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第二部 第1章 リスタート篇
第16話 再出発
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「と、まぁこんな所だ」
ミハエルに俺がアル大陸で体験した出来事をサラッと話した。いくらミハエルと言えども別大陸の情報をあまりベラベラと話さない方がいいと考えたので、話したのはあくまで概要だ。
「なるほど。それは興味深い話ですね…もっと詳しくお話を聞きたい所ですが、もう夜も更けてきましたので、俺はこの辺りで帰ろうと思います」
「あぁ。貴重な情報をありがとうな」
俺とクリアでミハエルを見送る。
「あ、リュートさん。最後に一つだけ」
「何だ?」
「リュートさんが心優しいということはもちろん知っていますが、俺以外の人間はそれを知りません。他の人間たちはあまりリュートさんに対して友好的とは行かないかもしれません」
まぁそうだろうな。こんな全身に凶器を仕込んでいるようなモンスターなど恐ろしいだけだろう。あまり人間とはかかわり合いにならない方がいいのかもしれない。
「そう…だな…。ミハエル、くれぐれも俺たちの住処の場所は秘密にしてくれよ?」
「はい。もちろんです。あなた方に会ったのは俺とアグノラだけの秘密にしておきます」
「そうしてくれると助かる」
「それでは、俺はこれで。またどこかでお会いしましょう!」
「ミハエルも気をつけてな!」
こうして、ミハエルは帰って行った。
さて、これからどうしたものか。このまま人が寄り付かない場所に住み続けるのも退屈だし、食料などもいつ尽きるかわからない。ミハエルが少し食料なども分けてくれたので、数週間くらいなら何とかなるだろうが、先を見据えるなら狩りや採取で食料を集めなければならない。
「リュート…リュートかぁ…」
そんなことを考えていると、クリアがボツボツと呟いていた。
「どうしたんだクリア?」
「それが…。リュートの名前や私の名前は思い出せたんだけど、今までの記憶や体験したこととかは、一切思い出せなくて…」
「大丈夫さ。クリアは自力で名前を思い出せたんだ。他のこともすぐに思い出せるさ」
記憶喪失ならいつかは治るだろう。クリアには無理せずにじっくり思い出して欲しい。
「そうだね。そろそろ寝ようか」
「あぁ。ベッドがあるからクリアもぐっすり寝られるな」
「ねぇリュート?」
「どうしたんだ?」
「記憶を失う前の私ってどう寝てたの?」
「えっ?」
記憶を失う前のクリアの寝かた…?俺とクリアは毎日のように裸で抱き合って寝ていた。それはそうだ、だってその方が何かと都合が良い。しかし、今のクリアは子供で嘗ての記憶を失っている。何も知らない純粋で無垢な存在だ。そんな彼女に嘗ての寝方を教えていいのだろうか。
「まぁいいか。教えてあげるよ」
そんなことはすぐにどうでも良くなった。そもそもクリアは俺の嫁なのだからクリアがやりたいようにやらせてあげればいい。そもそもこんな美少女の裸体が見れるのだ。眼福ではないか。俺はクリアに嘗ての寝方を教える。
「へぇ。私ってそうやって寝てたんだね。なら、その通りにした方が記憶も戻るかもしれないね」
すぽーん!クリアが一糸まとわぬ姿になる。桜色の蕾に、ツルッツルの体。その裸体は美しく、とても素晴らしい物だった。俺が人間体だったら大変なことになっていただろう。
「は、恥ずかしい…かも…」
クリアは照れた仕草をする。エッ!!やはりクリアは凄い。なんて破壊力なんだ。
「でも、リュートなら見てもいいからね」
ありがたい話だ。遠慮なくガン見させて貰おう。
「じゃあ、リュートも一緒に寝よう?」
「えっ…俺の棘とか大丈夫かな?」
「大丈夫だよ。ほら!」
「わかったよ」
俺はクリアに抱きつかれながら眠りについたのだった。
