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第二部
狂人はどこにでもいる
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「─ち、違う私が…」
「庇ったりしても…先生がそういう事をした事実は変わらないよ?」
「…ぁ……」
眞島さんの事を調べて貰った時に分かったんだけど、手越先生は眞島さんの未成年後見人になっていた。眞島さんが住んでいた家は事件の後、暫く経ってから引き払われていてそれからはずっと手越先生と一緒に住んでいるようだ。
「…どうして、どうして先生を庇ってると思ったの?」
「…最初に違和感を感じたのは美術の時間…かな…。あの時先生は気絶していた振りをしていたんだよね?いかにも男性に対して耐性がないように見せ掛ける為に…」
「…………」
「…よくよく思い返してみると他の皆は鼻血を吹き出してスケッチブックを血で染めて気絶していたのに、眞島さんと手越先生は鼻血さえ出していなかったしね…」
「…鼻血…でもそれだけでは…」
「勿論そうだよね。それだけでは先生が犯人だなんて分からないよね…。でも先生が実際にやっている所が映像に残ってるとしたら?」
「そんなのあるわけな「あるよ?」、えっ…」
「あるんだよ眞島さん。先生が僕のジャージを切り刻んでいる所が映った映像が…」
僕の為に国が遣わせてくれたある護衛の人が学校の防犯カメラとは別に至る所に仕掛けてくれていた事が分かった。そのお陰で先生が犯行に及んでいる所がバッチリと映っていた。だからここに来る前には僕だけは全て分かっていたんだ…。その護衛の人から直接僕に電話があったから…。それに…もう1人の僕も教えてくれた事があるからね。
「…最初から分かっているなら何でっ!」
「画鋲とブルマの件が気になったんだ…」
「…私がしたこと…意味ない…じゃない…」
「嫌がらせをする事で僕が学校に通わなくなればいいと思ってしたんだよね?」
「……」
「先生を止める事は出来ないし、先生から僕を遠ざけたくてそういう事をしたんだよね?」
「……先生は…私が辛い時に、私に声を掛けてくれて…だから…だからこんなに注目されているあなたに手を出したら先生が私の前からいなくなっちゃう……それに…」
「それに?」
「男は憎んでいるけど…だからといってあなたに死んで欲しいとまでは思わなかったから…」
******
今回の事件はそんな感じで幕を閉じる事になる。えっ?軽いって?あっけない?彼女達がどうなったかって?そうだね。だったら眞島さんの方からどうなったか話するね。彼女は辛い目にあった。でもだからといって人を傷付ける様な行動等が許される訳はない。犯人を庇ってもいたしね…。更生施設に入りそこで生活していく事になった。
そして手越先生に関しては眞島さんが最後に言った通り僕を殺すつもりだったらしい。殺せないにしても監禁してオモチャにするつもりだったそうだ。それに手越先生は既に1人、その手にかけていたそうだ。先生の家の地下から男性の白骨死体が出たそうだ。人は見掛けによらないとはよく言ったもんだよね…。それによく隣人が殺人者だったなんて話もあるけどこんな近くにそんな人が居た事に本当にビックリした。先生と会う事は二度とないのは言うまでもない事だね…。
まあ、それは全てはこれから訪れる彼女達の末路…。眞島さんと会った後、僕はどうしてるかというと、冴子さんを左太もも、梓希を右太ももの上に膝枕をしてあげて頭を優しく撫でてあげてる…。そしてそれを他の女性陣が恨めしそう(羨ましい)に睨んでいる状況になっている。何故こうなった!?思い返してみると……ああ、そうそう。冴子さんに何でもすると言ってしまったからこうなったんだった…。
******
「豊和君…」
「どうしました冴子さん?」
「何でもするって言ったわよね!?私、今日は超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
頑張ったと思うのよね…」
「…そうですね」
「だからさ…ここに、あ・な・た・の・熱い熱いマグナムを…」
そういって冴子さんは履いているスカートの裾を捲し上げていき…そこで円香さんの右ストレートからの左ボディーブロー…そしてすかさずしゃがみ込んでからのカエル跳びアッパーで止めをさした…。
「せ、先輩…何故?」
「分からいでかっ!あんたよくこんな事があった時にそんな事を!」
「そ、それは、わ、私なりの気遣いといいますか…もしかしたらイケル…みたいな?」
「逝け!私が地獄へと送ってあげるわ」
「そ、そんなあ~…」
2人のやり取りにクスッっと笑った後、ソファーに腰掛けてポンポンと自分の太ももをたたき…
「冴子さん。どうぞ?」
「うぇっ!?」
「ちょ!?豊和君!それって!?」
「膝枕です」
「ま…じか!?」
(苦節○○年…私にもようやく男性の膝枕という御褒美が!?)
