まつろわぬ番【完結済・番解除した僕らの末路シリーズ】

藍生らぱん

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番外編 番解除した僕らの末路・裏

エピローグ~God be with you till we meet again~

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早朝、イーストボーンの海岸を、俺とヴィクトールは並んで歩いていた。

俺たちの数歩前にはルイスが楽しそうにてくてくと歩き、時々立ち止まると、小石だらけの海岸に時折落ちている貝殻を拾っては眺めていた。

「今日は天気が良くて、温かくて良かったね。」
「ああ、日本もいい天気だといいな。」

ルイスの二歳の誕生日を祝った日に、神子柴くんからルイの遺骨を海に散骨するために夏季休暇を利用して日本の沖縄へ向かうと報告を受けた。

散骨する予定の日時に合わせて、俺はヴィクトールと一緒にルイスを連れてイーストボーンへ泊りがけでやってきた。

「そろそろ時間だ。」
「ルイス、おいで。」
「あいっ」

ルイスを抱き上げ、俺たちは水平線の方を向いた。

「日本の沖縄って、どの辺かな?」
「南東の方角みたいだよ。」
「ルイス、スマホがピピピって鳴ったらお祈りだよ。」
「うん!」

数秒後、スマホのアラームが鳴った。

俺たちは跪き、手を組んで目を閉じた。

「・・・アーメン」

黙祷をしていた俺とヴィクトールは、ルイスの声にゆっくりと目を開けて、立ち上がった。

「ぼく、じょうじゅにおいのりできた?」
「ああ、上手だったよ。」
「帰りは俺が抱っこしてあげる。」
「たかいのして!」
ルイスの言葉にヴィクトールは「OK」と言って抱き上げると、器用に肩の上に座らせた。

「ルイ、またね・・・」

水平線の、海の向こう側にそう呟いてから、俺たちは歩き出した。



**番解除した僕らの末路・裏 完**






──────

あとがき

チャレンジ中の「濃密BL」の文字数が5万字から8万字の中編、ということだったので、文字数が間に合うか、期間内に完結できるかが不安要素だったのですが、なんとか書き上げることができました。

「番解除した僕らの末路」の方でも「後日譚」としてR視点の最終話を更新しています。

「後日譚」は、最初、こちらのラスト用に書いたのですが、「裏」のラストじゃないなぁ、と推敲中に引っかかってしまったので、アーサーたちのエピローグを何とかひねり出しました。
英国には「アヴァロン」があるじゃない、と思い出せたので、何とか書きあがりました。

ラストシーンの「水平線の、海の向こう側」は、アーサーは「アヴァロン」、琉偉は「ニライカナイ」をイメージしております。

短編から話が広がり、シリーズ合わせて中編となりましたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。


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