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22.ここで生きていく
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ゲームのアレクシスルートでは、ヒロインのマリアと心を通わせたことでマリアの神聖力が本格的に覚醒する。
そこに女神が降臨し、二人に魔力と神聖力の使い方を教えてくれるのだ。
(神聖力の覚醒は、ルート突入イベなんだよね)
ゲームとは色々異なっているけど、もしかしたらこのピンチを乗り越える際に、マリアが自分を救ってくれた相手に恋をして、神聖力が本格的に覚醒するのかもしれない。
◇◇◇
「アレクシス殿下は、平熱が平均より高めですよね?」
「よく知っているね。何らかの病が原因だと主治医からは言われているけど、詳しいことはわかっていない」
それは身の内にある魔力が熱を帯び暴れているからで、そのせいで彼は常に不調続きだ。
適度に魔力を放出したり、日常的に魔力を行使すれば、体調も安定するだろう。
そう説明すると、アレクシス殿下は物凄い勢いで食いついてきた。
「ヴィオレッタ嬢は、その方法を知っているのか!?」
「わ、私も詳しいことは存じません。ですが、マリアを攫った人間が詳しいはずです!」
アレクシス殿下を牽制するように、クリス様とカイル様が割って入って私に問いかけた。
「その人間とは、さっき言っていた黒猫のことかい?」
「あの、東屋でいつもマリアちゃんと一緒にいた黒猫のこと……ですよね?」
「はい。カイル様もよく抱き上げていたあの黒猫、実は……」
◇◇◇
思い出した前世の知識を皆に話したら、早速マリアの救出に向かうことになった。
作戦を立て、夜闇に紛れて密かに決行する手筈になったため、アレクシス殿下の側近が国王陛下に許可を取りに行った。
私はと言うと、救出への同行を求められたため、夜に備えて一旦帰ることになった。
「危険な場所へ連れて行きたくはないのだけど、救出にはきっとヴィオの知識が必要になる」
心底申し訳なさそうな表情で同行を求めるクリス様に、明るく笑って答える。
「勿論です、クリス様。マリアを助けるために、私はここにいるのですから」
「それは違うよ!マリアは大事な存在だけど、僕にとってはヴィオだって同じぐらい……いや、それ以上に、大切なんだ。危険な目に遭わせたいわけじゃないし、本当なら屋敷で待っていて欲しいぐらいだ」
「クリス様……?」
「僕の手で守れなくて、不甲斐ない……いや、今のは失言だった。忘れてくれ」
(そっか、きっと責任を感じてるんだ。マリアを任されていたのは自分なのに、アレクシスが居なければ居場所がわからないだなんて、クリス様にはしんどいよね)
自分で守れなかったどころか、ぽっと出の公爵令嬢が持つ謎知識に頼るしかないなんて、さぞかし悔しいだろう。
だけどマリアの確保が最優先事項な今、その思いをグッと堪えて私の意見を聞いてくれて、信じてくれているのだ。第二王子としての矜持もあるだろうに、なんて懐の深い人なんだろうと思う。
少しでも彼の心の負担を軽くしたくて、ことさらに明るく返した。
「ただ待っているだけなんて出来そうにないので、お気遣いは無用ですわ。同行を求められなかったら、こっそりと屋敷を抜け出していたかもしれません」
「それだけは絶対にやめてくれ……!」
「ふふっ、冗談です。クリス様が私を必要としてくださって、連れて行くと決めてくださったことが嬉しいです」
「……っ、あ、あぁ」
顔が赤くなった殿下は、私から目をそらしつつも笑顔だった。信頼関係を築けているんだと感じられて、私も自然と笑みがこぼれた。
仕事をしない生徒会長という第一印象だったクリス様だけど、本来は誠実で他人を思いやれる人なんだと今ならわかる。
◇◇◇
「カイル、あの二人はいい感じなのか?クリスの婚約者は彼女で決まりか?」
「いやーまだなんとも。殿下はともかく、ヴィオレッタ様は難攻不落ですよ」
「クリスの良さを知れば、惚れない令嬢なんていないだろう。時間の問題だ」
「その弟愛はどこから来てるんでしょうねぇ……毎度不思議でなりませんよ」
「ま、俺にも色々あるんだよ。彼女を娶るとなればミラン公爵家の男どもが煩いかもしれんが、その辺は俺に任せてくれて構わない」
私たちのすぐ傍で、カイル様とアレクシス殿下が話している。随分と打ち解けたようで、殿下は悪だくみ中みたいな、いたずらっぽい表情だ。
(子供時代に色々あったことと、自由奔放に過ごせた離宮暮らしの影響で、結構したたかで逞しいところがあるんだよね。そういうところも推せる!)
