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最高位の精霊王に求婚されました
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◇◇◇
「あ~、リディ。お前に新しい婚約の話が来ているのだが、ちょっとこう、今までと毛色が違ったお相手でね…」
案の定婚約話だったけど、お父様の様子がなんだかおかしい。
「毛色が違うということは…物凄く年上の方とか、遠く離れた異国の方とか、そういったことでしょうか?」
「…ある意味両方だろうか…」
「ある意味?…って、お父様、なんだか顔色が優れませんわ。一体どんなお相手なのですか?」
お父様の様子からして、余程大変かつ断れないようなお相手なのだろう。この顔色の悪さはそうに違いない。
「…嫌なら断っても構わないし、お父様は一国の王である前に君のお父様だ。可愛い娘の君を決して不幸にはしないからね…!」
「お父様、それは…」
「いいえ、国王陛下。あなたは父親である前に一国の王なのです。時に非情な決断を迫られることもございましょう」
私が口を開くよりもお母様が諫める方が早かった。その通りだ。
「お父様…いえ、陛下。国益になるのなら、どのようなお相手であっても私に婚約を命ずるべきなのです。私は大丈夫ですから、詳細を教えていただいても?」
「うぅっ、なんて立派な子に育って…!こんなにも美しく聡明な娘に何故今まで婚約者が出来なかったのだ!?おかげでリディは…リディはぁぁぁぁぁぁ」
いくら人払いをしてあっても、国王陛下が玉座に突っ伏してわんわん泣いているこの状況はあまりよろしくない。しかし、普段なら真っ先にお父様を嗜めるはずのお母様が、呆れ顔をしながらもそっと寄り添って慰める姿勢を見せている。お父様の動揺はともかくとして、お母様のこの反応はちょっと怖い。一体どんなお相手だと言うのか。
「あなた、まずはリディアーヌに話をなさいな。縁談を受けるも断るも、何も知らなくては判断できないでしょう?」
「あ、あぁ…リディ、まずはこの手紙を読みなさい」
侍女を介して父から渡されたのは、美しい桜の透かし模様が入った優美な封筒だった。
開封済みのその封筒の中に収められた手紙には、このように記されていた。
【ギスレン国王陛下
貴国の第三王女を我が花嫁としてもらい受けよう。
近いうちに迎えに参るので、輿入れの準備を急ぎ調えよ。
闇の精霊王 ノワール】
◇◇◇
「ある意味姫様の予想通りでしたね…物凄く年の離れた異国の方」
「ココ…そもそも精霊界って、異国扱いでいいのかしら?」
めそめそしっぱなしのお父様をお母様に任せて一旦部屋に戻った私は、改めて手紙を確認する。
「そもそも、闇の精霊とはどのような存在なのでしょう。姫様はご存じですか?」
「一応知ってはいるけど、お伽噺の中にしか存在しないと思っていたわ。全ての自然物には精霊が宿っているけれど、人間界に直接干渉してくるのは植物や宝石のような人間が好んで愛でるものの精霊だけですもの…」
「たしか、大陸の北の方には天体の精霊もいると聞いたことがあります」
「あちらの方には植物の精霊はあまりいないそうよ。気候の影響かしらね」
精霊は人とは異なる理で生まれる謎に満ちた存在だ。そもそも、人に解き明かせるような存在ではないと私は考えている。
国ごとに精霊との関わり方は違うけれど、ここギスレンは温暖な気候のため植物の精霊が多く訪れる。稀に人型を取り直接かかわりを持とうとする精霊もいるけれど、ほとんどの精霊は人前には現れない。
ちなみに私は、桜の精を始めとするいくつかの植物から祝福を授かっているため、精霊たちと人型でお話をさせていただける機会が時々ある。
「地水火風の四大元素の精霊は、力が強すぎて悪影響を及ぼしかねないので、人間と直接関わり合うことはしないのだと教えられたわ」
「では、光と闇の精霊は、より強い力を持っているのでしょうか?」
「幻の最高位精霊…と書物には記されていたわ」
「大変じゃないですか!」
「そうなのよ!大変よ!!いや待って、そもそもこの手紙は本当に闇の精霊からなの?何者かが名を騙っているのではなくて…!?」
闇の精霊王の肩書に吞まれかけていたけど、冷静に考えたらあり得ないのではないかと思い至る。普通の婚約すらまとまらない私にそんなお相手から婚約の申し込みが来るなんて、俄かに信じがたい。
「偽物だとしたら、陛下が気付くのではないでしょうか?何の根拠もなく姫様に話はしないでしょう」
「お父様は、妻子の事になると冷静さを欠くことが多々あるもの。気が動転して大した裏取りもせず、慌てて私を呼び出した可能性もあるわ」
「…では、どうなさいますか?」
「そうね…桜の精霊女王にお願いして、闇の精霊について教えを請いましょう。まずはどのような存在かを知ることから始めるわ」
『そうだな、それが男女交際の基本だ』
