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3.目的地
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「それにしても魔王の奴、この情勢下でわざわざ君達を僕に差し向けるなんて、一体なにを考えてるのかな?」
元四天王は自らが仕えていた主の不可解な行動に首を傾げた。
「ンンッ!? ングァ!? ん、んんっ!?」
緑の触手に四肢の自由を奪われ、口内に太い緑の触手を挿入された獣人が凛とした瞳に涙を浮かべて何かを訴える。
「ありがとう。やっぱりネココは良いこと言うね」
一つ頷くフラウダ。その周りでは他にも三魔の獣人達が、黒髪黒眼の猫娘と同じように触手に全身をからみとられていた。
「ニァアア!? なんニャ、これ? こんな技、し、知らないニャ!? ひっ!? そ、そこはダメ! そこはダメニャアアア!!」
金髪金眼で胸が他の者に比べて一回り大きな獣人が、自慢の乳房を弄ばれて悲鳴を上げる。
「変態! フ、フラウダ様が変態になったニャ。あっ、いやそれは最初からだったニャ。って、そこは止めるニャ!?」
黒髪ショートヘアーの獣人が羞恥に顔を赤らめた。
「俺は、俺はフラウダ様を信じて、て、ああん🖤」
赤髪赤目で頬に傷のあるボーイッシュな獣人が甘い声を上げる。
フラウダはその戦果に満足げに頷いた。
「思った以上に使い勝手がいいな。これなら皇帝軍が相手でも不殺でいけるかも。実に平和的な技だとは思わないかい?」
「ふぎゅー!! ふぎゅ、う、ううっ!」
「あはは。そんなに褒めないでよ」
触手を口に挿入されながらも必死に何かを訴えるネココの言葉に、フラウダは照れ臭そうに頭をかいた。
その反応にネココは首を横に振った。
「え? 違う? 褒めてないの?」
「ふぎゅ、んっ、んっ。ングっ!?」
「ごめん、実は雰囲気で喋ってただけで、何言ってるのか全然分かんないんだよね」
「ひ、ひどいニャ」
「そういうところは本当に直して欲しいニャ」
「ああん🖤 ああん🖤」
フラウダは女友達からの非難に困ったように頰を掻くと、ネココの口内を占領する蔓を引っこ抜いた。
「ぷはぁ!? ハァハァ。こ、この植物? 触手? い、一体、な、なんニャ?」
「凄いでしょ? 最近考えついた新技なんだけど、ズバリ、気持ちよくなってもらって殺し合いを止めてもらおう触手」
「長いニャ」
「センスないニャ」
「ああん🖤 ああん🖤」
「君達、悪いけど少し黙っててくれる?」
触手を操って三魔の口に入れるフラウダ。ネココはそんな元四天王をキッと睨んだ。
「こんなふざけた技で私達をどうこう出来ると思ってるニャ?」
「いや、既にかなり効いてるよね?」
触手が下半身で蠢けば、それに合わせてネココの体がビクリと跳ねた。
「な、なんニャこの触手。なんで、へ、変なところに入ろうとするニャ」
「それなんだけど、何故か僕の意図に関係なく穴に入りたがるんだよね。まぁ入ってもすぐに出てくるから大丈夫だよ」
「そ、それ、全然大丈夫じゃ、んぁ!? な、ないニャ」
「そう? 切った張ったをするよりは全然いいと思うけど」
黒装束の僅かな隙間から触手が衣服の中に侵入していく。
「ひっ!? くっ。だ、大体、こ、こんなことしても、意味ないニャ。ま、魔王国にいる限り今までの仲間がフラウダ様を追いかけるニャ」
「だよね。かと言って人間の領土に行くわけにもいかないし。まさか魔王がここまで表立って僕を追わせるとは思わなかったよ」
はぁ、とフラウダは溜息を付いた。
「あ、諦めて、ぐ、軍に帰ってくるニャ」