内心ほっこりしながらそちらを見ていたら、アレクシス殿下と目が合った。
「なぁ、ヴィオレッタ嬢。君は俺の事を、他にも何か知っているのか?」
「アレクシス殿下には、時が来たら必ずお話します。今はまだ、これ以上のことは」
「聖女が無事に戻ったら、か」
「はい。マリアを無事に救出した暁には、私が知っていることを全てお話します」
私が頭を打って記憶を失った代わりに、様々な知識を得たことはアレクシス殿下も信じてくれた。というより、弟が話すことを疑う気がないのだろう。クリス様が居てくれて助かった。
「……覚えていないようだけど、俺は幼い頃の君に、茶会で酷いことを言ったことがある。それ以来、君はあまり公の場に出て来なくなったと聞いて、ずっと気になっていたんだ」
アレクシスが王とそっくりな顔立ちに育ったら、すぐさま離宮から王都へ連れ戻された。
彼を利用しようとする貴族は後を絶たず、アレクシスの人間不信は加速していった。
(ゲームでは、娘を嫁がせようと画策する貴族たちにうんざりする描写もあったもんね。どこの貴族も権力を持ちたいのはわかるけど、やり方がよくないんだよなぁ)
王太后がアレクシスを表立って庇護するようになってからは、そういった動きも落ち着いた。
その代わりに、一線を退いて尚影響力を持つ王太后の指示により、アレクシスに貴族との繋がりを持たせるためのお茶会が定期的に開かれるようになった。
恐らく、私とはそこで会ったのだろう。
(あのゲーム、どのルートにも悪役令嬢っぽいキャラは何人もいたんだよね。いわゆるモブ悪役令嬢が)
そう。
ヴィオレッタは、数多くいるモブ悪役令嬢の一人だったのだ。
(公爵令嬢のヴィオレッタもモブ扱いだなんて……!格のある悪役令嬢に転生したって思い込んでた過去の自分がちょっと恥ずかしい!!いやだってこんなに美人なモブが居るなんて思わないでしょ!?)
恐らくアレクシス殿下は、お茶会の場でヴィオレッタの容姿や態度に物言いをつけたのだろう。顔が怖いとか、偉そうだとか、たぶんそういうやつだ。
(黙っていると高慢な美人だものね、この顔)
本来のヴィオレッタは真面目で大人しい子だったので、随分とショックを受けたに違いない。
アレクシス殿下のこの申し訳なさそうな顔を、居なくなってしまったヴィオレッタに見て欲しかった。何を今さらだと怒ったかもしれないし、幼い頃の自分が報われたと静かに泣いたかもしれない。
(せめて、私が代わりに殿下の気持ちを受け取ろう。殿下も、きっと後悔してる)
「あの時はすまなかった。謝ったからと言って俺の発言がなかったことになる訳じゃないし、許して欲しいとは言わない。だが、俺は自分の言葉をとても悔いていて、もう二度とあんなことは誰にも言わないと誓おう。そのことを、知っていてくれると有難い」
その時、どこかで女の子が泣いたような、笑ったような気がした。
(あぁ……ヴィオレッタとしてのこの人生を、大事にしよう。誰にも恥じないよう、前を向いて生きよう)
どの作品の世界かを思い出して、推しにも出会えたけど、私にとってここは乙女ゲームの世界では既になくなっていた。
◇◇◇
「こうして私の話を聞いてくださって、マリアの救出にお力添えいただけるだけで充分ですのに、真摯な御言葉をありがとうございます。決して忘れませんわ」
「聖女の救出は王族の責務だ。むしろ、君が俺たちに力を貸してくれてる状況なんだけど?」
「私は、お友達のマリアを助けたいのです。その子がたまたま聖女だったおかげで王族の助力を得られた、という認識でおりますの」
「君は、出会った頃と随分印象が変わったな。クリスの傍に居るのが、君のような令嬢でよかった」
(おっとこれは、アレクシス殿下にとっては最上級の褒め言葉に違いない!推しに信頼されるってなんかちょっと大分かなり嬉しい……っ!)
