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第1章:剣と風、二人の旅路
03.聖剣の勇者、時代遅れのエルフ
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「いやああああああ!」
俺たち二人は飛んできた大量のフジツボらしき物を避けた。小さなボートで阿鼻叫喚の叫び声を上げる中、職人たちが木の板を何層にも貼り付けて修理に挑んだ。
エルフィーナはボートから足を踏み外して川に飛び込んだ。不幸中の幸いか、水の中に入ったおかげでこの地獄から逃れられたと言っても過言では無い。
「はぁ……はぁ……もう、こんなことになるから」
水から這い上がったエルフィーナは俺の手を掴んで言う。フジツボ以外にも海藻や変な汁が大量に飛び散った俺を尻目に、エルフィーナは服に吸われた水を絞る。
陸に上がると、橋が完成したということで大騒ぎだ。俺は魔王を討伐したかのように称えられながら橋の前に立った。最近橋の工事に触れたことはないとはいえ、中々にいい出来なんじゃないか?
二メートルはある大男がジャンプしても橋は微動だにしない。今まで馬車が通ると吊り橋のように揺れていたことを聞くと、俺は驚きを隠せなかった。
「それじゃあ、橋も直ったことだし村に入るとするか」
「そうね!英雄の凱旋よ!」
その場にいた十人あまりの人が一斉に橋を渡る。橋は静かだ。
川を渡りきると、RPGでよく見る村長のような老人が俺の前へ走ってきた。息を切らしながら俺の手を握り、
「貴方が橋を直してくださった職人さんですね!本当にありがとうございます!これでまた村が孤立することは無くなりました!」
またってなんだ……そういえば前回冒険者が来た時も橋を直したって言ってたな。多分その時村は孤立してしまったのだろうか。
「なっ………!もしやその剣は!」
村長は俺が背中に刺している剣の柄を見ると驚いて腰を抜かした。一見何の変哲もないただの剣だ。背中から抜いて、布を解いて見せる。
「こ、これは……"聖剣ラグナリア"」
聖剣ラグナリア、てっきりエクスカリバーかと思っていたが剣の柄を見るとラグナリアと書かれている。
いや待て、これは日本語でもアルファベットでもない。見たことの無い謎の文字だ。………なのに読める。
読めると言うより、理解出来る。そんな感覚だった。まるで、自分の腕をどうやって動かしたか考えたことがないのと同じだ。ただただ自然にできる。そういうレベルで「当たり前に」読めた。
「伝説の剣ですよ!まさか貴方様は……あの伝説の、勇者様ですね!」
とんだ勘違いだ。俺はこの剣を偶然抜いただけの平凡な配管工で、気づいたら異世界転生して不思議な魔法使いに助けられて………
いや、よくよく考えたら意外とアーサー王伝説に似てるな。
となると、俺を育ててくれた両親は血の繋がった親じゃないってことか?
「は、まぁ……これは俺の剣かもしれません」
「おぉ勇者様……」
その場にいた人々はひれ伏した。やめてくれ、俺が何をしたって言うんだ。それに伝説でも諸侯や騎士たちは「はいそうですか」とはいかずに戦争が起きただろ。
「アンタ勇者だったの?」
「いや……俺にもわからない」
偶然か必然か……運命ってのは不思議なものだな。
*
エルフィーナは俺を自宅に招き、勇者と魔王について話し始めた。
茅葺き屋根のこじんまりとした家で、ゲルのようなテントと表現してもいいだろう。
「それで、魔王軍が辺境の国々を支配しながら瘴気で溢れる活動領域を広めていた時……!」
エルフィーナは得意げに話す。歴史学者にでもなったようにだ。
ある日突然、聖剣片手に現れた勇者は村を支配していた魔王軍の尖兵を一瞬のうちに切り捨てた。そして同胞、パーティーメンバーを集めながらたびを始め、様々な苦難を乗り越えながら魔王に勝つための力をつけたという。
「でも勇者様は聖剣に選ばれなかったようね……あともう少しで魔王を倒せるところだったんだけど、結局力尽きて死んじゃったわ」
魔王を討伐することは叶わなかったが、ほとんど死亡寸前まで持っていったので、魔王は大半の力を失ったという。そのため、勇者が死んでから百年も経つというのに未だ世界は魔王に支配されていないのだ。
「それで勇者が遺した遺言は、いずれまた聖剣を握った勇者が現れて世界を救う……とのことだった」