こうして、俺たちは新たな地「エル大陸」で再出発することになる。
ミハエルに俺がアル大陸で体験した出来事をサラッと話した。いくらミハエルと言えども別大陸の情報をあまりベラベラと話さない方がいいと考えたので、話したのはあくまで概要だ。
「なるほど。それは興味深い話ですね…もっと詳しくお話を聞きたい所ですが、もう夜も更けてきましたので、俺はこの辺りで帰ろうと思います」
「あぁ。貴重な情報をありがとうな」
俺とクリアでミハエルを見送る。
「あ、リュートさん。最後に一つだけ」
「何だ?」
「リュートさんが心優しいということはもちろん知っていますが、俺以外の人間はそれを知りません。他の人間たちはあまりリュートさんに対して友好的とは行かないかもしれません」
まぁそうだろうな。こんな全身に凶器を仕込んでいるようなモンスターなど恐ろしいだけだろう。あまり人間とはかかわり合いにならない方がいいのかもしれない。
「そう…だな…。ミハエル、くれぐれも俺たちの住処の場所は秘密にしてくれよ?」
「はい。もちろんです。あなた方に会ったのは俺とアグノラだけの秘密にしておきます」
「そうしてくれると助かる」
「それでは、俺はこれで。またどこかでお会いしましょう!」
「ミハエルも気をつけてな!」
こうして、ミハエルは帰って行った。
さて、これからどうしたものか。このまま人が寄り付かない場所に住み続けるのも退屈だし、食料などもいつ尽きるかわからない。ミハエルが少し食料なども分けてくれたので、数週間くらいなら何とかなるだろうが、先を見据えるなら狩りや採取で食料を集めなければならない。
「リュート…リュートかぁ…」
そんなことを考えていると、クリアがボツボツと呟いていた。
「どうしたんだクリア?」
「それが…。リュートの名前や私の名前は思い出せたんだけど、今までの記憶や体験したこととかは、一切思い出せなくて…」
「大丈夫さ。クリアは自力で名前を思い出せたんだ。他のこともすぐに思い出せるさ」
記憶喪失ならいつかは治るだろう。クリアには無理せずにじっくり思い出して欲しい。
「そうだね。そろそろ寝ようか」
「あぁ。ベッドがあるからクリアもぐっすり寝られるな」
「ねぇリュート?」
「どうしたんだ?」
「記憶を失う前の私ってどう寝てたの?」
「えっ?」
記憶を失う前のクリアの寝かた…?俺とクリアは毎日のように裸で抱き合って寝ていた。それはそうだ、だってその方が何かと都合が良い。しかし、今のクリアは子供で嘗ての記憶を失っている。何も知らない純粋で無垢な存在だ。そんな彼女に嘗ての寝方を教えていいのだろうか。
「まぁいいか。教えてあげるよ」
そんなことはすぐにどうでも良くなった。そもそもクリアは俺の嫁なのだからクリアがやりたいようにやらせてあげればいい。そもそもこんな美少女の裸体が見れるのだ。眼福ではないか。俺はクリアに嘗ての寝方を教える。
「へぇ。私ってそうやって寝てたんだね。なら、その通りにした方が記憶も戻るかもしれないね」
すぽーん!クリアが一糸まとわぬ姿になる。桜色の蕾に、ツルッツルの体。その裸体は美しく、とても素晴らしい物だった。俺が人間体だったら大変なことになっていただろう。
「は、恥ずかしい…かも…」
クリアは照れた仕草をする。エッ!!やはりクリアは凄い。なんて破壊力なんだ。
「でも、リュートなら見てもいいからね」
ありがたい話だ。遠慮なくガン見させて貰おう。
「じゃあ、リュートも一緒に寝よう?」
「えっ…俺の棘とか大丈夫かな?」
「大丈夫だよ。ほら!」
「わかったよ」
俺はクリアに抱きつかれながら眠りについたのだった。
こうして、俺たちは新たな地「エル大陸」で再出発することになる。
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