4 / 17
第一部
正式に入部
しおりを挟む
鷹村先輩との一打席勝負から早くも一週間が経過。今日は待ちに待った正式入部の日。その間は仮入部という事で軽めの練習で参加するのみだった。まあ、それはそこそこの高校のやり方があるから仕方ない。その分しっかりと自主練習に力を入れていたのは言うまでもないだろう。
そんなこんなで放課後──。
「──この野球部の監督を任されている種子島です。まあ、怪我がないように、楽しく野球をやりましょう。私からは以上です。後は鷹村君の方から」
種子島監督から簡素な挨拶。教員でもある。元々は野球のやの字も知らなかったそうなのだが、学校側から頼まれて仕方なく引き受けて兼任する事になったんだそう。ちなみに独身で三三歳独身。結婚願望あり…。
「この野球部の主将の鷹村だ──」
種子島先生が監督を引き受けてからは、レギュラーメンバーとベンチ入りするメンバー…総勢二十名は監督と主に主将が話し合って決めるのが習わしみたいなものになってるとは倉谷先輩談。
現在野球部に所属している三年生は十一名、二年生が十一名と多くはない。寧ろ少ない方だ。これが野球名門校とかなら百名以上居るしな。
まあ、アレだな…。今年の野球部に限って言うと…鷹村主将に如何にプレーをアピールできるかが、レギュラー、ベンチ入りメンバーへの鍵になっていると思う。そういう点で言えば俺は直接アピールした事になる…。
更に付け加えていうなら、この野球部に現在エースはいない状態だ。去年までエースナンバーをつけていたピッチャーはすでに卒業してるしな。
更に更に付け加えるなら、その後一応という形でピッチャーも兼任していたのが鷹村先輩なんだよな…。
色々試行やらを巡らせつつ主将の話に耳を傾けていると…
「──続いては、そうだな。新入部員に自己紹介をしてもらおうと思う。じゃあ…右端から順番に頼む」
「「「「「はい!」」」」」
どうやら新入部員の自己紹介の時間だ。新入部員は俺を含めて五名…。いや、少な過ぎないか!?こんなもん…!?最近野球人気低迷してるのか!?っていうくらい少ないと思ってしまった…。いや、まあ…進学校だし?いい大学に行く為に勉強に打ち込んでる者が多いのかも知れない。来年、再来年辺りは部員集めに奔走しそうないやな気がするのは…気の所為だと思いたい。気の所為だよな…?
おっ?なんだかんだで次は早くも俺の番だ。
「──大海原中学校から来ました、神楽坂豊和です。ポジションはピッチャー。この野球部の一員になれて、とても嬉しく思っています。甲子園に行くのが夢なので、その夢が叶うよう精一杯頑張りますのでどうぞ宜しくお願いします!」
♢♢♢
新入部員の自己紹介が終わると、場が少し賑やかになる…。いや、少しどころじゃないな。
「おい…マジで!?」
「我が部始まって以来じゃないか…?」
「それな」
「氷坂さんがいるだけでも奇跡なのに」
「先輩達がいたら…」
「さぞ羨む事待ったなしだな…」
「お前等、少し静かに!浮かれたくなる気持ちは分からんでもないがな。氷坂、悪いが頼む」
「はい」
一度鷹村主将が場をしめると、思わず見惚れてしまいそうな黒髪セミロングの超絶美少女と、これまた見惚れてしまいそうな腰まである長い銀髪の見た目そっくりな超絶美少女が二人、鷹村主将の横に並び立った。
まあ、これが賑やかだった理由だ。
「二年、マネージャーの氷坂氷雨です。こちらは新しくマネージャーをしてくれる事になった──」
「一年。朝倉刹那です。分からない事ばかりですが、精一杯頑張りますので宜しくお願いします!」
「お、同じく一年。あ、朝倉凛音《あさくらりんね》です…。その…野球は詳しくないのですが精一杯頑張ります!ですので宜しくお願いしましゅっ…」
朝倉凛音さんは噛んでしまったのが恥ずかしかったのか、顔を赤くして俯いている。たぶん…というか、苗字から察すると双子かな?ホントそっくりだし…。
「三人でこの野球部をサポートしていきますので宜しくお願いします」
「「宜しくお願いします」」
マネージャーの氷坂さんがそう言葉で締めると拍手喝采…。いや、まあ…そうなる…か。美人で可愛いマネージャーに色々とサポートされたら俄然男は張り切るか。
とにかくだ。マネージャーの自己紹介が終わって程なくすると、今日の練習が始まる。ストレッチして体を解し…
「グラウンド十周から行くぞっ!」
「「「「「おう!」」」」」
♢♢♢
「十周走った後でもお前は余裕だな?」
「ええと…まあ…体力には自信がありますんで」
「それじゃあ…これから投げるか?」
「っ!いいんですか」
「おう!受けてやる。正式に入部した事だし、お前の変化球もそろそろ見ておきたいしな。んで…変化球は何を覚えてきたんだ?」
「高速スライダーとチェンジアップです」
「いいぞ!しっかり打者のタイミングを狂わせるモンも覚えてきたな。早速投げてくれ!まずはチェンジアップからな?」
「はい!」
そんなこんなで放課後──。
「──この野球部の監督を任されている種子島です。まあ、怪我がないように、楽しく野球をやりましょう。私からは以上です。後は鷹村君の方から」
