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第10章 それぞれの修行篇
第115話 神戦
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空間の穴を通って出てきたのは、金髪で奇抜な髪型をした奇妙な男だ。なんだコイツは!神だと?レベルが990もある。
「ふっふっふ…驚いて声も出ないか…。残念だけど、君の神力は私が頂くよ」
「誰だお前は?」
「ほう?この私に話しかけるとは、余程、命が惜しくないと見える」
なんだコイツ。ウザイぞ…。
「たが、寛大な私はその勇気に免じて答えよう。私はこの大陸を管理する神の一柱、砂の神『グリット』だ!私が管轄するエリアに高濃度の神力を感知した。それを追いかけたら、君の反応だったわけだ」
「なるほど。で?俺に何の用だ」
「君が持っている『神力』は、本来は神のものだ。人間風情が利用していい力ではない」
神力?俺の次元操作の事か?
「私は神だ。神力を君から吸収することで、より上位の神になれるのだ。だから、大人しく私の養分となるがいい」
「断る」
「そうかそうか。大人しく…って、え?」
「断ると言ったんだ」
「人間風情が私に楯突くと?」
「そう言ったつもりだが?」
「ハッハッハ!これは面白い冗談だ。神である私に歯向かうと?大した度胸だ。その言葉、後悔させてやろう」
一瞬で場の雰囲気が変わる。どうやら戦いが始まるようだ。夢幻白夜を抜く。
「砂領域」
周りの風景が一瞬で切り替わる。さっきまでダンジョンに居たのにいつの間にか砂漠の中心に移動していた。周りに二人の姿はなく、俺一人だ。
「これが私の神域だ」
要するに、自分が得意とするフィールドに転移させられたようだ。
「生意気な口を聞いたからには少しは出来るんだろうな?」
「もう、取った」
ザクッ!グリットの後ろに回り込み、左腕を切り飛ばす。
「へぇ。なかなかやるじゃないか」
こいつ!左腕が切り落とされたのにまるで反応がない。
「だが、甘い!」
刀で切り裂いたグリットが砂となり消えた。それと同時に大量のグリットが、俺の周りを取り囲んでいる。なんて数だ。どれも精密な分身で見分けがつかない。
「掴め!砂牢」
砂の分身たちが俺の体に一斉にまとわりつく。砂で頭以外を固められ、身動きが取れなくなる。
「どうだ!」
「なかなかやるな」
「まだそんな口が聞けるか。だが、君はもうこの世界、私の神域からは抜け出せない!この世界は私の体そのものと言っても過言ではない。君はこのまま、私の砂たちと一体化し、私に取り込まれるのだ!」
なんて回りくどいやり方だ。
「どれどれ…あっちの世界にでも戻るか…。あいつが連れていたあの女どもは使いどころがあるな。あの子供はモンスターの餌にでもすることにして、あっちの女は私が頂くことにしよう」
グリットの姿が消えた。元の世界に戻ったのだろう。こいつほんとに神かよ。クズすぎるだろ。
次第に体が砂に埋まっていき、やがて、リュートは砂の中に消えた。
「ふっふっふ…驚いて声も出ないか…。残念だけど、君の神力は私が頂くよ」
「誰だお前は?」
「ほう?この私に話しかけるとは、余程、命が惜しくないと見える」
なんだコイツ。ウザイぞ…。
「たが、寛大な私はその勇気に免じて答えよう。私はこの大陸を管理する神の一柱、砂の神『グリット』だ!私が管轄するエリアに高濃度の神力を感知した。それを追いかけたら、君の反応だったわけだ」
「なるほど。で?俺に何の用だ」
「君が持っている『神力』は、本来は神のものだ。人間風情が利用していい力ではない」
神力?俺の次元操作の事か?
「私は神だ。神力を君から吸収することで、より上位の神になれるのだ。だから、大人しく私の養分となるがいい」
「断る」
「そうかそうか。大人しく…って、え?」
「断ると言ったんだ」
「人間風情が私に楯突くと?」
「そう言ったつもりだが?」
「ハッハッハ!これは面白い冗談だ。神である私に歯向かうと?大した度胸だ。その言葉、後悔させてやろう」
一瞬で場の雰囲気が変わる。どうやら戦いが始まるようだ。夢幻白夜を抜く。
「砂領域」
周りの風景が一瞬で切り替わる。さっきまでダンジョンに居たのにいつの間にか砂漠の中心に移動していた。周りに二人の姿はなく、俺一人だ。
「これが私の神域だ」
要するに、自分が得意とするフィールドに転移させられたようだ。
「生意気な口を聞いたからには少しは出来るんだろうな?」
「もう、取った」
ザクッ!グリットの後ろに回り込み、左腕を切り飛ばす。
「へぇ。なかなかやるじゃないか」
こいつ!左腕が切り落とされたのにまるで反応がない。
「だが、甘い!」
刀で切り裂いたグリットが砂となり消えた。それと同時に大量のグリットが、俺の周りを取り囲んでいる。なんて数だ。どれも精密な分身で見分けがつかない。
「掴め!砂牢」
砂の分身たちが俺の体に一斉にまとわりつく。砂で頭以外を固められ、身動きが取れなくなる。
「どうだ!」
「なかなかやるな」
「まだそんな口が聞けるか。だが、君はもうこの世界、私の神域からは抜け出せない!この世界は私の体そのものと言っても過言ではない。君はこのまま、私の砂たちと一体化し、私に取り込まれるのだ!」
なんて回りくどいやり方だ。
「どれどれ…あっちの世界にでも戻るか…。あいつが連れていたあの女どもは使いどころがあるな。あの子供はモンスターの餌にでもすることにして、あっちの女は私が頂くことにしよう」
グリットの姿が消えた。元の世界に戻ったのだろう。こいつほんとに神かよ。クズすぎるだろ。
次第に体が砂に埋まっていき、やがて、リュートは砂の中に消えた。
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