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第7章 集いし者篇
第79話 緑の国
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リュート達はベルデ王国目指して歩みを進める。しばらく歩き続けると森を抜けた。
「見えてきましたね。あれが自然の国、ベルデ王国です」
そこは天まで届きそうな巨大な木が生えており、その周りに城や建物が建っている。その国は正に自然と人が調和したかのような国だ。
「この国は人と自然が調和したのどかな国です。人口の多くがエルフで、人間の方が少ないといった特徴があります」
ニナはこの国に来たことがあるようでこの国のことを説明してくれた。
「あのおっきな木は何?」
クリアがニナに聞く。いかにも目を引く巨大な木は俺も気になっていた。
「あれは、神樹『クローロン』。遥か太古より、この地に根ざしている偉大な木です。あの木は魔力が満ちていて決して枯れることは無いと言われています」
確かに見ただけで偉大さが伝わって来るような立派な木だ。この国のシンボルになっているのだろう。
「いい場所ですねー」
「確かに、なかなか住み心地は良さそうだ」
国の出入口である、門へ向かう。そこにはやはり門番が居た。
「ようこそベルデ王国へ」
男エルフの門番が快く出迎えてくれる。
「旅の者なんだが、入国には何か必要か?」
「いいえ、特に必要なものはございません」
「そうか」
「ごゆっくりお過ごしください」
「ありがとう」
特に必要なものは無いようなので、普通にベルデ王国に入る。辺りを見渡すとエルフが多く目に入る。
「本当にエルフが沢山いるんだな」
「そうですね。あの神樹の力がエルフという種族に深い関係があるみたいです。まぁ私もそこまで詳しくは知らないんですが…」
エルフ…か…。頭の中で思い浮かぶエルフと言ったらミラだ。今彼女らはどうしているのだろうか。離れ離れになってからもうだいぶ時間が経つ。みんなともう一度会うためにもまだまだ強くならなくてはならない。
「リュート?どうしたの?」
「いや、前の大陸でのことを思い出してな」
「私の記憶もリュート以外のことは忘れたままだし、思い出せるのかな…」
「思い出せるさ、何かきっかけがあればな」
「よし、この国で翠怠竜の情報を集めつつ、物資を調達しようか」
リュートは情報収集を開始する。
「なぁ翠怠竜について聞きたいんだが」
リュートは一人、街にあった酒場へ行きマスターのエルフに聞いてみる。
「竜人のお客さん、あんた旅の人かい?」
「あぁ、そうだ。さっきこの街に来たところなんだが、ここの近くに翠怠竜が居るって聞いてな情報を集めようと思ってな」
「あんたも物好きだねぇ。あんな無害の奴を気にかけるなんて」
「無害?」
「あぁそうさ。あいつは近づきさえしなければ何もしてこないさ。自分から近づくやつは馬鹿だね」
「なるほど…他の情報はあるか?」
「なら、一杯飲んできな」
「もちろんだとも」
リュートは酒場で情報を仕入れるのだった。
「見えてきましたね。あれが自然の国、ベルデ王国です」
そこは天まで届きそうな巨大な木が生えており、その周りに城や建物が建っている。その国は正に自然と人が調和したかのような国だ。
「この国は人と自然が調和したのどかな国です。人口の多くがエルフで、人間の方が少ないといった特徴があります」
ニナはこの国に来たことがあるようでこの国のことを説明してくれた。
「あのおっきな木は何?」
クリアがニナに聞く。いかにも目を引く巨大な木は俺も気になっていた。
「あれは、神樹『クローロン』。遥か太古より、この地に根ざしている偉大な木です。あの木は魔力が満ちていて決して枯れることは無いと言われています」
確かに見ただけで偉大さが伝わって来るような立派な木だ。この国のシンボルになっているのだろう。
「いい場所ですねー」
「確かに、なかなか住み心地は良さそうだ」
国の出入口である、門へ向かう。そこにはやはり門番が居た。
「ようこそベルデ王国へ」
男エルフの門番が快く出迎えてくれる。
「旅の者なんだが、入国には何か必要か?」
「いいえ、特に必要なものはございません」
「そうか」
「ごゆっくりお過ごしください」
「ありがとう」
特に必要なものは無いようなので、普通にベルデ王国に入る。辺りを見渡すとエルフが多く目に入る。
「本当にエルフが沢山いるんだな」
「そうですね。あの神樹の力がエルフという種族に深い関係があるみたいです。まぁ私もそこまで詳しくは知らないんですが…」
エルフ…か…。頭の中で思い浮かぶエルフと言ったらミラだ。今彼女らはどうしているのだろうか。離れ離れになってからもうだいぶ時間が経つ。みんなともう一度会うためにもまだまだ強くならなくてはならない。
「リュート?どうしたの?」
「いや、前の大陸でのことを思い出してな」
「私の記憶もリュート以外のことは忘れたままだし、思い出せるのかな…」
「思い出せるさ、何かきっかけがあればな」
「よし、この国で翠怠竜の情報を集めつつ、物資を調達しようか」
リュートは情報収集を開始する。
「なぁ翠怠竜について聞きたいんだが」
リュートは一人、街にあった酒場へ行きマスターのエルフに聞いてみる。
「竜人のお客さん、あんた旅の人かい?」
「あぁ、そうだ。さっきこの街に来たところなんだが、ここの近くに翠怠竜が居るって聞いてな情報を集めようと思ってな」
「あんたも物好きだねぇ。あんな無害の奴を気にかけるなんて」
「無害?」
「あぁそうさ。あいつは近づきさえしなければ何もしてこないさ。自分から近づくやつは馬鹿だね」
「なるほど…他の情報はあるか?」
「なら、一杯飲んできな」
「もちろんだとも」
リュートは酒場で情報を仕入れるのだった。
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