種子島監督から簡素な挨拶。教員でもある。元々は野球のやの字も知らなかったそうなのだが、学校側から頼まれて仕方なく引き受けて兼任する事になったんだそう。ちなみに独身で三三歳独身。結婚願望あり…。
「この野球部の主将の鷹村だ──」
種子島先生が監督を引き受けてからは、レギュラーメンバーとベンチ入りするメンバー…総勢二十名は監督と主に主将が話し合って決めるのが習わしみたいなものになってるとは倉谷先輩談。
現在野球部に所属している三年生は十一名、二年生が十一名と多くはない。寧ろ少ない方だ。これが野球名門校とかなら百名以上居るしな。
まあ、アレだな…。今年の野球部に限って言うと…鷹村主将に如何にプレーをアピールできるかが、レギュラー、ベンチ入りメンバーへの鍵になっていると思う。そういう点で言えば俺は直接アピールした事になる…。
更に付け加えていうなら、この野球部に現在エースはいない状態だ。去年までエースナンバーをつけていたピッチャーはすでに卒業してるしな。
更に更に付け加えるなら、その後一応という形でピッチャーも兼任していたのが鷹村先輩なんだよな…。
色々試行やらを巡らせつつ主将の話に耳を傾けていると…
「──続いては、そうだな。新入部員に自己紹介をしてもらおうと思う。じゃあ…右端から順番に頼む」
「「「「「はい!」」」」」
どうやら新入部員の自己紹介の時間だ。新入部員は俺を含めて五名…。いや、少な過ぎないか!?こんなもん…!?最近野球人気低迷してるのか!?っていうくらい少ないと思ってしまった…。いや、まあ…進学校だし?いい大学に行く為に勉強に打ち込んでる者が多いのかも知れない。来年、再来年辺りは部員集めに奔走しそうないやな気がするのは…気の所為だと思いたい。気の所為だよな…?
おっ?なんだかんだで次は早くも俺の番だ。
「──大海原中学校から来ました、神楽坂豊和です。ポジションはピッチャー。この野球部の一員になれて、とても嬉しく思っています。甲子園に行くのが夢なので、その夢が叶うよう精一杯頑張りますのでどうぞ宜しくお願いします!」
♢♢♢
新入部員の自己紹介が終わると、場が少し賑やかになる…。いや、少しどころじゃないな。
「おい…マジで!?」
「我が部始まって以来じゃないか…?」
「それな」
「氷坂さんがいるだけでも奇跡なのに」
「先輩達がいたら…」
「さぞ羨む事待ったなしだな…」
「お前等、少し静かに!浮かれたくなる気持ちは分からんでもないがな。氷坂、悪いが頼む」
「はい」
一度鷹村主将が場をしめると、思わず見惚れてしまいそうな黒髪セミロングの超絶美少女と、これまた見惚れてしまいそうな腰まである長い銀髪の見た目そっくりな超絶美少女が二人、鷹村主将の横に並び立った。
まあ、これが賑やかだった理由だ。
「二年、マネージャーの氷坂氷雨です。こちらは新しくマネージャーをしてくれる事になった──」
「一年。朝倉刹那です。分からない事ばかりですが、精一杯頑張りますので宜しくお願いします!」
「お、同じく一年。あ、朝倉凛音《あさくらりんね》です…。その…野球は詳しくないのですが精一杯頑張ります!ですので宜しくお願いしましゅっ…」
朝倉凛音さんは噛んでしまったのが恥ずかしかったのか、顔を赤くして俯いている。たぶん…というか、苗字から察すると双子かな?ホントそっくりだし…。
「三人でこの野球部をサポートしていきますので宜しくお願いします」
「「宜しくお願いします」」
マネージャーの氷坂さんがそう言葉で締めると拍手喝采…。いや、まあ…そうなる…か。美人で可愛いマネージャーに色々とサポートされたら俄然男は張り切るか。
とにかくだ。マネージャーの自己紹介が終わって程なくすると、今日の練習が始まる。ストレッチして体を解し…
「グラウンド十周から行くぞっ!」
「「「「「おう!」」」」」
♢♢♢
「十周走った後でもお前は余裕だな?」
「ええと…まあ…体力には自信がありますんで」
「それじゃあ…これから投げるか?」
「っ!いいんですか」
「おう!受けてやる。正式に入部した事だし、お前の変化球もそろそろ見ておきたいしな。んで…変化球は何を覚えてきたんだ?」
「高速スライダーとチェンジアップです」
「いいぞ!しっかり打者のタイミングを狂わせるモンも覚えてきたな。早速投げてくれ!まずはチェンジアップからな?」
「はい!」
0
あなたにおすすめの小説
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
大好きな幼なじみが超イケメンの彼女になったので諦めたって話
家紋武範
青春
大好きな幼なじみの奈都(なつ)。
高校に入ったら告白してラブラブカップルになる予定だったのに、超イケメンのサッカー部の柊斗(シュート)の彼女になっちまった。
全く勝ち目がないこの恋。
潔く諦めることにした。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる