転生したら、最低の悪女でしたが死にたくないので頑張ります

黒幸

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24 十四歳になりました、美少年をスカウトしようと思います。あれ?

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 アディの情報網が優秀だから、『鷹(アルコン)隊』の残りのメンバーもすぐに見つかる。
 時間の問題と考えていた私が甘かったのかもしれない。

 全然、見つからないじゃない?
 気が付いたら、十四歳になってるじゃない?
 大丈夫なの? と少しどころか、かなり不安になってる。

 でも、悪いことばかりじゃない。
 シエロだ。
 彼は去年、十五歳になった。
 十五歳が重要であって、プラッツの血は十五になると開花するだとか、何とか……。
 それでサテレス叔父さんが、かなり私怨の籠った支援という名の地獄のしごきをして。
 一年も経つとさすがに成果が出たのだ。

 シエロは空を飛んでいる。
 飛んでいるというのは語弊があるかもしれない。
 まだ、宙に浮いているくらいの程度ではあるけど、かなり進歩した。
 背中から生えている皮膜の張られた蝙蝠ぽい翼が、その証拠だ。

 それに十六歳になって、シエロはちょっと大人っぽくなった。
 背も伸びて、鍛えられたからか、少しがっちりとしてる。
 細マッチョに進化したって感じ?
 悔しいけど、かっこよく見える……。

「確かに凄いよね」
「飛べるってだけで凄いからね。にゃっははは」
「……飛べなくても跳べる。どうにかなる」
「「そういうもの?」」

 クロミアは偶に何を言ってるか、分からない。
 顔の表情筋が死んでるのか、能面みたいな顔で言い放つのでかなりインパクトがある。
 しかも無駄に可愛い……。
 ヴィーも可愛いし、私も将来は傾国の美女だからぶっちぎりの美少女のはずなんだけど。
 クロミアは可愛い。
 大事なことなので二回、言ってみた。



「アディ。アレがブランカで間違いないのよね?」
「うん、間違いないって」
「じゃあ、あっちの子がヴィトーかしら?」
「うん」

 ヴィーとクロミアには所用があると断られたので代わりにアディとやって来た。
 今回の情報を提示した張本人でもあるし……。
 ブランカとヴィトーが見つかったのは、何と隊商に紛れ込んでいた。
 道理で見つからなかった訳だ。
 旅から旅で一ヶ所に長く留まることなく、旅をしているので見つけたアディが凄いだけかもしれない。

「何か、イメージが違うのよね」
「そうなの?」

 ブランカは夕焼けを連想させる茜色の髪にピンクサファイアみたいな瞳が印象的な美男子だった。
 ルックスがいいのに自分は醜いと思ってるどこかのネジが外れた精神の持ち主でとにかく、傲慢な性格をしているんだけど……。
 おかしい。
 とてもそうは見えない。
 おどおどしていて、気弱そうな少年にしか見えないのだ。
 勿論、後の美男子だから、十分に美少年のポテンシャルはあるはずなのに自信のなさが態度に出ていて、マイナスになってる。

 もう一人のヴィトーもやたらと無駄に美男子だった。
 シルバーブロンドの長い髪が風に靡くイラストが人気あった。
 シルバーブロンドで瞳の色がルビーみたいでちょっときつく見える猫目だから、Sぽく見えるのも人気に繋がってた。
 しかし、おかしい。
 こちらも将来の美男子になるポテンシャルはあるのに何か、違う。
 自信がないから、それが態度に出てるのが傍目にも分かるのだ。

 この相違は一体、どういうことなんだろうか。
 こんな子達が将来はやばい性格に歪んでしまうということ?
 解せない。

「あれでしょ、お姉ちゃん。あの隊商できっと待遇がよくないんだよ」
「でしょうね。それで弱い立場の子は……なっちゃうよね、どうしても」
「うん」

 アディは本当に十四歳?
 私みたいに実は前世でそれなりに経験してるんじゃないだろうか。
 そう疑いたくもなるけど、アディ曰く、苦労したせいらしい。
 親がいないのでそうならざるを得なかった。
 可哀想な子であるのは間違いない。
 だからって、甘やかしたりはしないけど……。
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