6 / 46
第5話 英雄と雑兵の超えられない壁
しおりを挟む
「ははっ!?」
俺が矢を放った瞬間、信じられないことが起きてしまった。
ありのままに今、起こったことを考えよう。
何の変哲もない普通の矢を既製品である普通の弓につがえて、撃っただけだ。
そうしたら、矢ではなくてミサイルだったんだよ!
何を言っているか、分からないと思うが俺も良く分からない。
それくらいに衝撃的な光景が目の前に広がっている。
まず、矢が風を切って飛んでいく音がビューとか、ピューじゃない。
おかしいだろう。
ゴオオオだぞ! ゴオオオ!
それも地面を抉りながら、地割れでも起こしているんじゃないかという勢いだ。
大地の表面を剥がしながら、標的に向かって一直線に飛んでいった。
対地ミサイルだろ、これ。
矢の通過先に運悪く、居合わせてしまった兵士さん達には『すまん』と謝るくらいしか、出来ない。
なぜかって?
矢がちょっと近くを飛んでいっただけで名も無き兵士さんたちが『ミンチよりひでえや』の状態になっているんだ。
心の中で謝るしか、ないよなぁ。
標的のシルヴァーノはどうなったか、気になるところだろう。
ゲームでのフレデリクはウェポンマスターのスキル持ちだ。
どんな武器でも簡単に使いこなす能力があるんだが、その中でも弓は得意中の得意ではあった。
だが、実際に目にするとこれは違うとしか思えない。
化け物にも程がある……規格外だろう。
ゲームだとスキルの効果で納得するところだが、これが天才ということか?
あぁ、つまり、当たってはいるんだ。
見事にシルヴァーノの頭に命中はしているんだ……。
ただ、頭どころか、上半身すら残っていないんだ……。
教えてくれ、一体どうなってんだよ。
下半身というか、腰から下の部分は辛うじて原型を留めている。
留めているだけ、なんだよなぁ。
あとの部分はミンチになってしまったんだろうか?
威力を加減する必要性があるらしい。
少々、面倒だな。
随行者たる味方の兵士さん達はともに騎馬で敵陣を駆け抜けながら、そんな弓の破壊力を間近で見たことでさらに重症の狂信者になっていく訳だよ。
しかし、ここで動揺している場合ではない。
次だ!
次のターゲットをブレイクして、ユウカのフラグを完全に圧し折っておこうではないか。
確か、次の相手はフィランデル・カンタウンのとこの(自称)豪傑ホアキン・ハッソだったな。
「このまま、敵陣を切り裂き、後陣右翼を攻撃する。者ども、我に続け! 勝利は我が手にあり!」
少し、フェイクを交えつつも士気を上げられそうな単語を適当に羅列してみた。
さすがは狂信者だ。
『うおおおお!』と雄叫びを上げて、俺に付いてきてくれる。
これも信じられないことだが、たった五百の兵なのに雲霞の如き大軍相手にまだ、一兵も失っていないのだ。
軍神恐るべしってことか。
俺達の部隊が突っ込んでいくと罠という訳でもないのにさぁーと潮でも引いていくみたいに敵さんが逃げて、道を開けてくれるのだ。
それでいいのか、君達!
せめて、給料分くらいは働けと言いたいが死にたくないよな、そりゃ。
でもって、いましたよ、ホアキンくん。
大きな斧を担いでいるから、目立ちすぎだよ、君。
すぐに分かってしまった。
俺はさらに馬を加速させ、単独でホアキンに近付いていく。
「さぞや名の知れた豪傑であろう? いざ、一騎討ちを所望せん!」
さすがに弓を使うと他への被害が甚大すぎると学習した。
クロススピアを構えながら、これなら大丈夫だろうとは思うんだが……。
黒毛の馬に跨り、牛を思わせる二本の角が付いた強そうに見える兜をかぶり、両手持ちの大きな斧を手にしたホアキン。
見た目は強そうだ。
さて、挑発することにしようか。
たいてい、こういう(自称)豪傑は脳筋だからな。
俺がフレデリクと知っていても向かってきそうな奴が黒いバケツをかぶった得体の知れないのに馬鹿にされたら、どうするだろうか?
まず、乗ってくるだろうね。
相場でそう決まっている。
「おのれ、ふざけた格好をした奴め! 貴様如き、一撃にて葬らん!!」
はい、かかった。
入れ食いだな。
チェンヴァレンくんはこうなることを予想して、この兜と甲冑を用意したんだろうか?
そんな訳ないか。
あれは何も考えてないで慌てて、見繕った感じだった。
素直で聞き分けのいいところだけが取り柄のチェンヴァレンくんだからな。
「その言葉、そっくり貴公にお返ししよう!」
お互い、全速力で馬を駆けさせ、相手目掛け、その得物を振るった……よな?