「………え?」
背後から男性の声が聞こえきたので振り返ると、そこには宵闇を思わせるような装いの美貌の男性が立っていた。
『やぁ、ディアナ。我が花嫁。遅くなったけど、迎えに来たよ』
◇◇◇
ディアナは私が身分を偽って行動する際に使う名前で、最近では城下に視察と称してお忍びでお買い物に行く時に使っている。今となっては家族やココぐらいしか知らないこの名前を、目の前の男性はごく当たり前のように呼び掛けた。
「ひ、ひひ、姫様!こちらの方は…!?」
「し、知らないわ。私をディアナと呼んで親し気に話し掛けてくる異性なんて、ココにも心当たりがないでしょう!?」
「無くはないですけど、その人物が今ここにいるはずがありません!そうですよね!?」
「そうよ…ここにはもういないわ…!」
呼び名だけでなく、疑問は山ほどある。どうやってこの部屋に入って来たのか、そもそも何者なのか。どう考えても不審者なのに、この人を見ていると穏やかで温かい春闇に包まれているような感覚になり、言葉が出なくなる。
何故私は心地良さを感じるのだろう。
『なかなか準備に時間が掛かってなぁ。成人までに間に合わないかと冷や冷やしたが、ようやくここまで来れた』
謎の青年は真っすぐに私を見つめて、愛おしくてたまらないという気持ちが伝わってくるような柔らかい微笑みを浮かべてこちらに近付いてくる。
『久しいな、ディアナ。ずっと会いたかった』
「あ…あなたは?どこかでお会いしたことがございましたか…?」
『ん?俺のことがわからんのか?』
「わ、わからないもなにも、あなたのような美しい男性にお会いした記憶はございません…会ったことがあれば、忘れないでしょう」
こんな美しい男性は見たことがない。一度会えば絶対に忘れないだろう。
『あぁ、そうだった。お前と過ごすときは擬態していたのをすっかり忘れていた…ほら、この姿ならわかるだろう』
男性の体が黒い靄にかき消され、靄が晴れた時にそこに居たのは、最後に別れたときから随分成長していたけど、当時の面影を残した懐かしい顔だ。
もう二度と会えないと思っていた人物が、そこに立っていた。
「…ノワ、なの?庭師見習いの?」
『もう見習いではなく、立派な庭師になったぞ。その上で王の称号も手に入れたので、お前を迎えることが叶ったのだ』
「迎えるって…そもそもノワの故郷はどこなの?ご家族はもう大丈夫なの?」
『俺の故郷は、精霊界にある闇の一族の治める領地だ』
「……精霊界?」
『そうだ。俺がギスレン王に手紙を出した、今代の闇の精霊王ノワールだ。ディアナには今までと変わらずノワと呼んで欲しい』
「あ~、リディ。お前に新しい婚約の話が来ているのだが、ちょっとこう、今までと毛色が違ったお相手でね…」
案の定婚約話だったけど、お父様の様子がなんだかおかしい。
「毛色が違うということは…物凄く年上の方とか、遠く離れた異国の方とか、そういったことでしょうか?」
「…ある意味両方だろうか…」
「ある意味?…って、お父様、なんだか顔色が優れませんわ。一体どんなお相手なのですか?」
お父様の様子からして、余程大変かつ断れないようなお相手なのだろう。この顔色の悪さはそうに違いない。
「…嫌なら断っても構わないし、お父様は一国の王である前に君のお父様だ。可愛い娘の君を決して不幸にはしないからね…!」
「お父様、それは…」
「いいえ、国王陛下。あなたは父親である前に一国の王なのです。時に非情な決断を迫られることもございましょう」
私が口を開くよりもお母様が諫める方が早かった。その通りだ。
「お父様…いえ、陛下。国益になるのなら、どのようなお相手であっても私に婚約を命ずるべきなのです。私は大丈夫ですから、詳細を教えていただいても?」
「うぅっ、なんて立派な子に育って…!こんなにも美しく聡明な娘に何故今まで婚約者が出来なかったのだ!?おかげでリディは…リディはぁぁぁぁぁぁ」
いくら人払いをしてあっても、国王陛下が玉座に突っ伏してわんわん泣いているこの状況はあまりよろしくない。しかし、普段なら真っ先にお父様を嗜めるはずのお母様が、呆れ顔をしながらもそっと寄り添って慰める姿勢を見せている。お父様の動揺はともかくとして、お母様のこの反応はちょっと怖い。一体どんなお相手だと言うのか。
「あなた、まずはリディアーヌに話をなさいな。縁談を受けるも断るも、何も知らなくては判断できないでしょう?」
「あ、あぁ…リディ、まずはこの手紙を読みなさい」
侍女を介して父から渡されたのは、美しい桜の透かし模様が入った優美な封筒だった。
開封済みのその封筒の中に収められた手紙には、このように記されていた。
【ギスレン国王陛下
貴国の第三王女を我が花嫁としてもらい受けよう。
近いうちに迎えに参るので、輿入れの準備を急ぎ調えよ。
闇の精霊王 ノワール】
◇◇◇
「ある意味姫様の予想通りでしたね…物凄く年の離れた異国の方」