「それはヤダ。あっ、そうだ。そういえば幻想山脈を超えた先にある辺境では人と魔が協力して暮らしてるって話を以前聞いたことがあるけど、本当なの?」
「そ、それ、んっ!? ど、どこ情報ニャ」
魔族達の生活圏である魔族領と人間の生活圏である人間領は大陸の西と東に分かれて争っている。二つの領地を分ける境界線をずっと北に登っていけば大陸を横断するとまで言われる巨大な山脈、幻想山脈へと行き当たる。
「幻想山脈の向こう側は辺境として放置されがちだけど、それでも闇組に所属する君なら何か情報を持ってるんじゃないかな?」
「ハァハァ……幻想山脈は、んんっ!? ま、魔獣の住みかニャ。それを越えた、ひぅ!? さ、先にある辺境の地では、ぐ、う、うう……ま、魔獣の脅威に対抗するため人魔が時にきゃ!? だ、ダメ! そ、そこ……そこは、そこは本当にダメニャアアア!!」
アサシンとして鍛えられたしなやかな体が大きく震える。
「え? ちょっと、ネココ? 結局仲良くやってるの? いないの? ねぇってば」
「ハァハァ……お、教えて欲しかったら、ふぁっ!? こ、この触手を、今直ぐとくニャ」
「もう襲ってこない?」
「フラウダ様が、んっ🖤 ぐ、軍に帰ってくるなら襲わないニャ」
「悪いけどそれじゃあダメだね。暫くそこで大人しくしててもらうよ」
ネココに背を向けると、フラウダは他の三魔を見た。
「君達は大丈夫?」
「んぐ、ん、んんっ!!」
「んぎゅ、ぎゅ、ぎゅうう!!」
「んんっ🖤 んんっ🖤」
「えーと、ごめん。やっぱり何言ってるか分かんないや」
申し訳なさそうにそう言うと、フラウダは触手に口内を占領された三魔から視線を外して遥か先にある巨大な山脈へと想いを馳せた。
「ここ百年忙しかったし。魔族だとか人間だとかのしがらみを忘れてゆっくり出来たらいいな」
こうして魔王軍を抜けた元四天王の逃亡生活に、一先ずの目的地が決まったのだった。
元四天王は自らが仕えていた主の不可解な行動に首を傾げた。
「ンンッ!? ングァ!? ん、んんっ!?」
緑の触手に四肢の自由を奪われ、口内に太い緑の触手を挿入された獣人が凛とした瞳に涙を浮かべて何かを訴える。
「ありがとう。やっぱりネココは良いこと言うね」
一つ頷くフラウダ。その周りでは他にも三魔の獣人達が、黒髪黒眼の猫娘と同じように触手に全身をからみとられていた。
「ニァアア!? なんニャ、これ? こんな技、し、知らないニャ!? ひっ!? そ、そこはダメ! そこはダメニャアアア!!」
金髪金眼で胸が他の者に比べて一回り大きな獣人が、自慢の乳房を弄ばれて悲鳴を上げる。
「変態! フ、フラウダ様が変態になったニャ。あっ、いやそれは最初からだったニャ。って、そこは止めるニャ!?」
黒髪ショートヘアーの獣人が羞恥に顔を赤らめた。
「俺は、俺はフラウダ様を信じて、て、ああん🖤」
赤髪赤目で頬に傷のあるボーイッシュな獣人が甘い声を上げる。
フラウダはその戦果に満足げに頷いた。
「思った以上に使い勝手がいいな。これなら皇帝軍が相手でも不殺でいけるかも。実に平和的な技だとは思わないかい?」
「ふぎゅー!! ふぎゅ、う、ううっ!」
「あはは。そんなに褒めないでよ」
触手を口に挿入されながらも必死に何かを訴えるネココの言葉に、フラウダは照れ臭そうに頭をかいた。
その反応にネココは首を横に振った。
「え? 違う? 褒めてないの?」
「ふぎゅ、んっ、んっ。ングっ!?」
「ごめん、実は雰囲気で喋ってただけで、何言ってるのか全然分かんないんだよね」
「ひ、ひどいニャ」
「そういうところは本当に直して欲しいニャ」
