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第7章 集いし者篇
第80話 散っていった者たち
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リュートは集めた情報を共有する為に、再びみんなで集合する。
「…とこっちはこんな感じだ」
リュートは酒場で仕入れた情報を三人と共有する。
酒場から仕入れた情報はこうだ。
翠怠竜はこの国の住人からはあまり危険視されておらず、近づきさえしなければ何もしてこない存在だということだ。だから、翠怠竜を討伐しようとする輩は外国から来た冒険者か、無謀な輩だけだということだ。そして、この国に居る兵士達は無謀な戦いはせず、国に近づくようなら追い返すような戦いしかしないそうだ。賢明な判断だろう。勝てない相手に無謀に挑むことなど、命を無駄にしている。
「なるほど…」
「そっちはどんな感じだ」
「こちらも似たような情報でした」
「具体的な情報は無いか…」
せっかくなら、翠怠竜の具体的な攻略方法や弱点を知っておきたかった所だが、まぁ無いものをねだっても仕方がない。
「よし、翠怠竜にリベンジと行こうか!」
「そうだね、あの時の私とは違うよ!」
しっかりと準備を整えて、西門から外へ向かう。外へ向かおうと西門までやってくると西門の門番に止められる。こちらの門番もやはりエルフだ。
「君たち!こちら側は未知の樹海と翠怠竜の縄張り方面だ。なぜこちら側の門に?」
「翠怠竜を討伐しに行こうと思ってな」
「翠怠竜をですか?無謀ですよ!そうやって今までに何人もの冒険者達が帰らぬ人となったんですよ?」
「そんなことは知っているさ」
「私はこの国のこの西門の門番として、無駄に命を枯らしていくところを見たくはないのです」
なかなか頑固で真っ直ぐな目をしている。根っからの良い奴なんだろう。
「あんた、名前は?」
「私ですか?私はアンソニーと申します」
「じゃあアンソニーに聞くがこのまま翠怠竜を放置したらそれこそ死人が出るんじゃないか?」
「翠怠竜はこちらから接触しなければ、何もしてきません。近づかなければ害はないのです」
「しかし、どうだ?このまま奴をのさばらせると馬鹿な冒険者が無謀にもまた挑もうとするんじゃないか?」
「それは…」
「だから、俺たちがその連鎖を止める。俺たちが翠怠竜を討伐して誰も犠牲にならないようにする」
「見たところ腕は立つのでしょうが、ただの冒険者が勝てるような相手では…」
「俺は一度あの翠怠竜と戦っている」
「えっ?」
「あの時は準備不足で逃げに徹したが今は違う。あの時とは比べ物にならない力を手に入れた。今ならきっと勝てる!だから、ここを通してくれないか」
「……。分かりました…。そこまで仰るならば、私はあなたを信じることにします。必ずやご帰還を!」
そう言うと、アンソニーは俺たちを通してくれた。
「助かるぜアンソニー。朗報を待ってな」
こうして、俺たちは翠怠竜の元へ向かった。
「…とこっちはこんな感じだ」
リュートは酒場で仕入れた情報を三人と共有する。
酒場から仕入れた情報はこうだ。
翠怠竜はこの国の住人からはあまり危険視されておらず、近づきさえしなければ何もしてこない存在だということだ。だから、翠怠竜を討伐しようとする輩は外国から来た冒険者か、無謀な輩だけだということだ。そして、この国に居る兵士達は無謀な戦いはせず、国に近づくようなら追い返すような戦いしかしないそうだ。賢明な判断だろう。勝てない相手に無謀に挑むことなど、命を無駄にしている。
「なるほど…」
「そっちはどんな感じだ」
「こちらも似たような情報でした」
「具体的な情報は無いか…」
せっかくなら、翠怠竜の具体的な攻略方法や弱点を知っておきたかった所だが、まぁ無いものをねだっても仕方がない。
「よし、翠怠竜にリベンジと行こうか!」
「そうだね、あの時の私とは違うよ!」
しっかりと準備を整えて、西門から外へ向かう。外へ向かおうと西門までやってくると西門の門番に止められる。こちらの門番もやはりエルフだ。
「君たち!こちら側は未知の樹海と翠怠竜の縄張り方面だ。なぜこちら側の門に?」
「翠怠竜を討伐しに行こうと思ってな」
「翠怠竜をですか?無謀ですよ!そうやって今までに何人もの冒険者達が帰らぬ人となったんですよ?」
「そんなことは知っているさ」
「私はこの国のこの西門の門番として、無駄に命を枯らしていくところを見たくはないのです」
なかなか頑固で真っ直ぐな目をしている。根っからの良い奴なんだろう。
「あんた、名前は?」
「私ですか?私はアンソニーと申します」
「じゃあアンソニーに聞くがこのまま翠怠竜を放置したらそれこそ死人が出るんじゃないか?」
「翠怠竜はこちらから接触しなければ、何もしてきません。近づかなければ害はないのです」
「しかし、どうだ?このまま奴をのさばらせると馬鹿な冒険者が無謀にもまた挑もうとするんじゃないか?」
「それは…」
「だから、俺たちがその連鎖を止める。俺たちが翠怠竜を討伐して誰も犠牲にならないようにする」
「見たところ腕は立つのでしょうが、ただの冒険者が勝てるような相手では…」
「俺は一度あの翠怠竜と戦っている」
「えっ?」
「あの時は準備不足で逃げに徹したが今は違う。あの時とは比べ物にならない力を手に入れた。今ならきっと勝てる!だから、ここを通してくれないか」
「……。分かりました…。そこまで仰るならば、私はあなたを信じることにします。必ずやご帰還を!」
そう言うと、アンソニーは俺たちを通してくれた。
「助かるぜアンソニー。朗報を待ってな」
こうして、俺たちは翠怠竜の元へ向かった。
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