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第46話 - エピローグ
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「起きた」
目が覚めた。全身のあちこちが痛むようであった。
ここは何処だろうかと辺りを見回す。
狭く、小汚い壁に区切られた小部屋。
ここは、いつもの――ハーヴィスによっていつも転移していた、地下迷宮の小部屋であった。
そして、声のしたほうを向くと。
そこには、澄ました顔のシャロがいた。
「シャロ……」
「……レウ」
二人は、互いの名を呼び合った。
そして、そこからどんな言葉を紡ぐべきか、わからなかった。
色々なことがあった。
ハーヴィスは二人を騙していて、神を作るだなんてとんでもない計画を実行しようとしていた。
そして、レウはそんなハーヴィスを斬った。ギルド大幹部を。
水平眼はあの時の奇跡だったのか。今それは宿っていない。
もじもじとした時間が過ぎる。どちらから、何を切り出せばいいかわからないでいたら。
『もーっ! うっとおしい! 言いたいこと言えばいいじゃん!』
何処かから、小悪魔の声がした。
二人は思わず辺りを見回し、その声の主を探すが、見当たらない。
そしてレウとシャロは目を合わせた。
切り出したのは、シャロからであった。
「……何度目か、わからないけど。レウ、ありがとう。また、助けられちゃった」
「……うん。まぁ、今回もなかなか、大変だったよ」
「レウ。あのね。その、ええと、ね」
「シャロ。その、僕ァ、あのとき、その」
二人は同時に狼狽える。そして目を合わせて、おかしそうに、笑った。
「もう、私が喋ってるのに。なんで邪魔するのよ」
「邪魔なんかしてないよ。ただ、言いたいことが重なっただけだ」
そして、シャロは、おかしそうに笑った後、彼に手を差し出した。
「私はこれから、世界中に散らばった、私から切り離された魔導書を集めに行こうと思う。そこにはきっと、その、ええと、呪いを解く魔法があるかも……しれない。だからね、レウ、貴方がよければ、この冒険に付いてきてくれると、嬉しい」
平行と平行は、交わらない。だけど、どちらかが高さをかえれば、完全に重なることができる。
レウとシャロの気持ちは、確かめ合うまえでもなく、同じ高さにあった。
だからなのだろう。レウの手がシャロの手を重なったとき。
それはどうしようもなく、美しい水平線に見えた。
目が覚めた。全身のあちこちが痛むようであった。
ここは何処だろうかと辺りを見回す。
狭く、小汚い壁に区切られた小部屋。
ここは、いつもの――ハーヴィスによっていつも転移していた、地下迷宮の小部屋であった。
そして、声のしたほうを向くと。
そこには、澄ました顔のシャロがいた。
「シャロ……」
「……レウ」
二人は、互いの名を呼び合った。
そして、そこからどんな言葉を紡ぐべきか、わからなかった。
色々なことがあった。
ハーヴィスは二人を騙していて、神を作るだなんてとんでもない計画を実行しようとしていた。
そして、レウはそんなハーヴィスを斬った。ギルド大幹部を。
水平眼はあの時の奇跡だったのか。今それは宿っていない。
もじもじとした時間が過ぎる。どちらから、何を切り出せばいいかわからないでいたら。
『もーっ! うっとおしい! 言いたいこと言えばいいじゃん!』
何処かから、小悪魔の声がした。
二人は思わず辺りを見回し、その声の主を探すが、見当たらない。
そしてレウとシャロは目を合わせた。
切り出したのは、シャロからであった。
「……何度目か、わからないけど。レウ、ありがとう。また、助けられちゃった」
「……うん。まぁ、今回もなかなか、大変だったよ」
「レウ。あのね。その、ええと、ね」
「シャロ。その、僕ァ、あのとき、その」
二人は同時に狼狽える。そして目を合わせて、おかしそうに、笑った。
「もう、私が喋ってるのに。なんで邪魔するのよ」
「邪魔なんかしてないよ。ただ、言いたいことが重なっただけだ」
そして、シャロは、おかしそうに笑った後、彼に手を差し出した。
「私はこれから、世界中に散らばった、私から切り離された魔導書を集めに行こうと思う。そこにはきっと、その、ええと、呪いを解く魔法があるかも……しれない。だからね、レウ、貴方がよければ、この冒険に付いてきてくれると、嬉しい」
平行と平行は、交わらない。だけど、どちらかが高さをかえれば、完全に重なることができる。
レウとシャロの気持ちは、確かめ合うまえでもなく、同じ高さにあった。
だからなのだろう。レウの手がシャロの手を重なったとき。
それはどうしようもなく、美しい水平線に見えた。
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