異世界を統べるのは人ではなく竜だ

1ta

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第2章 竜の暮らし篇

第25話 朝飯

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 さて朝になった訳だが、俺は案の定寝ていない。普通寝れんよ。もう慣れてきた自分が怖い。

 しばらくすると、左側の重みが無くなる。サレナが目覚めたようだ。

 「あ、おはようございます。リュート様」

 「ああ、おはようサレナ」

 「ん?なにか私の体に違和感が…!」 
 
 サレナは自分が裸で寝ていたことを思い出した。昨日の夜勢いであんな大胆なことをしたことを更に思い出して赤面した。

 「き、着替えますね」

 サレナは着替え始めた。サレナの生着替えも眼福だ。そんなこんなをしていると、右側の柔らかさも消え去る。

 「おはよう。リュート」

 「おはよう。クリア」

 クリアも目が覚めたようだ。

 「昨日し忘れちゃった」

 そう言って、キスしてきた。確かに忘れていた。

 「な…」
  
 一部始終を見ていたサレナが言葉を失った。そして、何事も無かったようにクリアも一緒に着替えだした。

 「あ、あのークリア様?」

 「なに?サレナ?」

 「リュート様とはそういう関係なのですか?」

 まぁ、そうなるよね。

 「そういう関係?私はリュートの喜ぶことをしてるだけだよ?」

 「そ、そうですか」

 朝からサレナはクリアに振り回されている。俺からしても美女がくっついてくれる分には一向に構わない。

 そして、二人の着替えが終わった。

 「朝飯食べるか?」

 俺とクリアは竜なので、あまり食事を必要としないが、サレナはそうはいかないだろう。

 「有難く頂戴しますわ」

 創成とモンスターの肉を駆使していい感じの料理を作る。

 「リュート、ドラゴンなのによく作れるね」

 「魔法があるからな」

 「すまんなこんなもんしかなくて」

 「いえ、頂けるだけありがたいですわ」

 そう言うと、俺の作った料理を平らげた。

 「ありがとうございます。リュート様」

 「お安いご用さ。人型になった時はもっと美味いものを作ってやるからな」

 「楽しみですわ」

 「次は私にも食べさせてね?」

 「了解」

 こうして身支度等を済ませ、いつものように家を破壊する。

 「さて今日のプランだが、ボスを倒す。それだけだ。二人には手を出さないでもらいたい」

 「だ、大丈夫なのですか?」

 「リュートなら余裕だよ」

 「安心しろと言っても無理だろうから、ボス部屋には一緒に入ろう。あとはクリアと一緒に見守っていてくれ」

 「わかりましたわ。気をつけてくださいねリュート様」

 「ああ。もちろんだ」

 さて、ここのダンジョンのボスは一体どんなやつなんだ?今からワクワクしてきた。

 そして、俺たち三人は島のダンジョンのボス部屋に足を踏み入れるのだった。
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