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第2章 爆棘竜の探索篇
第21話 門番ゴブリン
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「ここか…」
先程のパーティと出会った場所から少し歩いた所にそれはあった。洞窟のような場所に、冒険者から奪った装備や道具を持った多くのゴブリンが集まっていた。
「それにしてもなんて数だ…」
そこには尋常じゃない数のゴブリンで溢れており、その多くが洞窟の奥に入っていく。
「グギィ!」
「グギギ」
洞窟の入口には二匹のゴブリンが立っており、重装備で身を包んでいた。
「アイツらが門番と言ったところか」
門番ゴブリンは通常のゴブリンとは違い、かなり大きい体をしている。恐らくだが、そういった特殊な種族なのだろう。ここがゴブリン達の本拠地ということはコイツら以外の特殊な種族もいるかもしれない。
「さて、どうしたものか…」
現在外に見えているのは門番の二匹だけだが、中に何体のゴブリンが居るのか分からない。闇雲に飛び込んで囲まれて、袋叩きに会うかもしれない。どうにかして、あのゴブリン達を一網打尽に出来ないだろうか…。
「ここからだと、中がどうなってるかわからないな…」
ここから見えるのは精々、洞窟の入口付近と門番二匹だけである。
「兎にも角にも、アイツらをどうにかしないと中にも入れないな」
中を調べるためには入口にいる門番をどうにかしなくてはならない。
「一か八か。やって見るか!」
左右の手の棘を展開する。やはり、意識すれば自由に棘を出だしできるようだ。俺の棘はかなり自由度が高い。突き刺したり、飛び散らせたり、様々な場面で使える。しかも、これらは、俺の意思がそのまま形になったものだ。つまり、この棘は俺が思った通りに飛ばすことができるという訳だ。
「こいつを喰らいな!」
バシュ!右腕の棘の根元を勢いよく爆破し、右の門番を目掛けて、高速で射出する。立て続けに、左腕の棘を左の門番に撃ち込む。
「グギャ!」
「ギギャ!」
勢いよく射出された棘は、門番兵の首元に突き刺さる。
「よし、作戦成功!爆破!」
そのまま門番二匹の首元が爆破し、門番が死んだ。
「今の内に侵入だ」
死んだゴブリンの間を抜け、ゴブリンの巣の内部に侵入する。内部は割と単純な構造になっていた。
最初に道が二つに分かれており、右の方には大量の装備や宝が積んであった。さしずめ、ゴブリン達の宝物庫と言った感じだ。
二手に分かれた道を左に進む。そこから道が更に二つに別れていた。右の道を確認すると、先が広間になっており、そこには大量のゴブリン達が集まっていた。
「うっわぁ…流石に多いな…」
一旦引き返し、左の方に進む。そこには捕まった数十名の冒険者たちが拘束されていた。
「ぐ…ひどい匂いだ…」
何名かは既に死んでおり、数名は身ごもっていた。身ごもった冒険者の自我はもう無いようで、ただただ生きていると言った感じだ。
「も、もう…殺して…」
身ごもっていた冒険者が今にも消えそうな声で呟いた。微かな意識の中で、出た言葉がこれか…。ゴブリン共め、なんて酷い奴らだ。久しぶりに腹が立って来た。こんな狼藉見過ごせない。
「ンンー!」
勢い込んでふと、右に目をやると、まだ意識のある冒険者が居たのだった。
先程のパーティと出会った場所から少し歩いた所にそれはあった。洞窟のような場所に、冒険者から奪った装備や道具を持った多くのゴブリンが集まっていた。
「それにしてもなんて数だ…」
そこには尋常じゃない数のゴブリンで溢れており、その多くが洞窟の奥に入っていく。
「グギィ!」
「グギギ」
洞窟の入口には二匹のゴブリンが立っており、重装備で身を包んでいた。
「アイツらが門番と言ったところか」
門番ゴブリンは通常のゴブリンとは違い、かなり大きい体をしている。恐らくだが、そういった特殊な種族なのだろう。ここがゴブリン達の本拠地ということはコイツら以外の特殊な種族もいるかもしれない。
「さて、どうしたものか…」
現在外に見えているのは門番の二匹だけだが、中に何体のゴブリンが居るのか分からない。闇雲に飛び込んで囲まれて、袋叩きに会うかもしれない。どうにかして、あのゴブリン達を一網打尽に出来ないだろうか…。
「ここからだと、中がどうなってるかわからないな…」
ここから見えるのは精々、洞窟の入口付近と門番二匹だけである。
「兎にも角にも、アイツらをどうにかしないと中にも入れないな」
中を調べるためには入口にいる門番をどうにかしなくてはならない。
「一か八か。やって見るか!」
左右の手の棘を展開する。やはり、意識すれば自由に棘を出だしできるようだ。俺の棘はかなり自由度が高い。突き刺したり、飛び散らせたり、様々な場面で使える。しかも、これらは、俺の意思がそのまま形になったものだ。つまり、この棘は俺が思った通りに飛ばすことができるという訳だ。
「こいつを喰らいな!」
バシュ!右腕の棘の根元を勢いよく爆破し、右の門番を目掛けて、高速で射出する。立て続けに、左腕の棘を左の門番に撃ち込む。
「グギャ!」
「ギギャ!」
勢いよく射出された棘は、門番兵の首元に突き刺さる。
「よし、作戦成功!爆破!」
そのまま門番二匹の首元が爆破し、門番が死んだ。
「今の内に侵入だ」
死んだゴブリンの間を抜け、ゴブリンの巣の内部に侵入する。内部は割と単純な構造になっていた。
最初に道が二つに分かれており、右の方には大量の装備や宝が積んであった。さしずめ、ゴブリン達の宝物庫と言った感じだ。
二手に分かれた道を左に進む。そこから道が更に二つに別れていた。右の道を確認すると、先が広間になっており、そこには大量のゴブリン達が集まっていた。
「うっわぁ…流石に多いな…」
一旦引き返し、左の方に進む。そこには捕まった数十名の冒険者たちが拘束されていた。
「ぐ…ひどい匂いだ…」
何名かは既に死んでおり、数名は身ごもっていた。身ごもった冒険者の自我はもう無いようで、ただただ生きていると言った感じだ。
「も、もう…殺して…」
身ごもっていた冒険者が今にも消えそうな声で呟いた。微かな意識の中で、出た言葉がこれか…。ゴブリン共め、なんて酷い奴らだ。久しぶりに腹が立って来た。こんな狼藉見過ごせない。
「ンンー!」
勢い込んでふと、右に目をやると、まだ意識のある冒険者が居たのだった。
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