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村づくり 初級編
山田雄介 西へ! 10
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「とまぁ、こんな感じで捌くんだが・・・ちゃんと見てたか?」
皮を剥ぎ、内臓を抜いたウサギから肉を切り出し、塩とハーブを揉み込みながら、ギロリとラルフが雄介を軽く睨む。
「えっと、お肉になってからは、ちゃんと見てますよ?」
内臓を抜くところで目を背けていた雄介は、ラルフから目線をそらしながら答える。
「たくっオークを殺せるんだから、ウサギの解体ぐらい出来る様にならねぇとな」
「ハイ、善処します」
ラルフはあきれながらも手は休む事なく、串に肉を突き刺して焚き火の近くに立て掛けていく。
「雄介さんは、解体は苦手なんですか?」
雄介と一緒に見学していたラナは、不器用と言うだけで解体事態が苦手では無いのか、平然と解体ショーを見学していて、時折ラルフやエリサにコツなんかを聞いていた。
「苦手も何も、生まれて初めて見たからなぁ、ちょっと驚いた?感じかな」
「なんだ?雄介は肉の解体は初めてか」
マシューがラルフの立て掛けた串を器用に地面に突き刺しながら雄介の方を見ると、雄介は微妙な顔をして、
「えぇ、普段の生活で野生の動物を狩るような生活をしている人は殆どいませんから、普段は小分けされたのを買う感じです」
「あぁ、それで優希さんは解体する時、近寄らないのね」
「オヤジや母さんは俺以上になれてないからね」
ラナは納得した顔で頷き、雄介は苦笑いする。
「まぁ、早めに慣れておかないとな、何時までも異世界の食料品は買えないんだろ?」
ラルフの指摘に雄介は頷き「帰ったら伝えます」と答えた。
地面に突き刺したウサギ肉からいい香りがし始める。
「そろそろ、いい感じだな」
マシューが焼けた肉を一本持ちあげて、豪快にかぶりつく。
「ん!久し振りに食うと美味いな!」
マシューが美味しそに目を細める姿を見て、雄介達も串を手に取って一口食べる。
「美味い!」
「「おいしい!」」
雄介達が目を見開いて驚きながらも、手が止まらない様子を見てラルフはニヤリとほくそ笑む。
「こういう食事もたまには良いもんだろ?」
「えぇ!ウサギがこんなに美味しいなんて、知りませんでした」
淡白な肉に塩とハーブが良い感じに染み込んでいるウサギ肉に雄介は嬉しそうに、二本を手に取って食べ始める。
「この味付けが良いですね!ほんと美味しい」
「ラルフさん!あとで味付けを教えて!」
ラナとエリサも美味しそうに一本目のウサギ肉を食べ終わり、二本目に手を伸ばしている。
「量が少ないからな、一人二本までな。残りはイーグルの持ってきた弁当を食べてくれ」
昼食の残りのサンドイッチを出しながら、ラルフもウサギ肉を頬張り始めた。
「ブハァ!食べた~」
食事が終わったエリサが敷いている毛布に座って足を伸ばしながら、満足そうにため息を吐く。
「食後のコーヒーをどうぞ」
「おっ悪いな」
ラナがラルフ達のコップにコーヒを注いで回り、それぞれがお礼を言ってコーヒを啜る。
「あー、食後のコーヒーは美味いなぁ」
ラルフがコーヒーを一口啜ってから、満足げな息を漏らす。
「ラルフさんは完全にコーヒー党になりましたね」
雄介が美味そうに飲むラルフに話しかける。
「おう!俺は酒よりコレだな。この苦味がたまらん」
「俺はエールの方が良いが、こういう時に飲む訳にはいかねぇし、紅茶を飲むよりはマシな感じだな」
マシューは紅茶よりはマシと言った感じでラナの淹れたコーヒーにお湯を足して薄めながら飲んでいる。
「私たちはミルクと砂糖を入れれば飲めるって感じですね」
ラナとエリサは、リュックからスティックタイプの砂糖と粉ミルクを入れて飲みはじめるが、エリサは口にした後、にがっとした顔をしている。
「ラナ達用に紅茶のティーバッグがあるけど、コーヒーで良いの?」
コーヒー党、ブラック派の雄介は、エリサが二本めのスティックシュガーを入れているのを「うぇ」と眉を寄せながら、ラナに聞いてみる。
「えぇ、今日は夜の見張りを一緒にしますので、コーヒーを飲んで眠気を覚まします」
「そうだった、今日の見張りの順番を決めないとな」
ラナの話で思い出したのか、ラルフが全員に見張りの順番を伝えはじめる。
「雄介、今日の見張りは最後だ」
「了解です」
「で、最初の見張りは俺とラナな」
「わかりました」
「じゃ、その次は私とマシューおじさん?」
「そうだ」
エリサの意見にラルフは頷く。
「それじゃ、コレを飲んだらそれぞれ寝ちまってくれ」
ラルフの一声で、三人は残りのコーヒを飲み干して、それぞれ用意した寝袋に入って横になった。
因みに、マシューは長年愛用しているマントに包まり、雄介とエリサは封筒タイプの寝袋で寝ている。