なるほど、王道のストーリーだな。そのストーリーの中心になるのが俺かもしれないということを除けばだが。
エルフィーナは勇者についてひとしきり話し終えると、俺の顔をジロジロと見た。警官が犯人を尋問する時のように見つめてくる。
「な、なに……」
「アンタ本当に勇者?」
「こっちが聞きたいね。どう思うのさ」
「私としては、アンタみたいな子供が勇者とはとても思えないけどね」
子供、四十半ばだというのに子供と言われた。色々と言われたので俺も何か言い返すとしようか、ツンデレキャラは時代遅れ、とでも言っておくとしようか。
「俺はあんたのキャラ付けの方が無理あると思うけどな」
「は、はぁ!アンタ知らないの?これは最近のブームなんだからね!ツンドラって言って人気があるんだから!」
ツンドラは気候だろ……
指摘しようとしたが、もしかしたら訛ってツンドラになっただけかもしれないな。しかし、時代遅れなことは依然変わりない。どう伝えてやろうか……
「時代遅れだな……」
「バカ!そんなわけないでしょ!三十年くらい前からのブームなのに!」
「その三十年前にブームは終わったらしいけど?」
「誤差でしかないわよ。たかが三十年でしょ」
こいつ、ジェネレーションギャップの上位互換を簡単に体験しそうな感覚してるな。三十年が誤差……となるとエルフィーナは何歳だ?
「エルフィーナ、何歳?」
「……はぁ、アンタバカ?女がそんな簡単に自分の年齢教えるわけないでしょ?それに、聞いたところでどうするのよ?」
俺は分かってる。エルフィーナはツンデレキャラだがチョロい。
もうひと押しすれば言ってくれるはずだ。
「細かいところまではわからないけど……三百とちょっとよ」
「えっおばさ───」
押すまでもなかった。
その瞬間俺は空を飛んだ。顔に藁がくっついている気がしたが、俺についてこれず風に振り落とされた。
俺たち二人は飛んできた大量のフジツボらしき物を避けた。小さなボートで阿鼻叫喚の叫び声を上げる中、職人たちが木の板を何層にも貼り付けて修理に挑んだ。
エルフィーナはボートから足を踏み外して川に飛び込んだ。不幸中の幸いか、水の中に入ったおかげでこの地獄から逃れられたと言っても過言では無い。
「はぁ……はぁ……もう、こんなことになるから」
水から這い上がったエルフィーナは俺の手を掴んで言う。フジツボ以外にも海藻や変な汁が大量に飛び散った俺を尻目に、エルフィーナは服に吸われた水を絞る。
陸に上がると、橋が完成したということで大騒ぎだ。俺は魔王を討伐したかのように称えられながら橋の前に立った。最近橋の工事に触れたことはないとはいえ、中々にいい出来なんじゃないか?
二メートルはある大男がジャンプしても橋は微動だにしない。今まで馬車が通ると吊り橋のように揺れていたことを聞くと、俺は驚きを隠せなかった。
「それじゃあ、橋も直ったことだし村に入るとするか」
「そうね!英雄の凱旋よ!」
その場にいた十人あまりの人が一斉に橋を渡る。橋は静かだ。
川を渡りきると、RPGでよく見る村長のような老人が俺の前へ走ってきた。息を切らしながら俺の手を握り、
「貴方が橋を直してくださった職人さんですね!本当にありがとうございます!これでまた村が孤立することは無くなりました!」
またってなんだ……そういえば前回冒険者が来た時も橋を直したって言ってたな。多分その時村は孤立してしまったのだろうか。
「なっ………!もしやその剣は!」
村長は俺が背中に刺している剣の柄を見ると驚いて腰を抜かした。一見何の変哲もないただの剣だ。背中から抜いて、布を解いて見せる。
「こ、これは……"聖剣ラグナリア"」
聖剣ラグナリア、てっきりエクスカリバーかと思っていたが剣の柄を見るとラグナリアと書かれている。
いや待て、これは日本語でもアルファベットでもない。見たことの無い謎の文字だ。………なのに読める。
読めると言うより、理解出来る。そんな感覚だった。まるで、自分の腕をどうやって動かしたか考えたことがないのと同じだ。ただただ自然にできる。そういうレベルで「当たり前に」読めた。
「伝説の剣ですよ!まさか貴方様は……あの伝説の、勇者様ですね!」
とんだ勘違いだ。俺はこの剣を偶然抜いただけの平凡な配管工で、気づいたら異世界転生して不思議な魔法使いに助けられて………
いや、よくよく考えたら意外とアーサー王伝説に似てるな。
となると、俺を育ててくれた両親は血の繋がった親じゃないってことか?