「ココ…そもそも精霊界って、異国扱いでいいのかしら?」
めそめそしっぱなしのお父様をお母様に任せて一旦部屋に戻った私は、改めて手紙を確認する。
「そもそも、闇の精霊とはどのような存在なのでしょう。姫様はご存じですか?」
「一応知ってはいるけど、お伽噺の中にしか存在しないと思っていたわ。全ての自然物には精霊が宿っているけれど、人間界に直接干渉してくるのは植物や宝石のような人間が好んで愛でるものの精霊だけですもの…」
「たしか、大陸の北の方には天体の精霊もいると聞いたことがあります」
「あちらの方には植物の精霊はあまりいないそうよ。気候の影響かしらね」
精霊は人とは異なる理で生まれる謎に満ちた存在だ。そもそも、人に解き明かせるような存在ではないと私は考えている。
国ごとに精霊との関わり方は違うけれど、ここギスレンは温暖な気候のため植物の精霊が多く訪れる。稀に人型を取り直接かかわりを持とうとする精霊もいるけれど、ほとんどの精霊は人前には現れない。
ちなみに私は、桜の精を始めとするいくつかの植物から祝福を授かっているため、精霊たちと人型でお話をさせていただける機会が時々ある。
「地水火風の四大元素の精霊は、力が強すぎて悪影響を及ぼしかねないので、人間と直接関わり合うことはしないのだと教えられたわ」
「では、光と闇の精霊は、より強い力を持っているのでしょうか?」
「幻の最高位精霊…と書物には記されていたわ」
「大変じゃないですか!」
「そうなのよ!大変よ!!いや待って、そもそもこの手紙は本当に闇の精霊からなの?何者かが名を騙っているのではなくて…!?」
闇の精霊王の肩書に吞まれかけていたけど、冷静に考えたらあり得ないのではないかと思い至る。普通の婚約すらまとまらない私にそんなお相手から婚約の申し込みが来るなんて、俄かに信じがたい。
「偽物だとしたら、陛下が気付くのではないでしょうか?何の根拠もなく姫様に話はしないでしょう」
「お父様は、妻子の事になると冷静さを欠くことが多々あるもの。気が動転して大した裏取りもせず、慌てて私を呼び出した可能性もあるわ」
「…では、どうなさいますか?」
「そうね…桜の精霊女王にお願いして、闇の精霊について教えを請いましょう。まずはどのような存在かを知ることから始めるわ」
『そうだな、それが男女交際の基本だ』
「………え?」
背後から男性の声が聞こえきたので振り返ると、そこには宵闇を思わせるような装いの美貌の男性が立っていた。
『やぁ、ディアナ。我が花嫁。遅くなったけど、迎えに来たよ』
◇◇◇
ディアナは私が身分を偽って行動する際に使う名前で、最近では城下に視察と称してお忍びでお買い物に行く時に使っている。今となっては家族やココぐらいしか知らないこの名前を、目の前の男性はごく当たり前のように呼び掛けた。
「ひ、ひひ、姫様!こちらの方は…!?」
「し、知らないわ。私をディアナと呼んで親し気に話し掛けてくる異性なんて、ココにも心当たりがないでしょう!?」
「無くはないですけど、その人物が今ここにいるはずがありません!そうですよね!?」
「そうよ…ここにはもういないわ…!」
呼び名だけでなく、疑問は山ほどある。どうやってこの部屋に入って来たのか、そもそも何者なのか。どう考えても不審者なのに、この人を見ていると穏やかで温かい春闇に包まれているような感覚になり、言葉が出なくなる。
何故私は心地良さを感じるのだろう。
『なかなか準備に時間が掛かってなぁ。成人までに間に合わないかと冷や冷やしたが、ようやくここまで来れた』
謎の青年は真っすぐに私を見つめて、愛おしくてたまらないという気持ちが伝わってくるような柔らかい微笑みを浮かべてこちらに近付いてくる。
『久しいな、ディアナ。ずっと会いたかった』
「あ…あなたは?どこかでお会いしたことがございましたか…?」
『ん?俺のことがわからんのか?』
「わ、わからないもなにも、あなたのような美しい男性にお会いした記憶はございません…会ったことがあれば、忘れないでしょう」
こんな美しい男性は見たことがない。一度会えば絶対に忘れないだろう。
『あぁ、そうだった。お前と過ごすときは擬態していたのをすっかり忘れていた…ほら、この姿ならわかるだろう』
男性の体が黒い靄にかき消され、靄が晴れた時にそこに居たのは、最後に別れたときから随分成長していたけど、当時の面影を残した懐かしい顔だ。
もう二度と会えないと思っていた人物が、そこに立っていた。
「…ノワ、なの?庭師見習いの?」
『もう見習いではなく、立派な庭師になったぞ。その上で王の称号も手に入れたので、お前を迎えることが叶ったのだ』
「迎えるって…そもそもノワの故郷はどこなの?ご家族はもう大丈夫なの?」
『俺の故郷は、精霊界にある闇の一族の治める領地だ』
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