ミドくんの奇妙な異世界旅行記

作者不明

文字の大きさ
50 / 87
竜がいた国『パプリカ王国編』

正義は、最後に必ず勝つのね

しおりを挟む
 ――深く深く、とても深い渓谷。そこは巨大な崖に挟まれた暗黒の世界。

 その渓谷は入口から奥に向かって坂になっており、下るような形状になっている。歩いて奥に進むほど太陽の光が薄れていき暗くなっていく。暗闇の奥から川が流れてきており、不思議なことに、その川は下から上に上がってくるかのように流れている。

 渓谷の入口付近には、剣と鎧で身を包んだ王国の兵士たちが整列していた。先頭にはシュナイゼル王子が渓谷の中を覗き込んでいる。兵たちの中央付近に人が一人入れるほどの大きさの籠が鎮座している。

「ぐぅ……すぴ……」

 中からは寝息が聞こえてきていた。
 するとシュナイゼルが顔を兵士たちに向けて言う。

「よし、大丈夫そうだ……お前たち、準備はいいか?」
「はい、いつでもいけます」

 シュナイゼルの声に戦闘付近の兵士が答える。

 渓谷の幅はは数メートルといったところで、下から流れてくる川の両端に人が一~二人ほど通れるかどうかの道があった。シュナイゼル王子は隊を一列に整列させて、ゆっくりと中に入って行った。

 カツカツという足音と、カチャカチャといった鎧の擦れ合う音、そして川のせせらぎだけが響いている。巨大な崖っぷちに挟まれた渓谷は徐々に暗くなっていった。ここでは迷いの森の時と違ってモンスターは現れることはないと聞いている。自殺の名所と呼ばれるだけあって、まるで深い海の中に潜っていくような息苦しさを感じる空間だった。

 ただでさえ狭かった渓谷が徐々に狭くなっていき、ついには両端にあった道すらなくなっていく。シュナイゼルたちは仕方なく、川の中に足を入れた。幸い川はそれほど深くもなく、流れも穏やかで何とか歩いて通れる道だった。気づけば一列にならないと通れないほどの狭さになっていた。

 苦しい……苦しい苦しい苦しい。
 しばらく歩くが迷宮の入口らしきものは見当たらない。足元は川に冷やされて体力を削られていく。

 本当にここで会っているのか不安になってくる兵士もいたかもしれない。
 そう、思っていたその時だった――。

 突然、狭い道から広い空間に出てしまった。シュナイゼルはつまづく様にして広い空間に投げ出された。
 そしてランタンで周囲を確認すると、中は巨大なドーム状になっていた。そこは太陽の光が一切届かない奇妙な場所だった。

 シュナイゼルはそこが渓谷の最深部だと確信した。何故なら、シュナイゼルの目の前に“それ”はあったからだ。

「こ、これが……ドラゴ・シムティエール迷宮の入口か……?!」

 シュナイゼルは目の前の光景に思わず言葉を洩らす――。

                   *

「ふんふんふ~ん♪ ふんふんふ~ん♪ ふふんふふ~んふんふふ~ん♪」

 フィオが機嫌良さそうに鼻歌を歌って歩いていた。その後ろにマルコ、ミド。最後尾はキールである。
 フィオが後ろを振り返ってマルコに訊ねた。

「マルちゃん! その迷宮まであとどれくらいっスか?」
「もうすぐ渓谷の入口につくはずです。その奥に迷宮があります」

 マルコが答えると、フィオが目を輝かせて言う。

「マジっスか! なんかワクワクしてきたっスよ!」
「なんで自殺の名所にワクワクするんだよ」

 キールが後ろから言った。するとフィオも言う。

「旅の醍醐味の一つは観光っス! その国で有名な場所なら一目でも見に行くのが旅人っス!」
「自殺の名所は観光地じゃねえんだぞ」
「でもほら、肝試しって考え方もあるっスよ」

