【完結】殿下から逃げ出したい転生者と、転生者を手に入れたい殿下の攻防〜味方のはずの父と兄は殿下とグルでした〜

ウミ

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5え、キスしたら呪い解けんじゃないの?

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「俺はアンタのもんにはならねぇよ」

 そう言い捨てて、俺は開いている窓へ走った。

「ルーナ、無駄だ」

「うるせぇ!」

 急いで窓枠に手をかけて身を乗り出そうとした瞬間、俺の視界は回転していた。

「あ?」

「お前は女だ。男の力を見誤ったな」

 捕まったのだ。

「離せ」

「無理だ」

 暴れても簡単に押さえつけられてしまう。これが男女の力の差か。

 愕然とした。

「うぶっ!?」

 先程寝ていたベットに放り投げられ、顔面からダイブする。

「おい、考え直せ! いや、直してください! 俺、男ですよ!?」

「今は、女だ」

 のしかかってくる殿下から逃れようとするが、あっさりと足首を掴まれて持ち上げられる。

「うぎゃっ!?」

 2度目の顔面ダイブ。本当に勘弁してくれよ。

「そろそろ観念しろ」

 いや、せんわ! グルンと仰向けにされた俺に、殿下の顔が近づいてくる。

 ん? 待てよ? 確か、兄は茶葉をくれた奴からキスされれば男に戻るって言ってたよな?

「殿下」

「なんだ」

「俺がもし男に戻ったら、これ、やめてくれますか?」

 そう言った瞬間、なぜか殿下の口角が上がった。

 え? 俺、なんか不味いことでも言った⁇

「やめてやろう。だが、男に戻らなかった続ける。そして、お前は名実共に私の妻になるのだ」

 ふーん、ま、いいけど? だってキスされたらこっちの勝ちだもんね!

「いいですよ」

 俺はそう言って、素早く殿下に口付けた。

「はい、じゃあ俺を解放してくださいねってアレ?」

 男に口付けちまった! そう思いながら、殿下を見れば、奴は愉快でたまらないと言った様子で肩を震わせていた。

「クックックックッ……」

 訝しげに歪んだ自分の顔が、殿下の瞳に映り込んでいる。おかしい、なぜ俺の体は元に戻らないんだ⁇

「ルーナ、茶を飲んで何日経った?」

 え? 何日って多分10日だよな?

「10日」

「お前は兄から最後まで聞かなかったのだろうな? 呪具の解除は10日目・・・以降は無効・・になる」

 ア"?

「なぜ、私がわざわざ茶を飲ませたのにお前のところへ行かなかったか分かるか? なぜ、わざわざ隣国で待ち伏せするような手の込んだことをしたのか分かるか?」

 全て貴様を手に入れるためだ、そう耳元でねっとりと囁かれ、全身に悪寒が走った。

 勘弁してくれ。

「安心しろ。初めては痛いかもしれんが、極上の快楽を味わわせてやる。女になってよかったと思わせてやろう。時間はたっぷりある。ゆっくりと可愛がってやる犯してやる

 その言葉で、俺は火がついたように悲鳴を上げて暴れたが、殿下は難なく俺を拘束して体を覆っていた布を引きちぎった。

「ひっ!?!?」

「はぁ、いいな。その表情が見たかった。大丈夫だ、最初は優しくしてやる。最初はな・・・・

 覆いかぶさってくる殿下の大きな影が、俺を絶望に突き落とした。








ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【日記スペースby殿下】

 はぁ、ルーナの怯え顔は私の嗜虐性を煽るからいけない。
 キスしても男にならなかった時は見ものだったな。
 私に執着されたことはルーナにとっては不幸だと思うが、私を夢中にさせたルーナも悪い。
 責任は取ってもらう。
 可愛い可愛い私のルーナ。一生離しはしない。

 あぁ、そうそう、東の国には不老不死の果実があるそうなんだ。もし知っている者がいれば教えてほしい。もちろん用途はルーナと一生添い遂げるためだ。良い報告を待っている。そのためにも、感想とお気に入り登録をお願いする。
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