はおおよそ50mは離れていたが、そこから飛んでくるとは驚きの威力をしている。
「現時点でこの威力か…フルパワーで撃つのはやめとくか…ん?何だこれ」
ふと何かに気づいたのか屈んで足元の欠片を手に取ると、それは『金属』だった。
「金属の骸骨っていうと…メタルスケルトンってところか……それにしてもこれは威力がでかすぎたな…」
通常時の威力はもっとセーブしなければならないようだ。
が、それよりも重要なことがある。
「こいつを倒しまくればまた新たに武器が増える…?」
これは重要だ。
この狙撃銃は威力が大きすぎるし、サブのナイフはボロボロ…早急に次の装備を作らないと対多数の戦闘が出来ないのだ。
「この金属もっと欲しいけど……腹、減ったしなぁ…」
グゥと腹が鳴った。早く食料を胃に入れなければ動けなくなるだろう。
「1個前の階層に戻るか…」
と、踵を返し七回層への階段を登り始めた。
「見つけた」
七回層のボスの間を抜け、よく見た回廊に出た。
近くの岩陰に隠れていたのだが、物音がしたので頭一つ乗り出していた。
身体強化で視力を強化した状態で岩陰から覗くと、3体で周辺を警戒しているであろう狼型の魔物を発見した。
大きさは俺の膝丈位しかないが、油断は禁物だ。
気付かれて接近されるのは非常に不味い。
静かに、一撃で落とさなければならない。
狙撃銃にゆっくりと細く魔力を注いで弾丸を形成していく。
「細く、もっと細く……針のように、貫通に特化した弾丸を…」
魔法自体は無属性で通常の弾丸のように構築し、風魔法を纏わせて回転力と貫通力を上げる。
奴らが一直線に重なった瞬間に撃つ、と引き金に指をかけ、体を伏せて射撃態勢に入った。
バイポッドなんて造ってないため、自分で照準を合わせる必要がある、が、『精密狙撃』レベルが10になったことで得られた派生技能の『誘導弾』で目標を定めておけば、誘導ミサイルの様に飛んで行く為ある程度の補正は掛かる。
重なった
「動くなよ…ッ」
パシュッと気の抜けるような音と共に放たれた弾丸は風を切って飛翔し、目標がこちらに気付く間もなく頭部を次々に貫通した。
血飛沫が舞い、風魔法の残滓が頭部を掻き回し、脳味噌が辺りに飛び散った。
「グッロいなぁ…まあ良いけど」
体を起こし警戒しながら近寄ると、息は無かった。
これで飯にありつけると思うと腹が酷く鳴った。
「さっさと食って下行かねえとな」
幾度となく使用した『放電』スキルで肉を焼く。これも既にレベルが10になっているが、これ以上上がる気配がないので、これがスキルレベルの限界なのだろう。
「いただきます、と」
肉を噛み千切り、呑み込む。
やはり魔物は美味い。他の動物がどうなのかは知らないが。
「こいつが俺よりレベルが高かった場合、また体力を消費することになるんだがな…」
それでもお構いなしに口へ肉を放り込む。噛めば噛むほどに肉汁が溢れ出し、口の中が幸せで満たされる。
「ごっそさん」
食べても食べても痛みは襲って来ず、心配は杞憂に終わった。
今の涼介のステータスはこんな感じだ。
『
名前:村木涼介
年齢:17歳
天職:狙撃手
Lv.84
筋力:10850
魔力:18600
耐久力:2400
知力:3900
器用:19050
適正属性:風、雷、無
保持技能:翻訳、精密狙撃Lv.10、誘導弾Lv.4、散弾Lv.2、旋風Lv.10、風壁Lv.9、風刃Lv.3、放電Lv.10、雷纏衣Lv.7、電撃Lv.1、閃雷Lv.4、威嚇Lv.7、剛撃Lv.5、錬金術Lv.8
称号:自殺志願者
』
新技能の誘導弾は目標とした物体に向かって軌道を修正するスキルで、散弾はその名の通り一つの弾丸がショットガンの様に分裂するスキル。
風刃はナイフ等を振った時に風の刃を飛ばすスキルで、電撃は放電の強化バージョンとなり相手に致命レベルの電撃を飛ばすスキル、閃雷は身体強化の様なスキルで、身体を雷に乗せて反応速度や攻撃速度を超強化するスキルとなる。
剛撃は格闘スキルで、これを使用した状態で攻撃すると相手に衝撃波を与え、スタン状態にするスキルである。
かなり多くの技能を会得し、各能力値も大幅に上昇した。
「よし、じゃあ狩りでもしますか」
と、八階層へ向かった。
「これで16体、くらいかな?…いやぁ捗る捗る!」
金属のスケルトンを破壊し続けてレベルも上がった。
この迷宮が何階層あるのかは分からないが、この強さだと10階層ということはないだろう。
そして新たな称号を獲得した。
「『穿つ者』?何だこりゃ」
『穿つ者』
遠距離攻撃職が相手を50回以上初撃で討伐した際に得られる称号。
初撃の威力に1.5倍の補正が掛かる。
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