「ああん🖤 ああん🖤」
フラウダは女友達からの非難に困ったように頰を掻くと、ネココの口内を占領する蔓を引っこ抜いた。
「ぷはぁ!? ハァハァ。こ、この植物? 触手? い、一体、な、なんニャ?」
「凄いでしょ? 最近考えついた新技なんだけど、ズバリ、気持ちよくなってもらって殺し合いを止めてもらおう触手」
「長いニャ」
「センスないニャ」
「ああん🖤 ああん🖤」
「君達、悪いけど少し黙っててくれる?」
触手を操って三魔の口に入れるフラウダ。ネココはそんな元四天王をキッと睨んだ。
「こんなふざけた技で私達をどうこう出来ると思ってるニャ?」
「いや、既にかなり効いてるよね?」
触手が下半身で蠢けば、それに合わせてネココの体がビクリと跳ねた。
「な、なんニャこの触手。なんで、へ、変なところに入ろうとするニャ」
「それなんだけど、何故か僕の意図に関係なく穴に入りたがるんだよね。まぁ入ってもすぐに出てくるから大丈夫だよ」
「そ、それ、全然大丈夫じゃ、んぁ!? な、ないニャ」
「そう? 切った張ったをするよりは全然いいと思うけど」
黒装束の僅かな隙間から触手が衣服の中に侵入していく。
「ひっ!? くっ。だ、大体、こ、こんなことしても、意味ないニャ。ま、魔王国にいる限り今までの仲間がフラウダ様を追いかけるニャ」
「だよね。かと言って人間の領土に行くわけにもいかないし。まさか魔王がここまで表立って僕を追わせるとは思わなかったよ」
はぁ、とフラウダは溜息を付いた。
「あ、諦めて、ぐ、軍に帰ってくるニャ」
「それはヤダ。あっ、そうだ。そういえば幻想山脈を超えた先にある辺境では人と魔が協力して暮らしてるって話を以前聞いたことがあるけど、本当なの?」
「そ、それ、んっ!? ど、どこ情報ニャ」
魔族達の生活圏である魔族領と人間の生活圏である人間領は大陸の西と東に分かれて争っている。二つの領地を分ける境界線をずっと北に登っていけば大陸を横断するとまで言われる巨大な山脈、幻想山脈へと行き当たる。
「幻想山脈の向こう側は辺境として放置されがちだけど、それでも闇組に所属する君なら何か情報を持ってるんじゃないかな?」
「ハァハァ……幻想山脈は、んんっ!? ま、魔獣の住みかニャ。それを越えた、ひぅ!? さ、先にある辺境の地では、ぐ、う、うう……ま、魔獣の脅威に対抗するため人魔が時にきゃ!? だ、ダメ! そ、そこ……そこは、そこは本当にダメニャアアア!!」
アサシンとして鍛えられたしなやかな体が大きく震える。
「え? ちょっと、ネココ? 結局仲良くやってるの? いないの? ねぇってば」
「ハァハァ……お、教えて欲しかったら、ふぁっ!? こ、この触手を、今直ぐとくニャ」
「もう襲ってこない?」
「フラウダ様が、んっ🖤 ぐ、軍に帰ってくるなら襲わないニャ」
「悪いけどそれじゃあダメだね。暫くそこで大人しくしててもらうよ」
ネココに背を向けると、フラウダは他の三魔を見た。
「君達は大丈夫?」
「んぐ、ん、んんっ!!」
「んぎゅ、ぎゅ、ぎゅうう!!」
「んんっ🖤 んんっ🖤」
「えーと、ごめん。やっぱり何言ってるか分かんないや」
申し訳なさそうにそう言うと、フラウダは触手に口内を占領された三魔から視線を外して遥か先にある巨大な山脈へと想いを馳せた。
「ここ百年忙しかったし。魔族だとか人間だとかのしがらみを忘れてゆっくり出来たらいいな」
こうして魔王軍を抜けた元四天王の逃亡生活に、一先ずの目的地が決まったのだった。
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