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第10章 それぞれの修行篇

第114話 不足

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 『戦闘が終了しました。経験値が付与されます』

 かなりの強敵の部類だったが、難なくヒドラを倒した。経験値はかなり美味しいものだろう。ステータスを確認する。

 名前 リュート・ヤガミ
 種族 真竜大勇者・神越種-超過(ジェニュインドラゴングレイトブレイブ・ディバインクロスオーバー)
 職業 大勇者
 rank  402
 称号 怒れる次元神

 神号 五つの災厄[心] 感情覚醒者[怒]
 
 技能 次元操作 真眼 神越 勇者 

 全然変わってない。あんなに高ランクのモンスター(しかも神)を倒したというのにランクが100近くしか上がっていない。昇華前ならば、こんなことは無かっただろう。体の変化は特に無いので、まだ進化するにはランクが不足しているようだ。

 「お疲れリュート」

 「よくあんな気持ち悪いやつに手を突っ込めるわね…流石リュートね…」

 こうして、40階層を突破した。次はいよいよ最終階層の50階層だ。到達困難な高難易度ダンジョンのラスボスなのだから、いい経験値になってくれる強敵だといいが…。

 50階層に向けて、ダンジョンの攻略を再開する。41階層からは、広い空間にモンスターが一体配置されているというものだ。そいつを倒すと先に進むことが出来るので、非常に楽だ。

 出てくるモンスターはどれも大したことは無い。砂漠大魔機(ビッグデザートゴーレム)や、封印人・亜種(ミイラ・アナザー)など、これまでこのダンジョンで倒してきたモンスター達の上位種が主に現れた。
 その中でも割と歯ごたえがあったのは、45階層に出現した、封印人・希少種(ミイラ・レア)だ。眷属召喚を利用し、人海戦術で襲いかかってきた。まぁ魔法で蹴散らせるので、俺たちのあいてにはならなかった訳だが。

 そんなこんなでダンジョンを進み、遂に最終階層の50階層に到達した。

 「いよいよだねリュート」

 「最後の階層はどうする?」

 「最後は全員で挑もう」

 一体どんなやつが現れるか楽しみだ。ボス部屋に入り込む。すると、脳内アナウンスが響き渡る。

 『神越種の到達を確認しました』

 【砂の神「グリット」が神戦ゴッドクルセイドの開戦を承認しました】

 『神戦が始まります』
 
 何?神戦だと?いったい何が始まるんだ?

 「リ、リュート!あれ!」

 「こ、これはまさか!」

 クリアとローザが驚いている。視線の先にあったのは、空間に空いた穴だ。

 すると、その穴から何者かが出てくる。

 「はぁ…どんな奴かと思って来てみれば、ただの軟弱野郎か…」

 その時俺は見た、かみのステータスを。

 名前 グリット
 種族 神
 Lv  990
 神号 右大陸の砂の神
 
 技能 神域 神性 魔法(砂) 召喚術
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