あれ、おかしいな。
俺は軽く、クロススピアを横薙ぎで振っただけなんだが……。
駆け抜けて、振り返るとそこには上半身を失った主を乗せたまま、呆然と立ち尽くす黒いお馬さんの姿がある。
大斧? どうやら、俺のクロススピアを受けた瞬間に砕け散ったみたいだな。
このクロススピア、名物でも何でもないんだけどな。
何、これ、補正怖い。
勢いよく血を噴出したままのホアキンの遺体に軽く、合掌。
冥福を祈ると次の獲物……もとい、標的を目指し、狂信者たちと敵陣を切り裂いて回る。
この戦い最大の盛り上がりを見せる一大イベントが起きる。
ユウカを守るのに絶対に乗り切らなくてはならないイベントだ。
(ヴェル、準備はいいか?)
(我が主、いつでもどうぞ)
種は蒔いておいた。
うまくいくかどうかは分からないがね。
何しろ、あいつらは主人公様だからなぁ。
補正とやらがどれだけ、理不尽なものかってのは自分でも理解出来た。
英雄はいかに化け物かってことだな。
こんな奴らを相手に雑兵がいくら、束になってかかろうが無理ゲーだ。
俺が矢を放った瞬間、信じられないことが起きてしまった。
ありのままに今、起こったことを考えよう。
何の変哲もない普通の矢を既製品である普通の弓につがえて、撃っただけだ。
そうしたら、矢ではなくてミサイルだったんだよ!
何を言っているか、分からないと思うが俺も良く分からない。
それくらいに衝撃的な光景が目の前に広がっている。
まず、矢が風を切って飛んでいく音がビューとか、ピューじゃない。
おかしいだろう。
ゴオオオだぞ! ゴオオオ!
それも地面を抉りながら、地割れでも起こしているんじゃないかという勢いだ。
大地の表面を剥がしながら、標的に向かって一直線に飛んでいった。
対地ミサイルだろ、これ。
矢の通過先に運悪く、居合わせてしまった兵士さん達には『すまん』と謝るくらいしか、出来ない。
なぜかって?
矢がちょっと近くを飛んでいっただけで名も無き兵士さんたちが『ミンチよりひでえや』の状態になっているんだ。
心の中で謝るしか、ないよなぁ。
標的のシルヴァーノはどうなったか、気になるところだろう。
ゲームでのフレデリクはウェポンマスターのスキル持ちだ。
どんな武器でも簡単に使いこなす能力があるんだが、その中でも弓は得意中の得意ではあった。
だが、実際に目にするとこれは違うとしか思えない。
化け物にも程がある……規格外だろう。
ゲームだとスキルの効果で納得するところだが、これが天才ということか?
あぁ、つまり、当たってはいるんだ。
見事にシルヴァーノの頭に命中はしているんだ……。
ただ、頭どころか、上半身すら残っていないんだ……。
教えてくれ、一体どうなってんだよ。
下半身というか、腰から下の部分は辛うじて原型を留めている。
留めているだけ、なんだよなぁ。
あとの部分はミンチになってしまったんだろうか?
威力を加減する必要性があるらしい。
少々、面倒だな。
随行者たる味方の兵士さん達はともに騎馬で敵陣を駆け抜けながら、そんな弓の破壊力を間近で見たことでさらに重症の狂信者になっていく訳だよ。
しかし、ここで動揺している場合ではない。
次だ!
次のターゲットをブレイクして、ユウカのフラグを完全に圧し折っておこうではないか。
確か、次の相手はフィランデル・カンタウンのとこの(自称)豪傑ホアキン・ハッソだったな。
「このまま、敵陣を切り裂き、後陣右翼を攻撃する。者ども、我に続け! 勝利は我が手にあり!」
少し、フェイクを交えつつも士気を上げられそうな単語を適当に羅列してみた。
さすがは狂信者だ。
『うおおおお!』と雄叫びを上げて、俺に付いてきてくれる。
これも信じられないことだが、たった五百の兵なのに雲霞の如き大軍相手にまだ、一兵も失っていないのだ。
軍神恐るべしってことか。
俺達の部隊が突っ込んでいくと罠という訳でもないのにさぁーと潮でも引いていくみたいに敵さんが逃げて、道を開けてくれるのだ。
それでいいのか、君達!
せめて、給料分くらいは働けと言いたいが死にたくないよな、そりゃ。
でもって、いましたよ、ホアキンくん。
大きな斧を担いでいるから、目立ちすぎだよ、君。
すぐに分かってしまった。
俺はさらに馬を加速させ、単独でホアキンに近付いていく。
「さぞや名の知れた豪傑であろう? いざ、一騎討ちを所望せん!」
さすがに弓を使うと他への被害が甚大すぎると学習した。
クロススピアを構えながら、これなら大丈夫だろうとは思うんだが……。
黒毛の馬に跨り、牛を思わせる二本の角が付いた強そうに見える兜をかぶり、両手持ちの大きな斧を手にしたホアキン。
見た目は強そうだ。
さて、挑発することにしようか。
たいてい、こういう(自称)豪傑は脳筋だからな。
俺がフレデリクと知っていても向かってきそうな奴が黒いバケツをかぶった得体の知れないのに馬鹿にされたら、どうするだろうか?
