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第17章 竜神達のバカンス篇
第204話 女達の戦い、終戦
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ミラとローザが既に脱落している。みんなそれぞれの能力を活かして、素晴らしい戦いを繰り広げており、見ている俺も楽しい。
「さて、残りはクリアさんと、サレナさんですね?」
ルージュは辺りを見渡すが、人の気配がない。
「上手く隠れましたね。それならば…」
ルージュは右腕を上げる。
「風魔法・一式。触る風」
ルージュを中心として辺りに微かな風が発生する。風は次第に広がっていき、サレナの元へ到達する。
「?今何かに触れられたような…」
「見つけましたよサレナさん!」
「ルージュ様の魔法でしたか!でも、私も負けていられませんわ」
サレナがルージュの目の前から消える。
「な!」
「遅いですわ!」
サレナはスキル縮地を使用し、瞬間的にルージュの背後に回った。
「水壁!」
ルージュは瞬間的に背後に水の壁を出現させた。しかし、サレナはそれよりも速く、ルージュの正面に回り込む。
「貰いましたわ!」
サレナの二丁拳銃型の水鉄砲から放たれた、水弾がルージュの的、二つを貫く。
「まだ、大丈夫ですよ!それよりも捕まえましたよ」
「!?動きが…」
よくみると、先程の水壁から鎖のようなものが現れていた。
「水魔法・三式。水の鎖」
鎖は生き物のように自由に動き、サレナを拘束している。サレナはバンザイの状態で両手両足を拘束され、的が剥き出しになっていた。
「私の勝ちです!」
ルージュが水鉄砲を構える。
「追従する水弾!」
発射された三発の水弾がサレナの的を全て撃ち抜いた。
「負けましたわ…」
「後はクリアさんですね」
「ゴメンね?私の勝ちだよ」
「えっ?」
気がつくと、ルージュの最後の的が撃ち抜かれていた。
「どうしても勝ちたかったの。ゴメンね」
ルージュの背後に透明な何かがいた。クリアだ。クリアは水鉄砲大会が始まった瞬間に自らをスキル透明化で消させた。それからずっと潜伏していたのだった。
「流石はクリアだ。いい戦略だ」
この戦いに置いて卑怯という言葉はない。全て自分の実力で決まるわけだからだ。今回クリアが生き残ったのはこのゲームとクリアの相性が格段によかったことが挙げられる。ほかのゲームを行っていたら勝敗はまた分からないものになっていたことだろう。
「さて、優勝者のクリアと準優勝者のルージュには景品の授与がある。願いを言ってくれ」
「私はもちろん。リュートと一日中デートがいい」
「そんなことならお安いご用さ。ルージュはどうする?」
「わ、私もリュートさんと二人っきりになりたいです」
「まあ、その願いになるよな…。私もそうだった」
「私もですわ」
「私も」
どうやらみんな同じ願いだったようだが、今回勝ったのは二人なので、残りの三人はまた別の機会になるだろう。
「よし、そろそろ帰ろうか」
こうして、俺達は海を満喫した。素晴らしいバカンスとなったのだった。
「さて、残りはクリアさんと、サレナさんですね?」
ルージュは辺りを見渡すが、人の気配がない。
「上手く隠れましたね。それならば…」
ルージュは右腕を上げる。
「風魔法・一式。触る風」
ルージュを中心として辺りに微かな風が発生する。風は次第に広がっていき、サレナの元へ到達する。
「?今何かに触れられたような…」
「見つけましたよサレナさん!」
「ルージュ様の魔法でしたか!でも、私も負けていられませんわ」
サレナがルージュの目の前から消える。
「な!」
「遅いですわ!」
サレナはスキル縮地を使用し、瞬間的にルージュの背後に回った。
「水壁!」
ルージュは瞬間的に背後に水の壁を出現させた。しかし、サレナはそれよりも速く、ルージュの正面に回り込む。
「貰いましたわ!」
サレナの二丁拳銃型の水鉄砲から放たれた、水弾がルージュの的、二つを貫く。
「まだ、大丈夫ですよ!それよりも捕まえましたよ」
「!?動きが…」
よくみると、先程の水壁から鎖のようなものが現れていた。
「水魔法・三式。水の鎖」
鎖は生き物のように自由に動き、サレナを拘束している。サレナはバンザイの状態で両手両足を拘束され、的が剥き出しになっていた。
「私の勝ちです!」
ルージュが水鉄砲を構える。
「追従する水弾!」
発射された三発の水弾がサレナの的を全て撃ち抜いた。
「負けましたわ…」
「後はクリアさんですね」
「ゴメンね?私の勝ちだよ」
「えっ?」
気がつくと、ルージュの最後の的が撃ち抜かれていた。
「どうしても勝ちたかったの。ゴメンね」
ルージュの背後に透明な何かがいた。クリアだ。クリアは水鉄砲大会が始まった瞬間に自らをスキル透明化で消させた。それからずっと潜伏していたのだった。
「流石はクリアだ。いい戦略だ」
この戦いに置いて卑怯という言葉はない。全て自分の実力で決まるわけだからだ。今回クリアが生き残ったのはこのゲームとクリアの相性が格段によかったことが挙げられる。ほかのゲームを行っていたら勝敗はまた分からないものになっていたことだろう。
「さて、優勝者のクリアと準優勝者のルージュには景品の授与がある。願いを言ってくれ」
「私はもちろん。リュートと一日中デートがいい」
「そんなことならお安いご用さ。ルージュはどうする?」
「わ、私もリュートさんと二人っきりになりたいです」
「まあ、その願いになるよな…。私もそうだった」
「私もですわ」
「私も」
どうやらみんな同じ願いだったようだが、今回勝ったのは二人なので、残りの三人はまた別の機会になるだろう。
「よし、そろそろ帰ろうか」
こうして、俺達は海を満喫した。素晴らしいバカンスとなったのだった。
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