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3 冗談は顔だけにしてください
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「アンドラスは言いにくいから、アンディでいいよね?」
何か、言いたそうな顔をしているから、不服なのは分かる。
だけど、逆らえないみたい。
私の言葉はアンディにとって、命令に近いんだろう。
契約がどうのって言ってたから、そういう見立てでそれほど間違ってはいないはずだ。
あまりにも衝撃的な事実ばかりで混乱した。
まず、私はあの時、死んだのは否定しようがない事実だと思う。
死因は分からないけど、怪獣にやられたのかもしれない。
問題はそこではなく、現状だった。
死んだ人間が異世界に転生するとか、別の人間に転生する。
それはもはや虚構の話ではなくなっていた。
私の生きていた時代は激動の時代だった。
かつて伝説や物語だと思われていた事象が、現実に存在するものだと人類がその身をもって体験することになったからだ。
不思議な力を持つ人が生まれるようになって、覚醒者(アウェイカー)と呼ばれる存在が認知された時代だったから。
だから、私が別の誰かに生まれ変わったのだとしてもそれほど、驚かない。
いや、それはちょっと、ビックリしたけども……。
まさか生きていた時代から、百年以上も経っていたなんて。
それだけじゃない。
ここは日本ですらないのだ。
かつてスペインと呼ばれていた国だった。
百年以上経過っていて、外国に転生している。
なんて罰ゲームなのよ。
「で、あなたは私の使っていたデバイスってことで間違いないの?」
「そぉぉのおおとおりだぁぁ」
高校に入って、すぐだった。
私は覚醒者に認定された。
でも、覚醒者というだけで大して、階級は高くないし、これといって変わった力は使えない。
それがいいのか、悪いのかは分からなかったけど、覚醒者を管理する協会から専用のデバイスを貰ったのだ。
デバイスは最新型のスマートフォンの形をしていて、それぞれに専用の高性能AIサポーターがインストールされている。
私のデバイスに入っていたのもそんなAIサポーターの一人で確かにアンドラスという名前だった。
もっともこんなねちっこい喋り方もしなければ、毒々しいメンフクロウでもなかった。
デバイスの画面にマスコットなんだろうか。
緑色の小鳥がいたのは覚えているけど……。
百年経過したから、小鳥が進化したっていうの?
それもおかしい話だし、機械が百年動いていたのもおかしい……。
「その喋り方はどうにかならないの? 耳がおかしくなりそうなんだけど」
「ぶるぁぁぁあああ。そぉおおれは駄目よお、駄目駄目なのよおお」
「何なのよ、それ。アイデンティティでもないんだから。普通に喋ればよくない? ねちっこくない?」
ショックを受けた顔のメンフクロウとかうける、なんて言ってる余裕はない。
肝心なことをまだ、聞いてない。
そもそも私は一体、誰なの?
星野美心(ほしのみこ)だった私は誰に生まれ変わったんだろう。
ピンク色のように見える髪とスカイブルーの宝石みたいな瞳……。
どこかで見た気がするのにはっきり思い出せない。
アンディは翼で頭を抱えて、うんうん唸ってる。
見ているのもそろそろ飽きてきた。
その時、軽い物音がした。
古びた扉が嫌な音を立てて、開く音だ。
あまりに耳障りな音で思わず、そちらに目をやった。
「…………?」
「お、お、お」
「お?」
「おひいさまがあああ! めをおおおお」
鼓膜破れた?
そんな錯覚を起こしかねない大きな声だった。
頭の中を激しくシェイクされちゃった。
決して言い過ぎではないと思う。
でも、お陰で感覚がリセットされた。
アンディの話を聞くのに夢中でしっかりと状況を把握していなかったと認識できた。
私はどうやらそれなりどころではなく、かなりお金がかかってそうな大きいベッドで寝ていたようだ。
部屋も無駄に豪華だと思う。
もしかして、いわゆるお嬢様ポジションなんだろうか?
バタバタと忙しなく、走っていった人は私を見ておひいさまって、叫んだ。
おひいさまは多分、お姫様のことで間違いないだろう。
百年経っていて、スペインでお姫様。
さっぱり分からない。
一体、どうなってるの?
