真・転生?したら男女貞操逆転世界

美鈴

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第一章

ランクの見直し

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『──放送をご覧のみなさん、放送が中断してしまい申し訳ありませんでした。これより改めて放送を再開させていただきますので、放送終了までどうぞ宜しくお願いします』


 そう言って頭を下げる司会進行役の女性。血やらなんやらで汚れたしまった服は流石に放送が中断している間に着替えてきたみたいだ。


『それでは先程のお二人のお話の続きからお聞きしたいと思っているのですが宜しいでしょうか?』

 
 先程の続きからと言われても…。ええと…どこまで話したっけっ?


『…もういい』


 Aランクの俺様が先にそう口を開いた。もういいって…対談は終わりという事か?そう思ったのだが、Aランクの俺様の言葉は終わっていなかった。


『…俺様はSランクの男は存在しないと思っていた。俺様のアンチか何かがSランクの男になりすましているんだと思っていたんだよ。だから管理局に開示請求させてもらったわけだ。イライラしてたしな…』


 俺は静かに彼の話に耳を傾ける。


『まあ…少しおかしいとは思ってはいたんだよな。普通ならなりすましたそいつを連れてきて終わるだろうに、急遽こんな放送に出演する事が決まるしよ…』


 Aランクの俺様はそこまで言って大きくため息を一つ吐いた。


『それで…?そもそもお前はなんで俺にコメントしてきたんだ?女からスパチャもらうなとか言いたいのかよ?』


『いえ…スパチャは別にもらってもいいと思いますよ』


 スパチャって意味をネットなんかで調べると、生放送や動画の公開時に、チャット欄で自分のメッセージを目立たせるための権利を購入する為の機能だという事が分かる。

 それは配信者という推しに少しでも自分を認知してもらいたいだとか、応援したいだとか色々あると思うんだよな。

 だからスパチャの存在を否定なんてしない。寧ろあっていい機能だと俺は思っている。俺も推しがいたら応援してスパチャしたり、コメントしたりしたいしな。


『…なら、なんだよ?何が気にいらない?』

『配信内容です。そんなに大した話もしていないのに、腰振りだけしてスパチャを寄越せとか言ったり、女性を下に見過ぎな発言が俺は個人的に許せなかったんです。そういう設定というか、そういう俺様系のキャラ付けなら話は別ですが…本気で見下していたようだから…』

『………』

『こうもっと視聴者を楽しませて欲しいんですよね、配信者として…。俺自身、Aランクの俺様さんの動画を昨日発見した時に、視聴者数が凄いな、一体どんな面白い動画なんだろうとワクワクしながら配信が始まるのを待ってたんです。ですが…』

『──俺が配信した動画はお前の期待する動画じゃなかったうえに、一番は女性を見下すのが気に入らなかった…だからコメントしてきたでいいのか…?』

『…はい』

 
 Aランクの俺様に対して思った事は全部言えた…と、思う。


『そうかよ…。だが…世の中殆どの男が俺様みたいな男ばかりだぞ?お前みたいな男は稀有だ。世の中の男全員にお前は言うつもりか?女を見下すなって…』


 まあ、変わってるとはみんなから言われるけど…俺にとってはそれが普通なんだよな…。男性女性どっちか上とかはなく平等というか…。


 そんな事を内心思いながら…どう答えようか思案していると…


『──ちょっと失礼するわね』

 
 俺に代わりモニターには冴子さんの姿が映し出される。


『私は男性管理局局長の冴島冴子です。この場を借りてこの放送をご覧の皆様に先に報告したい事がありますので、どうかそのまま暫し私の話に耳を傾けて下さい』


 報告…?冴子さんがこの放送と俺を利用するとかなんとか言っていたのと関係するんだろうか?


『国は男性のランクを見直しする事を決定しました』

『んなっ!?』

 冴子さんの言葉に真っ先に反応の声をあげたのはAランクの俺様だった…。

 それは…そうだよな…。冴子さんが言ったように見直すという事はAランクじゃなくなるという可能性もあるわけなんだよな…?


『男性ランクを決める際の具体的な判断基準は明かせませんが、彼…天使豊和君が全世界で模範となる事だけは間違いありません。彼のランクは現時点でSランク以上なのですから』


 えっ…?俺が模範に…?それも聞いてないんだけど…?

 
『ちょっ、ちょっと待てっ!そんな事すれば』

『──男性から不満の声があがるのは分かったうえで、国がそう決定しました』

『…っ…!?』


『分かっていると思いますが敢えて言っておくとしましょう…』


 そこで冴子さんの雰囲気が変わった…。

『彼に対して危害を加えようとした場合は死刑は勿論の事…それ以上の事が行われるという事をみなさん常に心に留めておいて下さい』

 
 読み取れる雰囲気を敢えて言葉にするのなら…それは恐怖と…その言葉を本気で行うという事が本能で分かる…そんな感じに俺は思えた。

 Aランクの俺様もそれを感じとったのだろう。モニター越しに震えているのが見てとれる。


『…とりあえず現時点で報告できるのは私からは、国からは以上となります。後の事は決まり次第追って国から国民のみなさんに発表させていただきますので宜しくお願いします』


 冴子さんがそう言って頭を下げる。俺はこの時…事がなんだか重大に思えて、言葉を失ってしまっていた…。


 まあ、それは冴子さんの次の言葉を聞くまでだが…。




『──あっ、すいません。もう一点だけお話を。これは豊和君の事になるのですが、彼は来週の頭から学校に通う事と配信を行う事が決まっております』


 学校に行く事と配信を行う事が決まっていたな…。学校は一応行った方がいいかと思って俺自身がそう望んだんだ。配信は一応冴子さんから…と、いうより国からか?とにかく頼まれたからなんだけど、俺もやってみたいと思ったからいいかと思ったんだよな。

『それで学友になる方、または配信を見る予定の女性に少しでも彼に対しての耐性をこの放送でつけていただきたいと思います。録画の準備はみなさん宜しいでしょうか?心臓が弱い方はここで一度放送を見るのを止めておいて下さい。いいでしょうか?』


 うん…?なんか冴子さんが言ってる事が俺には理解できないんだが…。


『──豊和君…。ここに仁王立ちしてくれるかしら』

 
 冴子さんに言われたまま、指定された場所で仁王立ちする俺…。


『──やる気がない者にかまってやるのは義務教育まで。意志なき者は去る他ないのよ!』


 うん…?それって…やはり俺◯青春のの名言じゃあ…



 ──ズルッ!!



 ──ポロン…!



『………はっ…?』







 この放送を見ていた一人の女性を覗いた全ての女性の時がまたもや止まる事になった…。 



 俺のアレがテレビにバッチリと晒された事により……。










「………っ……お…………ちゃん………?」



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