「雄介、エリサ、寝袋の脇はちゃんと空けといて、直ぐに動けるようにしておけよ!」
「はーい」
「了解です」
ラルフの忠告に素直に従って、横のファスナーを閉じないようにしてから雄介は瞼を閉じた。
皮を剥ぎ、内臓を抜いたウサギから肉を切り出し、塩とハーブを揉み込みながら、ギロリとラルフが雄介を軽く睨む。
「えっと、お肉になってからは、ちゃんと見てますよ?」
内臓を抜くところで目を背けていた雄介は、ラルフから目線をそらしながら答える。
「たくっオークを殺せるんだから、ウサギの解体ぐらい出来る様にならねぇとな」
「ハイ、善処します」
ラルフはあきれながらも手は休む事なく、串に肉を突き刺して焚き火の近くに立て掛けていく。
「雄介さんは、解体は苦手なんですか?」
雄介と一緒に見学していたラナは、不器用と言うだけで解体事態が苦手では無いのか、平然と解体ショーを見学していて、時折ラルフやエリサにコツなんかを聞いていた。
「苦手も何も、生まれて初めて見たからなぁ、ちょっと驚いた?感じかな」
「なんだ?雄介は肉の解体は初めてか」
マシューがラルフの立て掛けた串を器用に地面に突き刺しながら雄介の方を見ると、雄介は微妙な顔をして、
「えぇ、普段の生活で野生の動物を狩るような生活をしている人は殆どいませんから、普段は小分けされたのを買う感じです」
「あぁ、それで優希さんは解体する時、近寄らないのね」
「オヤジや母さんは俺以上になれてないからね」
ラナは納得した顔で頷き、雄介は苦笑いする。
「まぁ、早めに慣れておかないとな、何時までも異世界の食料品は買えないんだろ?」
ラルフの指摘に雄介は頷き「帰ったら伝えます」と答えた。
地面に突き刺したウサギ肉からいい香りがし始める。
「そろそろ、いい感じだな」
マシューが焼けた肉を一本持ちあげて、豪快にかぶりつく。
「ん!久し振りに食うと美味いな!」
マシューが美味しそに目を細める姿を見て、雄介達も串を手に取って一口食べる。
「美味い!」
「「おいしい!」」
雄介達が目を見開いて驚きながらも、手が止まらない様子を見てラルフはニヤリとほくそ笑む。
「こういう食事もたまには良いもんだろ?」
「えぇ!ウサギがこんなに美味しいなんて、知りませんでした」
淡白な肉に塩とハーブが良い感じに染み込んでいるウサギ肉に雄介は嬉しそうに、二本を手に取って食べ始める。
「この味付けが良いですね!ほんと美味しい」
「ラルフさん!あとで味付けを教えて!」
ラナとエリサも美味しそうに一本目のウサギ肉を食べ終わり、二本目に手を伸ばしている。
「量が少ないからな、一人二本までな。残りはイーグルの持ってきた弁当を食べてくれ」
昼食の残りのサンドイッチを出しながら、ラルフもウサギ肉を頬張り始めた。
「ブハァ!食べた~」
食事が終わったエリサが敷いている毛布に座って足を伸ばしながら、満足そうにため息を吐く。
「食後のコーヒーをどうぞ」
「おっ悪いな」
ラナがラルフ達のコップにコーヒを注いで回り、それぞれがお礼を言ってコーヒを啜る。
「あー、食後のコーヒーは美味いなぁ」
ラルフがコーヒーを一口啜ってから、満足げな息を漏らす。
「ラルフさんは完全にコーヒー党になりましたね」
雄介が美味そうに飲むラルフに話しかける。
「おう!俺は酒よりコレだな。この苦味がたまらん」
「俺はエールの方が良いが、こういう時に飲む訳にはいかねぇし、紅茶を飲むよりはマシな感じだな」
マシューは紅茶よりはマシと言った感じでラナの淹れたコーヒーにお湯を足して薄めながら飲んでいる。
「私たちはミルクと砂糖を入れれば飲めるって感じですね」
ラナとエリサは、リュックからスティックタイプの砂糖と粉ミルクを入れて飲みはじめるが、エリサは口にした後、にがっとした顔をしている。
「ラナ達用に紅茶のティーバッグがあるけど、コーヒーで良いの?」
コーヒー党、ブラック派の雄介は、エリサが二本めのスティックシュガーを入れているのを「うぇ」と眉を寄せながら、ラナに聞いてみる。
「えぇ、今日は夜の見張りを一緒にしますので、コーヒーを飲んで眠気を覚まします」
「そうだった、今日の見張りの順番を決めないとな」
ラナの話で思い出したのか、ラルフが全員に見張りの順番を伝えはじめる。
「雄介、今日の見張りは最後だ」
「了解です」
「で、最初の見張りは俺とラナな」
「わかりました」
「じゃ、その次は私とマシューおじさん?」
「そうだ」
エリサの意見にラルフは頷く。
「それじゃ、コレを飲んだらそれぞれ寝ちまってくれ」
ラルフの一声で、三人は残りのコーヒを飲み干して、それぞれ用意した寝袋に入って横になった。
因みに、マシューは長年愛用しているマントに包まり、雄介とエリサは封筒タイプの寝袋で寝ている。
「雄介、エリサ、寝袋の脇はちゃんと空けといて、直ぐに動けるようにしておけよ!」
「はーい」
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