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第10話 それでも勇者はギドラと出逢う!
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俺はメイオルク山の麓ふもと、魔の森にある魔王城への隠された洞窟を抜け、魔王城へと侵入する事が出来た。そしてその最奥にある巨大な扉の前にいる。どうやら魔王の間は、この奥のようだ。
魔王城は、外から見るとただの山にしか見えない。城はこの山の中をくり抜いて作られた天然の要塞だったからだ。
ここを出て行ったオークやゴブリン達が近隣の村々を襲い、滅ぼしながら南へと進んだ事もあり、魔族の城らしき物も見た者が誰もいなかった。それ故、ただ漠然と魔族は北にいるという情報しか伝わっていなかったのである。
奴らは人間の逆襲に合い、逃げ延びた生き残りの魔族たちも人間の集団によってかなり追い詰められていた。
だからこそ、大した防具も持たず近付いてきた俺に対して強い殺意を向けてきたのだ。だがそのせいで、俺が声を掛けるよりも早くソウルブレイカーが反応してしまい、何も聞き出す事も出来ぬまま斬り伏せられてしまっていた。
だが、この森に住む魔族たちは違った。魔王の命令で俺を脅し追い帰そうとした。実に面倒だ。
「お前たちは目玉焼きに付ける調味料は醤油かケチャップか?」
「何を言ってるのだ人間!」
「答えろ!!」
「血の様に赤いケチャップだ。それがどうした!」
「どうでもいい……お前らが死のうが滅びようが、この選択と同じ位どうでもいい事だ」
「ふざけるな人間、自分から振っておいて、その答えは何だー!! ぶち殺すぞ!」
「殺意を感知、敵を排除する!!」
何匹もの魔族を殺して歩いているうちにだいぶ敵が集まって来ていた。魔王の命令だか何だか知らないが、マイナスの感情を抑えているならナカムラ同様、強制的に殺意を湧き上がらせれば良いだけだ。
一人殺ればあとは数珠つなぎに敵は殺意を向けて来る。この不愉快な感情はこのソウルブレイカーが吸い上げて行くので、あとは単純な作業の繰り返しだ。
とはいえ、特殊能力を持つ魔族を倒すのは簡単ではない。自分達の能力を過信して油断している敵をただただ動き回ってスキを見て斬りつける。繰り返し繰り返し……。
この森で最初の魔族と出逢ってから五日……ここまで森の中で多くの魔族と遭遇し、洞窟内にひしめいていた魔族も全て倒した。だが俺も全身ボロボロ、満身創痍だ。ソウルブレイカーの能力が無ければとっくに死んでいた。
あとはこの城の最奥、扉の向こうにいる魔王を倒すだけ。どんなに巨大で、どんなに恐ろしい敵だとしても、俺はヤツに一太刀斬り付ける……ただそれだけだなのだ。
俺は決意と共にゆっくりと扉を押し開いた。
「……」
中央の玉座にいたのは頭の両脇に太い二本の角を持つ金髪の美しい女性だ。尖った耳と炎の様な赤い目がこちらを真っ直ぐに見据えている。
「ギドラじゃねぇ……」
「誰がギドラよ!」
俺のつぶやきに間髪入れずツッコミを入れられた、魔王は敏捷性の高い敵のようだ。
魔王がギドラで無かった事に驚愕するよりも早く、魔王本人に突っ込まれてしまう【勇者】20歳、年の瀬間近の夜だった。
魔王城は、外から見るとただの山にしか見えない。城はこの山の中をくり抜いて作られた天然の要塞だったからだ。
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だからこそ、大した防具も持たず近付いてきた俺に対して強い殺意を向けてきたのだ。だがそのせいで、俺が声を掛けるよりも早くソウルブレイカーが反応してしまい、何も聞き出す事も出来ぬまま斬り伏せられてしまっていた。
だが、この森に住む魔族たちは違った。魔王の命令で俺を脅し追い帰そうとした。実に面倒だ。
「お前たちは目玉焼きに付ける調味料は醤油かケチャップか?」
「何を言ってるのだ人間!」
「答えろ!!」
「血の様に赤いケチャップだ。それがどうした!」
「どうでもいい……お前らが死のうが滅びようが、この選択と同じ位どうでもいい事だ」
「ふざけるな人間、自分から振っておいて、その答えは何だー!! ぶち殺すぞ!」
「殺意を感知、敵を排除する!!」
何匹もの魔族を殺して歩いているうちにだいぶ敵が集まって来ていた。魔王の命令だか何だか知らないが、マイナスの感情を抑えているならナカムラ同様、強制的に殺意を湧き上がらせれば良いだけだ。
一人殺ればあとは数珠つなぎに敵は殺意を向けて来る。この不愉快な感情はこのソウルブレイカーが吸い上げて行くので、あとは単純な作業の繰り返しだ。
とはいえ、特殊能力を持つ魔族を倒すのは簡単ではない。自分達の能力を過信して油断している敵をただただ動き回ってスキを見て斬りつける。繰り返し繰り返し……。
この森で最初の魔族と出逢ってから五日……ここまで森の中で多くの魔族と遭遇し、洞窟内にひしめいていた魔族も全て倒した。だが俺も全身ボロボロ、満身創痍だ。ソウルブレイカーの能力が無ければとっくに死んでいた。
あとはこの城の最奥、扉の向こうにいる魔王を倒すだけ。どんなに巨大で、どんなに恐ろしい敵だとしても、俺はヤツに一太刀斬り付ける……ただそれだけだなのだ。
俺は決意と共にゆっくりと扉を押し開いた。
「……」
中央の玉座にいたのは頭の両脇に太い二本の角を持つ金髪の美しい女性だ。尖った耳と炎の様な赤い目がこちらを真っ直ぐに見据えている。
「ギドラじゃねぇ……」
「誰がギドラよ!」
俺のつぶやきに間髪入れずツッコミを入れられた、魔王は敏捷性の高い敵のようだ。
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