「は、まぁ……これは俺の剣かもしれません」
「おぉ勇者様……」
その場にいた人々はひれ伏した。やめてくれ、俺が何をしたって言うんだ。それに伝説でも諸侯や騎士たちは「はいそうですか」とはいかずに戦争が起きただろ。
「アンタ勇者だったの?」
「いや……俺にもわからない」
偶然か必然か……運命ってのは不思議なものだな。
*
エルフィーナは俺を自宅に招き、勇者と魔王について話し始めた。
茅葺き屋根のこじんまりとした家で、ゲルのようなテントと表現してもいいだろう。
「それで、魔王軍が辺境の国々を支配しながら瘴気で溢れる活動領域を広めていた時……!」
エルフィーナは得意げに話す。歴史学者にでもなったようにだ。
ある日突然、聖剣片手に現れた勇者は村を支配していた魔王軍の尖兵を一瞬のうちに切り捨てた。そして同胞、パーティーメンバーを集めながらたびを始め、様々な苦難を乗り越えながら魔王に勝つための力をつけたという。
「でも勇者様は聖剣に選ばれなかったようね……あともう少しで魔王を倒せるところだったんだけど、結局力尽きて死んじゃったわ」
魔王を討伐することは叶わなかったが、ほとんど死亡寸前まで持っていったので、魔王は大半の力を失ったという。そのため、勇者が死んでから百年も経つというのに未だ世界は魔王に支配されていないのだ。
「それで勇者が遺した遺言は、いずれまた聖剣を握った勇者が現れて世界を救う……とのことだった」
なるほど、王道のストーリーだな。そのストーリーの中心になるのが俺かもしれないということを除けばだが。
エルフィーナは勇者についてひとしきり話し終えると、俺の顔をジロジロと見た。警官が犯人を尋問する時のように見つめてくる。
「な、なに……」
「アンタ本当に勇者?」
「こっちが聞きたいね。どう思うのさ」
「私としては、アンタみたいな子供が勇者とはとても思えないけどね」
子供、四十半ばだというのに子供と言われた。色々と言われたので俺も何か言い返すとしようか、ツンデレキャラは時代遅れ、とでも言っておくとしようか。
「俺はあんたのキャラ付けの方が無理あると思うけどな」
「は、はぁ!アンタ知らないの?これは最近のブームなんだからね!ツンドラって言って人気があるんだから!」
ツンドラは気候だろ……
指摘しようとしたが、もしかしたら訛ってツンドラになっただけかもしれないな。しかし、時代遅れなことは依然変わりない。どう伝えてやろうか……
「時代遅れだな……」
「バカ!そんなわけないでしょ!三十年くらい前からのブームなのに!」
「その三十年前にブームは終わったらしいけど?」
「誤差でしかないわよ。たかが三十年でしょ」
こいつ、ジェネレーションギャップの上位互換を簡単に体験しそうな感覚してるな。三十年が誤差……となるとエルフィーナは何歳だ?
「エルフィーナ、何歳?」
「……はぁ、アンタバカ?女がそんな簡単に自分の年齢教えるわけないでしょ?それに、聞いたところでどうするのよ?」
俺は分かってる。エルフィーナはツンデレキャラだがチョロい。
もうひと押しすれば言ってくれるはずだ。
「細かいところまではわからないけど……三百とちょっとよ」
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