僕、先輩の愛奴隷になる事を強要されてます

プロローグ

眠たくなるような日差しの心地よい昼下がり
僕はいつものようにカフェでバイトをしている。

仕事も順調、いい先輩に囲まれ楽しい毎日を過ごしていた。

...筈だった。


「ジェレミー」
＊20歳
＊どこにでもいる平凡男子
＊恋愛経験はほぼ皆無
＊カフェで最近バイトを始めた

「アレン」
＊25歳
＊ジェレミーのバイト先の先輩
＊容姿端麗ゆえアレン目当てに来る客も



話は僕がバイトを始めたその日に遡る。
この時僕は人生最悪の事件に遭遇するキッカケになるというのは微塵も思っていなかった。

「え、えーと！今日から新しくはいりましたジェレミーです！あのっ、よろしくお願いします！！」

「へーえ！ジェレミーねえ、俺はアレン。今後仕事は俺から教えることが多くなると思うからよろしくね。」


スラリとした長身。視線だけで女子を殺せるんじゃないだろうかとも思える程整った目鼻立ちに思わず少し気後れしてしまう。

「オドオドしちゃって。可愛い後輩ができちゃうなんて嬉しいなぁ。」


こうして今日はアレンという先輩に沢山仕事で世話になった。
色々丁寧に教えてくれる、良い先輩。
この時はまだアレンがどんな人か知る由もなかったので、つい心を許してしまっていた…