 どうやらフィオは肝試し感覚で来ていたらしい。キールはため息をつきながら歩いて行った。そしてミドたちは、川の流れに沿って歩いて行くと開けた場所に到達する。

「――!? 待て、誰かいる!」

 キールが咄嗟に言うと、ミド、フィオ、マルコの三人はキールの後ろから覗き込んだ。すると開けた場所には、複数の鎧を着た人間たちが立っていた。

「あれ、どう見ても王国兵たちだよな?」
「そうですね……なんで。ボク等よりも先に到着してたはずなのに……」

 マルコがキョロキョロを周りを見渡す。そして中心にいる兵士たちとは違う男を見て言った。

「あれは! ボクシー兄さん!」
「誰だ?」
「パプリカ王国の第二王子……ボクの兄です」
「ふ~ん……あのバカ面のヤツがか」

 キールがマルコから聞いて、顎に手を当てて目を細める。ボクシーを呼ばれた男が何か言っているようだった。

「ハァ~、退屈なのね。こんなことならシュナイゼル兄さんと一緒に中に入ってみるべきだったのね」

 ボクシーはあくびをしながら即席の腰掛けに座っており、大きなパラソルを立てて日傘の中で本を読んでいる。その周囲、八方向に兵士を一人ずつ立たせている。万が一モンスターなどの敵襲が来た場合の肉の盾にでもするつもりだろうか。
 渓谷の入口はボクシーたちが座っている後ろにある。入るにはボクシーたちの横を通る他ない。しかし、マルコたちが中に入るのを見逃してくれるとは思えない。仮に入るのを許してくれたとしても、シュナイゼルが出てきた後で確実に入口に罠を張っておくだろう。
 キールはミドに言う。

「どうする? あいつらが素直に通してくれるとは思えねぇが……」
「そうだね~、できれば穏便に行きたいところだけど……」

 すると、奥から別の兵士が四人ほど現れて行った。

「交代の時間だ」
「わかりました。よろしくお願いします」

 すると、ボクシーの周りにいた兵士の四人が新しくきた四人と入れ替わり、交代した四人はその場から離れて行った。

 どうやら兵士は交代制の様で、一定時間おきに時計回りで兵士が四人抜けて、別の兵士がボクシーの周りにつくようだ。ボクシーは気にせず、日傘の中で本を読んでいる様子だ。

 ミドはそれを見てニヤリと笑う。キールはミドの反応に気づくと、すぐに言う。

「なるほど、そういうことか……んじゃあ、ちょっくら借りてくるか」
「声、覚えてるよね?」
「あたりまえだ、何か聞かれてもオレが対応するから安心しろ」
「うん、決まりだね」

 ミドとキールの二人だけが次の手を理解している様子に、フィオが不満を抱いて、

「また二人でヒソヒソ話っスか、あーしたちにも教えてほしいっス!」
「ついてくれば分かるよ」

 ミドはそう言って隠れながら移動を始める。キールとフィオ、マルコもそれについて行った――。

 交代した兵士四人は休憩する場所まで歩いて移動していた。立ちっぱなしで微動だにしないでいるのも疲れるものだ。早く仮眠を取って体を休めたいだろう。そんな時、横の林からガサガサという音が聞こえて、兵士の一人が気になって警戒しつつ確認をする。

 ドス!

 すると、その兵士が倒れて他三人の兵士が警戒した時には、もう遅かった。

 バシッ! ポカン! キュッ!

 兵士たち四人はその場に気絶して倒れてしまう。すると林からミドたちが現れた。ミドは一人の倒れた兵士の横にしゃがみこんで言う。

「それじゃあ……脱がせよっか……ふふふ」

 ミドが笑って兵士の鎧に手をかけるとフィオが言う。

「ミドくん……まさか!? 同性にも手を出す気っスか?!? ダメっス! ミドくんが両刀バイだとして、個人の趣味にとやかく言う気はないっスけど、レイプはダメっス!! まずはお友達から――」
「そうじゃねぇ! コイツをちょっと借りるだけだ」

 キールはそう言って兵士たちの鎧を指さす。フィオは「な~んだ」と少し安心したようだった。
 そして、気絶してる四人の兵士から丁寧に鎧を剥ぎ取り、ミドたちは兵士から奪った鎧を身に纏っていった。

「うぇっ……くちゃい。男の汗の臭いは苦手だよ~」
「我慢しろミド、少しの間だけだ」

 ミドとキールは奪った鎧を身に纏って体の動きを確認している。すると隣でフィオが悶絶していた。

「おえぇ……無理っス、この臭い生理的に無理っス! マジで吐きそうっスよ……」
「フィオ、遺伝子が近い人の体臭は不快に感じるらしいよ~。親兄弟を臭いって感じるのはそのためなんだって~」

