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第2章 竜の暮らし篇
第16話 テンプレ
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陽の光亭を出て宿探しの続きを始めた。やはり俺が入れるような宿はなかなか見つからない。ていうか無いのかもしれない。創成で家を作ろうと思えば作れるのかもしれないが、せっかく街に来たのに味気ないからやらない。
それにしても俺たちはやはり目立つ。すれ違う人、皆がみな珍しいものを見る目を向けてくる。たしかに美少女とデカいドラゴンのコンビは珍しいのだろう。だが、大半の視線の要因は間違いなくクリアだ。俺も気持ちはわかるよ、クリアは可愛いからな!
「なかなか見つかりませんねリュートさん」
「なぁ クリア、一応俺の飼い主なんだからもう、さん付けは辞めないか?」
「えっ、でも恥ずかしいですよ」
「そのうち慣れるさ」
「わ、わかりました。リュ、リュート」
やはり可愛い。そして嬉しい。名前呼びは男のロマンだからな。
そんな幸福感を感じながら歩いていると、人通りが少ない場所に来てしまった。
「へぇ亜人にしてはめちゃくちゃ美人じゃねーか」
「胸もデケーしな」
で、出たー。よく漫画とかで見るやつ。明らかに悪そうな冒険者たちにクリアが絡まれてしまった。
「姉ちゃんあっちで俺たちとイイことしようぜ」
「そうだよ。そんなドラゴン置いといてさ」
どうしたものか。手助けしようにも暴れたことにされたらこの街にも居られなくなる。ここはクリアを信じるしかない。
「え、えーとよくわからないですけどお断りさせていただきます」
「ふーん。なら力ずくでも来てもらおうか!」
「二人がかりなら余裕だぜ」
テンプレ通りの展開だ。まぁこれで正当防衛成立だ。やっていいぞクリア。
「私にはリュートがいるもん」
えっ普通ここで俺に振る?クリアは俺の後ろに隠れた。
「あ?なんだテメー」
「今いいとこなんだよ!」
面倒だが仕方ない。
「俺のクリアに手を出さないで貰えるかな?」
真竜の威圧を発動させてみた。冒険者2人は怯えた。
「ひっ!しゃ、喋った!」
「だ、だが俺たちに手を挙げたら街から追い出されるぞ!」
「バレなきゃいいんだろ?」
「次元操作・移動」
そして二人はどこか遠くへ飛ばされた。目撃者がいたとしても俺が何をしたのかすらわからないはずだ。
「おいクリア。ああいう奴らは軽く捻ってやっていいんだぞ?お前はただでさえ可愛いんだからもっと気を使えよ?」
「う、うん。次から気を付けるね」
この時クリアは、リュートに「俺のクリア」とか、「可愛い」と言われたことがとても嬉しくて、テンションが上がっていたのだった。
「さぁ 宿探しを続けようぜ」
「そうだね。リュート」
嬉しそうなクリアを横目に、宿探しを再開した。果たして俺が入れる宿は見つかるのだろうか。
それにしても俺たちはやはり目立つ。すれ違う人、皆がみな珍しいものを見る目を向けてくる。たしかに美少女とデカいドラゴンのコンビは珍しいのだろう。だが、大半の視線の要因は間違いなくクリアだ。俺も気持ちはわかるよ、クリアは可愛いからな!
「なかなか見つかりませんねリュートさん」
「なぁ クリア、一応俺の飼い主なんだからもう、さん付けは辞めないか?」
「えっ、でも恥ずかしいですよ」
「そのうち慣れるさ」
「わ、わかりました。リュ、リュート」
やはり可愛い。そして嬉しい。名前呼びは男のロマンだからな。
そんな幸福感を感じながら歩いていると、人通りが少ない場所に来てしまった。
「へぇ亜人にしてはめちゃくちゃ美人じゃねーか」
「胸もデケーしな」
で、出たー。よく漫画とかで見るやつ。明らかに悪そうな冒険者たちにクリアが絡まれてしまった。
「姉ちゃんあっちで俺たちとイイことしようぜ」
「そうだよ。そんなドラゴン置いといてさ」
どうしたものか。手助けしようにも暴れたことにされたらこの街にも居られなくなる。ここはクリアを信じるしかない。
「え、えーとよくわからないですけどお断りさせていただきます」
「ふーん。なら力ずくでも来てもらおうか!」
「二人がかりなら余裕だぜ」
テンプレ通りの展開だ。まぁこれで正当防衛成立だ。やっていいぞクリア。
「私にはリュートがいるもん」
えっ普通ここで俺に振る?クリアは俺の後ろに隠れた。
「あ?なんだテメー」
「今いいとこなんだよ!」
面倒だが仕方ない。
「俺のクリアに手を出さないで貰えるかな?」
真竜の威圧を発動させてみた。冒険者2人は怯えた。
「ひっ!しゃ、喋った!」
「だ、だが俺たちに手を挙げたら街から追い出されるぞ!」
「バレなきゃいいんだろ?」
「次元操作・移動」
そして二人はどこか遠くへ飛ばされた。目撃者がいたとしても俺が何をしたのかすらわからないはずだ。
「おいクリア。ああいう奴らは軽く捻ってやっていいんだぞ?お前はただでさえ可愛いんだからもっと気を使えよ?」
「う、うん。次から気を付けるね」
この時クリアは、リュートに「俺のクリア」とか、「可愛い」と言われたことがとても嬉しくて、テンションが上がっていたのだった。
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