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第二部
憂鬱な気分で向かった学校
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昨日の夜…少しだけ彼と電話で話をした。下剤を飲まされたとはいえ粗相したのには変わりない…。なのに、昨日もそうだったけど何もなかったかの様に彼は振る舞って楽しい話をしてくれた。彼が罪にならなくて良かったと心から安堵もした…。彼は私の為に怒ってくれたのだから…。
そんな事を思い返しながら学校へと向かう準備をして自宅の玄関を出た所で、私の足は動かなくなった…。クラスメイトのみんなは昨日の事をどう思ってるのか考えてしまった為だ。みんな良い人達なのに…。昨日の事なんて気にしないでと声を掛けてくれるに決まってるのに私は逆の事を考えてしまった…。
「遥ちゃん大丈夫?」
ふと、聞いた事ない女性の声…。声の方に視線を向けると可愛くて綺麗な女性と凛ちゃんの姿。
「おはよう!大丈夫遥?」
「…え~と…おはよう!凛ちゃん…それと…」
「あ~、大きな声じゃあ言えないんだけどこっちはアイツよ?」
「…えっ?」
「おはよう!遥ちゃん!」
「ええっー!?」
(と、豊和君なのー!?)
「で、でも…どうして…ここに…」
「豊子が遥を心配して一緒に行くと行ったからよ!も、勿論アタシもね!」
ぷっ…豊子って…
「遥ちゃん…大丈夫?行ける?もし無理そうなら一緒に休んで遊びにでも行く?」
「ちょっ!?豊子馬鹿なの!?バレたらどうするの!」
「だって、しょうがなくない?」
「アンタねぇ…」
「あははっ…2人共朝から夫婦漫才でもしてるの?」
「ま、まだ夫婦じゃないから/////」
2人のお陰で足は動く!
「よし!もう大丈夫!ありがとう2人共!豊子ちゃんとのデートも捨てがたいけど学校へ行こうか!」
「じゃあ…はい!」
豊子ちゃんが左手を私に向けて差し出す…。ん?どうしたんだろう……まさか……
手を握っても良いの!?恐る恐る手を差し伸べるとキュッ─っと私のその手を優しく握り返してくれる!
「ひゃぅ…」
(へ、変な声出ちゃった!?)
いつも通りの挨拶を交わす…。逆に疑ってしまった自分が恥ずかしくなる…。
「あ、うん、おはよう!」
「そっちの子は誰?」
「遥の新しいダチ?」
「可愛いよねぇ…隣のクラス?」
「あんな子居たっけ?」
「手繋いでるし」
「あっ…えっと…」
「はじめましてみなさん、豊子です」
「あっ…はじめまして」
「どこのクラス?」
「女性が好きなの?」
「みんな騙されないように!…この子、豊和だからね?アンタもいつまでなりきってるのよ?」
「「「「「………えっ?」」」」」
「ちょっ!?凛?バラすの早くない!?」
「いつまでもふざけてるからでしょ?」
「豊和…君なの…」
「負けた…」
「女装も素敵…」
「嘘でしょ…」
「匂いも女の子の匂いしかしないよ!?」
「本当だ!」
「あれっ!?でも…この匂い…」
「んっ…どうかしたの?」
「みんな…匂いに注目してみて…」
「え~と…みんな…匂い…おかしいかな?」
「これって…」
「間違いないよね?」
「柚希こっちに来て?」
みんなが一斉に柚希ちゃんを呼ぶ。柚希ちゃんと風華ちゃんは今日は日直だった為に早く学校へと来ていたみたい。ホントは私の事を迎えに一緒に来たかったみたい…。2人も本当に優しいよね…。
「どうしたのみんな?」
「豊和君から凛の濃い匂いがするんだけど?」
「「…うぇっ!?」」
「「「「「何か知ってる柚希?」」」」」
「ああ…それは昨日…うんんんんんん…」
「少し柚希は黙ってようね?」
凛ちゃんが素早い動きで柚希ちゃんの口を塞いでる…。
「凛は昨日も見せあいっこ自○や舐めあっただけです…」
「風華!?」
「そんな…」
「そんな事…許されるの!?」
「馬鹿な…」
「そんなの都市伝説じゃあ…」
「豊和君のアレを…」
「ごくっ…」
「あっ…ヤバッ…」
「…アンタも?」
「うん…」
「そりゃあ…こうなるよね…」
何人かのクラスメイトが動けなくなった…。理由は…女の子だけの秘密…。豊和君を思ってるとそうなるよね…。まあ…色々あったけど…このクラスで本当に良かった。みんながクラスメイトで本当に良かった…。今日休まずに学校へ来て良かった…。そして改めて彼から目も心も離せない私であった。
そんな事を思い返しながら学校へと向かう準備をして自宅の玄関を出た所で、私の足は動かなくなった…。クラスメイトのみんなは昨日の事をどう思ってるのか考えてしまった為だ。みんな良い人達なのに…。昨日の事なんて気にしないでと声を掛けてくれるに決まってるのに私は逆の事を考えてしまった…。
「遥ちゃん大丈夫?」
ふと、聞いた事ない女性の声…。声の方に視線を向けると可愛くて綺麗な女性と凛ちゃんの姿。
「おはよう!大丈夫遥?」
「…え~と…おはよう!凛ちゃん…それと…」
「あ~、大きな声じゃあ言えないんだけどこっちはアイツよ?」
「…えっ?」
「おはよう!遥ちゃん!」
「ええっー!?」
(と、豊和君なのー!?)
