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第17章 竜神達のバカンス篇
第205話 ルージュとの一日
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さて、あのバカンスから数日、水鉄砲大会景品の実行日がやってきた。初回の今日はルージュの日だ。ルージュが望んだとおりに俺は動く。
ルージュに「家で待ってて」と言われたのでいつものソファに横になっている。
「お待たせしましたリュートさん!」
ルージュは普段着ないようなオシャレな服を着て来た。わざわざ今日のために新しい服を新調したようだ。
「ルージュ、いつもと雰囲気ちがうね」
「はい。今日は気合いを入れて、少し大人っぽい服を選びました!」
ルージュも成長してきた証だろう。大人っぽい服を着ても違和感が無い。とてもよく似合っている。
「似合ってるよ」
「ありがとうございます」
「それで、これからどうするの?」
「先生に相談して色々な場所に目星をつけておきました。そちらに向かいましょう」
「了解」
そんな様子を家に居たローザ、サレナ、ミラの三人が見ていた。
「いいなぁ…」
「私達は負けてしまいましたからね…」
「ルージュ。楽しんでくると良い」
「それじゃあ行きましょう!」
ルージュに連れられ街に出た。
「まずはあっちに行きましょう」
俺とルージュは繁華街の方へ向かい。様々なものをみたり、買ったりした。
「そろそろお腹すきませんか?」
「あぁ。空いてきたな。そろそろ昼時だし丁度いいな」
「あのー…私、どうしても行きたいお店があるんですけど…」
「今日はルージュの好きなようにする日だ。俺はルージュに従うよ」
「ありがとうございます!早速向かいましょう!」
なぜ、昼食場所に行くのに少しためらったのだろうか。なんだか、少し嫌な予感がする。
「ここです!」
「な、なるほど」
嫌な予感が的中してしまった。
「ずっと来たかったんですよ。このお店」
そこは看板から分かる明らかに辛さを売りにしている店だ。
「ルージュ?辛いの好きなのか?」
「はい!実は激辛に目がなくて。行きましょうリュートさん!」
ルージュに手を引かれ店の中に入る。実は俺は辛いのが得意ではない。人並みだ。こんな大それた辛い食べ物は食べた事なない。大丈夫だろうか。ルージュの前で振舞ってきた完璧像が崩れてしまうのではかろうか…。少し不安である。
席に座りメニューを決める。
「私は一番辛いやつを。リュートさんはどうしますか?」
メニューを見ると、何段階か辛さを調節出来るようだ。しかし、ルージュがMAXレベルを食べるのに男の俺が1レベルとか、情けないにも程がある。ここは同じのを頼むしかない。
「お、同じのを頼む」
「かしこまりました。少々お待ちください」
店員が戻って行った。
「リュートさんも辛いのお好きなんですか?」
ルージュはキラキラした顔で見つめてくる。
「あ、あぁ。まぁな」
「よかったぁ。マギさんや先生を誘っても誰も来ようとしないんですよ?なんででしょうかね?」
多分、二人とも辛いのが苦手なだけだと思うぞ。
しばらく経ち、料理が目の前に運ばれる。
赤い。なんて赤さだ。こんなに赤い料理があるのか。
「うっわぁ!美味しそう!」
これが美味そうだと?ルージュにこんな一面があったなんて…。
ルージュは躊躇うことなく料理を口に運ぶ。
「美味しい!来て良かったです!リュートさん?食べないんですか?」
あまりにも美味しそうに食べるので、さては辛くないのではと思い始めた。
「じゃあ食べるか」
ぱくっ。
「んん!」
痛い!辛すぎて痛い!これは食べ物なのか?これを何食わぬ顔で食べるルージュは本物だ。
「すまん、ルージュ。無理だ…俺の分も食べてくれ…」
せっかく誘ってくれたのに食べられなかったことと、ルージュに勝てないものが見つかって俺のプライドはズタズタになった。
ルージュは俺の分もペロリと平らげた。そして、店を出た。
「あのー。大丈夫ですかリュートさん?」
「まだ舌は痛いが、何とか大丈夫だ。ルージュは凄いな」
「あはは…すみません…」
「いやいや、気にしないでくれ。それよりデートを続けようか」
「はい、そうですね。次はあちらに行きましょう!」
