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第10章 黄金色の欲望篇
第124話 意外な一面
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リュートはデザイアにジョーヌ国との同盟を求められた。
「それはいきなりな話しだな」
「まぁそうよね。ならもっとお互いを知りましょう。私の能力について教えてあげるわ」
「能力か…」
「私の能力は、具現化。あるものを触媒に私の思った通りのものを具現化させるわ」
「触媒?」
「そう。その触媒が私の欲望。私が満足すれば満足するだけ強大なものを具現化出来るわ。さっきブレイズの口に出現させた位のサイズならわりと好きなだけ出せるわ。このように」
パチンッ!ブレイズが指を鳴らすと、リュートの目の前に金貨の山が積まれる。
「もちろん具現化させたものは本物になるわ」
「なるほど…」
俺がかつて使っていた創成とは違って一度具現化したものは消えたりしないという訳だ。とんでもない能力だ。
「それで…貴方の能力は何?空間転移?それとも、未知の魔法?災厄の化身と呼ばれるからには大層な能力を持っているんでしょう?」
「教えて貰ったし、俺だけ黙るのナンセンスだ。俺の能力はこれだ」
リュートが指を鳴らすと、先程まで目の前に積まれていた金貨が粉々に消し飛んだ。
「名付けるとしたら、爆破だな」
「あら、意外と可愛げのある能力なのね。黒滅竜なんて呼ばれているからもっと恐ろしい能力だと思ってたわ」
「十分恐ろしい力だと思うが」
「まぁまだ同盟するには十分な情報では無いわね。いいわ。私の本当の目的を教えてあげる」
「随分と協力的だな」
「だって、貴方と敵対したってあまりいい事無いもの。私の目的は人間を守る事よ」
「何だと…それは一体?」
「考えればわかることよ。七色の罪竜は皆目前のことしか考えていない。暴食は人間や自然、全てを食い散らかそうとした。しかし、そんなことをしたら最後に残るのは灰の大地だけ、何も食べれなくなってジエンド。色欲もそう。全ての人種と混じりあったらその能力の特性上、全員が自分の分身のようなものになり、相手が居なくなって終了。私はそんな愚かなことはしたくないわ。だから決めたの、私の欲を満たすためには人間を守るって。だってその方が絶対に楽しいじゃない?」
デザイアは嬉しそうにその事語った。その瞳に嘘の色は見えない。明らかに本心で話している。
「でも、やはり私の言葉だけじゃ信用出来ないかしら?」
「そうだな…」
リュートが考えていると、外から大きな物音が聞こえる。
「どうしたの!」
「デザイア女王!大変です!魔物たちが大量発生しました!」
兵士がデザイアの元に駆けつけたのだった。
「それはいきなりな話しだな」
「まぁそうよね。ならもっとお互いを知りましょう。私の能力について教えてあげるわ」
「能力か…」
「私の能力は、具現化。あるものを触媒に私の思った通りのものを具現化させるわ」
「触媒?」
「そう。その触媒が私の欲望。私が満足すれば満足するだけ強大なものを具現化出来るわ。さっきブレイズの口に出現させた位のサイズならわりと好きなだけ出せるわ。このように」
パチンッ!ブレイズが指を鳴らすと、リュートの目の前に金貨の山が積まれる。
「もちろん具現化させたものは本物になるわ」
「なるほど…」
俺がかつて使っていた創成とは違って一度具現化したものは消えたりしないという訳だ。とんでもない能力だ。
「それで…貴方の能力は何?空間転移?それとも、未知の魔法?災厄の化身と呼ばれるからには大層な能力を持っているんでしょう?」
「教えて貰ったし、俺だけ黙るのナンセンスだ。俺の能力はこれだ」
リュートが指を鳴らすと、先程まで目の前に積まれていた金貨が粉々に消し飛んだ。
「名付けるとしたら、爆破だな」
「あら、意外と可愛げのある能力なのね。黒滅竜なんて呼ばれているからもっと恐ろしい能力だと思ってたわ」
「十分恐ろしい力だと思うが」
「まぁまだ同盟するには十分な情報では無いわね。いいわ。私の本当の目的を教えてあげる」
「随分と協力的だな」
「だって、貴方と敵対したってあまりいい事無いもの。私の目的は人間を守る事よ」
「何だと…それは一体?」
「考えればわかることよ。七色の罪竜は皆目前のことしか考えていない。暴食は人間や自然、全てを食い散らかそうとした。しかし、そんなことをしたら最後に残るのは灰の大地だけ、何も食べれなくなってジエンド。色欲もそう。全ての人種と混じりあったらその能力の特性上、全員が自分の分身のようなものになり、相手が居なくなって終了。私はそんな愚かなことはしたくないわ。だから決めたの、私の欲を満たすためには人間を守るって。だってその方が絶対に楽しいじゃない?」
デザイアは嬉しそうにその事語った。その瞳に嘘の色は見えない。明らかに本心で話している。
「でも、やはり私の言葉だけじゃ信用出来ないかしら?」
「そうだな…」
リュートが考えていると、外から大きな物音が聞こえる。
「どうしたの!」
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兵士がデザイアの元に駆けつけたのだった。
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