「で、でも…どうして…ここに…」
「豊子が遥を心配して一緒に行くと行ったからよ!も、勿論アタシもね!」
ぷっ…豊子って…
「遥ちゃん…大丈夫?行ける?もし無理そうなら一緒に休んで遊びにでも行く?」
「ちょっ!?豊子馬鹿なの!?バレたらどうするの!」
「だって、しょうがなくない?」
「アンタねぇ…」
「あははっ…2人共朝から夫婦漫才でもしてるの?」
「ま、まだ夫婦じゃないから/////」
2人のお陰で足は動く!
「よし!もう大丈夫!ありがとう2人共!豊子ちゃんとのデートも捨てがたいけど学校へ行こうか!」
「じゃあ…はい!」
豊子ちゃんが左手を私に向けて差し出す…。ん?どうしたんだろう……まさか……
手を握っても良いの!?恐る恐る手を差し伸べるとキュッ─っと私のその手を優しく握り返してくれる!
「ひゃぅ…」
(へ、変な声出ちゃった!?)
いつも通りの挨拶を交わす…。逆に疑ってしまった自分が恥ずかしくなる…。
「あ、うん、おはよう!」
「そっちの子は誰?」
「遥の新しいダチ?」
「可愛いよねぇ…隣のクラス?」
「あんな子居たっけ?」
「手繋いでるし」
「あっ…えっと…」
「はじめましてみなさん、豊子です」
「あっ…はじめまして」
「どこのクラス?」
「女性が好きなの?」
「みんな騙されないように!…この子、豊和だからね?アンタもいつまでなりきってるのよ?」
「「「「「………えっ?」」」」」
「ちょっ!?凛?バラすの早くない!?」
「いつまでもふざけてるからでしょ?」
「豊和…君なの…」
「負けた…」
「女装も素敵…」
「嘘でしょ…」
「匂いも女の子の匂いしかしないよ!?」
「本当だ!」
「あれっ!?でも…この匂い…」
「んっ…どうかしたの?」
「みんな…匂いに注目してみて…」
「え~と…みんな…匂い…おかしいかな?」
「これって…」
「間違いないよね?」
「柚希こっちに来て?」
みんなが一斉に柚希ちゃんを呼ぶ。柚希ちゃんと風華ちゃんは今日は日直だった為に早く学校へと来ていたみたい。ホントは私の事を迎えに一緒に来たかったみたい…。2人も本当に優しいよね…。
「どうしたのみんな?」
「豊和君から凛の濃い匂いがするんだけど?」
「「…うぇっ!?」」
「「「「「何か知ってる柚希?」」」」」
「ああ…それは昨日…うんんんんんん…」
「少し柚希は黙ってようね?」
凛ちゃんが素早い動きで柚希ちゃんの口を塞いでる…。
「凛は昨日も見せあいっこ自○や舐めあっただけです…」
「風華!?」
「そんな…」
「そんな事…許されるの!?」
「馬鹿な…」
「そんなの都市伝説じゃあ…」
「豊和君のアレを…」
「ごくっ…」
「あっ…ヤバッ…」
「…アンタも?」
「うん…」
「そりゃあ…こうなるよね…」
何人かのクラスメイトが動けなくなった…。理由は…女の子だけの秘密…。豊和君を思ってるとそうなるよね…。まあ…色々あったけど…このクラスで本当に良かった。みんながクラスメイトで本当に良かった…。今日休まずに学校へ来て良かった…。そして改めて彼から目も心も離せない私であった。
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