こうして、ルージュは俺との一日を満喫したのだった。
今日のデートでルージュの新たな一面を知ることが出来た。たまには誰かと二人っきりで過ごすのも悪くないなと思った。
ルージュに「家で待ってて」と言われたのでいつものソファに横になっている。
「お待たせしましたリュートさん!」
ルージュは普段着ないようなオシャレな服を着て来た。わざわざ今日のために新しい服を新調したようだ。
「ルージュ、いつもと雰囲気ちがうね」
「はい。今日は気合いを入れて、少し大人っぽい服を選びました!」
ルージュも成長してきた証だろう。大人っぽい服を着ても違和感が無い。とてもよく似合っている。
「似合ってるよ」
「ありがとうございます」
「それで、これからどうするの?」
「先生に相談して色々な場所に目星をつけておきました。そちらに向かいましょう」
「了解」
そんな様子を家に居たローザ、サレナ、ミラの三人が見ていた。
「いいなぁ…」
「私達は負けてしまいましたからね…」
「ルージュ。楽しんでくると良い」
「それじゃあ行きましょう!」
ルージュに連れられ街に出た。
「まずはあっちに行きましょう」
俺とルージュは繁華街の方へ向かい。様々なものをみたり、買ったりした。
「そろそろお腹すきませんか?」
「あぁ。空いてきたな。そろそろ昼時だし丁度いいな」
「あのー…私、どうしても行きたいお店があるんですけど…」
「今日はルージュの好きなようにする日だ。俺はルージュに従うよ」
「ありがとうございます!早速向かいましょう!」
なぜ、昼食場所に行くのに少しためらったのだろうか。なんだか、少し嫌な予感がする。
「ここです!」
「な、なるほど」
嫌な予感が的中してしまった。
「ずっと来たかったんですよ。このお店」
そこは看板から分かる明らかに辛さを売りにしている店だ。
「ルージュ?辛いの好きなのか?」
「はい!実は激辛に目がなくて。行きましょうリュートさん!」
ルージュに手を引かれ店の中に入る。実は俺は辛いのが得意ではない。人並みだ。こんな大それた辛い食べ物は食べた事なない。大丈夫だろうか。ルージュの前で振舞ってきた完璧像が崩れてしまうのではかろうか…。少し不安である。
席に座りメニューを決める。
「私は一番辛いやつを。リュートさんはどうしますか?」
メニューを見ると、何段階か辛さを調節出来るようだ。しかし、ルージュがMAXレベルを食べるのに男の俺が1レベルとか、情けないにも程がある。ここは同じのを頼むしかない。
「お、同じのを頼む」
「かしこまりました。少々お待ちください」
店員が戻って行った。
「リュートさんも辛いのお好きなんですか?」
ルージュはキラキラした顔で見つめてくる。
「あ、あぁ。まぁな」
「よかったぁ。マギさんや先生を誘っても誰も来ようとしないんですよ?なんででしょうかね?」
多分、二人とも辛いのが苦手なだけだと思うぞ。
しばらく経ち、料理が目の前に運ばれる。
赤い。なんて赤さだ。こんなに赤い料理があるのか。
「うっわぁ!美味しそう!」
これが美味そうだと?ルージュにこんな一面があったなんて…。
ルージュは躊躇うことなく料理を口に運ぶ。
「美味しい!来て良かったです!リュートさん?食べないんですか?」
あまりにも美味しそうに食べるので、さては辛くないのではと思い始めた。
「じゃあ食べるか」
ぱくっ。
「んん!」
痛い!辛すぎて痛い!これは食べ物なのか?これを何食わぬ顔で食べるルージュは本物だ。
「すまん、ルージュ。無理だ…俺の分も食べてくれ…」
せっかく誘ってくれたのに食べられなかったことと、ルージュに勝てないものが見つかって俺のプライドはズタズタになった。
ルージュは俺の分もペロリと平らげた。そして、店を出た。
「あのー。大丈夫ですかリュートさん?」
「まだ舌は痛いが、何とか大丈夫だ。ルージュは凄いな」
「あはは…すみません…」
「いやいや、気にしないでくれ。それよりデートを続けようか」
「はい、そうですね。次はあちらに行きましょう!」
こうして、ルージュは俺との一日を満喫したのだった。
今日のデートでルージュの新たな一面を知ることが出来た。たまには誰かと二人っきりで過ごすのも悪くないなと思った。
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