「兄上、早く陛下のところに行きましょう!ヴィオ、また後で!」
「クリス、そんな心配しなくても兄上はお前の味方だから……ちょ、ちょっと、そんなに引っ張んないで!落ち着いてクリス!!」
嵐のように去っていく二人の殿下を見送り、私も父の元に戻ることにした。
そこに女神が降臨し、二人に魔力と神聖力の使い方を教えてくれるのだ。
(神聖力の覚醒は、ルート突入イベなんだよね)
ゲームとは色々異なっているけど、もしかしたらこのピンチを乗り越える際に、マリアが自分を救ってくれた相手に恋をして、神聖力が本格的に覚醒するのかもしれない。
◇◇◇
「アレクシス殿下は、平熱が平均より高めですよね?」
「よく知っているね。何らかの病が原因だと主治医からは言われているけど、詳しいことはわかっていない」
それは身の内にある魔力が熱を帯び暴れているからで、そのせいで彼は常に不調続きだ。
適度に魔力を放出したり、日常的に魔力を行使すれば、体調も安定するだろう。
そう説明すると、アレクシス殿下は物凄い勢いで食いついてきた。
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アレクシス殿下を牽制するように、クリス様とカイル様が割って入って私に問いかけた。
「その人間とは、さっき言っていた黒猫のことかい?」
「あの、東屋でいつもマリアちゃんと一緒にいた黒猫のこと……ですよね?」
「はい。カイル様もよく抱き上げていたあの黒猫、実は……」
◇◇◇
思い出した前世の知識を皆に話したら、早速マリアの救出に向かうことになった。
作戦を立て、夜闇に紛れて密かに決行する手筈になったため、アレクシス殿下の側近が国王陛下に許可を取りに行った。
私はと言うと、救出への同行を求められたため、夜に備えて一旦帰ることになった。
「危険な場所へ連れて行きたくはないのだけど、救出にはきっとヴィオの知識が必要になる」
心底申し訳なさそうな表情で同行を求めるクリス様に、明るく笑って答える。
「勿論です、クリス様。マリアを助けるために、私はここにいるのですから」
「それは違うよ!マリアは大事な存在だけど、僕にとってはヴィオだって同じぐらい……いや、それ以上に、大切なんだ。危険な目に遭わせたいわけじゃないし、本当なら屋敷で待っていて欲しいぐらいだ」
「クリス様……?」
「僕の手で守れなくて、不甲斐ない……いや、今のは失言だった。忘れてくれ」
(そっか、きっと責任を感じてるんだ。マリアを任されていたのは自分なのに、アレクシスが居なければ居場所がわからないだなんて、クリス様にはしんどいよね)
自分で守れなかったどころか、ぽっと出の公爵令嬢が持つ謎知識に頼るしかないなんて、さぞかし悔しいだろう。
だけどマリアの確保が最優先事項な今、その思いをグッと堪えて私の意見を聞いてくれて、信じてくれているのだ。第二王子としての矜持もあるだろうに、なんて懐の深い人なんだろうと思う。
少しでも彼の心の負担を軽くしたくて、ことさらに明るく返した。
「ただ待っているだけなんて出来そうにないので、お気遣いは無用ですわ。同行を求められなかったら、こっそりと屋敷を抜け出していたかもしれません」
「それだけは絶対にやめてくれ……!」
「ふふっ、冗談です。クリス様が私を必要としてくださって、連れて行くと決めてくださったことが嬉しいです」
「……っ、あ、あぁ」
顔が赤くなった殿下は、私から目をそらしつつも笑顔だった。信頼関係を築けているんだと感じられて、私も自然と笑みがこぼれた。
仕事をしない生徒会長という第一印象だったクリス様だけど、本来は誠実で他人を思いやれる人なんだと今ならわかる。
◇◇◇
「カイル、あの二人はいい感じなのか?クリスの婚約者は彼女で決まりか?」
「いやーまだなんとも。殿下はともかく、ヴィオレッタ様は難攻不落ですよ」
「クリスの良さを知れば、惚れない令嬢なんていないだろう。時間の問題だ」
「その弟愛はどこから来てるんでしょうねぇ……毎度不思議でなりませんよ」
「ま、俺にも色々あるんだよ。彼女を娶るとなればミラン公爵家の男どもが煩いかもしれんが、その辺は俺に任せてくれて構わない」
私たちのすぐ傍で、カイル様とアレクシス殿下が話している。随分と打ち解けたようで、殿下は悪だくみ中みたいな、いたずらっぽい表情だ。
(子供時代に色々あったことと、自由奔放に過ごせた離宮暮らしの影響で、結構したたかで逞しいところがあるんだよね。そういうところも推せる!)
