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第13章 天竜の試練篇
第154話 天竜城と三国会議
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コットンも回復したようなので帰る事にした。そう言えばフルネスは私にこのダンジョンを明け渡した。ダンジョンの支配権を私が所持しているということだ。
もう一度上の階の広間に戻る。その階の正面奥に立派な玉座が置いてある。
「よいしょ」
玉座に座ってみる。
『ダンジョンの管理が可能です』
脳内アナウンスが響き、目の前に様々な文字や図が現れる。使い方が頭に流れ込んでくる。
どうやらこの玉座に座るとダンジョンの管理が出来るようだ。家具をある程度自由に変えたり、城の構造を少し変えたりなんてことも出来るみたいだ。
まさか、移動もできる?
『権限を利用するにはこのダンジョンの名前を決めてください』
名前か…名前、名前。天の竜の城、略して天竜城なんてどうだろうか。他に名前も思いつかないのでこの名前に決めた。
「天竜城」
『入力が完了しました。命令により天竜城が動き出します』
天竜城はゆっくりと移動を開始する。凄い。本当に城が動いた。一体どう言った仕組みで動いているのかはさっぱり分からない。
このダンジョンは、外からは見えないようになっている。なので、ムガ王国に接近しても特に問題は無い。この城はあまりにも上空にあるので、高度を下げ、容易く来ることが出来るようにしておこう。
ムガ王国近辺にたどり着いた。城の操作を停止し、着陸させた。このダンジョンに私以外は入れないように設定できたのでしておく。これで施錠もバッチリだ。
それにしても、とても便利な物件を手に入れた。魔力さえあれば、無限に操作でき、飛び続けることが出来る。内装、外装も自由自在。なんて素晴らしい物件なんだろうか。後でリュート達みんなを招待しよう。豊穣の神フルネスには感謝しかない。
「着いたよ。帰ろう、コットン!」
「くぅん!」
私はコットンを引き連れながらリュート立ちが待つ自宅に帰宅するのだった。
___________________
一方その頃、ダール王国に三国の代表者があつまり、魔族大戦の被害などを話し合っていた。
机を囲む三人。アイティオ、ユリウス、マギだ。メインはこの三人だが、他にも様々な人が数名待機している。
「あたしの所の被害はまぁ…砂漠に巨大な穴ができちまったことくらいさ(まぁやったのはあたしなんだがね…)」
「あまり被害がなかったようで安心致しました、アイティオ様。私達は魔王派からの離反者ヌード氏の部隊が攻めてきましたが、ヌード氏達はこちらの軍に加わったので、こちらも被害はありません」
「僕の所もほとんど無傷でした」
「流石はユリウス様です。しかし、よく奇襲部隊を退けましたね」
「奇襲部隊?」
「はい。ヌード氏からの情報でダール国の裏から別働隊が仕掛けてきたそうですが?」
「そんな部隊、僕は知りませんよ?」
「はい?では誰が奇襲部隊を撃破したのですか?」
「フラン、何か情報はありますか?」
ユリウスは美人秘書を呼ぶ。
「はい。あくまで目撃情報ですが、黒髪の男性とローブを着た獣人という二人組の冒険者が国民により目撃されています」
「うーん。情報が少ないですね…お礼をしたかったのですが、それだけの情報で二人を見つけるは無理がありますね…貴重な情報ありがとうフラン」
「いえ、勿体なきお言葉」
「まぁ何はともあれお互い無事だったんだから良かったじゃないか」
「はい。確かにそうですね」
「……(魔王軍の奇襲部隊を退けるとは、一体何者なんだ?)」
「ユリウス?」
「あっ!アイティオさん!申し訳ございません。考え事をしていました」
「まったく。あんたも王なんだからしっかりしなよ?」
「大変申し訳ない…」
こうして、三国の会議はお開きになった。
もう一度上の階の広間に戻る。その階の正面奥に立派な玉座が置いてある。
「よいしょ」
玉座に座ってみる。
『ダンジョンの管理が可能です』
脳内アナウンスが響き、目の前に様々な文字や図が現れる。使い方が頭に流れ込んでくる。
どうやらこの玉座に座るとダンジョンの管理が出来るようだ。家具をある程度自由に変えたり、城の構造を少し変えたりなんてことも出来るみたいだ。
まさか、移動もできる?
『権限を利用するにはこのダンジョンの名前を決めてください』
名前か…名前、名前。天の竜の城、略して天竜城なんてどうだろうか。他に名前も思いつかないのでこの名前に決めた。
「天竜城」
『入力が完了しました。命令により天竜城が動き出します』
天竜城はゆっくりと移動を開始する。凄い。本当に城が動いた。一体どう言った仕組みで動いているのかはさっぱり分からない。
このダンジョンは、外からは見えないようになっている。なので、ムガ王国に接近しても特に問題は無い。この城はあまりにも上空にあるので、高度を下げ、容易く来ることが出来るようにしておこう。
ムガ王国近辺にたどり着いた。城の操作を停止し、着陸させた。このダンジョンに私以外は入れないように設定できたのでしておく。これで施錠もバッチリだ。
それにしても、とても便利な物件を手に入れた。魔力さえあれば、無限に操作でき、飛び続けることが出来る。内装、外装も自由自在。なんて素晴らしい物件なんだろうか。後でリュート達みんなを招待しよう。豊穣の神フルネスには感謝しかない。
「着いたよ。帰ろう、コットン!」
「くぅん!」
私はコットンを引き連れながらリュート立ちが待つ自宅に帰宅するのだった。
___________________
一方その頃、ダール王国に三国の代表者があつまり、魔族大戦の被害などを話し合っていた。
机を囲む三人。アイティオ、ユリウス、マギだ。メインはこの三人だが、他にも様々な人が数名待機している。
「あたしの所の被害はまぁ…砂漠に巨大な穴ができちまったことくらいさ(まぁやったのはあたしなんだがね…)」
「あまり被害がなかったようで安心致しました、アイティオ様。私達は魔王派からの離反者ヌード氏の部隊が攻めてきましたが、ヌード氏達はこちらの軍に加わったので、こちらも被害はありません」
「僕の所もほとんど無傷でした」
「流石はユリウス様です。しかし、よく奇襲部隊を退けましたね」
「奇襲部隊?」
「はい。ヌード氏からの情報でダール国の裏から別働隊が仕掛けてきたそうですが?」
「そんな部隊、僕は知りませんよ?」
「はい?では誰が奇襲部隊を撃破したのですか?」
「フラン、何か情報はありますか?」
ユリウスは美人秘書を呼ぶ。
「はい。あくまで目撃情報ですが、黒髪の男性とローブを着た獣人という二人組の冒険者が国民により目撃されています」
「うーん。情報が少ないですね…お礼をしたかったのですが、それだけの情報で二人を見つけるは無理がありますね…貴重な情報ありがとうフラン」
「いえ、勿体なきお言葉」
「まぁ何はともあれお互い無事だったんだから良かったじゃないか」
「はい。確かにそうですね」
「……(魔王軍の奇襲部隊を退けるとは、一体何者なんだ?)」
「ユリウス?」
「あっ!アイティオさん!申し訳ございません。考え事をしていました」
「まったく。あんたも王なんだからしっかりしなよ?」
「大変申し訳ない…」
こうして、三国の会議はお開きになった。
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