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村づくり 初級編
山田雄介 西へ! 9
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「はい、お疲れさん」
「雄介さん、おつかれさまでした。大丈夫ですか?」
「雄介兄さん、コレどうやったら止まるの?」
雄介とラルフがオークの死骸をまとめているところに、マシュー、ラナ、エリサがやってきて、一人を除いて労いの言葉をかけてきた。
「あ疲れ様です。いやぁ、オークがあそこまで頑丈だとは思いませんでした」
オークを運び終えた雄介は、エリサからコントローラーを受け取りながらマシューに感想をはなす。
「おう、それで上から観てたけど、その銃ってヤツは威力があり過ぎるんじゃ無いか?後半の二匹は貫通してたみたいだぜ?」
「えぇ、自分もビックリしました」
雄介は走り寄ってきた二体を思い出して、身震いする。
「それに貫通しちまう様なら、俺たちとの連携は厳しいな」
ラルフが貫通しているオークの死骸を観察しながら雄介達に話かけ、マシューが大きく頷く。
「だな、奇襲や離れて単独戦闘なら良いが、乱戦の時に味方の攻撃が貫通して怪我なんて洒落にならねぇな」
「俺だって、射線に人がいる時に撃ちたくないですよ」
マシューの感想に、雄介が心外とばかりに頬を膨らませる。
「そうなるとだ、やはり雄介には俺達が使う武器を覚えてもらう必要があるな」
ラルフがうんうんと頷きながら雄介の肩に手を置いて「何から覚えるか」と嬉しそうな顔をする。
「まぁ、いつかは剣とか使ってみたいと思ってましたから、訓練するのは良いんですけど」
雄介も何時迄も銃を使うつもりが無かったので、教えてもらうのは渡りに船なので嬉しいのだが、年齢的に使い物になるかが気になり、ラルフ達に尋ねようとしたところで、ラナ達から今日のキャンプはどうするか質問された。
「今からオークの処理するのは時間的に厳しいから、死骸は放置して、少し奥まで進んで適当な場所で野宿をする」
ラルフの提案に全員が頷く。
「今日はテントの設営は無しな、お嬢ちゃん達には申し訳ないが我慢してくれよ」
「はい!大丈夫です」
ラナが真面目な顔で頷き、エリサも大丈夫と頷くのを確認したラルフは「それじゃ出発だ」と森の中へ入っていった。
オークを倒した岩のある広場から三十分ほど進んだところで、日が傾いてきた事もあり、適当な場所を見つけて野宿の準備を始める。
「マシュー、お嬢ちゃん達と薪を集めてきてくれ」
「おう。二人とも荷物を置いてから行くぞ」
「「はい」」
マシュー達はリュックを置いて薪拾いを始める。
「雄介は昨日と同じ様に結界を張ってくれ、今日は雑魚寝になるから、そんなに広くなくて良いぞ」
「了解です」
ラルフから昨日使った結界針を受け取り、少し離れた所から結界針を突き刺して行く。
「こんな感じかなっと」
中心の結界針に魔力を注いで結界が張られたのを確認して「ふぅ」とため息をついて、焚き火の準備を始めたエリサ達の方へ戻っていく。
「結界張り終わりました」
「はい、お疲れさまです」
テントの代わりに地面に毛布を引いていたラナが雄介に声をかける。
「あれ?ラルフさんは?」
ラルフが居ない事に気が付いた雄介はラナに聞いてみる。
「ラルフさんは今晩の獲物を狩るって言って少し前に出ていっちゃいました」
「ん?晩ご飯って、今日イーグル君がお弁当を持ってきてくれたのに?」
雄介は火起こしをしているエリサを横目に、毛布の上に座って一息つきながらラナに疑問を投げかける。
「あぁ、気にすんな。折角だからウサギの串焼きでも食おうってかって軽い感じだよ」
ラナは雄介の質問に首を傾げていたが、雄介の反対側で水を飲んでいたマシューがラナの代わりに答えた。
「ウサギの肉ですか?」
「おう。意外と美味いんだぜ?」
「ウサギ・・・ねぇ」
ウサギの肉なんて食べたことの無い雄介は不思議そうな顔をしながら、自分のリュックからペットボトルを取り出して水を一口飲む。
「あれ?アマンダ達が狩ってきてなかったけ?」
雄介が不思議そうな顔をしているので、エリサがラナに聞いている。
「うーん、どうだったかしら?」
いまいち覚えていないラナも首を傾げていると「あの村ではまだ狩ってなかったな」とウサギを二羽ほど持ったラルフが戻ってきた。
「あ!お帰りなさい。そうなんっですか?」
「あぁ、村だと人数が多いからな、ウサギだとそれなりの数が必要だからな」
ラルフは狩ってきた全長五十センチ程のウサギを持ち上げながら雄介達に説明する。
「「確かに」」
納得する雄介とラナに「さて、ウサギを捌くんだが・・・」とラルフは雄介達を見渡すが、雄介とラナは首を振って「無理です」「捌きたくても不器用で」と拒否。
ラルフは苦笑いして「エリサは捌けるか?」とエリサに聞くと「出来ますよ~」と軽い口調でエリサが答える。