内心ほっこりしながらそちらを見ていたら、アレクシス殿下と目が合った。
「なぁ、ヴィオレッタ嬢。君は俺の事を、他にも何か知っているのか?」
「アレクシス殿下には、時が来たら必ずお話します。今はまだ、これ以上のことは」
「聖女が無事に戻ったら、か」
「はい。マリアを無事に救出した暁には、私が知っていることを全てお話します」
私が頭を打って記憶を失った代わりに、様々な知識を得たことはアレクシス殿下も信じてくれた。というより、弟が話すことを疑う気がないのだろう。クリス様が居てくれて助かった。
「……覚えていないようだけど、俺は幼い頃の君に、茶会で酷いことを言ったことがある。それ以来、君はあまり公の場に出て来なくなったと聞いて、ずっと気になっていたんだ」
アレクシスが王とそっくりな顔立ちに育ったら、すぐさま離宮から王都へ連れ戻された。
彼を利用しようとする貴族は後を絶たず、アレクシスの人間不信は加速していった。
(ゲームでは、娘を嫁がせようと画策する貴族たちにうんざりする描写もあったもんね。どこの貴族も権力を持ちたいのはわかるけど、やり方がよくないんだよなぁ)
王太后がアレクシスを表立って庇護するようになってからは、そういった動きも落ち着いた。
その代わりに、一線を退いて尚影響力を持つ王太后の指示により、アレクシスに貴族との繋がりを持たせるためのお茶会が定期的に開かれるようになった。
恐らく、私とはそこで会ったのだろう。
(あのゲーム、どのルートにも悪役令嬢っぽいキャラは何人もいたんだよね。いわゆるモブ悪役令嬢が)
そう。
ヴィオレッタは、数多くいるモブ悪役令嬢の一人だったのだ。
(公爵令嬢のヴィオレッタもモブ扱いだなんて……!格のある悪役令嬢に転生したって思い込んでた過去の自分がちょっと恥ずかしい!!いやだってこんなに美人なモブが居るなんて思わないでしょ!?)
恐らくアレクシス殿下は、お茶会の場でヴィオレッタの容姿や態度に物言いをつけたのだろう。顔が怖いとか、偉そうだとか、たぶんそういうやつだ。
(黙っていると高慢な美人だものね、この顔)
本来のヴィオレッタは真面目で大人しい子だったので、随分とショックを受けたに違いない。
アレクシス殿下のこの申し訳なさそうな顔を、居なくなってしまったヴィオレッタに見て欲しかった。何を今さらだと怒ったかもしれないし、幼い頃の自分が報われたと静かに泣いたかもしれない。
(せめて、私が代わりに殿下の気持ちを受け取ろう。殿下も、きっと後悔してる)
「あの時はすまなかった。謝ったからと言って俺の発言がなかったことになる訳じゃないし、許して欲しいとは言わない。だが、俺は自分の言葉をとても悔いていて、もう二度とあんなことは誰にも言わないと誓おう。そのことを、知っていてくれると有難い」
その時、どこかで女の子が泣いたような、笑ったような気がした。
(あぁ……ヴィオレッタとしてのこの人生を、大事にしよう。誰にも恥じないよう、前を向いて生きよう)
どの作品の世界かを思い出して、推しにも出会えたけど、私にとってここは乙女ゲームの世界では既になくなっていた。
◇◇◇
「こうして私の話を聞いてくださって、マリアの救出にお力添えいただけるだけで充分ですのに、真摯な御言葉をありがとうございます。決して忘れませんわ」
「聖女の救出は王族の責務だ。むしろ、君が俺たちに力を貸してくれてる状況なんだけど?」
「私は、お友達のマリアを助けたいのです。その子がたまたま聖女だったおかげで王族の助力を得られた、という認識でおりますの」
「君は、出会った頃と随分印象が変わったな。クリスの傍に居るのが、君のような令嬢でよかった」
(おっとこれは、アレクシス殿下にとっては最上級の褒め言葉に違いない!推しに信頼されるってなんかちょっと大分かなり嬉しい……っ!)
「兄上、早く陛下のところに行きましょう!ヴィオ、また後で!」
「クリス、そんな心配しなくても兄上はお前の味方だから……ちょ、ちょっと、そんなに引っ張んないで!落ち着いてクリス!!」
嵐のように去っていく二人の殿下を見送り、私も父の元に戻ることにした。
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