何か、言いたそうな顔をしているから、不服なのは分かる。
だけど、逆らえないみたい。
私の言葉はアンディにとって、命令に近いんだろう。
契約がどうのって言ってたから、そういう見立てでそれほど間違ってはいないはずだ。
あまりにも衝撃的な事実ばかりで混乱した。
まず、私はあの時、死んだのは否定しようがない事実だと思う。
死因は分からないけど、怪獣にやられたのかもしれない。
問題はそこではなく、現状だった。
死んだ人間が異世界に転生するとか、別の人間に転生する。
それはもはや虚構の話ではなくなっていた。
私の生きていた時代は激動の時代だった。
かつて伝説や物語だと思われていた事象が、現実に存在するものだと人類がその身をもって体験することになったからだ。
不思議な力を持つ人が生まれるようになって、覚醒者(アウェイカー)と呼ばれる存在が認知された時代だったから。
だから、私が別の誰かに生まれ変わったのだとしてもそれほど、驚かない。
いや、それはちょっと、ビックリしたけども……。
まさか生きていた時代から、百年以上も経っていたなんて。
それだけじゃない。
ここは日本ですらないのだ。
かつてスペインと呼ばれていた国だった。
百年以上経過っていて、外国に転生している。
なんて罰ゲームなのよ。
「で、あなたは私の使っていたデバイスってことで間違いないの?」
「そぉぉのおおとおりだぁぁ」
高校に入って、すぐだった。
私は覚醒者に認定された。
でも、覚醒者というだけで大して、階級は高くないし、これといって変わった力は使えない。
それがいいのか、悪いのかは分からなかったけど、覚醒者を管理する協会から専用のデバイスを貰ったのだ。
デバイスは最新型のスマートフォンの形をしていて、それぞれに専用の高性能AIサポーターがインストールされている。
私のデバイスに入っていたのもそんなAIサポーターの一人で確かにアンドラスという名前だった。
もっともこんなねちっこい喋り方もしなければ、毒々しいメンフクロウでもなかった。
デバイスの画面にマスコットなんだろうか。
緑色の小鳥がいたのは覚えているけど……。
百年経過したから、小鳥が進化したっていうの?
それもおかしい話だし、機械が百年動いていたのもおかしい……。
「その喋り方はどうにかならないの? 耳がおかしくなりそうなんだけど」
「ぶるぁぁぁあああ。そぉおおれは駄目よお、駄目駄目なのよおお」
「何なのよ、それ。アイデンティティでもないんだから。普通に喋ればよくない? ねちっこくない?」
ショックを受けた顔のメンフクロウとかうける、なんて言ってる余裕はない。
肝心なことをまだ、聞いてない。
そもそも私は一体、誰なの?
星野美心(ほしのみこ)だった私は誰に生まれ変わったんだろう。
ピンク色のように見える髪とスカイブルーの宝石みたいな瞳……。
どこかで見た気がするのにはっきり思い出せない。
アンディは翼で頭を抱えて、うんうん唸ってる。
見ているのもそろそろ飽きてきた。
その時、軽い物音がした。
古びた扉が嫌な音を立てて、開く音だ。
あまりに耳障りな音で思わず、そちらに目をやった。
「…………?」
「お、お、お」
「お?」
「おひいさまがあああ! めをおおおお」
鼓膜破れた?
そんな錯覚を起こしかねない大きな声だった。
頭の中を激しくシェイクされちゃった。
決して言い過ぎではないと思う。
でも、お陰で感覚がリセットされた。
アンディの話を聞くのに夢中でしっかりと状況を把握していなかったと認識できた。
私はどうやらそれなりどころではなく、かなりお金がかかってそうな大きいベッドで寝ていたようだ。
部屋も無駄に豪華だと思う。
もしかして、いわゆるお嬢様ポジションなんだろうか?
バタバタと忙しなく、走っていった人は私を見ておひいさまって、叫んだ。
おひいさまは多分、お姫様のことで間違いないだろう。
百年経っていて、スペインでお姫様。
さっぱり分からない。
一体、どうなってるの?
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