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〘163〙効果覿面
しおりを挟むタカムラの思惑どおり、新たな取り組みは世間から評判を得た。曜日ごとに客層はまとまり、娼館を出入りする要人も増えてゆく。後者は、アダシノによる宣伝効果が高いと思われた。ハルチカとキリコの予約は、ふた月先まで埋まっている。とはいえ、上級男娼は週末だけ性交渉(肛交)が可能という利用規約に変更された結果である。平日は、お触りや素股のみで、中級男娼も、一日置き(日交ぜ)に性器の挿入を引き受ける。ひとりひとりの負担は軽減され、かつ、安定した奉仕活動を継続する。夜鷹坂という娼館に、究極の最終形態はない。常に、さまざまな事柄を更新してゆき、進化と改変に意欲を示す。タカムラは、世上にもてはやされるうちに、次なる流行を見極め、人間の慾望をマネジメントでコントロールする時代の覇者なのだ。
「……乳首が、かゆい、」
天女の羽衣は肌が透けて見えるため、視覚効果は抜群に上昇した。性的な興奮を誘うものの、ぷくっと浮きでて見える胸の突起を、服の上から執拗に愛撫されるため、肌に繊維との摩擦が生じた。風呂場で胸にカリカリと爪を立てるハルチカは、湯船に浸かるエンジュに、「舐めてやろうか?」と、揶揄われた。いちいち反応しても疲れるだけなので、ハルチカは先に脱衣場へ向かった。時刻は朝方につき、油断していた。全裸でぼんやりしていると、ガラッと扉があいて、朝帰りのタカムラと出喰わした。
楼主は、いつもスーツ姿である。めずらしく、ネクタイは解けていた。白いシャツの衿に、口紅のような痕がある。タカムラの首筋をじっと見つめてしまったハルチカは、無防備な下半身をとらわれて、腰が引けた。陰茎を強めに愛撫されても、なんとか声をがまんする。エンジュに見つかれば、面倒なことになる。タカムラの指による快感を受けいれて、「……ㇵ、……んッ、」と小さく気息を洩らした。ツプッと、体内に中指を挿入されると、膝がふるえてしまい、タカムラに抱きついて躰を支えた。立っている状態で内腔をグニグニと刺激されるハルチカは、いっそ、巨根で突いてほしいと血迷った。楼主のベルトに進んで手をかけると、タカムラはハルチカの耳たぶに噛みつき、その場へ押し倒した。陰茎を咥えこまれ、「……ぁッ!」と短く叫ぶ。
「ダンナ……さ……まぁ……、」
今のところ痛いことはされていないが、ハルチカの表情が硬張ると、タカムラは乳首に吸いつき、舌で突起を舐めつくした。その感触が、あまりにも気持ちよすぎて頭がまっ白になってゆくハルチカは、じぶんでも気がつかないうちに力は抜け落ちて、カチャッという、ベルトを外す音を聞き逃した。突然、雄々しい男根が体内に挿入され、ビクンッと、肩が跳ねた。
「……あ、だ、だめ……、ひッ、やッ!」
巨根を深く埋め込まれて身動きできないハルチカは、湯殿で躰を洗うエンジュに助けを求めるわけにはいかない。必死に声をがまんして、タカムラと抱きあった。板張りの床は背中が痛い。ハルチカが眉を寄せると、タカムラは腕をまわして接地面を軽減すると、無遠慮に腰をふった。大量の精液を中出しされたハルチカは、ふたたび湯殿にもどる。おそるおそるじぶんの指で掻きだすと、ほぅっ、と息を吐いた。エンジュは、湯船の縁に頭をのせて、まぶたを閉じている。腰にタオルを巻いてタカムラが入浴すると、パチッと目をあけ、ヒュウッと、口笛を吹く。
「よう、ダンナ。背中、流してやろうか?」
ザバッと立ちあがり、タカムラのとなりに移動したエンジュは、湯の下で陰部を摑まれると、「おっと、そうきたか。いいぜ、好きにしろよ。」と笑った。
✓つづく
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