 ミドからそれを聞いたフィオは、気絶した若い兵士に向かって驚きを隠せないでいた。そして何かに気づいたように言った。

「そうなんスか!? ……ってことはこの兵士さんは、あーしの生き別れのお父さん!?」
「どう考えても若すぎんだろうが。お前は親父と同時に生まれたのか?」

 キールは冷静に指摘した。兵士の年齢はおおよそ一〇~二○代といったところだ。フィオの歳と近い。どう考えても無理がある。
 フィオはさらに気づく。

「同時……それってつまり、双子っスか!? 全然似てないから二卵性双生児っスね!?」
「いい加減その発想から離れろっての! フィオとそいつは赤の他人で遺伝子の相性が悪いだけの男だよ!」

 フィオはキールに言われて、ちょっと寂しそうにしていた。フィオの出生に関してはミドとキールも深くは知らない。機械科学が発展した国だとは言っていたが、どんな国で、どこにあるのかはフィオは未だ教えてくれていない。その国のことをフィオに聞くと急に顔色が暗くなり、話を逸らそうとするのだ。いずれミドたちは、フィオの生まれた国にもいくことになるのだが、それはまた別のお話――。

 そうこうしていると、鎧を切れていないのはマルコだけとなっていた。ミドが困ったように言う。

「マルコはどうする? この鎧じゃマルコの体に合わないよ」

 マルコは鎧を装備しようとするが、大きさがまったく合っておらず、どう見ても不自然だった。

「どうしましょう……」

 マルコは不安そうに言う。するとミドは言った。

「そうだね……マルコは鎧を着ないままで行こうか」

 するとマルコは驚いてミドに問う。

「でも、それじゃあボクだってバレバレですよ!」
「それでいいんだよ、むしろね」
「どういう意味ですか??」
「つまり……」

 ミドはマルコ、キール、フィオに考えを伝えた――。

                   *

「退屈なのね……何か刺激がほしいのね」

 ボクシーは、何度も読んだであろう折り目と手垢まみれの本のページをめくっていた。すると先ほど交代したはずの兵士たちがボクシーの前に現れて言った。

「ボクシー様、マルコ王子を捕らえました」
「なっ! 本当にここまで生きて来たのね!?」

 ボクシーは驚いてマルコを睨む。マルコは三人の兵士に腕や頭を掴まれている状態である。

「どこにいたのね?!」
「我々が移動しているところを隠れてついて来ていたのです。隙を見て捕らえました」
「よくやったのね」
「いかがなさいましょうか?」

 ボクシーは少し考える仕草をしてから言う。

「……殺してしまうのね」

 マルコはボクシーの言葉に耳を疑い、顔を歪める。

「よろしいのですか?」
「モンスターにでも襲われて死んだことにすればいいのね。元々生きてようが死んでようがどうでもいい汚れた存在なのね」

 マルコは俯いて顔を隠し、震えている。

「……わかりました。では一つ提案があるのですが、よろしいですか?」
「提案? 何なのね、言ってみるのね」
「マルコ王子を迷宮に放り込んではいかがでしょう?」
「どうしてなのね?? 今ここで殺した方が確実なのね!」
「しかし、それでは死体の処理に困ってしまいます。この辺りはモンスターがあまりいませんし、放置していてもモンスターの餌にはなりづらい。そうこうしているうちにシュナイゼル様が戻ってきたときに、マルコ王子の死体を見たらどう思うでしょうか?」
「………………」
「迷宮の中に放り込んでしまえば、証拠は見つかりません。我々が手を汚さずとも、迷宮の中で死ぬでしょう。マルコ王子は迷宮に入ることに成功したが、道半ば死亡した――。そう報告すればいいのです」

