【R18】一匹狼は愛とか恋とか面倒くさい

藍生らぱん

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高等部 一年目 卯月

008 学食イベント? 1

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「今日はっ、カレーの日!」
学食に一番乗りしたオレは、2階にある生徒会役員や各専門委員会や各部の幹部専用のスペースの吹き抜けに面したカウンター席に座った。
生徒会役員や各専門委員会や各部の幹部のつがいは、無条件で同じ待遇を受けられるお陰で、ゆったりとした空間で昼メシが食えるのだ。

席に備え付けのタッチパネルで日替わりランチを注文する。
数分でベテラン給仕でイケオジの森さんが日替わりランチのカレーセットを美しい所作で置いてくれた。
ロマンスグレイの髪は七三分けで斜め後方に流している。
そしてスクエア型の銀縁眼鏡。
生徒会の腐った?双子が「鬼畜眼鏡のイケオジ萌え~」と熱視線を向けていたな・・・

グレービーボートからレードルでカレーをすくい、ライスの隣にかける。
レードルからスプーンに持ち直して一口掬って口の中へ。

半分近く食べ終わった頃に1階の方を見るとほぼ満席になっていて賑やかになっていた。
2階も半分近く席が埋まっている。

オレは残っているカレーを皿の方へ注いだ。

「颯、珍しい、一人か?」
食べ終わった頃、いつの間にかバ会長が隣の席に座っていて、声を掛けられた。
キラキラしい笑顔でオレの方へミカンゼリーを置いた。
果肉入りでお洒落な瓶詰めのお高いヤツだ。
そして、世界的に有名なパティシエ佐藤甘慈氏が作る数量限定品!
「ゼリー好きだよな。颯?」
「べ、別に~」
外方そっぽを向きつつも、チラチラとゼリーに視線を向けてしまう。
「週末にデートしてくれるなら、明日は桃ゼリー持ってくるぞ?」
「桃!」
「そして俺様の部屋うちのホテルにお泊まりしたら、朝食にシャインマスカットゼリーと裏メニューの最高級苺のフルーツサンド、食わしてやるぞ。」
佐藤シェフスイーツの神を私的に無駄遣いぃ~?」
「うちのホテルの専属だからな。泊まりに来るよな? 目の前で実演して貰って、出来たてのクレープもつけようか?」
「佐藤シェフのスイーツ天国・・・誘惑があ!」

誘惑がハンパない!

ん・・・?

視界の端に違和感を覚え、バ会長からそちらへ視線を向ける。

黒い

黒いモジャモジャが佐藤シェフのミカンゼリーに食い付いていた。

「モジャ男、、、」
「颯っち、これ超~旨えぞ!」
「すばる、貴様・・・!」

モジャ男は数口食べたゼリーにスプーンを突っ込み、ぐちゃぐちゃとかき混ぜた。
そして下の方に沈んでいたミカンの粒を掬ってオレの口元へ・・・

「仲良く半分こ、しよう、な?」
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