「し、失礼しまーす!!!」
「はい…」
「お兄ちゃん私も!!!」
「うん…いいよ」
「やったー!!!」
((((出遅れてしまった…))))
******
と、いうわけでこういう状況になったんだった。冴子さんはうっとりしながら鼻血を出している…。そしてここで変化が訪れていた。梓希の事だ。鼻血が出ていない事に皆が気付いた…。尚、冴子さんは意識が朦朧としている為に気付いていないみたいたけど…。
「梓希…?あなた…こんなに早く!?」
「梓希鼻血は!?鼻血はどうしたの!?」
「嘘よ…鼻血が出ていないなんて…」
「なんて事…です…」
「私…耐性がついたの?」
「え~と、鼻血は出ていないみたいだよ?」
「そう…なんだ…。だったら…ようやく…」
梓希は起き上がると僕の方に体を寄せて来てそして…
ちゅっ♡
っと、僕の頬にキス。
「…私…お兄ちゃんが大好き♡異性として…私を見て欲しいの…」
と、告白されてしまったのだった。
「庇ったりしても…先生がそういう事をした事実は変わらないよ?」
「…ぁ……」
眞島さんの事を調べて貰った時に分かったんだけど、手越先生は眞島さんの未成年後見人になっていた。眞島さんが住んでいた家は事件の後、暫く経ってから引き払われていてそれからはずっと手越先生と一緒に住んでいるようだ。
「…どうして、どうして先生を庇ってると思ったの?」
「…最初に違和感を感じたのは美術の時間…かな…。あの時先生は気絶していた振りをしていたんだよね?いかにも男性に対して耐性がないように見せ掛ける為に…」
「…………」
「…よくよく思い返してみると他の皆は鼻血を吹き出してスケッチブックを血で染めて気絶していたのに、眞島さんと手越先生は鼻血さえ出していなかったしね…」
「…鼻血…でもそれだけでは…」
「勿論そうだよね。それだけでは先生が犯人だなんて分からないよね…。でも先生が実際にやっている所が映像に残ってるとしたら?」
「そんなのあるわけな「あるよ?」、えっ…」
「あるんだよ眞島さん。先生が僕のジャージを切り刻んでいる所が映った映像が…」
僕の為に国が遣わせてくれたある護衛の人が学校の防犯カメラとは別に至る所に仕掛けてくれていた事が分かった。そのお陰で先生が犯行に及んでいる所がバッチリと映っていた。だからここに来る前には僕だけは全て分かっていたんだ…。その護衛の人から直接僕に電話があったから…。それに…もう1人の僕も教えてくれた事があるからね。
「…最初から分かっているなら何でっ!」
「画鋲とブルマの件が気になったんだ…」
「…私がしたこと…意味ない…じゃない…」
「嫌がらせをする事で僕が学校に通わなくなればいいと思ってしたんだよね?」
「……」
「先生を止める事は出来ないし、先生から僕を遠ざけたくてそういう事をしたんだよね?」
「……先生は…私が辛い時に、私に声を掛けてくれて…だから…だからこんなに注目されているあなたに手を出したら先生が私の前からいなくなっちゃう……それに…」
「それに?」
「男は憎んでいるけど…だからといってあなたに死んで欲しいとまでは思わなかったから…」
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今回の事件はそんな感じで幕を閉じる事になる。えっ?軽いって?あっけない?彼女達がどうなったかって?そうだね。だったら眞島さんの方からどうなったか話するね。彼女は辛い目にあった。でもだからといって人を傷付ける様な行動等が許される訳はない。犯人を庇ってもいたしね…。更生施設に入りそこで生活していく事になった。
そして手越先生に関しては眞島さんが最後に言った通り僕を殺すつもりだったらしい。殺せないにしても監禁してオモチャにするつもりだったそうだ。それに手越先生は既に1人、その手にかけていたそうだ。先生の家の地下から男性の白骨死体が出たそうだ。人は見掛けによらないとはよく言ったもんだよね…。それによく隣人が殺人者だったなんて話もあるけどこんな近くにそんな人が居た事に本当にビックリした。先生と会う事は二度とないのは言うまでもない事だね…。
まあ、それは全てはこれから訪れる彼女達の末路…。眞島さんと会った後、僕はどうしてるかというと、冴子さんを左太もも、梓希を右太ももの上に膝枕をしてあげて頭を優しく撫でてあげてる…。そしてそれを他の女性陣が恨めしそう(羨ましい)に睨んでいる状況になっている。何故こうなった!?思い返してみると……ああ、そうそう。冴子さんに何でもすると言ってしまったからこうなったんだった…。
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「豊和君…」
「どうしました冴子さん?」
「何でもするって言ったわよね!?私、今日は超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超
頑張ったと思うのよね…」
「…そうですね」
「だからさ…ここに、あ・な・た・の・熱い熱いマグナムを…」
そういって冴子さんは履いているスカートの裾を捲し上げていき…そこで円香さんの右ストレートからの左ボディーブロー…そしてすかさずしゃがみ込んでからのカエル跳びアッパーで止めをさした…。
「せ、先輩…何故?」
「分からいでかっ!あんたよくこんな事があった時にそんな事を!」
「そ、それは、わ、私なりの気遣いといいますか…もしかしたらイケル…みたいな?」
「逝け!私が地獄へと送ってあげるわ」
「そ、そんなあ~…」
2人のやり取りにクスッっと笑った後、ソファーに腰掛けてポンポンと自分の太ももをたたき…
「冴子さん。どうぞ?」
「うぇっ!?」
「ちょ!?豊和君!それって!?」
「膝枕です」
「ま…じか!?」
(苦節○○年…私にもようやく男性の膝枕という御褒美が!?)
「し、失礼しまーす!!!」
「はい…」
「お兄ちゃん私も!!!」
「うん…いいよ」
「やったー!!!」
((((出遅れてしまった…))))
******
と、いうわけでこういう状況になったんだった。冴子さんはうっとりしながら鼻血を出している…。そしてここで変化が訪れていた。梓希の事だ。鼻血が出ていない事に皆が気付いた…。尚、冴子さんは意識が朦朧としている為に気付いていないみたいたけど…。
「梓希…?あなた…こんなに早く!?」
「梓希鼻血は!?鼻血はどうしたの!?」
「嘘よ…鼻血が出ていないなんて…」
「なんて事…です…」
「私…耐性がついたの?」
「え~と、鼻血は出ていないみたいだよ?」
「そう…なんだ…。だったら…ようやく…」
梓希は起き上がると僕の方に体を寄せて来てそして…
ちゅっ♡
っと、僕の頬にキス。
「…私…お兄ちゃんが大好き♡異性として…私を見て欲しいの…」
と、告白されてしまったのだった。
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