「んじゃ、エリサと捌くか。雄介達も見とけよ」
ラルフとエリサは少し離れた所で、ウサギを捌き始めた。
「雄介さん、おつかれさまでした。大丈夫ですか?」
「雄介兄さん、コレどうやったら止まるの?」
雄介とラルフがオークの死骸をまとめているところに、マシュー、ラナ、エリサがやってきて、一人を除いて労いの言葉をかけてきた。
「あ疲れ様です。いやぁ、オークがあそこまで頑丈だとは思いませんでした」
オークを運び終えた雄介は、エリサからコントローラーを受け取りながらマシューに感想をはなす。
「おう、それで上から観てたけど、その銃ってヤツは威力があり過ぎるんじゃ無いか?後半の二匹は貫通してたみたいだぜ?」
「えぇ、自分もビックリしました」
雄介は走り寄ってきた二体を思い出して、身震いする。
「それに貫通しちまう様なら、俺たちとの連携は厳しいな」
ラルフが貫通しているオークの死骸を観察しながら雄介達に話かけ、マシューが大きく頷く。
「だな、奇襲や離れて単独戦闘なら良いが、乱戦の時に味方の攻撃が貫通して怪我なんて洒落にならねぇな」
「俺だって、射線に人がいる時に撃ちたくないですよ」
マシューの感想に、雄介が心外とばかりに頬を膨らませる。
「そうなるとだ、やはり雄介には俺達が使う武器を覚えてもらう必要があるな」
ラルフがうんうんと頷きながら雄介の肩に手を置いて「何から覚えるか」と嬉しそうな顔をする。
「まぁ、いつかは剣とか使ってみたいと思ってましたから、訓練するのは良いんですけど」
雄介も何時迄も銃を使うつもりが無かったので、教えてもらうのは渡りに船なので嬉しいのだが、年齢的に使い物になるかが気になり、ラルフ達に尋ねようとしたところで、ラナ達から今日のキャンプはどうするか質問された。
「今からオークの処理するのは時間的に厳しいから、死骸は放置して、少し奥まで進んで適当な場所で野宿をする」
ラルフの提案に全員が頷く。
「今日はテントの設営は無しな、お嬢ちゃん達には申し訳ないが我慢してくれよ」
「はい!大丈夫です」
ラナが真面目な顔で頷き、エリサも大丈夫と頷くのを確認したラルフは「それじゃ出発だ」と森の中へ入っていった。
オークを倒した岩のある広場から三十分ほど進んだところで、日が傾いてきた事もあり、適当な場所を見つけて野宿の準備を始める。
「マシュー、お嬢ちゃん達と薪を集めてきてくれ」
「おう。二人とも荷物を置いてから行くぞ」
「「はい」」
マシュー達はリュックを置いて薪拾いを始める。
「雄介は昨日と同じ様に結界を張ってくれ、今日は雑魚寝になるから、そんなに広くなくて良いぞ」
「了解です」
ラルフから昨日使った結界針を受け取り、少し離れた所から結界針を突き刺して行く。
「こんな感じかなっと」
中心の結界針に魔力を注いで結界が張られたのを確認して「ふぅ」とため息をついて、焚き火の準備を始めたエリサ達の方へ戻っていく。
「結界張り終わりました」
「はい、お疲れさまです」
テントの代わりに地面に毛布を引いていたラナが雄介に声をかける。
「あれ?ラルフさんは?」
ラルフが居ない事に気が付いた雄介はラナに聞いてみる。
「ラルフさんは今晩の獲物を狩るって言って少し前に出ていっちゃいました」
「ん?晩ご飯って、今日イーグル君がお弁当を持ってきてくれたのに?」
雄介は火起こしをしているエリサを横目に、毛布の上に座って一息つきながらラナに疑問を投げかける。
「あぁ、気にすんな。折角だからウサギの串焼きでも食おうってかって軽い感じだよ」
ラナは雄介の質問に首を傾げていたが、雄介の反対側で水を飲んでいたマシューがラナの代わりに答えた。
「ウサギの肉ですか?」
「おう。意外と美味いんだぜ?」
「ウサギ・・・ねぇ」
ウサギの肉なんて食べたことの無い雄介は不思議そうな顔をしながら、自分のリュックからペットボトルを取り出して水を一口飲む。
「あれ?アマンダ達が狩ってきてなかったけ?」
雄介が不思議そうな顔をしているので、エリサがラナに聞いている。
「うーん、どうだったかしら?」
いまいち覚えていないラナも首を傾げていると「あの村ではまだ狩ってなかったな」とウサギを二羽ほど持ったラルフが戻ってきた。
「あ!お帰りなさい。そうなんっですか?」
「あぁ、村だと人数が多いからな、ウサギだとそれなりの数が必要だからな」
ラルフは狩ってきた全長五十センチ程のウサギを持ち上げながら雄介達に説明する。
「「確かに」」
納得する雄介とラナに「さて、ウサギを捌くんだが・・・」とラルフは雄介達を見渡すが、雄介とラナは首を振って「無理です」「捌きたくても不器用で」と拒否。
ラルフは苦笑いして「エリサは捌けるか?」とエリサに聞くと「出来ますよ~」と軽い口調でエリサが答える。
「んじゃ、エリサと捌くか。雄介達も見とけよ」
ラルフとエリサは少し離れた所で、ウサギを捌き始めた。
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