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高等部 一年目 卯月
009 学食イベント? 2
しおりを挟む「仲良く半分こ、しよう、な?」
迫り来るモジャ男の手首を掴み、反対側へ押し遣る。
「ふぐっ!」
スプーンはバ会長のロの中へ・・・
・・・これって
「・・・バ会長とモジャ男の間接キス!」
「は、颯! 上書きしてくれ~!」
今度はバ会長が迫って来た。
オレはそれを躱し、丁度いいタイミングで厨房から出て来た森さんの後ろに隠れた。
「神月様、こちらを風紀委員会室にお願いできますか?」
銀盆の上には小さな保冷バッグが乗っていた。
「番様と黒峯様と一緒にお召し上がり下さい。」
「ありがと、森さん!」
オレは保冷バッグを掴むと、足早に学食の階段を降りた。
「颯!」
「颯っち!」
バ会長とモジャ男がオレを追い掛けようとしたけれど、オレが通り抜けた後の階段の周りを剣道部と柔道部、空手部の先輩たち(風紀委員会関係者)が、井戸端会議ヨロシク肉壁を作って進路妨害。
「行けっ!」
「ありがと!」
**王道転校生VS親衛隊**
すばる「何で邪魔すんだよ! 俺の颯っちがぁ・・・」
親衛隊長(柔道部主将 前風紀委員長)
「俺達は狗遠寺と黒峯が唯一公認した神月颯の親衛隊。『神月颯を見守る会』だからな。」
すばる「はぁあ?」
親衛隊副長(剣道部主将 風紀委員)
「神月が『お一人様』で学食に来た時は話し掛けるな。」
親衛隊副長(空手部主将 風紀委員)
「食い物で釣るのも禁止事項だ。」
親衛隊員(園芸部部長 風紀委員)
「大体さあ、番持ちに絡むのは御法度でしょ。」
すばる「番持ち? 颯っちが? だ、誰が? 俺に断りも無く?」
──いや、断りも何も赤の他人だし、関係無くない?
親衛隊の皆さんは心の中で突っ込む。
生徒会長「京夜だよ。俺様は認めて無い。だから、寝取って上書きする。」
すばる「はぁあ? そんなの認めないぞ! 颯っちはな、俺の運命のふぐっ」
その時、階段途中で野次馬をしていた双子がバランスを崩し、それぞれ天野すばると生徒会長にぶつかってしまった。
そのせいでよろめいた天野と会長は抱き合うように床に倒れ込んだ。
「「・・・学食で、事故ちゅうぅぅっ・・・」」
床に倒れ込んだ二人の唇が触れあっている姿を双子がカシャカシャとスマホのカメラで連写した。
「「会長~! 『お前面白いヤツだな』って言ってベロちゅーもしちゃいなよ!」」
「俺のファーストキス・・・」
魂が抜けたような顔でヨロヨロと天野が立ち上がる。
「「黒峯様に画像送っとく? イイね!」」
「イイね、じゃねぇよ! 絶対に送るな、消せ!」
放心状態だった会長も起き上がって双子のスマホを奪おうと手を伸ばした。
「「キャーッ」」
会長から逃げるように双子は学食から走り去り、会長はその後を追った。
「・・・に、上書きして貰わなきゃ・・・」
天野はシクシク泣きながら学食を後にしたのだった。
────────
未だに名前が決まっていない生徒会役員・・・
颯の親衛隊は森のくまさん系マッチョで京夜と健太の舎弟です。
颯は園芸部と風紀委員会に所属。
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