 ボクシーは少し考えて言う。

「……分かったのね。お前の好きにするといいのね」
「ありがとうございます」

 兵士三人は、捕らえたマルコを連れて迷宮がある渓谷の入口に向かって歩み出す。するとボクシーが声をかけた。

「ちょっと待つのね」

 兵士たちはボクシーに呼び止められて固まり、ゆっくりと振り返った。

「はい、何でしょうか?」
「気をつけていくのね」

 ボクシーは手をヒラヒラさせて言う。キールは一礼をして再び歩き出した。

 三人の兵士たちはその場を通り過ぎて、目的地である渓谷の入口まで到着する。兵士たちが兜を脱いで顔を露わにした。

「ふぅ……どうにか切り抜けられましたね」
「ごめんねマルコ、恐い思いさせて」
「いえ、気にしないでください」

 マルコは未だ震えがおさまっていないが、どうにか自分を抑えようと自分の身体を抱き締めている。マルコにしてみれば相当の恐怖だった事だろう。
 ボクシーから、殺せと命令されている以上、ミドたち以外の兵士は従わざるおえない。
 あのまま上手くボクシーを説得できなければ、ミドとボクシーたちで戦闘になっていただろうし、マルコは戦闘能力が低いため、逃げるしかない。
 マルコは作戦のために『恐怖の対象に近づかなければならない』ということと、『恐怖の対象から離れて逃げたい』という矛盾する願望との間で戦っていたともいえる。

「………………」

 すると、いまだに鎧を脱がずに沈黙している者がいた。

「フィオ? もう鎧脱いでいいよ」
「ハァ、ハァ……///。あ、ミドくん……分かってるっスよ。ハァ、ハァ……///」

 フィオはそう言うと、ゆっくりと兜を脱いだ。しっとり汗をかいており、頬がほんのり赤くなって、呼吸が荒い。

「どうしたの? 気分悪い?」
「な、なんでもないっスよ///! さぁ、冒険に出発するっス!」
「そう? ならいいけど……」

 ミドは薄々感づいてはいたものの、深く追求しなかった。
 実は、フィオが鎧が臭くて耐えられないというから、仕方なくマルコが着るはずだった鎧とフィオのを交換したのだが、どうやらその鎧の持ち主と、フィオは遺伝子の相性が良かったらしい。フィオは鎧に染み込んだ汗の匂いが気に入っていたようだ。
 女性の方が嗅覚が敏感で、相性の良いオスの臭いを嗅ぎ分けられるという。一般的にそうなのか、フィオが特別敏感だっただけなのかは分からない。しかし唯一ハッキリしていることは、フィオも『女』だったということだ。

 ミドはニンマリ笑ってフィオを嬉しそうに見ていた。

「な、なんスか? ミドくん///」
「ん? 何でもないよ~。んふふ……」
「気持ち悪いっス!! またいやらしいこと考えてたっスか! セクハラっス!」

 キールはいつもの光景に少しホッとしながら、次の目的地に目を向ける。
 なにはともあれ、ミドたちは見事ボクシーたちに気づかれずに通り過ぎることに成功した。キールがミド、フィオ、マルコに言う。

「お前ら、おしゃべりはそこまでにしろ。マルコ、迷宮はこの先で間違いないんだな?」
「はい、間違いないと思います」
「よし、準備できたら行くぞ」

 ミドたちは鎧を脱いでその辺に捨てる。それぞれが順番を守り、ミド、マルコ、フィオ、キールの順で渓谷の中に足を踏み入れた――。

                   *

 ――その頃、ボクシーが兵士に命令を下していた。

「お前たち、罠の準備は良いのね?」
「はい、ボクシー様。準備は完了しております」
「まさか本当にここまで来るとは……しぶとい弟なのね……」

 兵士たちが渓谷の入口付近にお札のような物を張っている。おそらく封印の呪文か何かだろうか。入口を囲むように兵士たちに張らせていた。

「これでマルコアレは出てこれないのね……ふふふ」
「よろしいのですか? これではシュナイゼル様まで――」
「お前はバカなのね? シュナイゼル兄さんが戻ってきたら、ボキが王様になれないのね。兄さんには悪いけど、ここで殉職してもらうのね」

 ボクシーにとっては、シュナイゼルも目障りな人物の一人である。しかし、ここに到着するまでの護衛代わりにはうってつけの人物でもあった。
 シュナイゼルが戻ってきたということは、封印の強化に成功したということである。そのままシュナイゼルとマルコを渓谷の中、迷宮の中に封印してしまえば、ボクシーの一人勝ちである。
 ボクシーの封印の知識は超一級レベルで、意地悪なほど強力である。シュナイゼルやマルコの力や知識では、到底解除できないものだ。

「――正義は最後に必ず勝つ。つまり最後に勝つ、ボキが正義なのね」

 ボクシーは渓谷の暗闇の奥を見つめて、小さく嗤った――。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

初体験の話

東雲
恋愛
筋金入りの年上好きな私の 誰にも言えない17歳の初体験の話。

処理中です...