まず、乗ってくるだろうね。
相場でそう決まっている。
「おのれ、ふざけた格好をした奴め! 貴様如き、一撃にて葬らん!!」
はい、かかった。
入れ食いだな。
チェンヴァレンくんはこうなることを予想して、この兜と甲冑を用意したんだろうか?
そんな訳ないか。
あれは何も考えてないで慌てて、見繕った感じだった。
素直で聞き分けのいいところだけが取り柄のチェンヴァレンくんだからな。
「その言葉、そっくり貴公にお返ししよう!」
お互い、全速力で馬を駆けさせ、相手目掛け、その得物を振るった……よな?
あれ、おかしいな。
俺は軽く、クロススピアを横薙ぎで振っただけなんだが……。
駆け抜けて、振り返るとそこには上半身を失った主を乗せたまま、呆然と立ち尽くす黒いお馬さんの姿がある。
大斧? どうやら、俺のクロススピアを受けた瞬間に砕け散ったみたいだな。
このクロススピア、名物でも何でもないんだけどな。
何、これ、補正怖い。
勢いよく血を噴出したままのホアキンの遺体に軽く、合掌。
冥福を祈ると次の獲物……もとい、標的を目指し、狂信者たちと敵陣を切り裂いて回る。
この戦い最大の盛り上がりを見せる一大イベントが起きる。
ユウカを守るのに絶対に乗り切らなくてはならないイベントだ。
(ヴェル、準備はいいか?)
(我が主、いつでもどうぞ)
種は蒔いておいた。
うまくいくかどうかは分からないがね。
何しろ、あいつらは主人公様だからなぁ。
補正とやらがどれだけ、理不尽なものかってのは自分でも理解出来た。
英雄はいかに化け物かってことだな。
こんな奴らを相手に雑兵がいくら、束になってかかろうが無理ゲーだ。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】小さな元大賢者の幸せ騎士団大作戦〜ひとりは寂しいからみんなで幸せ目指します〜
るあか
ファンタジー
僕はフィル・ガーネット5歳。田舎のガーネット領の領主の息子だ。
でも、ただの5歳児ではない。前世は別の世界で“大賢者”という称号を持つ大魔道士。そのまた前世は日本という島国で“独身貴族”の称号を持つ者だった。
どちらも決して不自由な生活ではなかったのだが、特に大賢者はその力が強すぎたために側に寄る者は誰もおらず、寂しく孤独死をした。
そんな僕はメイドのレベッカと近所の森を散歩中に“根無し草の鬼族のおじさん”を拾う。彼との出会いをきっかけに、ガーネット領にはなかった“騎士団”の結成を目指す事に。
家族や領民のみんなで幸せになる事を夢見て、元大賢者の5歳の僕の幸せ騎士団大作戦が幕を開ける。
家族転生 ~父、勇者 母、大魔導師 兄、宰相 姉、公爵夫人 弟、S級暗殺者 妹、宮廷薬師 ……俺、門番~
北条新九郎
ファンタジー
三好家は一家揃って全滅し、そして一家揃って異世界転生を果たしていた。
父は勇者として、母は大魔導師として異世界で名声を博し、現地人の期待に応えて魔王討伐に旅立つ。またその子供たちも兄は宰相、姉は公爵夫人、弟はS級暗殺者、妹は宮廷薬師として異世界を謳歌していた。
ただ、三好家第三子の神太郎だけは異世界において冴えない立場だった。
彼の職業は………………ただの門番である。
そして、そんな彼の目的はスローライフを送りつつ、異世界ハーレムを作ることだった。
ブックマーク・評価、宜しくお願いします。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
幼子家精霊ノアの献身〜転生者と過ごした記憶を頼りに、家スキルで快適生活を送りたい〜
犬社護
ファンタジー
むか〜しむかし、とある山頂付近に、冤罪により断罪で断種された元王子様と、同じく断罪で国外追放された元公爵令嬢が住んでいました。2人は異世界[日本]の記憶を持っていながらも、味方からの裏切りに遭ったことで人間不信となってしまい、およそ50年間自給自足生活を続けてきましたが、ある日元王子様は寿命を迎えることとなりました。彼を深く愛していた元公爵令嬢は《自分も彼と共に天へ》と真摯に祈ったことで、神様はその願いを叶えるため、2人の住んでいた家に命を吹き込み、家精霊ノアとして誕生させました。ノアは、2人の願いを叶え丁重に葬りましたが、同時に孤独となってしまいます。家精霊の性質上、1人で生き抜くことは厳しい。そこで、ノアは下山することを決意します。
これは転生者たちと過ごした記憶と知識を糧に、家スキルを巧みに操りながら人々に善行を施し、仲間たちと共に世界に大きな変革をもたす精霊の物語。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる