異世界を統べるのは人ではなく竜だ

1ta

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第2章 爆棘竜の探索篇

第25話 新大陸の新たな仲間

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 「何とかなったな」

 ゴブリンキングは倒れ、捕まっていたオリアナを救出することが出来た。この体にしてはかなり良い仕事をしたと思う。俺はシャロン達が持っていた救急キットで、治療された。そして、合流したみんなにゴブリンの巣で何があったか説明した。

 「リュートさん。ありがとうございました。村の為に戦って頂いて」

 「気にしないでくれ。俺はやりたくてやったんだ」

 「あ、あのー…。オリアナさん?あなた何時までそんな格好でいるのかしら?」

 オリアナは自身の体を確かめる。そこにはパンツしか履いておらず、胸をさらけ出したままの自分の姿があった。

 「あっ。私、ほとんど裸のままでしたー。緊急事態だったので、そんなことを気にしている暇もなかったんです」

 すまんオリアナ。俺が助けた時に何か布とかを渡せば良かったな…。それにしても、すっごい胸だな…。

 「シャロン?あなた何か着るもの持ってる?」

 「一応、変えの着替えは持ってますよ?」

 「オリアナに貸してあげたら?」

 「別にかまいませんけど…」

 シャロンがオリアナに服を渡す。

 「ありがとうございます」

 オリアナが服を着ようとする。

 「あれ?」

 みちみち!胸でつっかえてシャロンの服は着れなかった。シャロンの体型は割と普通の部類だが、オリアナの胸がデカすぎた。この場にいるメンバーは全員スレンダーな体型をしている。この場に居るメンバーの服はオリアナには小さすぎた。

 「やっぱり…」

 「すみません。着れませんでした…」

 オリアナはシャロンに服を返した。

 「何なのよ!このデカ乳!羨ましい!」

 ぐにゅにゅ!嫉妬したサマンサが背後からオリアナの胸を鷲掴みにする。

 「す、すみませーん!」

 オリアナはただただ謝るしかなかった。

 しばらく経ち、リュートの治療が終わる。

 「さて、ここからどうするんだ?」

 「私たちは街に戻るとするよ」

 シャロン、サマンサ、ニナの三人は街に帰還するようだ。

 「助けて頂き本当にありがとうございました」

 「リュートさん、また会えますか?」

 ニナが俺の元に近寄って来た。

 「あぁ、生きていれば必ず会えるだろうな」

 その光景を見て、サマンサとシャロンは二人でニヤニヤしていた。

 「オリアナはどうする?」

 「私は…」

 村は既に壊滅。私に帰る場所はもうない。

 「俺たちと来るか?」

 「えっ?」

 「帰る場所なら俺が新しく作るよ。いいよなクリア?」

 「うん。私も同じ気持ちだったよ」

 「リュートさん!クリアさん!ありがとうございます」

 こうして、オリアナが新たに仲間になった。

 「それでは私たちはこの辺りで」

 「あぁ。気をつけてな」
 
 冒険者の三人と別れた。

 「あのー…リュートさん?」

 「どうした?」

 「この近くに私が居た村があるので、寄っていってもいいですか?」

 「もちろんだよ。村人のみんなをきちんと弔ってやらないとな」

 俺とクリアはオリアナと村に向かうことになったのだった。
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