くろいやつのくろいつらつらですわ～

くろいゆきのつらつら・文体を診断してもらおう

　皆様、ごきげんようですわ～。

　今回は神室宗介様がノベルアップ＋で連載中の『Ｋの言い訳帳』の『010　ろごーん』に触発されたというよりも啓蒙されたので
　文体診断ロゴーンで色々とやってみましてよ？

　ロゴーンの解説によると判定基準の文章の読みやすさは一文の長さで判定しており、一文が短いほど高く採点になり、文章の硬さは平仮名が多いかどうかで判定しているので漢字が多いと低い採点になるようですの。
　文章の表現力と文章の個性は判定に数式を用いるのでいまいち、理解していないですわね。
　表現力と個性に関しては全てがA評価判定が出たのがまた、分からないところですわ～🌿

『世界の終わりで君と恋をしたい』
　第1話は
　1小林多喜二　67.5
　2松たか子　65.1
　3北原白秋　63.6
　読みやすさA　文章の硬さB(高いほど柔らかい)

　第2話は
　1北原白秋 63.2
　2直木三十五　61.8
　3石川啄木 61.4
　読みやすさC　文章の硬さD

　第5話は
　1阿川弘之 61.5
　2北原白秋 59.8
　3小林多喜二　59.1
　読みやすさA　文章の硬さB

　面白い結果が出ましたわ。
　共通点は読みやすさが割合、高水準なのと北原白秋が顔を出すところですわね。
　ここでなぜ、1話と2話と5話を例にしたのかを説明させていただきますと1話はプロローグのような漠然とした文体で2話は主人公を描き、5話では主人公が一切出ないとそれぞれに特徴があるからですの。
　この作品は全編が三人称で描かれているのですけど、エピソードに登場するキャラクターによってかなり偏りが出るようですわね。
　特にヒロインがイチャイチャするパートになると一文が長くなっているのが特徴かしら？

『破滅確定だけど最強の将軍に転生したので推しの姫を全力で推していこうと思う』
　1浅田次郎 60.9
　2小林多喜二 58.1
　3北原白秋 56.5
　読みやすさC　文章の硬さC

『愛されないあたしは全てを諦めようと思います』
　第1話は
　1浅田次郎 58.3
　2小林多喜二　55.3
　3松たか子 54.1
　読みやすさC　文章の硬さD

　第2話は
　1阿川弘之 64.2
　2太宰治 57.7
　3吉川英治 55.4
　読みやすさA　文章の硬さB

　第2話の三人称バージョンは
　1小林多喜二　58.8
　2阿川弘之 58.7
　3松たか子 54.5
　読みやすさB　文章の硬さD

　面白いのは同じ話を一人称と三人称で書き換えただけで判定が、大きく変わった点ですわ。
　類似する作家の共通点もまるで見当たらないだけでなく、三人称視点だと文体が硬くなっているところが注目するところかしら？
　恐らく、これは一人称だとヒロインが十二歳の少女の視点なので難しい言葉を抑え気味なのが影響していると思いますの。