男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴

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第五章

元陛下と元宰相

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「あ、あのですね、陛下…」 

「もう、陛下じゃあないわい…」 

「いえっ…確かにそうなんですけど…」 

「昔みたいにウィルと呼べと言っておろう?」

「っ~~~!?そ、 そう…なんですけど…」 

「ほれほれ…どうした…ウィルと呼んでみよ…クララ」 

「…う、ウィル」 

「そうじゃそうじゃ…それでよいのじゃ…」

「と、とにかくですね…?」 

「? 何じゃ?」 

「い、今頃になって毎晩毎晩ハッスルするのはどうかと…私ももう年なのですよ?」 

「年なぞ関係ないわい…王という責務から解放されたわしはあの頃に戻ったのじゃ!見よっ!このキ◯コの山をっ!」 

「…えのきの間違いでは?」 

「ええ~い!シャラップじゃ!?しかも言うに事欠いてえのきとは何じゃ、えのきとはっ!?例え、えのきといえども舐めるではないわっ!まあ、たっぷりとそれを味わった後じゃろうが…」 

「ああ、もう!誰がうまく言えと言ったのですっ!?そ、そんなに昼夜問わずに使えるのならもっと子作りに励んで下されば良かったでしょうがっ!?今頃になって子沢山を目指されるおつもりですかっ!?子育てはどうするのですっ!?」 

「馬鹿も~ん!わしがこうなったのはお主じゃからじゃろうが…。愛しておるからじゃっ!お主じゃからわしは再び不死鳥の様に燃え上がっておるんじゃろうが…萌え萌えよ、わしっ?バットとボール使ってるから燃えよ、プロ◯球か、燃えよ、ド◯ゴンって感じか?」  

「…やかましいですよ…ウィル!」 

「最早…いまのわしを止められるもんはおらんじゃろう…」 

「それはそれは…いい事を聞きましたわ、ウィル様」 

「うぬっ!? 王妃達!?」 

「もう王妃ではありませんよ」 

「そうですわ」 

「「「「その通りですわね」」」」 

「「「「全くですわ」」」」 



「何故、ここに!?」 

「陛下の元気があまり余ってるみたいでしたので…私が元王妃様方をお呼びしました」 

「久々にわたくし達も…」 

「ハッスルハッスルしようかと…」 

「熟熟《じゅくじゅく》の完熟マンゴーをご賞味下さいませ♡」 

「ですわですわ!」 

「それにクララさんから呼ばれましたの…一人では流石に相手しきれないと…」 

「は、謀ったな!クララッ!?」 

「先程も言いましたが年を考えて下さいませ…私も年なのですよ?」 

「わしも年じゃぞっ?」 

「と、とにかくそんなに元気になっているのですからティーネ様を始め…元王妃様方のお相手も宜しくお願いしますね?」 

「うぬぅ~~~! まあ、よかろう…元、この国の王の力…存分に魅せてくれよぅぞっ!」

「「「「「あ~ん♡ウィル♡」」」」」 

 そして…クララを始めとした王妃達はこの時の情事で見事妊娠…。世界最高齢にも関わらず無事に子供を出産する事になる…。


 生命の神秘の凄いこと、凄いこと…。
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