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第7章 新たな暮らし篇
第79話 闘技大会
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サラマ王国にやってきた。たくさんの人であふれ、とても賑わっている。
サラマ王都はムガ王都より広く、闇雲に進むと迷子になりそうだ。道行く人は冒険者が多い。あまり旅行に来る場所ではないのだろう。
「ここがサラマ王国か」
「えぇ。砂と闘技の国、サラマですわ」
何故この国が闘技の国と呼ばれているのかと言うと、この国には巨大な闘技場がある。さながらローマのコロッセオみたいなものだ。サラマ王国は闘技大会で有名な国なのだ。闘いを求めてこの国に訪れるものも少なくない。むしろそっちがメインだろう。
「リュート?なんかあっちが騒がしいね?」
何人もの人が集まっている方へ向かう。どうやら闘技大会のエントリー場所のようだ。すると、ミラが、
「今のこの時期はちょうど大会があるんだ。私も昔に参加したことがある」
なるほど…闘技大会ね…。
「なぁそれって俺も参加出来るのか?」
「冒険者の資格を持っていたら誰でも参加出来る」
大陸中からこの都市に強者が集まっている。正直戦ってみたい。今のこの体でどこまで通用するのか、確かめてみたい。好奇心が俺を動かす。
「なぁみんな参加してもいいか?」
「リュートが参加したいなら私は構わないよ」
「リュート様なら優勝間違いなしですわ」
「頑張って下さい。リュートさん!」
みんな応援してくれるみたいだ。
「だがリュート、この大会は世界中から集まった猛者が参加している。私も前回は勝ち残れなかった。参加するのは構わないが、気をつけてくれ」
「あぁ、わかったよミラ。忠告感謝する」
エントリーの列に並ぶ。周りを見ると、いかにも強そうな屈強な戦士ばっかりだ。中には女性もいる。魔法使い系は余りいないようだ。そう言えばルールとか知らないけど大丈夫だろうか。勢いで並んでしまった。
そんなことを考えていると、後ろに並んでいる人に声をかけられた。
「僕ちゃん?まだ小さいのに大丈夫?」
女性の声だ。振り返り、女性を見る。うっわ、ビキニアーマーだ。えっろ。
「あぁ大丈夫だ。こう見えても強いからな」
「へぇー。まだ若いのに凄いじゃない。私はスプラ。よろしく」
「俺はリュートだ。よろしく頼む」
スプラにこの大会について聞いた。この大会はどうやら結構すごい大会のようだ。大会にもランクは存在する。この大会は国が開く最上級の大会らしい。王も閲覧に来るだけあって参加者のやる気も段違いだ。もし、王の目に止まったら、そいつは人生バラ色間違いなしだ。
この大会のルールは簡単だ。殺さない程度に相手を倒せばいいらしい。もちろん殺したら反則負けだ。
「へぇ。そういうルールなのか。他には禁止事項とかあるのか?」
「この大会は魔法が禁止だ」
なん…だと…?魔法が禁止?俺の力の九割は魔法と言っても過言ではない。少し不安になってきた。
「だが、あくまで物理的な魔法が駄目であって、肉体強化や武器への付与は禁止されていない」
なるほどそれなら何とかなるか。ちなみに物理的な魔法と言うのは、相手を直接燃やしたり、感電させる魔法の事だ。創成や複製はセーフということだろう。
「ありがとう助かったよスプラ。お互い頑張ろうな!」
「あぁ本戦で会おう!」
この大会は予選がある。予選で勝ち残ったものが、本戦に進むことが出来る。予選はいくつかのブロックに別れて行われ、50人が本戦に進める。
「次の方。ライセンスを見せてください」
受付に呼ばれる。俺の番がやってきた。前の昇級試験時にライセンスは貰っている。
「ほう。Aランクですか若いのに凄いですね」
「まぁな」
「では、あなたはGブロックです。検討を祈ります」
こうして、俺は闘技大会にエントリーするのだった。
サラマ王都はムガ王都より広く、闇雲に進むと迷子になりそうだ。道行く人は冒険者が多い。あまり旅行に来る場所ではないのだろう。
「ここがサラマ王国か」
「えぇ。砂と闘技の国、サラマですわ」
何故この国が闘技の国と呼ばれているのかと言うと、この国には巨大な闘技場がある。さながらローマのコロッセオみたいなものだ。サラマ王国は闘技大会で有名な国なのだ。闘いを求めてこの国に訪れるものも少なくない。むしろそっちがメインだろう。
「リュート?なんかあっちが騒がしいね?」
何人もの人が集まっている方へ向かう。どうやら闘技大会のエントリー場所のようだ。すると、ミラが、
「今のこの時期はちょうど大会があるんだ。私も昔に参加したことがある」
なるほど…闘技大会ね…。
「なぁそれって俺も参加出来るのか?」
「冒険者の資格を持っていたら誰でも参加出来る」
大陸中からこの都市に強者が集まっている。正直戦ってみたい。今のこの体でどこまで通用するのか、確かめてみたい。好奇心が俺を動かす。
「なぁみんな参加してもいいか?」
「リュートが参加したいなら私は構わないよ」
「リュート様なら優勝間違いなしですわ」
「頑張って下さい。リュートさん!」
みんな応援してくれるみたいだ。
「だがリュート、この大会は世界中から集まった猛者が参加している。私も前回は勝ち残れなかった。参加するのは構わないが、気をつけてくれ」
「あぁ、わかったよミラ。忠告感謝する」
エントリーの列に並ぶ。周りを見ると、いかにも強そうな屈強な戦士ばっかりだ。中には女性もいる。魔法使い系は余りいないようだ。そう言えばルールとか知らないけど大丈夫だろうか。勢いで並んでしまった。
そんなことを考えていると、後ろに並んでいる人に声をかけられた。
「僕ちゃん?まだ小さいのに大丈夫?」
女性の声だ。振り返り、女性を見る。うっわ、ビキニアーマーだ。えっろ。
「あぁ大丈夫だ。こう見えても強いからな」
「へぇー。まだ若いのに凄いじゃない。私はスプラ。よろしく」
「俺はリュートだ。よろしく頼む」
スプラにこの大会について聞いた。この大会はどうやら結構すごい大会のようだ。大会にもランクは存在する。この大会は国が開く最上級の大会らしい。王も閲覧に来るだけあって参加者のやる気も段違いだ。もし、王の目に止まったら、そいつは人生バラ色間違いなしだ。
この大会のルールは簡単だ。殺さない程度に相手を倒せばいいらしい。もちろん殺したら反則負けだ。
「へぇ。そういうルールなのか。他には禁止事項とかあるのか?」
「この大会は魔法が禁止だ」
なん…だと…?魔法が禁止?俺の力の九割は魔法と言っても過言ではない。少し不安になってきた。
「だが、あくまで物理的な魔法が駄目であって、肉体強化や武器への付与は禁止されていない」
なるほどそれなら何とかなるか。ちなみに物理的な魔法と言うのは、相手を直接燃やしたり、感電させる魔法の事だ。創成や複製はセーフということだろう。
「ありがとう助かったよスプラ。お互い頑張ろうな!」
「あぁ本戦で会おう!」
この大会は予選がある。予選で勝ち残ったものが、本戦に進むことが出来る。予選はいくつかのブロックに別れて行われ、50人が本戦に進める。
「次の方。ライセンスを見せてください」
受付に呼ばれる。俺の番がやってきた。前の昇級試験時にライセンスは貰っている。
「ほう。Aランクですか若いのに凄いですね」
「まぁな」
「では、あなたはGブロックです。検討を祈ります」
こうして、俺は闘技大会にエントリーするのだった。
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