61 / 529
第5章 竜王の暮らし篇
第51話 ムガ王城
しおりを挟む
次の日になり、クリアとサレナとともに王城に向かう。ミラとルージュは、街の依頼をこなしてもらう。
しかし、今まで呼ばれなかったのに、急に呼ばれるとは一体何の用だ?
「サレナ?なんで俺が呼ばれたかわかるか?」
「恐らくですが、街の依頼をこなして行くうちに、兵士たちの耳にリュート様の強さについて情報入ったのかも知れませんわ」
「なるほど」
せっかくの王城なので、クリアも連れてきた。付き添いが一人いても多分大丈夫だろう。
城門に辿り着く。兵士が二人立っている。
「あ、サレナ様!」
「本日も宜しくお願いします」
「えぇ。それと、リュート様をつれてきましたわ」
そう言うと、兵士二人がこちらを見てくる。
「貴方がリュート様ですか」
「お噂はかねがね聞いております。本日は来ていただきありがとうございます」
「俺はなぜ呼ばれたんだ?」
「リュート様には兵士たちの特訓相手になって欲しいのです。サレナ様は剣の天才ではございますが、兵士には槍兵士なども居ますので、是非リュート様にと。」
「なるほど。了解だ」
「早速ですが、あちらの兵士訓練場に向かってください」
「わかった」
すると、クリアは、
「私もついて行ってもいいですよね?」
兵士二人に聞く。
「は、はい。だ、大丈夫でございます」
「ありがとう」
兵士はクリアの可愛さにもう落ちたようだな。
兵士の間を通り抜け、後ろに聞き耳を立てる。
「お美しい方だ」
「サレナ様も大概だが、クリア様も凄いな」
「リュート様が羨ましい…」
そんな会話を聞きつつ、兵士訓練場に向かう。
兵士には多くの種類がある。剣兵、槍兵、弓兵などだ。ここらとは別に魔法兵というのもいるらしい。
今回は剣兵と、槍兵が集まっている。
「サレナ様がいらしたぞ」
兵士たちが賑やかになる。サレナは兵士たちに大人気だ。まぁこんなに可愛い剣士は男たちにはアイドルみたいなものだろう。
「リュート様をお連れしましたわ」
みんなの視線が一同に俺の方を向く。
「なんだよあいつ」
「ほんとに強いのか?」
「あいつがサレナ様と…羨ましい!」
そういった声が聞こえてくる。
「リュート様の侮辱は私が許しませんわ!」
兵士たちにサレナが怒る。こんなに怒ってるサレナは初めて見た。
「まぁまぁ。俺の実力は相手になってみればわかるよ。来な。全員まとめて相手になってやる」
「よし!行くぞ!お前たち!」
「「「うおー!」」」
100人を超える兵士たちが一斉に武器を取る。
「私は遠慮させてもらおう」
「俺もだ」
「相手との実力差もわからないとはな」
強そうな奴らは自分の強さを知っているのか後ろに下がる。
「じゃあお灸を据えてやるか」
「創成・ブレイド」
剣を握る。襲いかかってくる兵士たちの間を高速で抜き去り、剣を消す。
「瞬斬」
その瞬間100を超える兵士たちの武器が一斉に破壊された。
「これでわかったかな?」
兵士たちは愕然とする。
「流石はリュート殿だ」
「部下たちが失礼をした」
二人が近づいてくる。
「私は剣兵を仕切る隊長のカーブだ」
「俺は槍兵隊長のスティングだよろしくな」
「気にしないでくれ。これで、兵士たちもあなたたちも俺の実力がわかったでしょ?」
兵士たちは並び直し始めた。
「「「「「すいませんでしたー!」」」」」
こうして、俺と兵士の特訓が始まったのだった。
しかし、今まで呼ばれなかったのに、急に呼ばれるとは一体何の用だ?
「サレナ?なんで俺が呼ばれたかわかるか?」
「恐らくですが、街の依頼をこなして行くうちに、兵士たちの耳にリュート様の強さについて情報入ったのかも知れませんわ」
「なるほど」
せっかくの王城なので、クリアも連れてきた。付き添いが一人いても多分大丈夫だろう。
城門に辿り着く。兵士が二人立っている。
「あ、サレナ様!」
「本日も宜しくお願いします」
「えぇ。それと、リュート様をつれてきましたわ」
そう言うと、兵士二人がこちらを見てくる。
「貴方がリュート様ですか」
「お噂はかねがね聞いております。本日は来ていただきありがとうございます」
「俺はなぜ呼ばれたんだ?」
「リュート様には兵士たちの特訓相手になって欲しいのです。サレナ様は剣の天才ではございますが、兵士には槍兵士なども居ますので、是非リュート様にと。」
「なるほど。了解だ」
「早速ですが、あちらの兵士訓練場に向かってください」
「わかった」
すると、クリアは、
「私もついて行ってもいいですよね?」
兵士二人に聞く。
「は、はい。だ、大丈夫でございます」
「ありがとう」
兵士はクリアの可愛さにもう落ちたようだな。
兵士の間を通り抜け、後ろに聞き耳を立てる。
「お美しい方だ」
「サレナ様も大概だが、クリア様も凄いな」
「リュート様が羨ましい…」
そんな会話を聞きつつ、兵士訓練場に向かう。
兵士には多くの種類がある。剣兵、槍兵、弓兵などだ。ここらとは別に魔法兵というのもいるらしい。
今回は剣兵と、槍兵が集まっている。
「サレナ様がいらしたぞ」
兵士たちが賑やかになる。サレナは兵士たちに大人気だ。まぁこんなに可愛い剣士は男たちにはアイドルみたいなものだろう。
「リュート様をお連れしましたわ」
みんなの視線が一同に俺の方を向く。
「なんだよあいつ」
「ほんとに強いのか?」
「あいつがサレナ様と…羨ましい!」
そういった声が聞こえてくる。
「リュート様の侮辱は私が許しませんわ!」
兵士たちにサレナが怒る。こんなに怒ってるサレナは初めて見た。
「まぁまぁ。俺の実力は相手になってみればわかるよ。来な。全員まとめて相手になってやる」
「よし!行くぞ!お前たち!」
「「「うおー!」」」
100人を超える兵士たちが一斉に武器を取る。
「私は遠慮させてもらおう」
「俺もだ」
「相手との実力差もわからないとはな」
強そうな奴らは自分の強さを知っているのか後ろに下がる。
「じゃあお灸を据えてやるか」
「創成・ブレイド」
剣を握る。襲いかかってくる兵士たちの間を高速で抜き去り、剣を消す。
「瞬斬」
その瞬間100を超える兵士たちの武器が一斉に破壊された。
「これでわかったかな?」
兵士たちは愕然とする。
「流石はリュート殿だ」
「部下たちが失礼をした」
二人が近づいてくる。
「私は剣兵を仕切る隊長のカーブだ」
「俺は槍兵隊長のスティングだよろしくな」
「気にしないでくれ。これで、兵士たちもあなたたちも俺の実力がわかったでしょ?」
兵士たちは並び直し始めた。
「「「「「すいませんでしたー!」」」」」
こうして、俺と兵士の特訓が始まったのだった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる